ウサギとカメ、そして龍宮城のお話

2016/07/23 - 2016/07/24

１泊２日という短い時間で、韓国にある特別観光列車に乗る旅をしてきました。
いつもはバスでの移動が多い私ですが、今回はソウルから慶尚北道にある栄州へ移動し、栄州をベースに列車の旅です。　　
以前ネットで見かけて行きたいと思っていた場所にも行くことが出来、｢大人の遠足　プチ鉄子の旅｣と称した大満喫の１泊２日の旅となりました。

エリア その他の都市(韓国)

大きな龍の入口があったので、さっそく龍の口から中に入ってみました。
あれっ?! ビニールハウス？？？
イベント会場らしいけど中はがらんどう。
なんにもありません。

なんだか肩すかしを喰らった気分ですが、かわいらしかったり、面白い壁画を見ながらうろうろすることに。

ちなみに龍宮城のお話.......
日本では龍宮城と言えば、浦島太郎となりますが、ここ韓国では少し違って、ウサギとカメのお話です。
ウサギとカメも日本だとウサギが油断しているうちにカメに先を越される、というお話があり、龍宮城とは別のお話となっていますが、ここではウサギとカメと龍宮城が一緒のお話なんですよ。

簡単に説明すると、ある日龍宮城に住む龍王が病気になり、陸にいるウサギの肝を食べると治ると聞かされます。
それを聞いた龍王は陸にいるウサギの肝を持ってくるようお触れを出し、カメが立候補します。
陸に着いたカメは龍宮城に行けば高い官職と豪華な接待が待っているとウサギをだまし、龍宮城へ連れて行きますが、そこで初めてウサギも自分がだまされていることにきづき、｢あー、肝を陸に置き忘れてしまった！｣と言って、再度カメに連れられ陸地に戻ります。
陸に戻ったウサギはダッシュで逃げ、結局カメはウサギの肝を手に入れられないまま龍宮城に戻った、というストーリーだったかと。
日本と違いますよね？

その龍宮城の話が何故、この内陸にあるこの場所に龍宮駅となって出来たのかは.....私にもわかりません＾＾；
今度この地域の人に聞いてみたいと思います。

さて、伝統市場を覗いてみましょう〜

こちらは何やらテレビ番組で有名になった場所らしいけど、この日は人影もなく営業していないようでした。

市場にやってきたけど、市が開かれているというにはあまりにも……な感じです。
なにせ店も少なければ、ほとんど人もいません。

野菜などを売っているハルモニ達もいましたが、正直数人しか販売していない模様。
この状態では人もなかなか集まっては来ないのでは？

暑い日だったからなのか、それとも朝で終わってしまっていたのかわからなかったけど、とくに見るものも買いたいものもなく、お昼を食べることにします。

そしてそこでは今まで目にしなかったような光景を目にします！

市場といっても買うものも少ないし、人も少ない.....
なのに周辺は大混雑！
路上駐車で道の両側は埋まっているし、かなり先のほうまで路上駐車の車でいっぱいせです。
なに？
みなさん、どこに行っているの？？

正解はコチラ！
有名なスンデクッパッの店があり、みなさんココに来るために、他に何もない無人駅の村にみんな車で大挙して押しかけているるんですよ。
なので周辺は大渋滞の上、遥か彼方まで路上駐車が続きます^_^;
噂では30分待ちはざらなんだとか！

外で待つには大変だからと、店の向かいには待機室という名前がつけられたカフェまであります。
待機番号札か領収書を見せると1,000ウォン引きになるんだとか！

私はそれを知らず、先にカフェで汗を落ち着かせてから店に行ってしまったので、再びカフェに戻る気もせず、外で自分の順番が来るのを待ちました。

やがて自分の番号が呼ばれたので、店内に入ります。
店内は増築に増築を重ねたのか、あちこちに入口があるようなタイプ。
メニューはスンデ、プルコギ、鶏足の炒め物などなど......
食事としては、タロクッパッ(スープとご飯が別々に出てくるタイプ)と、普通のスンデクッパッがあります。

周囲ではこの店の名物料理として名高いイカのプルコギを頼んでいるグループも多かったですね。
一人だった私はプルコギとクッパッ、両方は食べられそうになかったので、みなさんのオーダーを見習ってタロクッパッをオーダー。

正直、私はスンデが得意じゃないです......
はい、食わず嫌いというヤツです＾＾；
以前食べたことはあったんだけど、そこのがあまりにもおいしくなかったからか、それ以来食べたいと思ったことがなかったんですよね。
なんで今回も他のメニューにしたかったけど、選択肢がないっ！
タロクッパッだけど、スンデやもろもろ入ってます......＞＜
で、実際食べてみたところ、意外とイケる！
というよりスンデ、かなりおいしいですっ♪
他の部位はほとんど残してしまったけど、スンデは完食でしたよ。
スンデ好き、ホルモン好きの人にはぜひ行ってみてほしい店です。
こんなにおいしいならまた食べに行ってもいいなぁ......

店を後にして食後の運動を兼ねて町を散策することにしました。
この日はお天気が良かったこともあってかハーレーの団体さんがツーリングしているところに出くわしました。
韓国でも結構人気があるようで、週末になるとソウル近郊でもツーリングしている集団を見かけます。

歩いていたら、龍宮駅近くに何やらお堂のような楼閣のようなものが見えたので行ってみることに。
でも、不思議と町を歩いている人もいなくてちょっと怖かった！

楼閣は使用されていないのか、草が生え放題で上に上がるのはためらわれたので、途中の階段からの眺め。
とくに目につくようなものが見当たりません.......

なので再び駅に戻ってきて、｢うさぎの肝パン｣を購入〜！
他にもいろいろあるようだけど、全部箱入りでの発売だったので、今回はメインの一番人気だけ＾＾；

まだ列車の時間まで余裕があったから、お向かいにあるカフェで休憩することにしました。
実は私は一番最初にこの龍宮駅に来たかった理由がこのカフェだったんですよ。
ある日ネットで駅併設のカフェがメルヘンチックで大人気になっているという内容を見て、そこからこの龍宮駅に興味を持ったのがきっかけだったんで、このカフェに来ることこそが私の龍宮駅に来たメイン目的だったんです！

以前ネットで見たときはもっとメルヘンチックだったような気がするけど、ブームが過ぎてさほど訪れる人がいなくなったのか、普通のカフェになっていましたけどね＾＾；

そして買ったばかりの｢うさぎの肝パン｣がこちら〜
なんだか日本のお菓子｢ひよこ｣に似ているかな？

１個味見しようかどうか悩んだんだけど、会社へのお土産にするつもりでいたので、ここで味見するのは我慢することに。

ようやく列車の入線時間が近づいてきたので、ホームという名ばかりの場所に向かい、これまたのんきに写真を撮っていた私。

列車が来てから何か足りないのに気づきます！
あっ、「うさぎの肝パン」をカフェに置いてきた！
慌てて車掌さんにちょっと取りに行ってきていいか訪ねたけど、断られてしまいました……

次の列車にしたらソウルには戻れません。
泣く泣く諦めて列車に乗り込んだ私です。
こんなことならカフェで一個だけでも味見しておけば良かったっ！
ソウルに到着してからも悔しがる私＾＾；
後悔先に立たず、ですね。
これからは持ち物の最終チェックと、食べ物はその場で食べよう！と固く心に誓いました。

「うさぎの肝パン」、手軽に買いに行けるような場所ではないので、とても悔やまれますが、絶対リベンジに行きますよ（笑）