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ラスベガスからシカゴ、フランクフルト経由でマドリードまで移動した。意外に時間がかかったのに驚いた。これから1週間かけて、スペインの文化で見逃していた重要な部分を味わう計画である。<br /><br />まず、コルドバを列車で往復した。ここはメスキータで有名である。イベリア半島をイスラム教国が支配していた時はコルドバは西欧の一大文化拠点であり、壮大なイスラム教のモスクであるメスキータが建てられた。その後、キリスト教徒がイベリア半島を奪回したが、メスキータは破壊されなかった。その中の一部が教会として利用されたのである。今日、メスキータを訪れると、巨大なモスクに圧倒されるとともに、2つの宗教の共存に驚かされるのである。<br /><br />その後、サンセバスチャンやバルセロナを訪れたが、常識に囚われないスペインの現代文化の源流に、このような異質のものの共存があるのだろうかと思った。<br /><br />

メスキータ: イスラム教とキリスト教の不思議な共存 (36日間世界一周ー5)

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2016/06/18 - 2016/06/20

33位(同エリア822件中)

4

30

Takashi

Takashiさん

ラスベガスからシカゴ、フランクフルト経由でマドリードまで移動した。意外に時間がかかったのに驚いた。これから1週間かけて、スペインの文化で見逃していた重要な部分を味わう計画である。

まず、コルドバを列車で往復した。ここはメスキータで有名である。イベリア半島をイスラム教国が支配していた時はコルドバは西欧の一大文化拠点であり、壮大なイスラム教のモスクであるメスキータが建てられた。その後、キリスト教徒がイベリア半島を奪回したが、メスキータは破壊されなかった。その中の一部が教会として利用されたのである。今日、メスキータを訪れると、巨大なモスクに圧倒されるとともに、2つの宗教の共存に驚かされるのである。

その後、サンセバスチャンやバルセロナを訪れたが、常識に囚われないスペインの現代文化の源流に、このような異質のものの共存があるのだろうかと思った。

旅行の満足度
4.5
観光
4.5
交通
4.5
同行者
カップル・夫婦(シニア)
交通手段
鉄道 タクシー
旅行の手配内容
個別手配

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  • 6月18日、午前11時10分発のユナイテッドでシカゴに向かった。国内線だからユナイテッドのラウンジは使えず、再びアメックスのセンチュリオンラウンジのお世話になった。おまけにシカゴからマドリードまでのルフトハンザの券は発券できないからシカゴでルフトハンザのカウンターに行ってくれという。荷物はスルーにしてくれたから、我慢するとしよう。<br /><br />写真のシカゴの空港はとても大きい。ここで、やっとビジネスクラスのラウンジに入った。待ち時間が長い。5時間半くらいある。朝7時代の飛行機に乗れば余り待たずに行けるのだが早朝に着いてしまう。どうせ2日間、移動日だとゆっくり構えることにした。夜10時半にシカゴを出発、19日の午後2時ごろフランクフルト着。また少し待ってマドリード行に乗り午後7時半に到着した。時差はあるものの、相当なものだ。ルフトハンザのフライトはANAをAクラスとすればBクラスであった。<br /><br />私たちにとってスペイン訪問は2度目である。マドリード、トレド、セビリヤ、グラナダをすでに訪問しているので、今回はサンセバスチャンとバルセロナが主な目的地である。

    6月18日、午前11時10分発のユナイテッドでシカゴに向かった。国内線だからユナイテッドのラウンジは使えず、再びアメックスのセンチュリオンラウンジのお世話になった。おまけにシカゴからマドリードまでのルフトハンザの券は発券できないからシカゴでルフトハンザのカウンターに行ってくれという。荷物はスルーにしてくれたから、我慢するとしよう。

    写真のシカゴの空港はとても大きい。ここで、やっとビジネスクラスのラウンジに入った。待ち時間が長い。5時間半くらいある。朝7時代の飛行機に乗れば余り待たずに行けるのだが早朝に着いてしまう。どうせ2日間、移動日だとゆっくり構えることにした。夜10時半にシカゴを出発、19日の午後2時ごろフランクフルト着。また少し待ってマドリード行に乗り午後7時半に到着した。時差はあるものの、相当なものだ。ルフトハンザのフライトはANAをAクラスとすればBクラスであった。

    私たちにとってスペイン訪問は2度目である。マドリード、トレド、セビリヤ、グラナダをすでに訪問しているので、今回はサンセバスチャンとバルセロナが主な目的地である。

  • 空港からタクシーでインターコンチネンタルホテルへ。料金は25ユーロ。<br /><br />ホテル料金は朝食付きで1泊税込282ユーロ。<br /><br />高級感のあるホテルで、ベッド、バス共に良かった。とても清潔である。<br />

    空港からタクシーでインターコンチネンタルホテルへ。料金は25ユーロ。

    ホテル料金は朝食付きで1泊税込282ユーロ。

    高級感のあるホテルで、ベッド、バス共に良かった。とても清潔である。

    InterContinental Madrid ホテル

  • 窓の外の景色もいい。

    窓の外の景色もいい。

  • ロビー。

    ロビー。

  • 同じくロビー。

    同じくロビー。

  • レストラン。朝食のビュッフェも品数が多い。

    レストラン。朝食のビュッフェも品数が多い。

  • 6月20日。駅までタクシーで行った。料金は8ユーロ。スペインのタクシーは安い。<br /><br />そしてコルドバまでの列車に乗った。<br /><br />前売りの割引切符をRenfeのサイトで買っていた。英語で始めても(http://www.renfe.com/EN/viajeros/)スペイン語に変わったりしたが適当に見当をつけて進めた。1等、片道1人74ユーロ。9時に出発して10時50分に着く特急である。飲み物と軽食が付く。乗るときには手荷物検査がある。

    6月20日。駅までタクシーで行った。料金は8ユーロ。スペインのタクシーは安い。

    そしてコルドバまでの列車に乗った。

    前売りの割引切符をRenfeのサイトで買っていた。英語で始めても(http://www.renfe.com/EN/viajeros/)スペイン語に変わったりしたが適当に見当をつけて進めた。1等、片道1人74ユーロ。9時に出発して10時50分に着く特急である。飲み物と軽食が付く。乗るときには手荷物検査がある。

  • 駅からメスキータまでタクシーに乗った。8ユーロ。<br /><br />メスキータは784年にモスクとしての建築が始まった。その前には教会が建っていた。<br /><br />9世紀から10世紀にかけてメスキータは拡張され、内部も充実した。当時のコルドバは西ヨーロッパの文化的中心であった。<br /><br />レコンキスタによってキリスト教のカスティーヨ王国がコルドバを奪回したのでメスキータは教会となった。その後イスラム式の尖塔は、写真のように教会の塔に変えられた。<br />

    駅からメスキータまでタクシーに乗った。8ユーロ。

    メスキータは784年にモスクとしての建築が始まった。その前には教会が建っていた。

    9世紀から10世紀にかけてメスキータは拡張され、内部も充実した。当時のコルドバは西ヨーロッパの文化的中心であった。

    レコンキスタによってキリスト教のカスティーヨ王国がコルドバを奪回したのでメスキータは教会となった。その後イスラム式の尖塔は、写真のように教会の塔に変えられた。

    メスキータ 寺院・教会

  • 庭にはオレンジと椰子の木など。これは中東風である。

    庭にはオレンジと椰子の木など。これは中東風である。

  • 入場料は1人8ユーロ。<br /><br />中に入るとやや薄暗いが、射し込む光の雰囲気がいい。<br /><br />ここの売りは円柱の森である。モスク時代には1000本以上あったそうだが、今でも約850本残っている。大理石と赤レンガで作られたアーチが目を引く。上と下に2つのアーチが、位置をずらして掛けられているので、さらにたくさんの円柱があるように見える。

    入場料は1人8ユーロ。

    中に入るとやや薄暗いが、射し込む光の雰囲気がいい。

    ここの売りは円柱の森である。モスク時代には1000本以上あったそうだが、今でも約850本残っている。大理石と赤レンガで作られたアーチが目を引く。上と下に2つのアーチが、位置をずらして掛けられているので、さらにたくさんの円柱があるように見える。

  • 視点を変えてみた。

    視点を変えてみた。

  • まだ人影は少ない。

    イチオシ

    まだ人影は少ない。

  • イスラム式の天井。

    イスラム式の天井。

  • メッカの方向を向くミフラーブ。ここで王族たちが祈りをささげた。

    メッカの方向を向くミフラーブ。ここで王族たちが祈りをささげた。

  • 写真の一部を拡大した。精緻なモザイクで覆われている。<br /><br />モザイクはビザンチン皇帝からの贈り物だそうだ。ビザンチン皇帝はキリスト教徒であるから面白い。

    写真の一部を拡大した。精緻なモザイクで覆われている。

    モザイクはビザンチン皇帝からの贈り物だそうだ。ビザンチン皇帝はキリスト教徒であるから面白い。

  • 周囲には似た構造が見られる。

    周囲には似た構造が見られる。

  • 真ん中部分を拡大した写真。

    真ん中部分を拡大した写真。

  • メスキータの中にはローマ時代のモザイクもある。古くから発展した場所だったのだ。

    メスキータの中にはローマ時代のモザイクもある。古くから発展した場所だったのだ。

  • メスキータの中央部は教会となっている。

    メスキータの中央部は教会となっている。

  • 中央部分をアップ。

    中央部分をアップ。

  • 十字架とモスクの遺物が不思議な世界を作っている。

    イチオシ

    十字架とモスクの遺物が不思議な世界を作っている。

  • ここにも。<br /><br />スペインは一度イスラム教が入り、それを完全には排除しなかったから、発想が自由になったのではないか。サンセバスチャンやバルセロナで現代のスペイン文化に接してから、改めてコルドバでの経験を回想して、ふとそう思った。良く考えれば、イスラム文化の最高峰の一つであるアルハンブラが残っているのもスペインである。

    ここにも。

    スペインは一度イスラム教が入り、それを完全には排除しなかったから、発想が自由になったのではないか。サンセバスチャンやバルセロナで現代のスペイン文化に接してから、改めてコルドバでの経験を回想して、ふとそう思った。良く考えれば、イスラム文化の最高峰の一つであるアルハンブラが残っているのもスペインである。

  • 出口を出ると旧ユダヤ人街。花が飾られ、遠くメスキータの塔が見える。

    イチオシ

    出口を出ると旧ユダヤ人街。花が飾られ、遠くメスキータの塔が見える。

  • しばらくぶらついたが暑い。タクシースタンドがあったので、これ幸いとタクシーで駅まで帰った。<br /><br />駅か近くかで時間をつぶして、切符を購入してある列車に乗るつもりだったが、適当な所がない。暑さがつのってくるので、仕方がないと時刻指定の割引切符を無駄にして、2等の切符を買いなおしてマドリッドに帰った。コルドバ滞在3−4時間が適当なところだったろう。

    しばらくぶらついたが暑い。タクシースタンドがあったので、これ幸いとタクシーで駅まで帰った。

    駅か近くかで時間をつぶして、切符を購入してある列車に乗るつもりだったが、適当な所がない。暑さがつのってくるので、仕方がないと時刻指定の割引切符を無駄にして、2等の切符を買いなおしてマドリッドに帰った。コルドバ滞在3−4時間が適当なところだったろう。

  • ホテルで寛いで、夕食はホテルで摂った。ワインも入れて1人約60ユーロ。<br /><br />写真はオードブルの、イベリコ豚の生ハム。濃厚な味だった。<br /><br />明日はいよいよサンセバスチャンである。

    ホテルで寛いで、夕食はホテルで摂った。ワインも入れて1人約60ユーロ。

    写真はオードブルの、イベリコ豚の生ハム。濃厚な味だった。

    明日はいよいよサンセバスチャンである。

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この旅行記へのコメント (4)

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  • ドロミティさん 2016/09/01 00:56:19
    メスキータ☆
    Takashiさん、こんばんは^^

    メスキータ素敵なところですね。
    柱の森?がとてもインパクトがありました♪
    そして控え目な明かりがいっそうエキゾチックな雰囲気を醸し出しているように思います。

    かつてのスペインの王達がイスラム占領下の建物を破壊しないでくれて本当に良かった!と思いました。
    アンダルシア地方のイスラム時代の建物が残る街並み、ヨーロッパの他の街では味わえない存在感がありますね。

    スペイン、バルセロナとコルドバは是非行きたいと思っています^^

    サンセバスチャンのグルメ三昧もとても羨ましく拝見しました。
    どちらのレストランもお皿の数と斬新なお料理に驚きました。

    まだ残暑が厳しいですから、夏のお疲れがでませんようになさってください。

    続きを楽しみにしております。ドロミティ

    Takashi

    Takashiさん からの返信 2016/09/01 10:50:48
    RE: メスキータ☆
    ドロミティさん

    おはようございます

    コメントとご投票、誠にありがとうございます。励みになります。

    メスキータは予想以上に良かったです。外は強烈な日差しが照りつけていますが、中に入ると別世界に旅したようでした。今のコルドバは、かって西ヨーロッパ最大の文化都市だったというのが信じられないように静かですが、メスキータの中の装飾が、在りし日をしのばせてくれます。

    スペインは伝統があるとともに進歩、変化する面白い国ですね。約40年前に訪ねたときは、鉄道でパリに帰りましたが、途中でバスク独立運動の人たちが橋を落とそうとしているといわれ、真夜中に列車からバスに乗り換えて国境を越えました。バスが高速で走り、シュルシュルとタイヤをきしませていたのを覚えています。バスクが平和となり、レストラン巡りで訪れる日が来るとは夢にも思いませんでした。

    Takashi



  • cheriko330さん 2016/08/26 23:31:36
    いよいよヨーロッパ♪
    Takashiさん、こんばんは☆

    旅も順調に進み、いよいよヨーロッパ編ですね。コルドバは行った事がなくて・・。
    マドリードから日帰り出来るのですね。

    メスキータは有名で、大理石と赤レンガのアーチも必ず出て来ますね。
    何とも言えない空間です。ミフラーブのモザイクもきれいです。
    イスラム教とキリスト教、ふたつの宗教によって現在の姿となったメスキータを
    是非に見たいものです。

    美食の街、サンセバスチャン楽しみです。コンチャ湾も出て来ますよね。
    あの景色も見たいものです。

    残暑厳しき折 どうぞご自愛くださいね。次回作に、またおじゃま致します。
    cheriko330

    Takashi

    Takashiさん からの返信 2016/08/27 12:37:50
    RE: いよいよヨーロッパ♪
    cheriko330 さん

    こんにちは


    コメントとご投票を大変ありがとうございます。コルドバは主な目的地ではなかったのですが、日帰りで出かけてよかったです。スペインの高速鉄道もすごいですね。メスキータを見たら後は時間が余って困ったくらいで、忙しい人なら、コルドバ往復の後、マドリードでまた何か見られます。むろん多くの人はコルドバからさらに南下するでしょうが。

    サンセバスチャンでは、コンチャ湾の写真も1つ出します。きれいな所です。実はレストランにばかり目が行っていて、近くのビーチをそうだと思っていました。ひどい、下調べ不足ですね! どうもおかしいと、良く地図を見て、誤りを発見して、丘の上から写真を撮りました。

    サンセバスチャンは3ツ星レストランとバル巡りと両方の目的で行ったのですが、どれだけ食べられるだろうかという不安が的中し、バルは入門で終わりました。ドタバタした旅行記となりますが、近いうちにアップしますので、見ていただければ幸いです。

    Takashi


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