要塞の街・旅順、白玉山と日露監獄跡

2016/07/23 - 2016/07/23

旅順は３回目の訪問です。
今まで行っていなかった白玉山、望台砲台、日露監獄跡に行きました。
旧関東軍司令部、旅順大和ホテル、東鶏冠山北堡塁は２回目の訪問です。

今回、初めて路線バスで、大連から旅順に向かいます。

表紙写真は、旅順要塞の一部の望台砲台です。
日露戦争は中国の地で行われましたが、彼女たち中国人にとっては関係無い戦いでした。

エリア 大連(中国)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.5
• 交通: 4.0

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 高速・路線バス タクシー 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

旅順へは、大連駅北口からバスで行きます。
北口の大きい公園の北の突き当り正面のこのビルの手前が、バスの切符売り場です。

切符売り場で7元で、旅順行の切符を買います。
１時間半以上乗りますが、約110円とびっくりです。
ただ中は、掃除されていなくて、あまり綺麗ではありません。

白玉山塔は、旅順のバスターミナルから歩いて行けますが、登りなのでタクシーに乗りました。
タクシードライバーは、日本人客をバスターミナルで待っていて、声を掛けてきます。30元とかなり高いが、とりあえず乗りました。
白玉山は最近まで、軍港に近いので立ち入り禁止でした。
塔に登ろうとしました。閉鎖でした。危険なのでしょうね。

要塞地帯にも行くので、結局、このタクシーを貸切ろうと決めて、交渉しました。
言い値は、300元以上でしたが、250元（約4000円）で手を打ちました。予定は150元から200元でした。4時間ほどです。

白玉山からは軍港が良く見えます。
真中左の開口部を閉塞しようと、日露戦争で広瀬中佐が戦死しましたね。
白玉山からはリフトで軍港へ行けますが、タクシーなので乗りませんでした。

塔の反対側に軍事博物館があります。魚雷艇？が山の上にありました。

戦車もあります。

高射機関砲でしょうかね。

塔の下の旅順駅です。
この鉄道・駅は１日1-2往復しか今は使っていないです。
今のところ、大連から旅順へ来るには、乗ってきたバスか、路面電車の延長線でくるしかないようです。
延長線の旅順駅は、市内から離れています。

今回の目的の一つ、関東軍司令部の博物館です。
残念ながら閉鎖されていました。
結構、閉鎖されている博物館は多いです。

旅順の大和ホテルです。
大連の大和ホテルは営業中ですが、こちらは老朽化のため立ち入り禁止です。
以前来たときは宿泊可能でしたが、格安ホテルのため外人宿泊は難しいと言われていました。

危険注意と書かれていますが、１か月１万元（約16万円）で貸すとも紙に書いてありました。
相当、手を入れないと使えないですね。

昼は近場の麺店で、チャーシュー麺を食べました。
１８元位（約280円）でした。
味はまあまあです。

要塞の東鶏冠山北堡塁に、タクシーで向かいます。
ここまでは市内から歩けないので、タクシーでしか来れません。

日本が建てた石碑です。
四国の第11師団が占領したと記載されています。
残してくれて中国に感謝です。
中国は基本的には、教訓のために残すようです。
ただ、文化大革命の時は相当壊されたようです。

ロシアのコンドラチェンコ少将戦死碑前で、中国人の子供たちに説明しているガイドさんです。
ロシア将軍はこの要塞に訪問中、日本軍の砲弾により戦死しました。

いままで行けなかった望台砲台に登っていきます。

旅順要塞の最高点かつ最後の決戦地点とのことです。

写真の右方向から日本陸軍の第三軍は攻め上ってきましたが、上からは丸見えです。
ちなみに、写真の人物は乃木将軍ではありません、私です。

最後の目的地、日露監獄です。大雨でした。

広い敷地に建物が多くあります。

一番の目的、乃木将軍の詩碑です。
一週間前にこの碑があった金州に行ってきました。
金州の古戦場にあった詩碑が、ここに持ち込まれています。
見つからないと思っていましたので、見つかって感激です。

満州国建国記念植林の石碑です。
この建物は、日本とロシアが中国に侵略した証拠として、石碑をまとめて設置しているとのことです。
私としては、まとめて歴史的な石碑を見ることができるので助かります。

この日露監獄跡の説明文は、中国語、韓国語、英語で書かれていて、日本語の説明はありません。
そうです。伊藤博文を殺害した安重根は、この刑務所で処刑されました。

彼は、担当の日本人の千葉看守に、「東洋に平和が訪れ、韓日の友好がよみがえったとき、生まれ変わってまたお会いしたいものです」と語ったといいいます。
千葉看守は終生、安の供養を欠かさなかったとのことでした。

ここからバスターミナルへ向かい、旅順旅行は終了です。
貸切タクシーのドライバーは、まあまあでしたが、最後にチップをくれと言ってきました。予算オーバーだったので渡しませんでした。