2016/07/02 - 2016/07/11
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アイアムOKさん
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モスクワから車(ドライバー&ガイド帯同)で2時間半かけて「星の街(スター・シティ)」にやってきました。
「星の街」は、ロシアの宇宙飛行士が訓練を行う施設があり、宇宙飛行士が家族と一緒に住んでいる町です。ソ連時代には隔離された町でしたが、今は一般の観光客でも訪問することができます。ただし、40日前までに見学の申し込みをしておく必要があります。
モスクワから北東に向かいます。高速道路を降り、木立の並ぶ一本道をしばらく進んでいくと、行く手を遮断機に阻まれます。ゲートの前で、星の街を案内してくれるアレクサンドラと待ち合わせ。
入り口に聳え立つはガガーリンの銅像。右に立っているのがアレクサンドラ。いま、37人の宇宙飛行士がここで訓練しているそうです。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道 タクシー 徒歩 飛行機
- 航空会社
- JAL
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-
折しもこの日は、日本人宇宙飛行士の大西さんがソユーズで宇宙に飛び立つ2日前。「彼もここにいたわよ」とのこと。
ソユーズのポッドです。ハッチが開いていますが、乗り込むことはできません。 -
これはミールですね。恐らくシミュレーターでしょう。やっぱ宇宙ステーションはデカい。
見学できる建物は2棟。体育館みたいな地味な箱に、宇宙船が地味に置かれている印象。昨年、LAで訪れたサイエンス・センターとはエラい違いです。 -
こちらは、プログレス補給船の本物だそうです。これから打ち上げるんでしょうか。
-
面白かったのは、地球に帰還するポッドの装備ですね。NASAのポッドは海に落としますが、ロシアのポッドは陸に落とします。もちろん、狙ったところにビシっと戻れるとは限らず、砂漠に落ちたり、湿地帯に落ちたり、山中に落ちたりすることも。
どこに落ちてもいいように、サバイバルキットが積み込まれているんです。発煙筒、救急セット、水を濾過する機材や、釣り用の疑似餌まで積んである。ある意味、せっかく地球に無事に戻ってきたのに、帰還後に地上で遭難したら恥ずかしいもんね。
アレクサンドラの案内する星の街ツアーは、1時間ほどで終了です。
我々の場合は、予めリクエストしてあったので旅程に組み込まれていますが、普通に売ってる「星の街」ツアーを見ると、けっこうなツアー料金です。400ユーロほどかかる。
そして「星の街」には、さすがに中国人はひとりもいませんでした。小さいですが、お土産屋もありました。 -
建物の外に出ると、飛行機が飾ってありました。ミグ15だそうです。ガガーリンが操縦中に事故死した戦闘機と同型とのこと。
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帰り際、気になることがあったので、アレクサンドラに質問してみました。
「アレクサンドラ、『オデッセイ』って映画見た?」
「ええ、見たわよ。ずいぶん間違いが多い映画だったわね」
「へー、どんな間違い?」
「例えば、ハーネスを外してからハッチを開くシーン。本当は、ハッチを先に開いてからハーネスを外します」
そういう細かい間違いがたくさんあったと。
さすがです。ロシアで宇宙開発に携わる女史の矜恃を感じましたね。
「なるほど。NASAに負けるなよ、アレクサンドラ」
明日はモスクワを後にし、鉄道でサンクト・ペテルブルクに移動です。モスクワで世話になったガイド氏ともお別れ。ガイド氏、別れ際に「エルミタージュは気をつけて。イタリアからスリ団が出稼ぎに来てるよ」と警告してくれました。
スリ団……。イタリアから出稼ぎ……。その光景を想像してみたら、何だかワクワクしてきました。ダバイ!ダバイ!
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