三陸鉄道北リアス線「お座敷列車北三陸号」

2016/07/02 - 2016/07/02

「大人の休日倶楽部パス」を使い、東北新幹線で新花巻へ。そして、釜石線で釜石へ向かい、釜石からバスを乗り継ぎ宮古までやってきました。
ここからは、三陸鉄道北リアス線で久慈へ向かい、久慈から八戸、そして大宮までと結構な強行軍です。

エリア 宮古(岩手)

• 旅行の満足度: 4.0

20年以上前にも来たことがある宮古。
当時のHi8ビデオに三陸鉄道の映像は残っているのですが、駅は写真もなく、ほとんど記憶がありません。

山田線は宮古駅と釜石間は震災の影響で未だ普通のままです。
宮古駅と盛岡駅の山岳区間も、上米内と川内駅間が運休になっています。
この列車は、宮古発茂市行。

駅のすぐ横にはAKB48の顔出し看板。まあ、私にはちょっと顔を出す勇気はないなあ。

駅のすぐ横にはなんやら超我の碑というものが。
後で調べると、太平洋戦争の最中、脱線事故を起こした蒸気機関車の機関紙が二重事故を防ぐために、結局命を失った、その行動＝国鉄魂を讃えた碑のようです。

三陸鉄道北リアス線の発車時刻まで、食事を取る時間はありませんが、この駅前の有名なお寿司屋さん「蛇の目本店」で、持ち帰り用のちらし寿司を購入します。

作ってくれる間、店内で待ったのですが、なかなかいい雰囲気。本当はゆっくり地酒で新鮮な魚を堪能したかったですね。

こちらが三陸鉄道の宮古駅。ＪＲ宮古駅のすぐ傍です。

季節限定、一日一往復の「お座敷列車北三陸号」。指定席のお座敷車両が１両連結されています。海側窓側の席にまだ空席があるとのことでお願いします。料金は500円です。

海女ちゃんの格好をしたアテンダントが乗車します。

久慈発宮古行の「お座敷列車北三陸号」は混んでいたようですが、折り返しの宮古発久慈駅行は時間が15:05発と遅いこともあってか、この日は土曜日にもかかわらず、空いていて、各グループ、もしくはお一人様で１つのお座敷を占領できました。

座席はこんな感じで4人掛のお座敷です。

自由席の一般車両も連結されています。こちらもそんなに混んでいませんね。

さっきの海女ちゃんアテンダントが車内販売も行います。
ただ、この日はお弁当やビールなど売り切れ、地酒も私の手前で完売してしまいました。
どうやら、商品は久慈駅で積み込み、折り返しの宮古駅では補充がないようです。

ということで、乗車前に「蛇の目本店」でちらし寿司、近くの酒屋で地酒を買っておいて正解でした。
ただ、お座敷テーブル独り占めだからよかったですが、満席で家族連れ３人なんかと相席になっていれば、ちょっと飲んで食べるのは恥ずかしかったかも。

この三陸鉄道の車窓からも、まだまだ復興が進んでいないことが伺えます。

田野畑駅の手前に、三陸鉄道の車両と同じ塗装の水門が見えます。

テレビの「あまちゃん」で、主人公の住まいの最寄り駅として撮影に使用された駅です。正式な駅名が「堀内駅」、

あまちゃんでは「袖が浜駅」となっていまて、両方の駅名板がホームにあります。
同じくNHKの朝の連ドラ「すずらん」の舞台となった留萌本線の恵比島駅と明日萌駅の関係と同じですね。

三陸鉄道北リアス線、ずっと海岸線を走るイメージがありますが、実際には海岸が見えない区間やトンネルも多いんですね。

堀内駅を過ぎて、一番のビューポイントがこの辺り。列車はスピードを落とします。

ただ、この日は雨模様。折角の景色も窓が曇って今一つでした。天気がいいとまた違ったイメージだったと思います。

1時間40分の、なんとなくほんわかした、そして応援したくなる三陸鉄道の列車の時間を終えて終点の久慈駅へ到着です。

また天気のいい時に乗ってみたいですね。

ここからはJR八戸線です。ホームの連絡橋にも可愛いイラストが出迎えてくれます。

「あまちゃん」で、観光協会の建物としてロケに使われた「駅前デパート」。久慈駅の正面にあります。

三陸鉄道の車両が並んでいます。

久慈から八戸まではJR東日本のキハ40です。

セミクロスの車内に、

今や貴重な扇風機。

この八戸線、陸中中野駅から鮫駅辺りは海岸線を走ります。

こちらの車窓も、三陸鉄道に負けていませんよ。

しかも、キハ40は窓を開けることができるので、なおさらです。

駅のホームの向こう側はすぐ海の陸中八木駅。

長かった一日ですが、八戸駅まではまだ一時間ちょっとあります。
そして、八戸からは東北新幹線で大宮、自宅へと向かうわけですが、ちょっと強行軍すぎましたね。
使わないと損という、いじましい考えで「大人の休日倶楽部パス」を利用したのですが、やはり余裕を持って旅はすべきかもしれません。