神戸の夜景を楽しむ温泉旅館 『蓮』宿泊記

2016/06/19 - 2016/06/20

貯まったポイントを放出して、『神戸みなと温泉　蓮』に1泊2日で。
昨年、2015年12月にオープンした『ラ・スイート』系列の旅館です。

『ラ・スイート』はゴージャスな内装と、神戸らしい夜景を楽しめるホテルで、今や名実（そして値（笑））共に、神戸No.1のホテル。

しかし、こちらの『蓮』は、一泊2食付きで2名合計46,000円と、ちょっとお安め。
地元にも関わらず、リラックスしにホテル（旅館）ステイしてまいりました。

エリア 神戸(兵庫)

• 旅行の満足度: 4.5
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 旅行の手配内容: 個別手配

最近疲れ気味の妻を癒やすべく、そして貯まりに貯まった楽天ポイントをホテルステイに使いたい僕。それぞれの思惑が一致し、今回は神戸の『蓮』という旅館に。天気がものすごく良くて、空きがあれば琵琶湖の『セトレ』にも行ってみたかったのですが、今回は満室でコチラに。

場所は神戸の突堤のところで、三宮駅からはバスが出ています。元同僚で、現在はこちらに勤めている方から、ミント神戸の向かい側、と聞いていたのですが、特に看板等がないため、分かりづらい…。

5分ほどで到着。外観は段々になっていて、系列の『ラ・スイート』と似ています。これだけ見ると、旅館というよりリゾートホテルですね。

神戸みなと温泉 蓮 宿・ホテル

こちらは日帰り温泉もやっているのですが、宿泊のフロントとは完全に動線が分かれています。この宿泊者用のロビーが変に混み合ったりすることがないのが嬉しい。

神戸みなと温泉 蓮 宿・ホテル

少し早かったのですが、5分ほどで部屋に入れるということで、客室階へ。廊下がけっこう広いです。

神戸みなと温泉 蓮 宿・ホテル

ルームキーは古式ゆかしき金属の鍵でもなく、そしてカードキーでもなく、このリストバンド方式。高級感がないという意見もありますが、僕はむしろ機能的だし、インキーすることもないしで嬉しい（ホテルマンのくせに何度かやってますw）。

館内の食事やプールの利用といった課金も、すべてこのリストバンドで出来るので楽々♪

神戸みなと温泉 蓮 宿・ホテル

お部屋は西側のポートタワー方面、シーサイドデラックス。50?＋テラス10?と広々。

ちなみにこの右側の棚（？）には、布団が入っていて、4人まで宿泊できるそうです。

神戸みなと温泉 蓮 宿・ホテル

ホテルでいうリビングスペース。座椅子があるので、かろうじて旅館。でも2人だと持て余します（笑）

神戸みなと温泉 蓮 宿・ホテル

テレビ周りもすっきり。

神戸みなと温泉 蓮 宿・ホテル

ベッドは大きめのツイン。たぶんシモンズ？　ベッド脇には化粧台もありますので、4人とかで女性が多くても使いやすそう。

神戸みなと温泉 蓮 宿・ホテル

テラスにはチェアがあって寛げます。デイベッドがあればなお良かったのに（笑）

神戸みなと温泉 蓮 宿・ホテル

テラスからの風景。あいにくの曇り空…こればっかりは仕方ない。

ポートタワーや海洋博物館、メリケンパークオリエンタルホテルが目の前で、とても神戸らしい風景。ときどき船が出航する音も聞こえてきて、なんだか異国感（地元だけどw）

神戸みなと温泉 蓮 宿・ホテル

部屋の洗面台はダブルシンク。POLAのクレンジングやヘアトリートメント、ボディオイルにフェイスウォッシュまで、ものすごく揃っています。これだけあれば、女性も手ぶらで来られるのでは。

神戸みなと温泉 蓮 宿・ホテル

一度も使わなかった、部屋のバスルーム。まあ、大浴場が2つもありますからね…むしろ、このお風呂の稼働率はどれくらいなんだろう？　シャンプーやトリートメントは大浴場と一緒で、エラバシェのいい香り。

神戸みなと温泉 蓮 宿・ホテル

部屋のクローゼットには浴衣とパジャマが各サイズが。金庫や、温泉に行くときの籠バッグもあって使いやすいです。

神戸みなと温泉 蓮 宿・ホテル

必要以上にあるスリッパ、と思ったら、男性用と女性用の2サイズあります。

部屋は『ラ・スイート』や、最近流行りの和モダンな高級旅館のような、いわゆる「アガる」感じはありませんが、基本的な機能をきっちり備えていて使いやすいです。内装的には、最近の分譲マンション、って感じですが。

でも、『ラ・スイート』同様にプライバシーは重視されていて、玄関から部屋が見えないように曲がった構造、かつ扉が閉まるようになっていたり。

ホテルとしての機能と、温泉の寛ぎ感をいかに融合させるかに腐心したんだろうなぁ。

神戸みなと温泉 蓮 宿・ホテル

さて、今回は珍しくグルメなし。三宮に着いて適当に食べるか〜と思っていたものの、駅周辺（300m以内）は思いのほか食べるものがない。

結局、もういいや、宿に着いてから何か食べよう！ということになり、とりあえずお昼ごはんを館内の『水連』で。日帰りのゲストも利用できる、軽食中心の食事処です。

神戸みなと温泉 蓮 宿・ホテル

軽食中心とは言っても、トンカツ定食とか生姜焼き定食、御膳のような、ちゃんと食べられるメニューもありました。

そして、ホテルマン的に言えば、かなり謎の値付けなんです。写真のおでんは1種類100円。コンビニか、って値段。定食も1200円くらいだし、御膳も1900円。

神戸みなと温泉 蓮 宿・ホテル

こちらのおにぎりセットは450円。館内で売ってるペットボトルの飲み物なんかもコンビニ価格だし、全体的に安めなんです。まあ、確かに周辺にコンビニとかはないから、とてもありがたいんですけれど、こうなると普通の旅館の飲み物1本500円とかで売ってる自販機や、ホテルのミニバーって何なんだよ、と思ってしまう（笑）

神戸みなと温泉 蓮 宿・ホテル

食事処は3Fにあるのですが、窓からは景色も望めて、とても気持ち良い。コンビニ価格だけど、味はだいぶ上だし、どうせ三宮駅周辺ってあまり良い食べ物ないので、ご宿泊でゆっくりされる方はこちらで食べるのがオススメです。

神戸みなと温泉 蓮 宿・ホテル

さて、小腹も満たしたので、温泉へ。この旅館には温泉が2箇所あり、1Fの日帰り客も入れる大浴場が一つ。そして、この10F、最上階には宿泊者専用の露天風呂があるのです。

神戸みなと温泉 蓮 宿・ホテル

貸切状態だったので写真を…。タオルとかは置かれてるので、お部屋から持ってこなくてもOKなのが嬉しい。ちゃんと鍵のついたロッカーもあります。

神戸みなと温泉 蓮 宿・ホテル

内風呂

神戸みなと温泉 蓮 宿・ホテル

雨は一応やんでたので、露天風呂へ。大きなジャクージ、しかも温泉というのは何とも不思議。

その向こう側にはインフィニティっぽく見える横長のお風呂もあり、海を見ながらのんびりと入れます。

神戸みなと温泉 蓮 宿・ホテル

男性用ですら、洗面台にしっかりとアメニティ類（顔用・髪用）とあるのは、『ラ・スイート』系列ならではですね。

神戸みなと温泉 蓮 宿・ホテル

部屋にもどって、ひと休み。買ってきた『コム・シノア』のヴィエノワズリーを、部屋にあったコーヒーと一緒に。このコーヒーカップが可愛いのです。

神戸みなと温泉 蓮 宿・ホテル

さて、晩ごはんはこちらの旅館のブッフェがプランになっていて、2部制の19:30予約。まだ時間はあるし、せっかくだからプールへ（一人1,000円）。デイベッドが置かれてて、これが晴れてたら気持ちいいんだろうなぁ〜というリゾート風のプール…と思いきや温泉です（笑）

割とあったかい。でもジェットバスとかもあって、マッサージもできますのでこれはこれで…。もう少し、ヨーロッパのように、みんながゆっくりと読書したりするプールの雰囲気だと嬉しいのですが、そこはまあ日本なので…。まあ、何より「温泉」ですからね。

途中、いきなり雨が降ったりもありましたが、ここで読書したり、そして隣（左側）にある屋内用フィットネスプールで本気泳ぎしてみたり（←元水泳部）して、晩ごはんに向けてお腹を減らします。

プール上がりには、シャワー浴びがてら1Fの方の大浴場へも。それほど広くはないのですが、なかなか雰囲気のあるお露天風呂。また、高濃度の炭酸泉がとても気持ちよかった。アレに入りながらシャンパン飲んだら、もっと気持ち良いんだろうな（笑）

神戸みなと温泉 蓮 宿・ホテル

19時になり、マジックアワーの夜景も見たいので、いったん部屋へ戻ってみます。いかにも神戸らしい夜景が、大きな窓の向うに。

神戸みなと温泉 蓮 宿・ホテル

地元ながら、やっぱりこの夜景は良いものですよ。うん。

神戸みなと温泉 蓮 宿・ホテル

でも花より団子…というわけで、晩ごはんへ。3Fにある『万蓮』という、宿泊者専用のブッフェレストランです。2部制の2回転目。旅館だからみんな浴衣で来ているのかと思いきや、意外とそうでもないんですね。浴衣率は3割くらい？　でも、どうせなら旅気分が味わえるので、浴衣をオススメ。

神戸みなと温泉 蓮 宿・ホテル

我ながら、いい感じに撮れた写真。窓から神戸の夜景を一望です。

神戸みなと温泉 蓮 宿・ホテル

本来、ブッフェ嫌いの僕なのですが、こちらのブッフェは、小皿に入ったおばんざいなどが豊富な上、鉄板焼・ローストビーフ・天婦羅・寿司・デザートと各コーナーに人を配置しているため、ブッフェの「作りおき」感がなくて好印象。

神戸みなと温泉 蓮 宿・ホテル

あと、料理を運ぶときにはこのカート（というか、移動式の棚？）を使ってくださいとのこと。各テーブルに置いてあり、最初こそ混みあいますが、ブッフェ台に行く回数がすくなくなるため、トータルで言うと混み合いにくいようになっています。よく考えてあるなぁ。

神戸みなと温泉 蓮 宿・ホテル

おばんざいコーナー

神戸みなと温泉 蓮 宿・ホテル

寿司コーナー。

神戸みなと温泉 蓮 宿・ホテル

夜景を見つつ、無造作に（笑）取ってきたご飯を。ローストビーフや寿司、天婦羅など、かなりの種類のものが食べ放題なのです。

神戸みなと温泉 蓮 宿・ホテル

小鍋は2種類。すき焼きとハモすき。火はテーブルでスタッフがつけてくれます。両方とも出汁が美味しくて、満足！

神戸みなと温泉 蓮 宿・ホテル

鉄板焼きコーナーでオーダーすると、料理人が持ってきてくれた若鶏のソテー、ラタトゥイユ添え。

神戸みなと温泉 蓮 宿・ホテル

開始30分ほどすると、料理人の口上があり、寿司コーナーでマグロの解体ショーが行われます。たくさんの人が見学してて、大人気！　素早い手さばきで、あっという間に柵になり、切り身になっていきました。

神戸みなと温泉 蓮 宿・ホテル

まずは切り身で。

神戸みなと温泉 蓮 宿・ホテル

中落ちと大トロ。画像に写っていませんが、中トロの寿司もいただきました。どれも新鮮で臭みもなく、とても美味しかった。やっぱ中トロが一番！

っていうか、こんな豪華なブッフェもあるもんですねぇ。ちょっとブッフェというものに対する見方が変わったかも。

神戸みなと温泉 蓮 宿・ホテル

ハモすきの出汁が一番美味しかった♪　

食べ放題って久々でしたが、もっと若い頃に来たかった（笑）（まあ、それでも人よりは食べてると思いますがw）

神戸みなと温泉 蓮 宿・ホテル

デザートコーナーから。これはモノによってレベルの差が…わらびもち、ヴァローナのショコラケーキが美味しくて、一番オススメはきなこと黒豆のジェラート。ムース系はイマイチでした。

神戸みなと温泉 蓮 宿・ホテル

たらふく食べて、部屋に戻って夜景鑑賞。

ザ・神戸。

神戸みなと温泉 蓮 宿・ホテル

ダンボー「ポートタワーの倒し方」

この後、もう1回、日帰り客兼用の大浴場（1F）に入ってから就寝。やっぱり部屋のお風呂は使われなかった（笑）

神戸みなと温泉 蓮 宿・ホテル

翌朝。やっぱり曇り…orz

せっかくなので、朝風呂を宿泊者用の展望風呂（10F）で。広いジャクージに入りつつ、名残惜しさが増します。

神戸みなと温泉 蓮 宿・ホテル

朝食へ。昨日のディナーと同じ場所です。玉子料理はオムレツがなくて目玉焼き（きのこのソテー添え）のみですが、品数も充実してて満足。

神戸みなと温泉 蓮 宿・ホテル

本当はもう1回、プール入りたかったんですけどね…。チェックアウト日はもう一度入館料（通常の半額、1,150円だったかな）とプール利用料（1,080円）がかかるそうで…。

二人で4千円かぁ…晴れてれば、雰囲気も良かったし、逆にこの値段でも全然OKなんですけどね。この天気ではいまいち気分もアガらないし…。というわけでプールはやめて、お散歩に。日本庭園があるので、少し外の空気でも味わいつつ。

神戸みなと温泉 蓮 宿・ホテル

相方は1時間ほど、朝のお昼寝(!?）をするというので、ダンボーと二人旅です。

神戸みなと温泉 蓮 宿・ホテル

外側から旅館をパチリ。この道を自転車で爆走したい。まあ、一歩間違えたら海にドボンですが（笑）

神戸みなと温泉 蓮 宿・ホテル

ダンボー「あっちのメリケンパークオリエンタルホテルも良かったよねー」

神戸みなと温泉 蓮 宿・ホテル

というわけで、『蓮』でのホテルステイならぬ旅館ステイ終了です。

ハードについては、部屋は分譲マンションみたいで高級感がある訳ではないですが機能的で広いし、バルコニーでは海と神戸らしい風景を見ながら寛げるのが何より嬉しい。日帰りと共用の大浴場、そして宿泊者専用の展望風呂と、2箇所の館内温泉も素晴らしかったです。

館内のプールはデイベッドもあって雰囲気も良いですし、屋内プールは運動も出来て素晴らしい。ただ、海外のように、翌日のレイトチェックアウトとかで使えると嬉しいのですが…まあ日本では難しいかな…？そもそもプールではなく、これも「温泉」なんですけどね（笑）

サービスについては若いスタッフが多くて元気です。でも、しっかりと教育はされているようで、程よい距離感で積極的に声をかけてくれたり、館内の他の部署のことを聞いてもスッと答えてくれたり。この辺りは、ホテルと旅館のいいとこ取りを上手くできていると感じました。

ご飯も変に部屋食とかにするより、あのブッフェで食べる方が満足できる内容。ブッフェ嫌いの僕ですら、満足したくらいですから。鉄板焼・天ぷら、寿司などの各コーナーにスタッフを配置して、作り置き感がないようにしてますし、内容も多彩で豊富。伺った時はちょうどマグロの解体ショーもあって、寿司も大盤振る舞いされてました。

神戸ならではの風景・夜景を見つつ、お昼の軽食・夕食・朝食の計3食。プール、温泉をしっかり楽しんで、二人で5万円弱は、ちょっと贅沢として十分にオススメです。

神戸みなと温泉 蓮 宿・ホテル

この旅行記へのコメント （2）

• たらよろさん 2016/08/28 19:41:43

  コスパ良いですよね〜

  こんばんは、いさを様
  
  残暑お見舞い申し上げます♪
  毎日暑いですね〜
  京都は、35度超えが3週間くらい続いてて。。。
  本当に暑かったのですが、今日はちょっとマシ。
  やっと涼しくなってくれそう？？は甘いかな？？(笑)
  
  
  私も先日プール目的で蓮に再訪してきました。
  その時はプールは宿泊者無料だったので、ラッキーでした・・・が、
  やっぱり海外リゾートとは違うのね、、、というか、
  まだまだコンセプトがイマイチわからない部分もあって、
  最初はギクシャクしたプール滞在だったけれど、
  まあ、いいかぁ〜〜とそれなりに楽しんできました。
  
  お値段からするとあの夕食があって、お値打ちだと私も思います。
  特にローストビーフが気に行っているので、
  たまにローストビーフ目的で？？（笑）
  泊まりに行っちゃうかも！！
  
  もうしばらく、暑い日が続きそうですが、お体ご自愛くださいね。
  また旅行記を楽しみにしています。
  
  　　たらよろ
  

  いさをさん からの返信 2016/09/01 14:08:17

  RE: コスパ良いですよね〜

  おお、蓮に行かれたんですね〜。そしてプールは宿泊者無料になったそうで（笑）いやいや、羨ましいです。
  厳密にはプール、ではないらしいですけどね。きっと法的な何かだとは思うのですが。
  
  館内の値段は本当に不思議ですよね。あの夕食はブッフェ嫌いの僕でも、これにして良かったと思うくらい。ホテルマンとしては、コストが心配ですが（笑）
  
  今度はマカオ・香港なので、旅行記も参考にさせていただきます♪