2016/06/05 - 2016/06/06
281位(同エリア752件中)
たらこさん
教科書で必ず読むであろう「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」で始まる有名な小説。
川端康成氏の『雪国』です。
この雪国を何年ぶりかに読み返していた時、ふと小説の舞台を調べてみると「越後湯沢」であることが分かりました。
越後湯沢であれば東京から新幹線で1時間半で行ける場所で、休みも取れそうだったので・・・
小説『雪国』の舞台を巡りに越後湯沢に行ったのであります!
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
-
国境の長いトンネルを抜けると、
・・・またトンネルで景色がドンドン変わっていきます(笑)
東京から越後湯沢までは新幹線なので一瞬で景色が変わるので当たり前ですが。
ちなみに小説のあらすじとしては、
妻子がいる主人公の「島村」は雪国を訪れ、その温泉街で「駒子」という女性と出会います。島村は駒子に会うために何度か雪国を訪れ、すったもんだあった後、突然温泉街で火事が起こります。島村はその火事を見て二人の関係に終わりを予感するようになる。
という作品です。(雑な説明ですんません)
・・・かなり難解で解釈も難しい小説であります。 -
【雪国巡りスポット1】
小説の書き出しの「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった」の長いトンネルはJR上越線の清水トンネルになります。
今も1時間に1本程度電車が走っているみたいです。
新幹線では行けないみたいですね。 -
東京からは1時間半程度で越後湯沢駅に到着です。
かなり楽な移動でした。 -
駅は綺麗に整備されており、お土産屋・食事処・温泉と充実しており、駅構内だけでも十分楽しめます。
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雪国の中に出てくる「駒子」がお出迎えです。
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まずは、越後のお酒ミュージアム「ぽんしゅ館」です。
ここのウリはなんと言っても・・・ぽんしゅ館 越後湯沢驛店 専門店
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利き酒「越乃室」です。
500円で好きな5種類のお酒を利き酒できる場所なのです。 -
イチオシ
なんと、新潟の酒蔵を全部集めています。
このお酒の並びにテンションが上がりますな♪
(小説巡りの景気付けに・・・) -
500円で5枚のコインをもらいます。
コインを入れるとお酒が出てくる仕組みになっています。 -
更に1本100円で冷え冷えのキュウリも買えます。
これがまたお酒に合うので最高に旨い! -
イチオシ
お塩のテイスティングもできます。
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いや〜ほろ酔い気分で存分に楽しめて大満足です。
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すぐ近くには酒風呂「湯の沢」がありますのでのんびりと入浴です。
ちなみに酒風呂ですが、100%お酒ではなく定期的に決められた日本酒を投入しているみたいです。 -
入浴後は隣に併設されている「糀カフェ」でひと休みです。
甘酒が美味しいですな。糀らって グルメ・レストラン
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ソフトクリームも頂きます♪
・・・って、まだ駅から外に出ていないし! -
そんなことで越後湯沢駅・西口を出発です。
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温泉街らしく様々な場所で足湯があります。
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越後湯沢の足湯はかなり温度が高く、熱すぎてあまり浸かれませんでした。
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まずは、湯沢町歴史民俗資料館「雪国館」に到着です。
湯沢町歴史民俗資料館「雪国館」 美術館・博物館
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駒子のモデルが松栄(まつえ)と言われる方です。
この松栄が昭和初期に住んでいた部屋を芸者駒子の部屋として再現されています。 -
こちらがモデルとされる松栄さんの写真です。
お美しいですね。
写真を見る限りでは145センチ前後とかなり小柄な方です。 -
また、雪国は1957年と1965年に映画化されおり、1957年は主人公の島村を池部良さん、駒子を岸恵子さんが演じています。
(フムフム)
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さて、お腹が空いてきたのでお昼にします。
お昼は越後湯沢駅の西口近くにある「むらんごっつぉ」です。むらんごっつぉ グルメ・レストラン
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魚沼産コシヒカリとそのお米が最高に引き立つ料理が頂けます。
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鯛の兜煮定食です。
甘い味付けに食が進みます♪
(旨い!) -
イチオシ
新潟の食事の特徴は、お米が中心であるため白米が進むように、濃いめの味付けが多いように感じます。でも味付けは絶品ですよ。
テレビで食事が美味しい県として、新潟県と福岡県が挙げられますが納得です。 -
【雪国巡りスポット2】
お腹が一杯になり、越後湯沢駅から徒歩15分くらいの場所にある共同浴場の「山の湯」に向かいます。湯元共同浴場 「山の湯」 温泉
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小説には以下のような文章があります。
「物置から出して来たらしい、客用のスキイが干し並べてある。そのほのかな微の匂いは、湯気で甘くなって、杉の枝から共同湯の屋根に落ちる雪の塊も温かいもののように形が崩れた。」
『雪国』より
この共同浴場が「山の湯」になります。 -
いやーいい湯でした。
風呂上がりの珈琲牛乳は至福の時ですね。 -
イチオシ
【雪国巡りスポット3】
そして今回の旅行の宿泊先は「高半」になります。
ここに泊まったのには理由があり、主人公の島村が滞在していた部屋のモデルになったのがこの高半の「かすみの間」なのです。
また、川端康成氏が実際に滞在し執筆を行った部屋が当時の作りのまま残されています。越後湯沢温泉 雪国の宿 高半 宿・ホテル
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ちなみに宿泊した部屋はこんな感じで古いです。
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部屋からは美しい山並みが見えますが・・・
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真下を新幹線が走っています。
越後湯沢は新幹線の降車駅となり発展はしましたが、美しい自然と異様な建造物が混在する場所となっています。 -
スキー場のリフトも見えます。
6月が観光客はほとんどおらず静かです。 -
図書スペースがあり自由に本が読めます。
ちなみに雪国の漫画もあります。
小説は解釈が難しいので漫画で理解するのも良いです。 -
ここで雪国の映画の上映会が行われています。
観に行きましたが・・・
お客さんは他1人で直ぐに帰っていきました(笑)
私も30分で撤退しましたが(爆) -
ここは雪国の展示コーナーです。
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それでは入ってみます・・・
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【雪国巡りスポット4】
ここが「かすみの間」です。
(おおお、緊張感がある〜)
8畳くらいの質素な部屋ですが、当時の作りのまま残されていますので、机や椅子は柄が剥げ落ちています。
それがまたこの部屋の緊張感を生み出しています。 -
ちなみに小説には以下のような文章があります。
「雨のなかに向かう山や麓の屋根の姿が浮び出してからの、女は立ち去りにくそうにしていたが、宿の人の起きる前に髪を直すと、島村が玄関まで送ろうとするのも一目を恐れて慌ただしく逃げるように、一人で抜け出して行った。そして島村はその日に東京に帰ったのだった。」
『雪国』より -
部屋の作りです。
なんと隠し通路なるものがあります。
(松栄さんが出入りしていたのでしょうかね〜) -
当時の防寒具ですね。
今のデザインと変わらないようでお洒落です。 -
様々な作品も展示されていました。
-
そして、夕食を頂き温泉に入って、お休みなさい・・・。
次の日、ホテルのチェックアウト後に諏訪社に行く予定だと話したら、ホテルの人が駅まで送迎する途中なので、諏訪社まで送ってくれることになりました。(ラッキー・そしてありがとう) -
イチオシ
【雪国巡りスポット5】
そんな訳で「諏訪社(すわしゃ)」に来ました。
ここは島村と駒子が心通わす場所となった場所です。 -
小説には以下のような文章があります。
「苔のついた狛犬の傍の平らな岩に女は腰をおろした。「ここが一等涼しいの。真夏でも冷たい風がありますわ。」」
『雪国』より -
これが「平らな岩」になります。
ホテルの人いわく、パワースポットになっているとか。 -
また、子供の頃は鳥居のてっぺんまで雪が積もったそうで、てっぺんに物が置けたそうです。(凄!)
冬は立ち入り禁止ですが、夏場はとても静かな場所です。 -
そして越後湯沢駅に戻ってきました。
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少し疲れたので、駅前のHATAGO井仙の1階にあるカフェ「水屋」で休憩です。
水屋 グルメ・レストラン
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いや〜暑くなってきたら、かき氷がたまりませんな。
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元気が出てきたので東口から出発です。
駅周辺もスキーがメインなのか、6月のシーズンオフはガラガラで寂れた印象があります。 -
【雪国巡りスポット6】
5分程歩いて主水(もんど)公園に到着です。 -
こちらには「雪国の碑」があります。
小説の書き出し「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった」がしっかり刻まれています。
・・・ちなみにこの公園はこれだけですよ(笑) -
イチオシ
噴水や花壇がある小さな公園で 隣は廃校になった小学校があり少し不気味です。
(直ぐに撤退) -
イチオシ
さらに歩くこと10分で「駒子の湯」に到着です。
下湯沢共同浴場 「駒子の湯」 温泉
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ここは新しい共同浴場で、広めの浴槽と仕切りが付いた洗い場があります。
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駒子の湯は直接小説とは関係がありませんが、館内には展示コーナーや休憩室もありました。
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入浴後は人参ジュースでまたまた至福の時です。
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ニ日間で湯の沢・山の湯・ホテル高半の夜と朝・駒子の湯の5温泉でございます。
温泉三昧で駅に戻って来ました。 -
お昼は駅構内にあるお寿司「本陣」で頂きます。
本陣 グルメ・レストラン
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回転寿司のレベルをはるかに超えたクオリティとコストパフォーマンスです。
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新潟の食の旨さは感動的ですな。
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帰りの新幹線まで少し時間があったので、1日目に訪れた「越乃室」でまたも利き酒です(笑)
ここはクセになります。 -
最後に帰りの新幹線の中で、爆弾おにぎりで有名な「雪ん洞(ゆきんと)」で買ったおにぎりを頂きました。
これは1合のおにぎりです。雪ん洞 グルメ・レストラン
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さてさて、今回の「川端康成の雪国を巡って越後湯沢に行ってみた」ですが、まずは新潟の白米の美味しさとそれに合う食事は絶品でございました。
更に、温泉とお酒は至福の時です。
一方、越後湯沢は新幹線が走ったことで大規模な工事が行われ、雪国の情緒とは違った場所になっていました。
しかし、小説に出てくるリアルな場所を見られて大満足でございました。
【完】
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