広九（広州／広州東駅→香港／九龍）鉄道乗車記

2016/05/28 - 2016/05/28

中国／広州から香港へ移動する手段はいくつかありますが、一般的には高速バス（直行または羅湖乗換か鉄道に乗ることになります。　鉄道の場合も広州駅から深センの羅湖まで新幹線タイプの列車に乗り羅湖で香港へ入国後、香港のMTRに乗って紅ハム駅まで行く方法と今回私の利用した、広州東駅から直通の国際列車に乗って直接香港の九龍駅（紅ハム駅）へ行くルートがあります。　　１５分毎くらいに運転している新幹線タイプの列車に比べ直通列車は遅く本数が少ないのですが、羅湖でイミグレに並ぶことを思えば遙かに楽にかつ早く着くルートです。　一般の旅行者には切符に買い方等で若干ハードルが高いかもしれませんが、まあ御覧になってください。

エリア 広州(中国)

• 旅行の満足度: 3.0
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 旅行の手配内容: 個別手配

切符です。　今回は香港在住の知人に頼み予め手配しておきました。　１日に何本か有る広州東→九龍の列車には、中国側運行の列車と香港側運行の列車の２種類があります。　中国側列車の座席は１等（いわゆる軟座）ですが、香港側運行の車両は２階建てで席も若干ゆったりとしており特等席扱いです。　今回の１等料金は香港ドルで２１０。　特等の場合は若干高くなります。

広州東駅のエントランスです。　入り口で荷物検査のためのバリケードがあります。

こちらは羅湖行きの新幹線タイプ列車乗り場。

香港行きは更に上階にあがります。

香港行き列車の切符売り場。　私は１８：２０の列車に乗りますが、窓口が空いているのは既に本日分の席はすべて完売のためです。

こちらは中国内長距離列車の乗り場。　青島行きなんてのがありますが何日かかるんでしょう。

更に上の階にあがって改札に向かいます。

列車の時刻表です

開発／待合室付近のトイレです。　改札の中へはいるともっと△×でしたので必要ならここですますのが良いでしょう。

先ほどの階下の様子。　ここは３階になります。

本日分は売り切れ、と書きましたが待合室にはダフ屋のお兄さんが出現して需要と供給のバランスをとっています。　自分の持っている切符よりも早い列車に乗りたいときには、出発間際になれば流石にお兄さんも売れ残っては大変なので交換も可能なようでした。

発車３０分前から改札が始まります。

改札を入るとイミグレ窓口です。　中国を御存知の方はこんなに空いているイミグレは稀と感じるはずです。　このことを含めてもこの旧式列車は極めてスムーズに香港への移動が出来ると思っています。

更にセキュリティーチェックですが、ただ機械に荷物を通すだけで係員は何も見ておらず、中国式ですね。

ホームへ降りる階段が開くのは発車１０分前。　ここでも並びます。

最終の待ち合いホームです。　ほんの少しの売店（一応免税店）

ホームへおります。　列車は機関車の牽く客車タイプ。　以前はベージュ色でしたが最近は緑に黄色線に塗り替えられています。

軟座車です。

車内の様子。　２時間くらいの乗車ですから十分です。

ちょっとピンボケですがシート。

「国際列車」ですので当たり前ですが乗客もインターナショナルです。

前方方向の車内風景。　網棚は非常に高いところにあり、１７６ｃｍの私でも座席に脚を掛けないと重い荷物は載せられません。

隣のホームに停まる上海行き寝台列車。　こちらは距離は短いですが国際列車なのでホームは柵で仕切られます。

列車は夕暮れの広州を出発します。　時間が無く、ホームで機関車の写真を撮れませんでしたが、こんな機関車が引っ張っています。　ピンぼけで済みません。

列車は途中、東莞の常平駅に１階停まるだけで香港へ向かいます。　深セン羅湖付近では陽がどっぷりと落ち夜の風景です。　　羅湖までは順調に走りますが、その先は香港側ＭＴＲと線路が共通ですので混み合う通勤列車の間を縫って走らねばなりません。　しかもＭＴＲは各駅停車ですのでこちらもゆっくり走ったり停まったでちっとも進みません。

列車が紅ハムへ近づくと乗客は早くも降りる準備を始めます。　結局羅湖からで３０分近い遅れです。

紅ハム駅に着きました。

香港側イミグレです、ここも対して待つことなくスムーズに通過。

予定より３０分近く遅れ、２時間半掛かりましたが無事到着です。