2016/05/21 - 2016/05/21
32位(同エリア183件中)
マサラさん
あんまり4トラの旅行記では紹介出来てないんですが、私は大のお茶好きで、お茶の産地がある所に旅する時はなるべくお茶畑まで足を運んでいます。
(かと言ってメチャクチャお茶に詳しい訳でもなく、お茶の良し悪しを見分けたり利き茶が出来る訳でもないのですが…σ(^_^;))
そんな私が今回どうしても行ってみたかったのが蒙頂山です。
蒙頂山は中国、いえ世界の茶文化発祥の地と言う事になっていて(本当かどうかは定かではありません。)、唐代には皇室へ献上されるほどの高級茶を生産していたそうです。
蒙頂山は日本人だと中国茶の業者さんとかお茶マニアの人が車チャーターして行くような感じの人が多いようで、個人旅行の情報収集にもちょっと苦労しました。
なのでお茶好きのパッカーの方(そんな人いるのかな?)の参考になれば幸いです。
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成都から蒙頂山へ公共の乗り物で行く場合は雅安までバスで行き、雅安から蒙頂山行きの乗り合いバスに乗り換えて行く方法と、名山までバスで行き蒙頂山行きの乗り合いバスに乗り換えて行く方法の2種類あります。
地球の歩き方には雅安から行く方法しか書いてなかったのですが、中国のクチコミサイトを見ると名山から行く方がメジャーっぽかったので、名山から行く事にしました。
成都から名山に行くバスは、新南門バスターミナルから発着しています。
私が泊まっていた宿からは昨日乗った南河沿いを走る15路のバスで15分程の距離でした。 -
成都ー名山は1時間に1本程度は出ていたと思います。
成都→名山は2時間半位、名山から蒙頂山は1時間弱かかるので、山でゆっくり観光するためにはなるべく早く出発するのがオススメです。
私は7:40のバスに乗りました。
成都ー名山41元 -
名山行きの中型バス。
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10時頃名山のバスターミナルに着きました。
名山は小さい街でバスターミナルも古ぼけた小さいターミナルでした。
(写真を撮り忘れました)
ターミナルで蒙頂山行きのバスに乗り換え出来るのかと思ったら、蒙頂山行きのバスは老車站(古いバス停)からでこのターミナルからではないと言われ、老車站に移動。でも場所が分からず色んな人に聞きまくりました。
これは老車站に行く途中の路地裏。 -
こんなとこ通ってって本当にターミナルなんかあるのかな?
とかなり不安になりました。 -
細い路地裏を抜けると比較的賑やかな通りに出たけど、バス停らしきものは見当たらず。
近くのお店の人に「すぐそこだよ」と言われた先にボロいバンが停まっています。
もしやと思い運転手さんに聞いてみたら、まさにこれが蒙頂山行きのミニバスでした。
いやー分かんないよこれじゃ。
バス停の目印さえないし、たまたまバスが停まってたから私は運良く見つけられたけど、バスが行っちゃった後だ
ったら絶対右往左往しちゃったよ。
このバスも満席になり次第出発なので、いつ発車かも分かりません。
土曜日だけど観光客はゼロ。
でも時間的にお昼ちょっと前だったからか、山から街に買い出しに来たらしきご老人が次から次へと乗って来て、私が着いて30分以内には発車しました。場合によっては1時間とか2時間とか待つこともあるのかな?そう思えばラッキーでした。 -
バスの料金はバスが発車してしばらく走った蒙頂山の麓(大きな門がある)で、係りの人が徴収します。
景区までは7元だったと思います。
名山から蒙頂山までは30分〜40分程。
降りるのは終点じゃないけど観光客は大体見た目で分かるので運転手さんが教えてくれます。
この日は着いた時雨と霧が酷くて山の上は3m先も見えない位だったから、蒙頂山のバス停に着いても、最初風景区も入り口もどこだかわからないほどでしたが、近くにいた人に聞いてなんとか入り口までたどり着きました。
風景区の入場料は60元。
風景区内で頂けるお茶1杯無料クーポン付です。 -
仙茶の故郷♪
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入り口から上がってきてすぐの所にある天下第一壺。
世界で一番大きな急須って言うオブジェなんですが、霧が凄すぎて目の前にあるのに全然見えない!
ウェーン(>_<) -
とにかく何も見えなさ過ぎて、一体どこに向かって歩いたら良いのかも分からず…。
看板を頼りになんとか世界茶文化博物館を見つけました。
とりあえず中を見学しながら少しでも雨と霧が落ち着くのを待とうと思います。
入館料10元 -
この天気ではお客さん全然いません。
博物館は貸切状態だったので、重いバックパックは誰も持っていかないから入り口に置いておいても良いよと言われ、荷物を置かせてもらいゆっくり見学。
こちらはお茶の種類の紹介 -
茶葉の評価のつけ方
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中国茶の分布図
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四川ではここ蒙頂山が最高級?
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製茶に使われる機械
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どれもレプリカっぽい年代物と称する茶壺など。
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世界の茶室シリーズ
チベット族の茶室 -
北京風茶室
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日本の茶室
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インドの茶室
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イギリスの茶室
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そしてこちらは韓国館!
韓国のお茶の協会なのか何なのかよく分からないけど、どうやら韓国と蒙頂茶は友好関係が深いらしく、韓国だけは特別扱いされていて、韓国の茶器やチマチョゴリなどの民族衣装なども多数展示されていました。 -
韓国の茶室
去年の韓国・宝城の緑茶祭りを思い出します♪ -
博物館見終わっても雨は止む気配なし。
かと言ってここにいてもしょうがないので、山登りすることにしました。
傘だけではなくレインコートも持参していた事と荷物を博物館でそのまま預かってもらえたのが不幸中の幸いでしたね。 -
蒙頂山茶の石碑。
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今にも崩れそうな門
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台湾でもタイでもインドでも韓国でも、茶畑ってもっと綺麗に刈り込まれて見た目にも美しいのに、蒙頂山の茶畑はこのように何だか雑然としています。自然に任せているのかしら?
ところどころに見える黄色い四角いのは虫捕りの粘着剤。
という事は無農薬なのかな? -
摘んで芽の部分をかじってみたらお茶のほろ苦い味がしました。
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たま〜に下りてくる人とすれ違いますが、登って行く人は皆無。
寂しい。 -
1人でゼーゼー言いながら登ります。
本当に荷物預かってもらえて良かった〜。
これで重たいバックパック背負って…なんてだったらちょっとした拷問だったわ。 -
足腰に自信のない方もご安心を。
ちゃんとロープウェイも完備しています。
ご年配の方を連れた家族連れなんかはみんなロープウェイで上まで上がって来たみたいで、登山道には全然人いなかったのに山の上の見所には結構観光客いました。 -
それでも1時間は歩かなかったかなぁ?
あんまり良く覚えてないけど、かなりゼーハーしながらようやく山の上のお寺に到着 -
このお寺のお堂の中を通り抜けて更に奥に進みます。
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お堂を通り抜ける前にちょっと横道へ。
お寺の横にある吊り橋。
向こう側は閉鎖されてて渡れませんが。
かなり高い所にあります。 -
千年茶樹王!
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千年茶樹王って書いてあるけど、それっぽい木はこれ位しか見当たらず。
本当かなぁ?千年もあるようには見えないけど…。 -
お堂の奥を通り抜けて更に山道を進むと…。
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蒙頂山の見所の1つの甘露と言う泉の跡があります。
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キレイな湧き水が出てるのかと期待してたのに、それらしきものは見当たらず。
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それからもう1つの見所がこちら。
皇茶園です。
皇室に献上する特別なお茶を栽培している茶園。 -
門が閉まってる。
中見れないの?
せっかく来たのに〜! -
一瞬ガッカリしたら、横の山道から中が覗けるようになっていました。
茶園と言っても5m四方程の狭い敷地の中に10株位の茶樹が植わっている小さなものでした。
へぇ〜こんなちょっとの茶園で一体一年にどれだけの茶葉が出来るのかな。
今でもここで採れた茶葉は加工されどこかに出荷されているのかな? -
まだこの先にも山道は続いています。
この先に行くとジップラインが出来るところや軽食が出来る所などもありましたが、メインの見所は終わってしまったので戻ります。
お天気が良い時は見晴らしの良い場所から峨嵋山や四川盆地が見渡せるそうですよ。 -
さて、帰る前に入り口でもらった無料のお茶のクーポンでお茶を頂かないと。
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結局野草茶の販売プロモーションの一環だったみたい。
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一杯18元相当らしいけど…。
このたった一杯が18元?
あり得ない。
数人で来てた人たちはポットでもらってたけど、茶葉を売りつけられてる人も。
しかも何の成分なのか知らないけど酸っぱくてマズかった。
ちゃんとしたお茶屋さん(私が昨日成都の公園で行ったような青空茶館)は下のお寺の境内にあったけど、雨で営業してなさそうだったし、せっかく蒙頂山まで来たのにまともなお茶が飲めないなんて悲しすぎる。 -
中国茶の聖地まで来たのに聖地のお茶を一口も飲めないまま帰るのかとガックリ肩を落として博物館がある山の麓まで降りてきた時、お茶売りのおばちゃんが声を掛けてきました。
こういう露店の人は信用出来ないなとかなり警戒しながら話を聞いてみると、このおばさん自ら蒙頂山のお茶を加工して販売しているとの事。
器械を使って加工したものと手作業で丁寧に加工したものをちゃんと区別して販売していて、1つ1つ茶葉を見せて説明してくれました。 -
私がわざわざ日本から来たと分かると中国語もなるべく分かりやすいように普通話で話してくれて、飲みたいのを全部試飲させてくれました。
山の上の茶館だったら蒙頂甘露1杯40元で出してたのに、タダでこんなに飲ませてくれるなんて♪
写真右から
黄芽(手工)
蒙頂甘露(手工)
黄茶
紅茶
飲む前に一番気になっていたのが蒙頂甘露だったんだけど、飲んでみたら甘露と言う名とは裏腹に、なんかかつおダシみたいな独特の味でお茶っぽくなく私の好みではありませんでした。
黄芽は期待してなかったけど、焼き栗みたいな香ばしい香りで、後味は何ともまろやかな蜜のような甘みが残り気に入りました。
黄茶は黄芽を飲んじゃうと別にって感じだったけど、紅茶は芽の部分を使った上品な私好みの産毛が沢山ついた贅沢な紅茶で美味しかったです。
1両(50g)から購入出来るので、黄芽50g50元と紅茶50g40元を購入しました。ちゃんとした店で買うよりは安いけど、それでも直売価格にしては高い気がしたからもしかしたら値切れたかもしれないけど、
「今度来る時は直接うちにいらっしゃい。(風景区に入ると入場料がかかるから、直接連絡しなさいって事みたい)ごちそうするわよ」
と連絡先が書いてある名刺もくれてすごく人の良いおばちゃんだったし、雨で商売上がったりで大変そうだったから、言い値で買いました。でもおかげでお互い気持ち良く買い物出来て良かったです。 -
お茶を試飲しながらおばちゃんとおしゃべりしている間に雨も上がり、霧も大分晴れました。
来た時全く見えなかった天下第一壺もこんなにくっきり見えるようになりました。 -
博物館の人にお礼を言って荷物をピックアップし風景区を後にしました。
バス停から風景区の入り口までの100m位の道の両脇も茶園になってます。
行きは霧で全く何も見えなかったので「こんな風になってたのか!」と驚きました。 -
今日は雅安泊ですので、帰りは雅安行きのミニバスに乗ります。
これも満席になり次第出発のバスなんですが、待てど暮らせど満席にはならなそうで30〜40分位待って出発しました。 -
バス内部。
雅安までは40分位。
8元でした。
少しは参考になったでしょうか?
しかしながら、
お天気が悪かったのもあるけど、この蒙頂山は大して見所のある山ではありません。
なので私のようにお茶が大好きで産地を直接見てみたい!って言う人じゃない限り、わざわざ行っても楽しめないんじゃないかと思います。
行くとしても絶対雅安から行くのがオススメです。名山経由はバス停を見つけるのが大変で、かなりハードル高いです。
雅安編は別にアップします♪
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この旅行記へのコメント (2)
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- 毒茶大王さん 2019/01/12 12:58:29
- 助かりました。
- この正月に蒙頂山行ってきました。
このブログのおかげで何とか大して迷わず行くことができました。
今回お薦め通り成都からバスで雅安向かったのですが雅安の旅遊バスターミナルが前月の成都雅安間の高鐵開通に伴って雅安旅遊BTが用廃されておりまして、新南門BT発の雅安行きは総て雅安碧峰峡BT行きとなっており新南門の切符売りのねーちゃんに聞いてもニューターミナルと言うばかり。
結局着いてみると雅安市郊外の高鐵雅安駅隣接の真新しいBTでした。
しかし蒙頂山や上里古鎮、パンダ基地行きのミニバスはまだ旅遊BT前広場のままでそこまで行くには市バスで結構時間がかかるので勿体ないけどタクシーで索条駅に向かいました。
交渉で80を60まで負けてもらいましたが高徳で調べても65ぐらいだったので正直な運ちゃんでした。
ロープウェー麓駅ですら道ばたに雪があったので素直にロープウェーで上りましたが、登り始めたらすぐ一面銀世界。
山上駅下りたところはカチンコチンのアイスバーン。
それでも何とか皇茶園まで登りましたが横の階段ですっころんで下まで転げ落ちてしまいました。
なかなか痛かったです。
麓のお茶売りのおばさんに会いたくて山頂駅のお茶屋でこのブログの写真見せて聞いてみるとすぐ誰かわかったようで電話してくれましたがその日は残念ながらお休みでした。
麓駅の周りに軽四などでお茶売りさんがでていたので品茶なしでいろいろ買ってみましたが総て1斤300ぐらいで悪くはないけど良くもないって感じでした。
まあ安いですからね。
その後バスで名山まで降りて名山茶市場も行きましたが時期が悪く良いものは買えませんでした。
やっぱり夏前までに行かないとダメですね。
その後市バスで雅安に戻りましたが楽しかったです。
ホントこのブログのおかげで助かりました、ありがとうございました。
- マサラさん からの返信 2019/01/12 23:55:37
- Re: 助かりました。
- 鉄腕バーディーさん
初めまして!
コメントありがとうございます。
こんなマニアックな情報誰も必要としてないよな^^;と思いながら書いた旅行記だったので、これを頼りに行って下さって非常に嬉しいです!!!
ありがとうございます!
でも約3年前の情報であんまりお役に立てなかったようでスミマセン。
蒙頂山は冬は雪が降るんですね!
絶対行かないようにしないと(笑)
しかし成都から雅安まで高鉄が通ったのは知りませんでした。
それは便利ですね。
そうすると2時間位で行けるのかな?
逆に最新情報まで教えて頂いて、私も助かりました。
次回の参考にさせて頂きます。
マサラ
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