熟女の世界一周航空券の一人旅 (2) イタリア、バーリ

2016/04/16 - 2016/04/16

ローマをさらっと観光したあと、テルミニ駅から4時間で、バーリに入りました。
北部と違って、電車の本数が日に数本で、二ヶ月前の発売と同時に買いましたが、本数が少ない、ということは利用者が少ない、ということで、満席になることはなかったようです。
スペインもイタリアも、一等の車両は、一列に3席で、二人がけのと、一人席のがあります。一人旅だと、窓際の席に座って、隣に他人がくると、トイレに立ちにくくなるし、通路席に座って、他人が横にくると、景色がみづらくなります。
ほんと、一人旅は苦労が多いです。

その点、イタリア鉄道がありがたいのは、二ヶ月前の発売と同時に、ネットで購入すると、かなりの割引があり、エコノミーとかスーパーエコノミーの料金だと、二等の料金で一等が買えてしまいます。しかも、「座席を選ぶ」というボタンをクリックすると、座席の配置表が出て、好きな席を選べるのがありがたいです。

イタリア鉄道のネット買いは、イタリア在住でないと、メンバー登録はできないのですが、「登録しないままに購入」という選択肢を選んで、いちいち名前をインプットする不便はありますが、このスタイルで、買うことができます。購入が成立すると、メールで、チケットが送られてきます。

Frecciargentoという特急ですと、車内で、新聞やドリンクのサービスがあり、テルミニ駅で買ったハムとチーズのパニーニを食べながら飲もうと、スプマンテ(発泡ワイン)をお願いします。下戸なのですが、電車のサービスの、量をケチったスプマンテがちょうどいいようです。

バーリは、まず二泊して、その後、アルベロベッロに4泊、レッチェに4泊、そしてまたバーリに戻って4泊と、ゆっくりと南イタリアを周遊しました。
バーリは、あまり観光地としては有名ではありませんが、私のスタイルの、「住むように滞在する旅」には、ちょうどいい町です。昨年のイタリアプチ留学の続編でもありますので、駅近のホテルに滞在して、駅のすぐ横にあるシネマに通い、繁華街をうろつき、観光客がめざす旧市街は、すぐに飽きて、あまり何度も足を運ぶことはなかったです。

エリア バーリ(イタリア)

• 旅行の満足度: 4.0

ネット購入の時に、向かい合ってはいない席を選んだのですが、じっさいの電車は、すべて向き合い式でした。イタリアや〜。
でも、じつはガラガラにすいているので、それなら向き合った席の方が、窓がひろびろとして、荷物も置けるし、スペースリッチなのでした。
おかげで、の〜んびりと車窓の景色を楽しみます。

もともとは、ローマ空港から一気に南下するつもりだったので、午後3時近くに出発する午後便を予約してました。なので、テルミニ駅で、パニーニを買って乗り込みます。けっこうお高いパニーニでしたが、クリームチーズも生ハムも、すごく美味しいやつでした。昔も今も思います。ローマは、ぜいたくなパニーニが、あちこちで売られてます。

車内サービスでは、ドリンクと、ドルチェかサラートのチョイスで、クッキーなど甘いものか、おつまみ的な塩気のものかをチョイスします。
私はクッキー。
途中で、コーヒーも頼みました。

青い空を見ながら、田舎を走り抜けます。

バーリのホテルは、駅から徒歩8分。
部屋は、今回もっとも狭い部屋ですが、冷蔵庫もテレビもセーフもすべて完備。それに、湯をわかすポットと、コーヒーや紅茶をくれたのは、イタリアの3つ星では、ここだけでした。

イタリアの3つ星のセーフ、電池が切れかけてたり、古くて、今にも壊れそうだったりして、「入れるのはいいけど、開かなかったら怖いよな」と使わなかったことも何度かありました。
この、鉄の塊をフロントでもらって、自分でセットする式は、スペイン語圏ではよく遭遇したのですが、久しぶりに遭遇しました。

これは、鉄の塊と鍵とかセットになってますが、たとえ鍵を落としても、それがどの部屋のセーフか、わからないわけで、ある意味、安心感のあるスタイルです。

フロントのスタッフに、「近くに、安くて美味しい店はないですか」と聞くと、「うちのホテルのレストランが、安くて美味しいし、もっとも近いですよ」と笑いながら、言われました。
今までの3つ星のレストランって、ほとんど朝食のみですが、ここは、外部からビジネスマンが食べにくる、地元で愛された店でした。

アンティパストの皿が、入り口にずらずらっと並んでいて、それは、ブュッフェ式で、好きなだけ食べて、4ユーロ。
そして、メインは、7-10ぐらいなので、たしかに安くて、お腹いっぱい、それも野菜たっぷり食べれる、いい店でした。

メインは、ポークのロースト、キノコソース

こんな風に、アンティパストが並んでました。

駅のすぐ北西にある映画館は、とてもいい映画館でした。

あるとき、二本連チャンで映画を見たので、売店をのぞくと、簡単なサンドイッチのようなのがあり、トーストで温めてくれて、あつあつの美味しいのになりました。

海辺の散歩道を歩いて、旧市街に向かいます。

このあたり、雲丹が有名なようで、雲丹の専門のレストランとかも、このエリアにはあるようです。
旧市街の南に、魚市場があり、たくさんの店は出ていませんでしたが、雲丹を売る人は何人かいました。

南イタリアの風景。
洗濯物の量がすごいです。
ある朝、早い目の時間帯に旧市街を歩いたら、洗剤とか柔軟剤の匂いで、くらくらっとするほどでした（笑）。

窓から、どうやって干すのかなと不思議ですが、それ用の物干しの紐が、何本か窓の外に出ているようです。

旧市街をさまよいます。

昨年のイタリアの後半から、よく利用するようになった自販機。
二度ほど、商品がひっかかって、出なかったり、隣の欲しくない商品が出たりしたことはありますが、基本的には、ちゃんと作動してました。
これは、熱いバーガーなどが売られてました。

そして、make loveのためのグッズまで・・・

駅近にあるマクドナルド。
二階の店内が広くて、けっこう気に入りました。
マクドは日本では利用しませんが、ヨーロッパでは、レストランの開く時間が限定的なので、通しで開いているマクドはよく使います。とくにイタリアのマクドは、ミックスサラダとか、チキンサラダが、とても美味しくて、野菜不足を解決してくれる店でもあります。飲み物は、トロピカーナにすると、ナチュラルなオレンジジュースを楽しめます。

旧市街にある、Castello Sveco
中は、歩ける範囲は広くないですが、考古学の博物館があります。

考古学博物館とか、あまり興味のない私ですが、ここのは、細部まできちんと残っていて、美術的に楽しめました。

ジャスミンの花が、あちこちで咲いてました。香りがすてきです。

ここから駅までの範囲は、新市街で、バーリの町のおしゃれなショッピング街です。

高架の下にある、落書き。
けっこう、きっちりと描かれてました。

わがホテルのレストランでは、三度食事しました。どうやら、近くの銀行員が、毎日のように食べにくるようで、その時間帯には、ほんと賑わってます。二度は遅い目に入ったので、アンティパストは食い荒らされた状態でしたが、三度目はトップで入りました。

ここのアンティパストは、ほんとに美味しいです。野菜たっぷり、そして味付けもさらっとしていた、塩辛さもないです。

ただ、メインの種類はあまりなく、家庭的な料理になります。三度目は、パスタにしたのですが、ニンニク抜きで、塩控え目とリクエストしたら、トマトだけで、ほとんど味がなかったです（笑）。