2016/04/28 - 2016/04/28
10位(同エリア136件中)
かっちんさん
エゾリスが訪れるカタクリ群落がJR札沼(さっしょう)線沿いの浦臼神社境内にあります。
2016年3月26日のダイヤ改正以降、新十津川〜浦臼間は1日1本しか走らない超ローカルな札沼線になってしまいました。
今日は札沼線の終着駅新十津川から列車に乗り、沿線風景を車窓から楽しみ、石狩月形でのタブレット(通票)交換に出会います。
また、駅前に残る大きな農業倉庫を観察すると、造りや形に少しづつ違いがあることがわかります。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 高速・路線バス JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
朝焼けの大雪山系
JRイン旭川の部屋から寝間着姿で眺めています。
現在の時刻は4:11。日の出は4:36でした。 -
旭川駅
6時台が始発の普通列車で滝川へ向かいます。 -
嵐山トンネルに入ります
昨日訪れた北邦野草園がある嵐山です。
昨年12/27早朝にトンネル内で火災が発生し、消火まで7時間以上要したところです。
現在でもこのトンネル通過時は徐行運転します。 -
パッチワークの彩りの倉庫
妹背牛(もせうし)付近です。 -
石積みの倉庫
江部乙(えべおつ)付近です。
北海道には農産物を貯蔵しておく大きな倉庫が各所にあり、開拓時からの歴史を物語っています。 -
滝川バスターミナル
滝川駅で降り、近くのバスターミナルに来ています。
ここから新十津川までバスに乗ります。
今日は新十津川からJR札沼線(さっしょうせん)に乗り、カタクリの咲いている浦臼へ向かいますが、帰りの列車がないのでバスで滝川に戻って来る予定です。 -
新十津川町
バスは滝川を出発し、北側に位置する石狩川を渡ると、新十津川町に入ります。
見えている山は、標高1,100mのピンネシリでしょうか。 -
新十津川町観光マップ
滝川からバス15分で、新十津川役場に到着します。
ここから新十津川駅までは、歩いて5分ほどです。
地図を見るとわかるのですが、鉄道は石狩川を挟み北側に札沼線、南側に函館本線が走っています。 -
レンガ造りの倉庫
新十津川開拓の歴史は、奈良県最南端の十津川村が明治22年に大水害にて壊滅的な被害を受け、新たな生活地を求めて2,489人の住民がこの地に移住し、村名を新十津川にしました。 -
コンクリート造りの倉庫
-
新十津川駅に到着
札沼線の終着駅です。 -
線路の先は・・・
札沼線は札幌と留萌本線石狩沼田を結ぶ鉄道として昭和10年に全線開通しました。
そして乗降客の減少により、昭和47年に新十津川〜石狩沼田間が廃止、新十津川が終着駅になりました。
現在、線路の先には民間アパートが建っています。 -
1日1本の超ローカル線
始発は9:40の石狩当別行き、帰りは翌日9:28着です。
と言うことは通勤・通学には使えず、札幌方面から鉄道を懐かしむ観光客用になっているようです。
昨年7月に訪れた時は1日に3本ありましたが、今年2016年3月26日のダイヤ改正で1日1本になってしまいました。
浦臼〜新十津川間の廃止時期は近いのかも知れません。 -
記念カード
駅待合室に、「のびのび保育所」園児が描いたポストカードと、町が作った「日本一終列車の早い秘境駅」記念カードが置いてあり、持ち帰りができます。 -
ホームに咲く水仙
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イチオシ
青空に映える電信柱
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寂しげな終着駅のホーム
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錆びた鉄箱
今は使われていない信号設備です。 -
そのそばには
日本国有鉄道の標石。 -
イチオシ
鉄路の行き止まり
少し戻ったところに、新十津川駅ホームが見えます。 -
役場では「とつかわ こめぞー」君がお出迎え!
時間があるので、新十津川町役場に行ってみました。
観光PRキャラクターのこめぞー君の好物は、ごはんとお酒とのこと。 -
カエルのデザインマンホール
町の2014年下水道中期ビジョン資料によれば、自然の保護と再生をテーマとし、下水道に対し広く住民に親しみを持ってもらうため、「雨となって戻ってきた水に喜んでいるカエル」をデザインしています。
このカエルには、「下水道を整備することにより、自然が甦り、町に若者が帰り、町が若返る」という願いが込められています。 -
新十津川駅に列車が入って来ます
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保育園児がお出迎え!
頭に兜をかぶり、降りてくる乗客をお出迎えします。
そして、手づくりの記念ポストカードを渡します。 -
新十津川駅に休憩する列車
到着してから12分後、9:40の始発列車になります。 -
イチオシ
鯉のぼりが気持ちよく泳ぐ新十津川駅
今の時期だけの景色です。 -
列車のお見送り
では、始発列車に乗り石狩月形へ向かいます。
可愛い女の子が手を振ってくれます。
隣の子はアリと遊んでいるようで、片手でバイバイ。
ありがとね! -
石造りの倉庫
隣の下徳富駅です。 -
農作地の向こうは樺戸(かばと)連山
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味のある駅名板
於札内(おさつない)駅です。
元々白地に黒文字だったのですが、錆てくると文字部分のペンキが剥げて白地が見え、不思議なことにちゃんと読めます。 -
線路のまわりは美しいエゾエンゴサク
札的(さってき)駅付近です。 -
黄色の花はエゾノリュウキンカ
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農業用水路
高架橋の用水路が途切れているように見えますが、道を通すため一旦地中に入りサイホンの原理で流れています。 -
晩生内(おそきない)駅
札沼線の駅舎はどこも同じような形をしています。
国鉄時代に仮乗降場だったところは、ホームだけの駅になっています。
味のある駅名板があった於札内駅は、駅舎がなくホームに小さな待合室があります。 -
北海道らしい風景
-
湿原地帯を走ります
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ミズバショウの群落
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残雪の樺戸連山
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石狩月形駅に到着
駅係員がタブレット(通票)を受け取っています。
新十津川〜石狩月形間は、タブレットを持った1列車しか走れないようになっています。 -
イチオシ
タブレットを持って走る駅係員
石狩月形駅は一人しかおらず、出改札の仕事もやるので大忙し。 -
列車のお見送り
石狩月形で降り、樺戸博物館を見学に行きます。 -
きっぷの発売
帰りのきっぷ(浦臼まで)を買っておこうとしたら、車内で精算してくださいと言われました。
発売しているきっぷは、硬券入場券と利用客の多い発着駅名が印刷された常備券です。
昨年7月に訪れた時は近隣駅の常備券、駅名印を押して発売する補充券など、いろいろありました。
その時購入したきっぷ類は今や「幻のきっぷ」となり、貴重な宝物に格上げされました。 -
青空が綺麗な石狩月形駅
-
イチオシ
国鉄コンテナが残る石狩月形駅
物置として利用していると思います。
「JNR」、「国鉄」、「戸口から戸口まで」、など懐かしいコンテナです。 -
旧樺戸集治監本庁舎
月形樺戸博物館の入口になっています。
この建物は明治14年に開庁した樺戸集治監(のちの樺戸監獄)の本庁舎で、明治19年に焼失したものを再建しています。 -
すりへった石段
鉄丸や鎖をつけた囚人の出入りですりへったという伝説が生まれた石段です。
実際には1世紀以上にわたり、多くの人々の出入りによってすりへったものです。
な〜んだ! -
レンガ造りの倉庫
石狩月形駅前にある倉庫で、昭和11年建設と昭和30年建設の2棟が並んでいます。
当時は農産物の一時堆積所として利用され、農産物の鉄道輸送に大きく貢献しました。
現在は、鉄道輸送の需要がなくなり、月形町農協の資材倉庫になっています。 -
鉄道員(ぽっぽや)のシーンにそっくり・・・
タブレットを肩にかけ、列車を待っています。
この列車に乗り、浦臼へ向かいます。 -
秘境駅の豊ヶ岡
牛山隆信氏が調べた「秘境駅ランキング2016年度版」では11位の順位で、人家が離れ、林の中にある駅です。
たまたま乗り合わせた地元の乗客がここで降り、車で自宅に帰るところです。 -
エゾエンゴサクが満開の浦臼駅
終点の浦臼駅で降り、ここから4kmほど離れた浦臼神社のカタクリを見に行きます。
実は隣の鶴沼駅からが一番近いのですが、浦臼〜新十津川間は1日1本しか走りません。今日はもう走らないので歩くことにします。
次の旅行記はカタクリを訪ねる話です。
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この旅行記へのコメント (8)
-
- moonさん 2016/08/20 17:06:21
- 1日1便
- かっちんさんへ
立て続けにmoonです。
札沼線・・・・。
私が夫と行った時のような旅はもうできないのですね。
寂しい。
10月に約3年ぶりに九州に行くのですが、3年前は有人駅だったのに
去年から無人駅になってたり・・・・仕方のないことですが寂しいです。
moonより
- かっちんさん からの返信 2016/08/20 22:19:14
- RE: 1日1便
- moonさん
私の旅行記を愛読され、嬉しいです。
JR北海道の脱線事故以来、赤字路線の合理化や廃止が積極的になってきました。
moonさんはいい時期に札沼線の駅巡りをされています。
旧夕張線の区間も廃止の意向を町に伝えたと、最近報道がありました。
寂しいですね。
かっちん
-
- 横浜臨海公園さん 2016/06/12 15:57:48
- 新十津川
- かっちんさま、こんにちは。
札沼線北海道医療大学-新十津川間は、何時廃止されてもおかしくない状態になってしまっていますね。
小生が、平成元年3月に乗車した際は、新十津川駅が委託扱ながら、乗車券だけでは無く普通入場券の硬券口座が残されており、今では貴重な記録としコレクションに残されております。
当時から並行するJRバスが運行されており、通学の小学生以外の利用者は無かった様でした。
この先10年後がどうなっていることやら....
横浜臨海公園
- かっちんさん からの返信 2016/06/13 09:41:20
- RE: 新十津川
- 横浜臨海公園さま
こんにちは。
平成元年には新十津川駅でまだ乗車券の委託販売があったのですね。
貴重なコレクションがうらやましいです。
その頃の時刻表地図にJRバス路線があったように記憶しています。
現在は、石狩月形、浦臼、新十津川から函館本線へ向かうバスと、浦臼〜新十津川〜滝川のバスが運行されているようです。
この先どうなるのでしょうね。
かっちん
- 横浜臨海公園さん からの返信 2016/06/15 12:55:26
- 拝復
- かっちんさま、こんにちは。
ついでに申しますと、平成6年まで、滝川駅前にJRバス専用乗車券発売窓口も存在しており、B型金額式バス硬券乗車券も発売しておりました。
当時は、滝川だけでは無く、帯広、札幌、小樽駅前に鉄道線とは別にバス専用発売所が存在しており、えりも岬同様、JRバス路線専用硬券乗車券口座が多数在り、それなりにコレクション購入用として楽しめました。
まさか、JRバスが次々と撤退するとは予想すらしていない時代でした。
横浜臨海公園
-
- 横浜臨海公園さん 2016/06/12 15:56:36
- 新十津川
- かっちんさま、こんにちは。
札沼線北海道医療大学-新十津川間は、何時廃止されてもおかしくない状態になってしまっていますね。
小生が、平成元年3月に乗車した際は、新十津川駅が委託扱ながら、乗車券だけでは無く普通入場券の硬券口座が残されており、今では貴重な記録としコレクションに残されております。
当時から並行するJRバスが運行されており、通学の小学生以外の利用者は無かった様でした。
この先10年後がどうなっていることやら....
横浜臨海公園
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- S...t...e...Pha...n...i...Eさん 2016/06/12 14:05:34
- なつかしの駅員さん
- かっちんさん、こんにちは〜^^
いつも素敵なお花の旅行記に癒していただきありがとうございます〜
今回のは「札沼線」と題名が!思わず飛びつきましたw
前回の冬の鉄道旅行では運悪く?(いや、運よく??)バスで巡った札沼線やったんで、懐かしく、また新鮮な感じがしました。
春先のお花の季節もいいですねぇ!
1日1本でなかなか巡りにくいですが、9月ごろ、リベンジを計画中です。
そして石狩月形の駅員さん!!
後姿がそっくりで・・・( *´艸`)
私が以前お世話になったあのよくしゃべる駅員さんかもしれないw
ますます行きたくなりました〜
ステファニー
- かっちんさん からの返信 2016/06/13 09:29:13
- RE: なつかしの駅員さん
- ステファニーさん
こんにちは。
冬の札沼線鉄道旅行の話を思い出しました。
バスで巡るのも滅多に経験できないことです。
石狩月形の駅員さん、最初はムスッとしていたのですが、そのうちいろいろと話を聞かせてもらいました。
新十津川駅でお出迎えしてくれる保育園児は、可愛いですよ!
ぜひ、リベンジを実現させて、また面白い旅行記を投稿してください。
かっちん
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