2016/05/25 - 2016/05/25
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スカイバードトラベル(旧:日通ペリカントラベルネット エジプト店)さん
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JTUE(エジプト日本旅行業連盟)のメンバーでアレキサンドリアへ合同視察に行ってきましたので、今回よりアレキサンドリアをご紹介します。
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カイロ中心部から20分くらいでアレキサンドリアへ続く高速道路の料金所に到着。
一見長い列に見えますが、トラックは別に専用レーンがあり、乗用車は意外とサクサク進みます。 -
カイロとアレキサンドリアのちょうど真ん中に位置するドライブインで休憩。
トイレきれいでした。 -
朝8時半過ぎですが、結構人がいました。インド人の団体様も。
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建物内にはカフェが何軒か、その他いろんなお店がありました。
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カフェラテを飲みました。
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敷地内にはスーパーマーケットやマクドナルドもあるようで、ちょっとしたモールみたいです。
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ちょうど10時にアレキサンドリア側の料金所に到着。
休憩を抜かせば、カイロを出て2時間半弱です。 -
一般道の高架橋に「ALEXANDRIA」と書かれているのを発見。
ま、普通に英語なんですけど、なんか雰囲気あります。 -
まずはアレキサンドリア国立博物館へ。
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建物前の芝生に3つだけ置かれているこの人たちは・・・。(よく見ると木枠に載ってるし)
そして手前のキノコは絶対に古代遺物ではない。 -
館内に入ると、
おお!
海底から古代遺物を見つけた様子が紹介されてて、アレキサンドリアだー!!と感激。
博物館の1階にはアレキサンドロス大王やクレオパトラの時代=プトレマイオス朝の遺物が展示されています。 -
海からみつかった銅のひしゃく。古代ギリシャ時代のものです。
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パシフィコ横浜で「海のエジプト展」へ行ったことを思い出しました。
調べたら2009年開催、もう7年前なんですね・・・(遠い目) -
こちら、印象的な表情をされているのはプトレマイオス朝の女王・ベレニケ2世。
プトレマイオス朝はかの有名なアレキサンダー大王没後に部下のプトレマイオスが創始した古代エジプトのマケドニア系王朝。
紀元前306年から約300年弱続き、絶世の美女として知られるクレオパトラ7世を生んだ王朝です。
アレキサンドリアはプトレマイオス朝の首都でした。 -
アレキサンダー大王も、プトレマイオス1世をはじめとするファラオ達もマケドニア系。
いわゆるピラミッドやルクソールからイメージする古代エジプト人とは顔つきも全く違い、ヨーロッパの博物館にいるような気分になります。
(しかし1人で見学していたら怖そうな場所です) -
とても小さなミイラがありました。
アピス神のミイラって書いてあるけど、アピス神って牛だから大きさも形も違う・・・。もしかして脚の部分だけとか? -
神話上の動物の像。こちらはアレキサンドリアではなくサッカラ発掘。
ディズニー映画(ノートルダムの鐘)とかに出てきそう。
サッカラは最古のピラミッドである階段ピラミッドで知られていますが、実はプトレマイオス朝のセラペウム(アピス神を祀った神殿)もあります。
約3000年間に渡り人間が建造物を造り続けていた場所なんて、驚異的です。 -
ディオニューソスの左足。
ディオニューソスはギリシャ神話のゼウスの息子で「豊穣」と「ブドウ酒」と「酩酊」の神(どんな神や・・・)。
足元の装飾はブドウの枝と葉だそうです。
古代エジプトだけでもたっくさん神がいるのに、この時代はギリシャ神話も混ざってきて、もう何がなんだか・・・。 -
現代のエジプト人も、肌の色が黒い人から白人並みに白い人、髪の色は黒から濃い目の茶色からブロンドに近い明るい茶色まで、目の色も日本人と同じような黒い目から白人のように緑の目の人もいます。
湾岸(ドバイなど)へ行くと、さほどバラエティを感じないので、やはりエジプトは長い歴史の中でいろんな血が混ざってきたのでしょうね。 -
ただでさえなんだか怖いのに、ガラスに他の展示物が映って心霊写真状態に・・・
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これまた印象的なお顔のモザイク。 よく見ると額から小さな羽根が生えています。
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アレキサンドリアの主要観光地のひとつ、ポンペイの柱についての説明がありました。 ローマ皇帝ディオクレティアヌス帝(在位 284年から305年)が建てた建物の、唯一残っている柱です。
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こちら本物。
今回時間がなかったので、遠くからの写真しか撮れず、大きさがわからないと思いますが、なんと土台部分入れて28メートルもあります。近付くと、かなり大きいです。 -
第14代ローマ皇帝・ハドリアヌス帝です。
つい最近、エジプト人の親友に「テルマエロマエ」をみせたので、妙に親近感が沸き嬉しくなりました。市川正親に似てるかしら・・・ -
こちら、とてもおもしろいです。
ローマ皇帝・カラカラ帝がコブラのついた古代エジプトのファラオ風の被り物をしている像。
漁師が偶然見つけたとのことで、浸食で顔が平らになってしまってますね。 -
すっごい怖い顔してるこちらはセラピス(サラピス)神。
ギリシャ〜ローマ時代にかけて、いろんな人種が混在していたアレキサンドリアをまとめる為に作られた神。
でも実際にはあまり信仰を得られなかったようです。
(人が作った神を人が崇めるというのがそもそもおかしな話・・・) -
左手前のイシス神が息子のホルス神にお乳をあげている銅像が注目ポイントかと思いますが、私的には後ろの指をくわえているファラオ頭が気になります・・・。
しかも先のカラカラ帝と同じく体部分はギリシャ風。左腕ないし、インパクト大です。 -
穏やかな表情のこちらはローマ帝国の初代皇帝アウグストゥス時代(紀元前27年から前14年在位)にデンデラの領主だった人物の立像。私は女性かと思ったのですが、男性の像でした。
デンデラはルクソールから車で1時間半くらい、現在はハトホル神殿のみ残っています。
古代エジプト遺跡で唯一クレオパトラのレリーフがみられる貴重な神殿です。 -
こちら、オカリナかと思ったら、一般的にオリエントランプと呼ばれる、オイルのランプ。紀元前後に地中海近辺で使用されていたもの。
ロウソクと違い、オイルに火を灯した様子を見てみたいです。 -
アレキサンドリア建設について。
見づらいですが、右の奥にぽつんと建っているのが世界七不思議のひとつ、アレキサンドリアの大灯台。
現在はカイトベイ要塞が建っています。
アレキサンドロス大王は、当時のギリシャの他の大都市のようにしようと整備を進めました。
シーワオアシスへ行く隊商ルートとして、また港としての商業的な価値、そして東地中海エリア征服への要衝としての戦略的な価値の両方で非常に重要な場所とみなし、首都に選んだようです。
市街は大きく5つのセクションに分けられ、大通りには古代エジプトの歴代ファラオの名前が付けられていたとか。 -
こちらの写真は現在のアレキサンドリア。
今もエジプトらしい元気な街ですが、アレキサンドリア大王の時代はもっともっといろんな人種が行き交っていてさぞ賑やかだったのでしょうね。 -
ガラスもありました。
デザインがとっても精巧。 -
博物館2階は中世から近代までの展示となっています。
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中世イスラーム時代の展示品。
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こちら、13世紀にエジプトを支配していたマムルーク朝の第19代スルタン、アシュラフ・カイトベイの建築物関連の大理石。
アラビア語ではなくペルシャ語だそうです。 -
こちらもペルシャの影響を受けているのでしょうか、ちょっとアジアっぽいですよね。
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こちらは王朝時代の展示品。
ゴールドとシルバー、黒檀のトーチ。
シルバーの持ち手部分はブルーエナメルと黒檀で装飾されているそう。
ファールーク王のコレクションです。 -
こちらもファールーク王のコレクション。
ゴールドやらシルバーのメダルたち。(あまり興味沸かず) -
こちらのゴールドのバッグ。
日本で人気のアンテプリマのバッグに似てませんか?
バッグの上にあるのは、ゴールドの車のチャームがついたブレスレット。
なんで車なのかしら・・・ -
右の魚は用途不明。シルバーで、弾力性があるようですが、ただの置物なのか・・・(金持ちの好みはよくわからん)
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いかにも、王朝時代!って感じのゴテゴテした置物たち。
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時代が戻りまして、コプト関連の展示品。
コプト教は原始キリスト教の一派で、現在もエジプトのキリスト教徒のほとんどがコプト教徒です。 -
こちら、木製のくしです。
コプト教最盛期、エジプトでは多くの木材が加工され、旧約聖書にも出てくるエジプトイチジクをはじめとする国内の木材だけでなく、良質な木材の輸入もしていたそうです。 -
こちも木製のプレート。6世紀から7世紀のものだそうです。
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こちらも教会の中で飾られていたものたち。
ガラスです。
ガラスは紀元前4000年ごろにエジプトで作り始められたといわれています。 -
こちら、3世紀から5世紀の麻やウールの生地です。
精巧な刺繍がしてあります。 -
何百年も前の布が残ってるってすごいですよね。
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現代のエジプトでも、シーワなどの砂漠オアシスで、伝統的な刺繍があります。
時間をかけて丁寧に手作りされたものは、何百年もの時間に耐えられるのかもしれませんね。 -
こちらは3世紀から9世紀のもの。
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博物館の地階へ行くと、古代エジプトの古王国から新王朝時代の展示品となります。
突然、カイロのエジプト考古学博物館に来た気分になる・・・ -
新王朝時代の石碑。
3つのパートに分かれていて、一番上はこの石碑の持ち主とその息子がイシス神とオシリス神に捧げものをしている様子。
真ん中の右側は息子が、左側は娘が両親に捧げものをしている様子。
そして下は家族でロータス(蓮)の香りを嗅いでいる様子だそう。
なんだか、家族愛に溢れていて、現代のエジプト人家庭のようです。 -
こちらも同じく新王朝時代の石碑。色が鮮やかに残ってますね。
上はオシリス神へ捧げものしている様子。下は持ち主の妻と娘達が美しいドレスを着ている様子だそうです。 -
「The tomb」(墓)と書かれたさらに下へ行く階段を行くと、
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小さな空間に棺やミイラが展示されています。
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古代エジプト 末期王朝のミイラ。棺は死者の書の場面を描いた絵で装飾されています。
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さて、墓から出まして、こちらは頭が半分なくなってますが、アメン神の像。
アメン神を祀ったルクソールのカルナック神殿はエジプトで最大、人類史上でも宗教施設として最大規模の遺跡です。 -
こちら、ライオンの頭をしているのは、セクメト神、女性なので女神です。
メンフィスの神・プタハの妻で「戦争」の神。頭に戴いているのは太陽で、非常に凶暴な神だとか。
奥さんがライオンの頭してるって恐ろしいですよね・・・
「あ、うちのカミさんみたい」 と思ったご主人! 口に出しちゃダメですよ! -
こちらは実在した人物。第18王朝5代目のファラオ・ハトシェプスト女王。
ルクソールにあるハトシェプスト葬祭殿を造った女性ファラオです。
右目の色が消えてしまっていて、なんだか「ちょっとお疲れ」みたいに見えますねw -
女性が続きます。こちらはハトホル神。
クレオパトラの唯一のレリーフが残っているのはデンデラにあるハトホル神殿です。 -
アレキサンドリア国立博物館で一番印象的だったのはこの人かも〜。
カイロとルクソールのちょうど中間にあるアシュートの豪族が所有していたそうです。
カイロのエジプト考古学博物館のこちらの方に勝るとも劣らないインパクト。 http://4travel.jp/travelogue/11096532 -
こちらは、個人的にちょっと苦手なアクエンアテン(アメンホテプ4世)。ツタンカーメンの父親です。
多神教だった古代エジプトにおいてアテン神のみを崇める一神教政策を採った為、異端として扱われてるファラオです。
広大な都市・アマルナを造りましたが、わずか10年で打ち棄てられました。 -
小さいスフィンクスたち。
なんかお土産屋さんの商品みたい。 -
ホルス? スズメ?
ちなみにエジプトの街中にも日本と同じようなスズメがいます。 -
中央のなにか、用途不明ですが、箱枕(ちょんまげしたまま寝るやつ)に似てます。
そして、両サイドの人たちの脱力感がたまりません。 -
こういうの、ひとつひとつの表情とか姿勢とかツッコミどころ満載でおもしろ過ぎて、ゆっくり見てるとキリがありません。
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要塞をたくさん造った中王国時代のセンウセルト1世の建物の壁に掘られたホルス。
やっぱりホルスは古代エジプトの神々の中でも群を抜いてカッコいいですね。 -
ちなみに、アレキサンドリアの街中に、ワシ?かもめ?の巨大オブジェがありましたが、4000年近く前に造られたホルスのレリーフの方がずっといいです・・・。
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館内で写真撮影するには、入場料とは別に50エジプトポンド(2016年6月現在)のカメラチケットが必要です。
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視察で行ったので、博物館の見学時間は30分強。文字通り「駆け足」の見学だったので、時間をかけてもっとゆっくり観たかったです・涙
カイロのエジプト考古学博物館に比べると小規模ですが、きれいに展示され、説明書きもしっかりあり、超見応えあります。
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