速報★ウナス王のピラミッド内部が20年ぶりにオープン

2016/06/01 - 2016/06/01

カイロよりこんにちは！

本日のカイロは晴れ、最高気温は41度、最低気温は26度です。

嬉しいニュースのご紹介★

まず、サッカラにあるウナス王のピラミッド内部が20年ぶりに一般公開されました！

ここには史上初のピラミッドテキスト（ピラミッド内部にヒエログリフで書かれた呪文のようなもの）がきれいに残っています。

床から天井まで壁一面に精緻に彫られたヒエログリフは圧巻。

エリア サッカーラ(エジプト)

外観は写真の通り崩れてしまっています。

ウナスは古代エジプト古王国時代 第5王朝最後のファラオ。紀元前2300頃に統治していたので、約4300年前。

第５王朝は、有名なギザの3大ピラミッドを造ったクフなどの第４王朝の次の時代です。

棺の周りの壁には文字ではなく装飾があり、こちらは色も残っています。

さらに最近公開された墓をご紹介。

こちらネフェルセシェムプタハの墓。ネフェルセシェムプタハは古王国時代最後の第６王朝に裁判所の監査をしていた人物のようです。

このような偽扉がとてもユニークで、この墓以前には見られない造りだとか。

そのお隣にあるのがアンクマホルの墓。

同じく第６王朝の人手、医者だったと言われていますが、聖職者に近かったようです。

ここで有名なのは、この「割礼」のレリーフ。割礼されている人がしている人の頭をつかんでいますね。

うーん、痛そう・・・

こちらは今年1月に公開されたツタンカーメンの乳母といわれているマヤの墓。

先の古王国時代から1100年くらい後の新王朝時代です。

そのマヤの墓の隣にあるのが同じく新王朝時代の第19王朝のネムティメスの墓。

色がとても鮮やかに残っています。

サッカラというとこの階段ピラミッドが有名ですが、実はこの最古のピラミッドから、アレキサンドリアが首都だったプトレマイオス朝までの3000年近くに渡ってピラミッドやマスタバ（墓）などが造られていた場所で、本当に見所がたくさん。

新たな発見や、新たに公開される遺構も続き、今、サッカラが熱い！ （そして暑いッス）

サッカラではありませんが、もうひとつニュースがあります。

カイロ・イスラーム地区にあるムハンマド・アリ・モスクと、

アレキサンドリアのカイトベイ要塞

が6月から10月までの期間限定で、夜間オープンします！

ムハンマド・アリ・モスクはカイロの超定番観光地。通常は夕方16時までですが、期間限定で18時から22時までオープン。

写真がいまいちですが、ムハンマド・アリ・モスクからはイスラーム地区を見渡すことができます。

写真に写っているのはリファーイー・モスクとスルタン・ハサン・モスク。夜間に入れれば素晴らしい夜景が見れますね。

カイトベイ要塞は地中海沿い。（写真は外から撮ったもの）

世界７不思議のひとつ、アレキサンドリア大灯台の跡地に建てられています。

海沿い、ということで絶好のデートスポットでもあるようですが、6月から10月末まで18時から24時までオープンとのことで、さらに多くの人が訪れそうですね。

といわけで、話題盛り沢山のエジプト。

サッカラもアレキサンドリアも追々詳しく載せていきます。