西条・石鎚山旅行記(ブログ) 一覧に戻る
[天辺に上がれる滝とトロッコ台車が残る鉱山坑道]<br />旅行最終日は西の西条市に移動し、津越地区にある天辺から見下ろせる滝を擁する滝群「津越の滝」(総称)と、千町(せんじょう)地区にある、トロッコ台車とレール、折れたダイナマイト、坑内U字支道が残る千町鉱山跡を訪ねた。<br /><br />津越の滝は松山自動車道の津越橋下から東の津越谷川に架かる三つの滝の総称。昔からの景勝地で回遊遊歩道もあったが、’04年の台風によって各所で崩落を起こし、最初の滝「鮎返りの滝」から先は通行禁止となっている。しかし簡単に崩落斜面を這い上がれるので、靴さえしっかりした物を履いていれば造作ない。<br />最大の滝である雄滝へは遊歩道を逆コースで辿れば、崩落箇所はなく、容易く滝の天辺の岩(沢の渡渉地)に上がれる。<br /><br />千町鉱山跡は、津越の滝より南に直線距離で3.5kmほどの、標高360m前後の山中にある。主に大正年間に採掘されており、鉱石は坑道からトロッコで索道場に運び、索道で谷川の対岸の荒川八之川地区に降ろし、そこから国道194号の前身である日本窒素肥料馬車軌道(昭和3年に「加茂土工森林組合馬車軌道」となる)により、船形地区の五差路西まで輸送され、そこで荷車の馬車に積み替えられていた。<br /><br />この鉱山跡の特筆すべき点は、今でも一番大きな坑道内部にトロッコ・レールが残っている点や、内部にU字支道等がある点だろう。教育委員会に照会すると、坑道は一本のみ、ということだったが、他に三本の坑道を発見した。<br /><br />[津越の滝へのアプローチ]<br />車の場合は、松山自動車道いよ西条ICか、いよ小松ICで降り、国道11号と国道194号が交わる加茂川橋交差点を南に折れる。そして船形橋バス停の西に架かる船形橋を渡り、前述の馬車軌道終点東の五差路(船形バス停のある所)に突き当たると東に折れる。高速の津越橋手前の津越集落に駐車場がある。<br /><br />公共交通機関利用者はJR伊予西条駅周辺から国道194号に入るバス(当時は瀬戸内バスだったが、運営社が変わっているかも)に乗車し、前述の二つのバス停のどちらかで降車すると良い。船形橋から滝の遊歩道入口までは徒歩十数分。駅から滝の遊歩道入口までは数キロ未満だからタクシーを利用しても良い。<br /><br />遊歩道の入口にトイレがある。崩落斜面を登りたくない方は、落差3mの鮎返りの滝を鑑賞後、駐車場まで引き返して車に乗り、高速高架を東に抜け、道路終点手前の鉄塔周辺に駐車する。道路終点から起伏のない遊歩道が続く。遊歩道が津越谷川を渡る地点が、落差20mの雄滝の天辺の岩になる。雄滝を見物すると車に引き返す。<br />崩落斜面の上りが苦にならない方は、その箇所の先を目で追うと、遊歩道の続きが見えるので進路は分かるはず。<br /><br />[千町鉱山跡へのアプローチ]<br />車利用者は国道194号を南下、「河ヶ平下」バス停手前の三差路を左折。後は千町地区をくねくねと上がる主要道路を道なりに進み、左下に誓願寺を過ぎて最初の左ヘアピンカーブに駐車するか、そこから南東に入る未舗装車道沿いに駐車してもいいかも知れない。<br /><br />公共交通機関利用者は川来須方面行のバスに乗車し、「河ヶ平下」から二つ先のバス停「千町」で降車。ここからの道の状態は未確認なので、通行する際はバス路線の現況と合わせて自治体に問い合わせた方が良い。<br />バス停から北東に入る道を上がり、すぐの分岐は南の歩道に折れる。道はすぐ東に向きを変え、地区の主要道路に出る。<br /><br />南東に進むと左ヘアピンカーブになるが、そこに建つ碑から川沿いの歩道に入り、すぐ道路を横断し、誓願寺東の千町集会所でまた道路に出る。そこに架かる橋は南に渡り、橋の袂から川沿いの道を上がる。<br />再び主要道路に出ると南に進む。そこから徒歩3分ほどで前述の未舗装車道が分岐する左ヘアピンカーブ。<br /><br />以降、鉱山跡までの道順やコースガイドを記述すると長文になるため、津越の滝と鉱山跡のコースガイドとコース図は以下の投稿記事を参照されたい。尚、坑道内に入る際は予備のヘッドランプと電池、ヘルメットを忘れず。<br />http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-296210.html

安徳帝伊予潜幸説と花の法皇山脈とレールの残る鉱山跡・3日目(最終日)

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2013/05/04 - 2013/05/06

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マローズ

マローズさん

[天辺に上がれる滝とトロッコ台車が残る鉱山坑道]
旅行最終日は西の西条市に移動し、津越地区にある天辺から見下ろせる滝を擁する滝群「津越の滝」(総称)と、千町(せんじょう)地区にある、トロッコ台車とレール、折れたダイナマイト、坑内U字支道が残る千町鉱山跡を訪ねた。

津越の滝は松山自動車道の津越橋下から東の津越谷川に架かる三つの滝の総称。昔からの景勝地で回遊遊歩道もあったが、’04年の台風によって各所で崩落を起こし、最初の滝「鮎返りの滝」から先は通行禁止となっている。しかし簡単に崩落斜面を這い上がれるので、靴さえしっかりした物を履いていれば造作ない。
最大の滝である雄滝へは遊歩道を逆コースで辿れば、崩落箇所はなく、容易く滝の天辺の岩(沢の渡渉地)に上がれる。

千町鉱山跡は、津越の滝より南に直線距離で3.5kmほどの、標高360m前後の山中にある。主に大正年間に採掘されており、鉱石は坑道からトロッコで索道場に運び、索道で谷川の対岸の荒川八之川地区に降ろし、そこから国道194号の前身である日本窒素肥料馬車軌道(昭和3年に「加茂土工森林組合馬車軌道」となる)により、船形地区の五差路西まで輸送され、そこで荷車の馬車に積み替えられていた。

この鉱山跡の特筆すべき点は、今でも一番大きな坑道内部にトロッコ・レールが残っている点や、内部にU字支道等がある点だろう。教育委員会に照会すると、坑道は一本のみ、ということだったが、他に三本の坑道を発見した。

[津越の滝へのアプローチ]
車の場合は、松山自動車道いよ西条ICか、いよ小松ICで降り、国道11号と国道194号が交わる加茂川橋交差点を南に折れる。そして船形橋バス停の西に架かる船形橋を渡り、前述の馬車軌道終点東の五差路(船形バス停のある所)に突き当たると東に折れる。高速の津越橋手前の津越集落に駐車場がある。

公共交通機関利用者はJR伊予西条駅周辺から国道194号に入るバス(当時は瀬戸内バスだったが、運営社が変わっているかも)に乗車し、前述の二つのバス停のどちらかで降車すると良い。船形橋から滝の遊歩道入口までは徒歩十数分。駅から滝の遊歩道入口までは数キロ未満だからタクシーを利用しても良い。

遊歩道の入口にトイレがある。崩落斜面を登りたくない方は、落差3mの鮎返りの滝を鑑賞後、駐車場まで引き返して車に乗り、高速高架を東に抜け、道路終点手前の鉄塔周辺に駐車する。道路終点から起伏のない遊歩道が続く。遊歩道が津越谷川を渡る地点が、落差20mの雄滝の天辺の岩になる。雄滝を見物すると車に引き返す。
崩落斜面の上りが苦にならない方は、その箇所の先を目で追うと、遊歩道の続きが見えるので進路は分かるはず。

[千町鉱山跡へのアプローチ]
車利用者は国道194号を南下、「河ヶ平下」バス停手前の三差路を左折。後は千町地区をくねくねと上がる主要道路を道なりに進み、左下に誓願寺を過ぎて最初の左ヘアピンカーブに駐車するか、そこから南東に入る未舗装車道沿いに駐車してもいいかも知れない。

公共交通機関利用者は川来須方面行のバスに乗車し、「河ヶ平下」から二つ先のバス停「千町」で降車。ここからの道の状態は未確認なので、通行する際はバス路線の現況と合わせて自治体に問い合わせた方が良い。
バス停から北東に入る道を上がり、すぐの分岐は南の歩道に折れる。道はすぐ東に向きを変え、地区の主要道路に出る。

南東に進むと左ヘアピンカーブになるが、そこに建つ碑から川沿いの歩道に入り、すぐ道路を横断し、誓願寺東の千町集会所でまた道路に出る。そこに架かる橋は南に渡り、橋の袂から川沿いの道を上がる。
再び主要道路に出ると南に進む。そこから徒歩3分ほどで前述の未舗装車道が分岐する左ヘアピンカーブ。

以降、鉱山跡までの道順やコースガイドを記述すると長文になるため、津越の滝と鉱山跡のコースガイドとコース図は以下の投稿記事を参照されたい。尚、坑道内に入る際は予備のヘッドランプと電池、ヘルメットを忘れず。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-296210.html

旅行の満足度
4.5
観光
4.5
交通手段
自家用車
  • 津越の滝遊歩道案内図

    津越の滝遊歩道案内図

  • 高速高架下辺りの岩盤には、ポットホールのような穴がいくつか開いている。

    高速高架下辺りの岩盤には、ポットホールのような穴がいくつか開いている。

  • 鮎返りの滝全景

    鮎返りの滝全景

  • 鮎返りの滝をズームで

    鮎返りの滝をズームで

  • 滝が落ちる所まで近寄れる

    滝が落ちる所まで近寄れる

  • 雌滝に向けて

    雌滝に向けて

  • 二段、落差10mの雌滝だが、一段目の落下地点右側にはポットホールが出来ている。

    二段、落差10mの雌滝だが、一段目の落下地点右側にはポットホールが出来ている。

  • 遊歩道の路盤が植林諸共崩落している。

    遊歩道の路盤が植林諸共崩落している。

  • 雌滝のすぐ上

    雌滝のすぐ上

  • 遊歩道には落盤も見られる

    遊歩道には落盤も見られる

  • 雄滝

    雄滝

  • 雄滝が落ちる所

    雄滝が落ちる所

  • 落差20mの雄滝ズーム

    落差20mの雄滝ズーム

  • 雄滝の天辺の岩に立つ

    雄滝の天辺の岩に立つ

  • 鉄塔周辺から見た西条の市街地と燧灘

    鉄塔周辺から見た西条の市街地と燧灘

  • 旧加茂郵便局。千町鉱山の時代のものか。

    旧加茂郵便局。千町鉱山の時代のものか。

  • 土佐街道千町道入口が千町鉱山跡への入口でもある。一番下の横に延びる野良道がそれ。

    土佐街道千町道入口が千町鉱山跡への入口でもある。一番下の横に延びる野良道がそれ。

  • 街道入口を見つけられない場合は、南の水路に出て、鉄板橋を探すと良い。

    街道入口を見つけられない場合は、南の水路に出て、鉄板橋を探すと良い。

  • 石畳が残る土佐街道

    石畳が残る土佐街道

  • 長大な石垣沿いを走る土佐街道

    長大な石垣沿いを走る土佐街道

  • 土佐街道の峠。ここの分岐で鉱山跡への道は土佐街道と分かれ、南に下る。この道は送電鉄塔の巡視路としても利用されている。

    土佐街道の峠。ここの分岐で鉱山跡への道は土佐街道と分かれ、南に下る。この道は送電鉄塔の巡視路としても利用されている。

  • 歩道終点左上に7番鉄塔があり、その下の削平地が索道場跡で、滑車の一つが残置している。

    歩道終点左上に7番鉄塔があり、その下の削平地が索道場跡で、滑車の一つが残置している。

  • 索道場から東に進むとすぐ鉱山最大の坑道が開口しており、入口にトロッコ台車のシャーシ部が残っている。

    索道場から東に進むとすぐ鉱山最大の坑道が開口しており、入口にトロッコ台車のシャーシ部が残っている。

  • トロッコ台車

    トロッコ台車

  • トロッコのレールは坑道の奥へと延びる

    トロッコのレールは坑道の奥へと延びる

  • コウモリ饅頭

    コウモリ饅頭

  • 奥に進むとぬかるんで進めなくなる。

    奥に進むとぬかるんで進めなくなる。

  • ぬかるんで進めなくなった本道横にはU字支道が開いている。

    ぬかるんで進めなくなった本道横にはU字支道が開いている。

  • U字支道内に放置されたバケツには大量のダイナマイトが。

    U字支道内に放置されたバケツには大量のダイナマイトが。

  • 坑道を出て、尚も作業歩道を進むと、地上2mほどの所に小さな坑口が開口していた。四つん這いにならないと入れないので諦めた。

    坑道を出て、尚も作業歩道を進むと、地上2mほどの所に小さな坑口が開口していた。四つん這いにならないと入れないので諦めた。

  • 作業道終点左には砰(ズリ)があったので、そこを上がると三つ目の坑道が。

    作業道終点左には砰(ズリ)があったので、そこを上がると三つ目の坑道が。

  • 三本目の坑道内

    三本目の坑道内

  • 三つ目の坑口からさらに東上へ上がると四つ目の坑道があった。

    三つ目の坑口からさらに東上へ上がると四つ目の坑道があった。

  • 四つ目の坑道内

    四つ目の坑道内

  • 唯一残る馬車軌道遺構の迫門橋(せとばし)

    唯一残る馬車軌道遺構の迫門橋(せとばし)

  • 迫門(迫戸)橋を渡った先の軌道跡の旧国道沿いに建つ軌道改修記念碑

    迫門(迫戸)橋を渡った先の軌道跡の旧国道沿いに建つ軌道改修記念碑

  • 軌道跡の面影が残る旧国道。奥のカーブミラー辺りに索道支柱が建っていたものと思われる。

    軌道跡の面影が残る旧国道。奥のカーブミラー辺りに索道支柱が建っていたものと思われる。

  • 基安鉱山索道中継所跡。この鉱山は伊予富士の北麓にあり、銅を産出し、社宅72戸の鉱山集落も形成されていた。

    基安鉱山索道中継所跡。この鉱山は伊予富士の北麓にあり、銅を産出し、社宅72戸の鉱山集落も形成されていた。

  • 馬車軌道起点付近

    馬車軌道起点付近

  • ヤマケイ誌に紹介された、馬車軌道の廃線跡を唯一解説した自著のガイド書

    ヤマケイ誌に紹介された、馬車軌道の廃線跡を唯一解説した自著のガイド書

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