ドレスデン、歴史と音楽に触れる

2014/05/03 - 2014/05/08

ドレスデンはエルベ川畔に発展したザクセン王国の首都、現在のザクセン州都で、多くの歴史的建造物があります。第２次世界大戦中のドレスデン爆撃により、歴史建造物の多くが破壊されましたが、継続的な粘り強い努力で再現されています。瓦礫をジグソーパズルのように組み合わせて、2005年に聖母教会（フラウエン教会）が見事に再現されています。東ドイツ時代にはドレスデン国立歌劇場と呼ばれたゼンパーオーパー(Semper Oper)はワーグナーやリヒャルト・シュトラウスの歌劇初演が行われたことでも有名です。トップレベルの音楽が演奏されており、チケット入手が容易ではないことでも知られています。５月初旬、ドレスデン訪問をしました。

エリア ドレスデン(ドイツ)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0
• 交通: 3.5

• 同行者: その他
• 交通手段: タクシー 徒歩
• 航空会社: ルフトハンザドイツ航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

５月５日　町の見物をしました。ドレスデンの町を走る路面電車です。路面電車路線は総延長130kmにも及びます。電車は名物になっています。隣を走る黄色の三輪自動車とのコントラストを面白いと感じました。

再現された聖母教会です。ドレスデンの象徴になっており、多くの観光客が訪れていました。

日に照らされた聖母教会です。建物を構成する石の色が微妙に異なっていますが、瓦礫を再構築した形跡と思われます。

ブリュールのテラスと呼ばれる場所で、エルベ川に沿って遊歩道があります。エルベ川には遊覧船が停泊していました。テラスのベンチからドレスデンの歴史的建物をゆっくり見ることができます。

「君主の行列」と呼ばれる壁画で、ザクセン国の君主が描かれています。戦禍を免れた貴重な文化遺産です。

州立歌劇場のゼンパーオーパーです。1838-1841年に建設され、第２次世界大戦のドレスデン大空襲で破壊されたものを設計図をベースに1985年に再現したそうです。トップレベルの歌劇や音楽が上演されています。音楽鑑賞のため、夕刻に再訪予定です。

５月７日　ツヴィンガー宮殿を見学しました。ザクセン王、フリードリヒ・アウグスト１世が1709-1723年に建設したバロック様式の建造物です。ドレスデン大空襲で破壊されましたが、1963年にほぼ戦前の状況に復元されたそうです。復元前後の様子が展示されていました。聖母教会もそうですが、復元に対する粘り強さには感心させられます。

宮殿の出入り口（門）上のモニュメントです。王冠の形をしています。

別の門で、門全体が王冠の形をしています。

門に掲げられていた時計。ザクセン王国時代には無かったものと思われます。

ツヴィンガー宮殿は周回建物で囲まれており、建物上を歩いて見学することができます。上から見下ろした噴水と池です。観光客が見えますが、そこまで行ってみました。

正面から見た噴水です。独特の美しい彫像で構成されています。

宮殿の周囲回廊から見た景観です。石材の色が黒っぽいのは、戦災の影響でしょうか。

夕方のゼンパーオーパーです。これから音楽鑑賞で入場します。

内部の様子です。開演まで、内部を見学することが出来ました。青緑色の大理石柱と壁画が描かれた乳白色の天井が美しい調和を醸し出しています。観客には、ほぼ正装が期待されます。イブニングドレス、正装のカップルが目立ちました。

内部展示です。以前は、このような正装で参加するのが当たり前だったようです。

観客は内部を見学したり、飲み物（ワイン）を味わいながら開演を待ちます。

開演に先立って入場（左側）でき、内部見学が可能です。

１階席から見た舞台の様子です。絵画を織り込んだ立派な緞帳です。

天井です。美しく飾られています。

緞帳に織り込まれた絵画（タペストリー）ですが、油絵のようです。

２階席から見た１階の観客席と舞台の様子です。この後、１階中ほどの席で音楽鑑賞をしましたが、演奏中の撮影は出来ません。

舞台下のオーケストラ席です。

２〜５階席の様子です。チケット料金は場所によって大きく異なりました。

由緒ある名物時計があります。時計部分をズームアップしてみました。クラシックな外観ですが、正確に動作していました。この後、音楽鑑賞をしました。２時間程楽しみました。

５月８日　翌日、ドレスデンからミュンヘン経由で帰国しました。