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記紀では、イザナギとイザナミ命が天の浮橋に立って、海中に天沼矛を入れてかき混ぜてできたのがオノゴロ(オノコロ)島であるとし、その島に二神が降臨し、日本列島を誕生させたとしている。<br />オノゴロ島の比定には諸説あるが、淡路島の淡路市岩屋にある小島・絵島が有名で、「未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選」にも選ばれている。風海蝕によるその島の景観は、如何にも天沼矛から落ちたしずくが凝り固まったかのよう。<br /><br />そのすぐ近くには絵島より若干大きな、昔は「魔所」として恐れられていた大和島もあるが、藩政期の本居宣長著「古事記伝」では、絵島と大和島を合わせてオノゴロ島と呼称するとしている。<br />絵島の西の山際には洞窟に鎮座する岩樟神社があるが、ここは日本書紀に記述されているイザナギ命の永眠の地「幽宮」(かくれのみや)とされており、古代の祭祀跡も確認されている。<br /><br />「ちひろ高原」は島外者にとっては馴染みのない名称だが、高速の淡路SAの南西上、県立淡路島公園周辺の高地を指す(現在、淡路ハイウェイアオシスと公園は繋がっている模様)。公園は「花と緑と海の楽園」をコンセプトに、ちひろ池(昭和池) を中心に整備した134.8ヘクタールの公園で、桜やスイセン、紫陽花等、四季折々の花を楽しめるほか、全長66mのローラースライダーを始めとした各種大型遊具がある。<br />園内の展望所からの景色は絶景で、明石海峡から大阪湾を一望できる。当時は明石海峡大橋の橋脚が建設中だった。<br /><br />[探訪コース]<br />明石市の明石港から「たこフェリー」に乗船するが、乗る前に待合所近くの食堂で名物のたこが入った定食か何かを朝食として食べたような記憶がある。<br />フェリーは淡路島の北の玄関・岩屋港に着く。その東の岩屋漁港隅に絵島橋で陸続きになった絵島がある。頂上に絵島明神の祠があるから登頂できないことはないと思うが、なぜか頂上の写真を撮っていない。<br />大和島は明瞭な道があったので登頂したと思う。島の南には岩屋海水浴場の砂浜が広がっている。<br /><br />海水浴場から西の延喜式内社・石屋(いわや)神社へ上がる。この神社の前身は絵島明神だというが、元々絵島明神は岩樟神社背後の城山にあった。崇神天皇の頃、創建されたと石屋神社の社伝にある。室町時代、大内義興が足利義稙を奉じて京に攻め入ろうと岩屋に軍を進め、城山に城を築いた折、絵島明神を現在の石屋神社の地に遷し、のちに池田氏が淡路を領したとき、石屋神社を再興した。<br /><br />石屋神社の長屋門は武家屋敷風で、社務所や門守殿、籠殿も兼ねる、淡路島唯一のもの。<br />境内の南寄りだったと思うが、「石原プロモーション・渡哲也」名義での寄進石燈籠があった。<br />神社参拝後は南沿いの道路を西から南西に進む。この道路はちひろ池北東角の五叉路に出る。そこを南西に入る。<br /><br />前方下に遠めに見ると墓地のようなものが見えるが、近づいて見ると無数の石が設置された「石の遊び場」だった。古墳の羨道のようになっている箇所もある。<br />巨大な木造の船の遊具がある所は「木の遊び場」だったか。「水の遊び場」もある。<br />園内最高所の標高218mの地は展望デッキとなっており、無料の観光双眼鏡で明石海峡大橋の工事現場を見る。<br /><br />その後は南方のテレビ塔(?)の建つ付近にある八畳岩の上に立った。ここからの展望も素晴らしい。<br />それからはちひろ梅園横から北に進み、一旦県道に出て、再び北に折れ、開鏡山観音寺に寄った。境内には源平の宇治川の戦いで活躍した名馬「生月」の碑があったようだが、写真は撮っていない。<br /><br />そこからのルートの記憶はないが、なぜか江崎灯台の写真を撮っている。汐鳴山下から桃林寺を通り、江崎バス停にでも出たのだろうか。江崎灯台は明治4年に建てられた日本で8番目の洋式灯台。<br /><br />灯台探訪後は岩屋港へと戻り、恵比寿神社奥にある岩樟神社を訪ねた。イザナギ命の住居跡である洞窟は鍵がかかっており、入れない。現在の洞の奥行きは6.8mほどだが、山が崩されるまでは52mあったという。<br />その左側にも複数の洞穴が開口しているが、これらは人工のもの。戦時中は防空壕として利用されていたという。

国生み神話地からちひろ高原を回遊(淡路島)

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1994/02/18 - 1994/02/18

607位(同エリア1399件中)

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マローズ

マローズさん

記紀では、イザナギとイザナミ命が天の浮橋に立って、海中に天沼矛を入れてかき混ぜてできたのがオノゴロ(オノコロ)島であるとし、その島に二神が降臨し、日本列島を誕生させたとしている。
オノゴロ島の比定には諸説あるが、淡路島の淡路市岩屋にある小島・絵島が有名で、「未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選」にも選ばれている。風海蝕によるその島の景観は、如何にも天沼矛から落ちたしずくが凝り固まったかのよう。

そのすぐ近くには絵島より若干大きな、昔は「魔所」として恐れられていた大和島もあるが、藩政期の本居宣長著「古事記伝」では、絵島と大和島を合わせてオノゴロ島と呼称するとしている。
絵島の西の山際には洞窟に鎮座する岩樟神社があるが、ここは日本書紀に記述されているイザナギ命の永眠の地「幽宮」(かくれのみや)とされており、古代の祭祀跡も確認されている。

「ちひろ高原」は島外者にとっては馴染みのない名称だが、高速の淡路SAの南西上、県立淡路島公園周辺の高地を指す(現在、淡路ハイウェイアオシスと公園は繋がっている模様)。公園は「花と緑と海の楽園」をコンセプトに、ちひろ池(昭和池) を中心に整備した134.8ヘクタールの公園で、桜やスイセン、紫陽花等、四季折々の花を楽しめるほか、全長66mのローラースライダーを始めとした各種大型遊具がある。
園内の展望所からの景色は絶景で、明石海峡から大阪湾を一望できる。当時は明石海峡大橋の橋脚が建設中だった。

[探訪コース]
明石市の明石港から「たこフェリー」に乗船するが、乗る前に待合所近くの食堂で名物のたこが入った定食か何かを朝食として食べたような記憶がある。
フェリーは淡路島の北の玄関・岩屋港に着く。その東の岩屋漁港隅に絵島橋で陸続きになった絵島がある。頂上に絵島明神の祠があるから登頂できないことはないと思うが、なぜか頂上の写真を撮っていない。
大和島は明瞭な道があったので登頂したと思う。島の南には岩屋海水浴場の砂浜が広がっている。

海水浴場から西の延喜式内社・石屋(いわや)神社へ上がる。この神社の前身は絵島明神だというが、元々絵島明神は岩樟神社背後の城山にあった。崇神天皇の頃、創建されたと石屋神社の社伝にある。室町時代、大内義興が足利義稙を奉じて京に攻め入ろうと岩屋に軍を進め、城山に城を築いた折、絵島明神を現在の石屋神社の地に遷し、のちに池田氏が淡路を領したとき、石屋神社を再興した。

石屋神社の長屋門は武家屋敷風で、社務所や門守殿、籠殿も兼ねる、淡路島唯一のもの。
境内の南寄りだったと思うが、「石原プロモーション・渡哲也」名義での寄進石燈籠があった。
神社参拝後は南沿いの道路を西から南西に進む。この道路はちひろ池北東角の五叉路に出る。そこを南西に入る。

前方下に遠めに見ると墓地のようなものが見えるが、近づいて見ると無数の石が設置された「石の遊び場」だった。古墳の羨道のようになっている箇所もある。
巨大な木造の船の遊具がある所は「木の遊び場」だったか。「水の遊び場」もある。
園内最高所の標高218mの地は展望デッキとなっており、無料の観光双眼鏡で明石海峡大橋の工事現場を見る。

その後は南方のテレビ塔(?)の建つ付近にある八畳岩の上に立った。ここからの展望も素晴らしい。
それからはちひろ梅園横から北に進み、一旦県道に出て、再び北に折れ、開鏡山観音寺に寄った。境内には源平の宇治川の戦いで活躍した名馬「生月」の碑があったようだが、写真は撮っていない。

そこからのルートの記憶はないが、なぜか江崎灯台の写真を撮っている。汐鳴山下から桃林寺を通り、江崎バス停にでも出たのだろうか。江崎灯台は明治4年に建てられた日本で8番目の洋式灯台。

灯台探訪後は岩屋港へと戻り、恵比寿神社奥にある岩樟神社を訪ねた。イザナギ命の住居跡である洞窟は鍵がかかっており、入れない。現在の洞の奥行きは6.8mほどだが、山が崩されるまでは52mあったという。
その左側にも複数の洞穴が開口しているが、これらは人工のもの。戦時中は防空壕として利用されていたという。

旅行の満足度
4.0
観光
4.0
ホテル
4.0
交通手段
私鉄
  • 絵島・・・東西22m、南北60m、周囲400mの岩の島。

    絵島・・・東西22m、南北60m、周囲400mの岩の島。

  • 頂上に建つ宝篋印塔は、仁安元年(1166)、平清盛が大輪田泊を築いた際、人柱となった小姓の松王丸の霊を慰めるため、清盛が建立したもの。

    頂上に建つ宝篋印塔は、仁安元年(1166)、平清盛が大輪田泊を築いた際、人柱となった小姓の松王丸の霊を慰めるため、清盛が建立したもの。

  • 大和島。イブキ群落が県の天然記念物に指定されている。

    大和島。イブキ群落が県の天然記念物に指定されている。

  • 大和島頂上の大山積神社

    大和島頂上の大山積神社

  • 岩屋海水浴場

    岩屋海水浴場

    岩屋海水浴場 ビーチ

  • 岩屋の海は澄んでいる。

    岩屋の海は澄んでいる。

  • 石屋神社

    石屋神社

  • 渡哲也寄進燈籠

    渡哲也寄進燈籠

  • ちひろ池に架かる塩屋橋。大正7年、洲本川に架けられた県内最古の鋼鉄製橋で国の登録文化財。一旦、島外に移設されていたが、昭和61年、この地に再度移設された。

    ちひろ池に架かる塩屋橋。大正7年、洲本川に架けられた県内最古の鋼鉄製橋で国の登録文化財。一旦、島外に移設されていたが、昭和61年、この地に再度移設された。

    兵庫県立淡路島公園 公園・植物園

  • 「石の遊び場」を望見

    「石の遊び場」を望見

  • 古墳の羨道のような石の遊び場

    古墳の羨道のような石の遊び場

  • 用途不明

    用途不明

  • 展望デッキからの眺望

    展望デッキからの眺望

  • 建設中の明石海峡大橋の橋脚

    建設中の明石海峡大橋の橋脚

  • 建設中の明石海峡大橋

    建設中の明石海峡大橋

    明石海峡大橋 (淡路島側) 名所・史跡

  • 可愛らしい動物ほど美味しい?

    可愛らしい動物ほど美味しい?

  • 八畳岩

    八畳岩

  • 八畳岩付近の斜面だったか

    八畳岩付近の斜面だったか

  • 八畳岩だったか?

    八畳岩だったか?

  • 草原のような地

    草原のような地

  • 開鏡山観音寺

    開鏡山観音寺

    湯立まつり (開鏡山観音寺) 祭り・イベント

  • 江崎灯台

    江崎灯台

    江崎灯台 名所・史跡

  • 岩樟神社。洞穴入口が女陰に似ているというが、当時は気づかなかった。

    岩樟神社。洞穴入口が女陰に似ているというが、当時は気づかなかった。

  • 洞窟奥に建つ岩樟神社

    洞窟奥に建つ岩樟神社

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