
2016/04/12 - 2016/04/12
218位(同エリア502件中)
風待人さん
周南市大道理まで芝桜を見に行った帰り道、自宅まで後40分程度、このままなら15時半には着けるなと思っていました。
さて帰って今日撮った画像の整理でもしようかと思った矢先、枝垂れ桜と山シャクヤク自生地の看板が目に入りました。
止せばいいのに寄り道をするのは私の悪いところ。
近くの空き地に車を停めて看板を見るとヤマシャクヤク自生地まで40分の文字を見つけ、まあ急げば30~35分、そこから戻れば帰りは下り坂なので30分、疲れていても1時間弱で往復できるだろうと当て推量で登り始めました。
これが大きな間違いで、林道の終点まで50分の文字を見逃していたばかりでなく、何と数年前の豪雨で登山道が流出、道無き道というか崖を登ることになり、何度も転がりかけました。帰りは違うルートで帰りましたがこれがまた急斜面を転がり落ちるような道で挙げ句の果ては先程まで苦労して登り、二度と通らないと誓った悪路に繋がっていてと命からがら逃げ帰りました。
さてお目当ての枝垂れ桜は盛りを過ぎていて、ヤマシャクヤクはまだシーズン前で青々とした葉ばかりでと何をしに行ったやらわからない辛い登山となりました。
- 旅行の満足度
- 3.0
- 観光
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 徒歩
-
長閑な田園地帯に着きました。
-
この看板が全ての元凶です。しかも林道終点まで約50分の文字を見落としていた私は片道40分以内で行けるものだと信じていました。早とちりが命取りになりましたね。
この時点で14時25分でした。 -
枝垂れ桜が咲いている時は賑わうのでしょうか有料の駐車スペースがありました。
-
名物の枝垂れ桜は葉桜の一歩手前のような状態で寂しい限りでした。
-
このアングルから見ると少しは気分も出ますね。
-
周辺は実に長閑な山里の雰囲気が心地よく空気も美味しいです。
-
生木地蔵が祀られていたので賽銭箱に旅路の無事を祈願して40円入れました。
財布には小銭がそれしかなかったもので。
要は金額ではなく気持ちです気持ち。 -
生木地蔵の上には椿の木があり赤い花をたくさん散らしていました。
-
さていざ森のなかへ。
-
木々はいよいよ青く空も白い雲を散らして青く輝いています。
この時までは元気でした。 -
山に入ってすぐにきつい登り坂になっていました。
先が思いやられます。 -
小さな川があり先行きは砂防ダムで堰き止められています。
-
登る始めてすぐに倒木があるとこの先が益々不安になります。
-
ひたすら登るだけの林道に足腰がもう悲鳴を上げています。
しかし、それは過酷な旅の序章でしかありませんでした。 -
登り始めて3つ目の砂防ダムです。
-
昭和62年というと1987年、およそ30年前のものですね。
時に流れは早いものですね。 -
だんだん登り坂が急になってきて歩くスピードも落ちてきました。
-
何だか獣道のような道になってきました。
今になって思えばここが林道の終点だったのかもしれません。
この時点で14時53分、出発から約25分、林道終点まで50分という表示からすると約半分の時間で登ったことになります。
どうりでキツイわけだ。 -
最早、道無き道、笹や木々の中を只管進む感じです。
-
早く行ってよ、聞いて無いよ〜登山道流出って、通行困難ってどういうことよ。後悔先に立たず、もうどうにでもなれって感じです。
-
目の前の木々にロープが張り巡らせています。これを伝って行って言うわけか?
-
頂上へって矢印の割にはその先は下りなのですが…。
-
矢印の通り、崖を下って沢に降ります。
-
沢を頂上に向かって登っていきます。
今、ここで土石流や山津波が起こったら間違いなく私は死ぬことになります。
そう無いようにこの時は只管願っていました。 -
頂上へ ON THE TOPの文字が白々しいというか恨めしい感じがしました。
言われんでもわかっとるわ!行けばいいんやろ行けば! -
岩からロープが下がっています。
このロープを信用してもいいものか。
私の体重がかかった瞬間、切れたらどうしようか。
疑いながら何度か引っ張ってみて安全を確認してから身を任せました。 -
ロープの先は岩に打ち込んでありましたがいつまで持つんだろうか?
-
足元は殆ど崩れていて足幅を踏み外せば崖下に転落します。
相当、山肌が削られている感じです。 -
進んでも進んでもか細い道、この先道が無くなるんじゃないかと不安になります。
-
こんな崖を登らないと行けないんです。しかし、後戻りするのは登るよりも勇気がいるというか、無理ですね後戻りするのは。
-
先行きが明るくなってきました、もしかして頂上に近いんじゃあ?
そんな期待を抱かせてくれましたが…。 -
足が先程より軽くなったような、そう期待感が私の足取りを軽くします。
-
少し広い砂州に行き着きましたが道らしい道が見当たりません。
-
砂州を登って行くと下側にロープで区画された道らしきものが見えました。
急いでそこまで降りていきます。 -
区画されたロープの向こうに植物採取を禁ずる立て札が見えます。
ヤマシャクヤクの文字も見えるのでもうじきヤマシャクヤクに出会えるのではとの期待に胸が膨らみます。 -
道は蛇行しながら時に螺旋状のカーブを描きながら急な坂道となって山頂に延びています。
-
やたら入ったらダメとの立て札が見えますがそこに入る余裕がありません。
道を踏み外すと転落しそうですから。 -
通路のも踏まないでねって何のことかよくわかりません。
てゆーか通路自体が狭くて足の踏み場が殆ど無いのですが。 -
もしかして踏むなっていうのはこの草のことかしらと思ったりしました。
でもどう見ても野草というかただの草なのですが。 -
とうとう看板を発見、この辺りがヤマシャクヤク自生地のようです。
しかし、花のようなものは一切見られません。
この時点で時刻は15時17分、登りだしてから約50分、看板の表示は50分+40分で90分かかる予定ですからかなりのペースで登ってきています。 -
この草のようなものがヤマシャクヤクなのでしょうか。
-
この看板は皮肉ですね、ヤマシャクヤクにとっては天国でも私にとってはここまでの道のりは地獄の苦しみでした。
-
ヤマシャクヤク自生地入ったらダメ!!もちろん入りませんし、怖くて入れません。
-
どうやらこの看板によるとヤマシャクヤクは4月下旬の短い期間にしか咲かないようです。
苦労して登っただけにショックは隠せません。 -
後はもう登るしか無いのです。登ってから帰り道を考えます。
-
頂上らしき場所まであと数十メートルってところでしょうがもうほとんどロッククライミング状態の傾斜でロープにすがりながら登っていきます。
-
木が足元に組んでありますがロープがないとそれさえも踏み外してしまいそうです。
-
この立て札に思わず笑ってしまいその緩みで危うく足を踏み外すところでした。
-
最早これは事件現場に張られた立ち入り禁止のロープみたいです。
でもこれがないと上まで行けそうにありません。 -
ヤマシャクヤク登山道の下りはご遠慮くださいと書いてありますが、この道を下るのは自殺行為です。
普通の判断ができる人はまずそんな暴挙には出ないと思います。
時刻は15時33分、登り始めてから約1時間10分です。
※以降は下り編に続きます。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
50