2016/04/07 - 2016/04/07
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スカイバードトラベル(旧:日通ペリカントラベルネット エジプト店)さん
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ビッグニュースです!
旅行会社のツアー手配が一時禁止されていた砂漠エリアのうち、クジラ渓谷ことワディ・ヒタンのツアー手配が再解禁されました!
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ツアー手配が解禁となったことをうけ、4月7日に現地視察を行いました。
カイロからワディ・ヒタンまでは車で約2時間。 -
道中のファイユーム近くで、めっちゃローカルな市が開かれていたしました。
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ロバに乗ったおっちゃん。鞍にしてるのは、商品の野菜じゃない!?
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砂漠の景色から一転、緑豊かな農地が広がります。
エジプトは国土のほとんどが砂漠ですが、「ナイルの賜物」といわれる通り、農業大国なんですよ。 -
そして、なんと湖が登場。
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ファイユームにあるカルーン湖です。
まるで海沿いの道路みたいな景色ですね。 -
ファイユームのパノラマ シャクシューク ホテルでトイレ休憩。
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ホテルの庭からの景色。
本当にビーチリゾートみたいです。 -
再び車に乗り込み、湖沿いを走ります。
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ワディ・ライアンエリアに到着。
観光の車以外に、撮影のロケ隊がいました。
映画かテレビかCM? エジプトではカイロから車で1時間も走れば砂漠がありますので、映画でもよく砂漠が出てきます。 -
いよいよ砂漠になってきました。
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ワディ・ヒタン エリアへ到着です!
ユネスコの世界自然遺産に登録されているワディ・アル・ヒタン(クジラの谷)。
現在は広大な砂漠に、風化で不思議な形になった岩が広がるエリアは、かつで海の底だった為、多くの古代海中生物の化石がみつかっています。
化石は約4000万年前、新生代・古第三記のもの。
古代エジプトのことをご紹介する時は、4500年前とか3000年前とかで、それでも気が遠くなるほど昔なのに、4000万年前とか言われると、もうなんかどうでもいい気がしてきますw -
まずは、今年オープンしたばかりの「化石と気候変動博物館」へ。
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中央に置かれた巨大な骨は原始的クジラ類のバシロサウルス。
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バシロサウルスの想像図。スッゴイコワイ・・・
バシロサウルスの中でも最大なのがバシロサウルス・イシス。体長が21mから25mもあり、現在のエジプトとヨルダンに生息していた為、古代エジプトのイシス神の名前がつけられました。
私はちょっと覚えていないのですが、アメリカの作家・メルヴィルの長編小説「白鯨」にバシロサウルスの名前が出てくるそうです。 -
展示されているのはクジラだけではありません。
こちらはヒョウの骨。 -
アイベックスの角と一緒に展示されているのは、狩の様子がヒョウの洞窟に描かれた壁画の写真。
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名称の通り、ここは化石だけでなく、気候変動に関する展示もされています。
中東初の気候変動博物館だそうです。 -
ゾウの先祖に繋がるパレオマストドンの化石。
約3390万年前から2303万年前に現在のエジプトやエチオピアで生息。先ほど通ってきたファイユームでみつかっています。 -
こちらはワニの化石。
説明によるとワニは6500万年前より最も「変化していない」生物で、2億4千万年前にはワニの先祖にあたる生物が存在していたそうです。
古代エジプト時代、博物館近郊のファイユームは最もワニのソベク神への信仰が篤い場所でした。 -
こちらはジュゴンの骨。紅海で生息していた最近のものだそうです。
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こちらが最近のジュゴンの頭蓋骨。
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そしてこちらはジュゴンが属する海牛の始新世期の頭蓋骨。
始新世期は約5千580万年前〜3千390万年前。多くの哺乳類が誕生した時代だそうです。 -
ワディ・ヒタンにはなんとサメも生息していたようです。
ワディ・ヒタンの砂漠の表面で発見されたサメの歯。90種以上のものとなるそうです。 -
人の手!? と思ったこちらは、クジラの前肢でした。
巨人の手みたいですよね。 -
こちらは貝の化石。
ワディ・ヒタンでは60種以上の貝の化石がみつかっているそうです。 -
こちらはマングローブの化石。
海が沼地に変わっていって、生態系も変わります。 -
約6500年前から大きな気候変動があり、かつて漁をしていた人々はやがて現在のナイル・デルタ(ナイル川沿い)で農業をするようになり、古代エジプト時代が始まります。
小さいけれど、じっくり見ると結構見応えのある博物館です。 -
カフェテリアでランチ休憩。
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ランチ後は、いよいよ砂漠へ。
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こんな感じで、化石が展示、というか残っています。
初期クジラ類のドルドン。新生代始新世後期の約4,500万 - 約3,600万年前に生息し、その後絶滅。 -
こちらはジュゴンとマナティの属する海牛。
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バハレイヤの白砂漠も「他の惑星みたい」と言われますが、ワディ・ヒタンも同じく、地球じゃないみたいです。
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石が並べられているのは「ルート」です。
まさに、本物の砂漠の中の巨大博物館。 -
再びドルドンの化石。
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岩山の中腹に化石があるの見えますか?
クジラの祖先・バシロサウルスです。 -
風と水の力により、奇岩ができたことが説明されています。
ほんとに不思議な風景です。 -
バシロサウルスの脊椎と尾。
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こちらはバシロザウルスの全体の化石。
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ワディ・ヒタンを満喫し、再び四駆へ乗り込み帰路へ。
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行きに通り過ぎてきたムダワラに立ち寄ります。
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駐車場の先に見えるのは・・・
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湖です!
朝見たファイユームのカルーン湖とは別の、もう少し小さい湖です。 -
先ほどのワディ・ヒタンも、この辺りにも、貨幣石という丸い石があります。
写真の石はとても小さいですが、本物のコインくらいの大きなものもあります。 -
このムダワラを含め、この辺りはワディ・ライアンというエリアになります。
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ここはエジプト人にとっても人気の観光地。
なぜなら・・・ -
エジプトで唯一の滝があるからです。
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水が豊かな日本人にとって滝自体は珍しくなくても、砂漠の中の湖&滝は日本ではちょっと見られませんよ。
砂漠に化石、勉強になる博物館、さらに湖に滝もあるワディ・ヒタン、ワディ・ライアン。
カイロから片道約2時間なので、日帰りで行かれます。
とってもおススメです。
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