2016/03/23 - 2016/03/26
63位(同エリア820件中)
k.sさん
小諸を訪れたのは今回が初めてだ。私も含め、私の年代の人は、小諸といえば、島崎藤村を思い出すだろう。そして「千曲川旅情のうた」に歌われた、濃密な抒情の世界を探そうとするだろう。
しかし、半日では足りない。矢張り、その世界を知ろうと思えば、住んでみないと分からないのではないだろうか。住んで、春夏秋冬に見せる小諸の街の顔を記憶に留めないと...。
小諸駅の改札を出ると、ロータリーになっている。その一角に「高原の城下町にようこそ」と書かれた看板が立っている。小諸が高原に位置しているなどとは、知らなかった。不意打ちだ。また、かつての小諸城は「穴城」と言われ、城下町よりも低いところに築かれた城だ。これも知らなかった。
知らないことだらけなのに、事前に調べた小諸の街を南北を逆に覚えてしまったから、現地でどれだけ混乱したことか。いまだに小諸に行ったという実感がないのは、そのせいだ。
再度小諸を訪れるチャンスがあるならば、やってみたいことがある。一つは、浅間山を飽くまで眺めていたいこと。できれば、眼下に広がる雲海を眺めながら、浅間山を見たいものだ。もう一つは、千曲川沿いの散策。この二つができれば、小諸にかなり近づけると思う。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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宿泊のホテル
ルートイン小諸。小諸駅から北東に延びる坂道を上り詰めると、「坂の上中央」の交差点に出る。その交差点からホテルの建物は見えるが、駅から徒歩で20分弱掛っただろうか。昨日は、坂を上りながら、浅間連峰を眼で楽しんだ。
今回の小諸散策のスタートは、ここからです。ホテルルートイン小諸 宿・ホテル
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交差点 「坂の上中央」
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食事処「食堂園」
ルートイン小諸では、昨晩夕食が食べられず、外気は寒くて歩き回る元気もなかったので、近くの食事処「食堂園」で済ませた。(3月下旬で最低気温マイナス4度!私にとっては途方もない寒さです) -
食事処「食堂園」
ちなみに、昨晩食べたのは、豚の生姜炒め定食。おふくろの味といったところで、美味しかった。 -
ホテルから懐古園までの途中
坂道の下りは楽勝ですが、上りは大変です。まして、初めて上る坂道の遠く感じること! -
ホテルから懐古園までの途中
懐古園には向かわず、島崎藤村ゆかりのところに寄り道します。 -
ホテルから懐古園までの途中
島崎藤村が小諸で6年余り暮らした家の跡地、使用した井戸、そしてよく通った食事処に寄ります。 -
ホテルから懐古園までの途中
家の跡地近く。 -
ホテルから懐古園までの途中
家の跡地に掲げられた説明板。 -
ホテルから懐古園までの途中
家の跡地。 -
ホテルから懐古園までの途中
家の跡地。 -
ホテルから懐古園までの途中
使用したという井戸。 -
ホテルから懐古園までの途中
島崎藤村がよく行ったという食事処。「揚羽屋」の文字は島崎藤村のもの。よく通ったので、主人に頼まれたのだろう。昨日、寒くなかったら、ここに来ていたが、風も強く余りの寒さにホテルからここまでが途方もなく遠く感じられた。揚羽屋 グルメ・レストラン
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ホテルから懐古園までの途中
「揚羽屋」は小諸駅から徒歩2〜3分程度で行けますよ。 -
ホテルから懐古園までの途中
「揚羽屋」に来たついでに、小諸駅に寄りました。たて看板には「高原の城下町 小諸」となっているでしょう。この言葉から何を連想すればいいか?私にはしっくりと来ないキャッチコピーです。 -
ホテルから懐古園までの途中
小諸駅前周辺。 -
ホテルから懐古園までの途中
この道を真っ直ぐ上がり、最初の交差点を左折すれば、そこが「揚羽屋」です。 -
ホテルから懐古園までの途中
旧北国街道を通って懐古園に行きます。 -
ホテルから懐古園までの途中
旧北国街道。 -
ホテルから懐古園までの途中
旧北国街道。 -
ホテルから懐古園までの途中
旧北国街道。 -
ホテルから懐古園までの途中
旧北国街道。旧小諸本陣。旧小諸本陣 名所・史跡
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ホテルから懐古園までの途中
旧北国街道。旧小諸本陣。 -
ホテルから懐古園までの途中
旧北国街道。旧脇本陣。 -
ホテルから懐古園までの途中
大手門へ行きます。 -
大手門までの途中
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ホテルから懐古園までの途中
大手門。豊臣秀吉に従う武将・仙石秀久が城主となって、大手門が整備された。平成5年重要文化財に指定される。 -
ホテルから懐古園までの途中
大手門の説明板。 -
ホテルから懐古園までの途中
小諸城三の門。今や懐古園の正門にして象徴。仙石秀久により創建されたが、江戸中期の大洪水で流失し、明和2年(1765年)に再建された。 -
ホテルから懐古園までの途中
小諸城三の門の説明板。 -
懐古園
懐古園とは、小諸城の三の門から本丸にいたる城の中核部分が公園として整備された地域を指す。
小諸城の起こりは、平安時代にまで遡れるが、武田信玄の軍師・山本勘助が信濃を治める重要拠点として小諸城を大城にし、その後仙石秀久が、二の丸、黒門、大手門などを整備した。
三の門料金所横には、「仙石秀久が築いた穴城」という看板が突然眼に入ってくるが、城下町よりも低いところに城が建てられたということで、「穴城」と呼ばれるとのこと。観光案内書にもちゃんと書いておいて欲しい。予備知識なく、こんな大きな看板で”穴城”と突然言われても、予備知識のない脳は拒否反応を示すだけだ。
ところで、入場券は2種類あり、散策券と共通券。共通券500円を購入すれば、藤村記念館、美術館などに入れるので、今回共通券を購入した。 -
懐古園 小諸義塾記念館
藤村は、この小諸義塾で、国語と英語を教えたとのこと。但し、すでに詩では著名となっていた。 -
懐古園 二の丸跡
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懐古園 二の丸跡
大河ドラマ「真田丸」の影響でしょう。このような幟が立っていました。関ヶ原へ向かう途中の上田城攻略で、徳川秀忠はこの二の丸に本陣を構えたとのこと。 -
懐古園 二の丸跡
二の丸跡から公園を眺める。 -
懐古園 黒門橋
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懐古園
見えている石垣は、本丸跡のもの。現在、本丸跡には、手前から庭園、鏡石(山本勘助が愛用したと逸話が残る石)、懐古神社などがある。そして、その奥に「天守台」がある。 -
懐古園 本丸跡の庭園
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懐古園 鏡石
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懐古園 懐古神社
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懐古園 本丸跡
浅間連峰を望む。 -
懐古園 天守台に上がる
天守台には、三層の天守閣があり、寛永3年(1626年)に落雷で焼失したといわれているが、真相は定かでない。 -
懐古園 天守台から
かつての「馬場」を見下ろしたが、今は松と桜が植わっている。訪れたのが、3月25日なのに、桜の梢には春の気配すらなかった。
見えている建物は、東屋です。 -
懐古園 天守台から
かつての「馬場」を見下ろす。 -
懐古園 富士見台
景観図。要するに、小諸から南を見たときの景観を説明している。千曲川が流れ、左には奥秩父山塊。その右に晴天ならば、富士山がその山容を見せる。そして、右側には、八ヶ岳連峰が望めるとのこと。 -
懐古園 富士見台
富士山を探したが、よく分からない。 -
懐古園 富士見台
八ヶ岳連峰が見える筈なのですが...。 -
懐古園 水の手展望台から
川は千曲川。 -
懐古園 水の手展望台から
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懐古園 水の手展望台から
見えている橋は、酔月橋。後ほど、この橋を渡り、「小山敬三美術館」に行く。 -
懐古園 藤村記念館
藤村の小諸時代を中心とした作品、資料、遺品を展示。 -
懐古園 藤村記念館
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懐古園 酔月橋
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懐古園 酔月橋から
かつての堀を眺める。 -
懐古園 酔月橋から
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懐古園 酔月橋から
浅間連峰を望む。 -
懐古園 小山敬三美術館
小諸出身の文化勲章受賞画家。代表作品は、”浅間山・城シリーズ”とのこと。案内板の「浅間山」は小山氏の作風をよく示している。今回拝見させていただいて、私が気に入ったのは、氏の”浅間山シリーズ”と人物画。
懐古園に行かれたら、小山敬三美術館にも立ち寄ることをお奨めします。 -
懐古園 小山敬三美術館
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懐古園 小山敬三美術館
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懐古園 小山敬三美術館横
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懐古園 小山敬三美術館横
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懐古園 鹿嶋神社
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懐古園 鹿嶋神社
鹿島神社を背にして、鳥居の向こうに浅間山を見つけた。見つけただけなのに、ちょっぴり嬉しくなるのは何故だろう。浅間山の魔力? -
懐古園 駐車場
その一角にあるのが、そば処「草笛」。
今回の信州旅行では、昼には「そば」をいただこう、と決めていた。3回食べたが、そのレベルの高さに少し驚いた。そして、一番満足したのが、ここ「草笛」のそばです。草笛そば本店遊子亭 グルメ・レストラン
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そば処「草笛」
そば定食。1150円。腰のあるそば、つゆの濃さも私好みで、ちょっぴりデザートが付いている。毎日食べても飽きないだろうと思う。 -
佐久海ノ口駅
食事の後は、小海線に乗って、上諏訪に移動だ。
その時どうしても、佐久海ノ口駅近くの千曲川を写真に収めたかった。佐久海ノ口駅に電車が停まると、私は慌ててカメラを取り出し、写真を取りまくった。それに釣られ、乗客の何人かは同じようにシャッターを切る。佐久海ノ口駅 駅
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佐久海ノ口駅近くの千曲川
車窓から写真を撮る。
今回の信州旅行で戸倉訪問とこの写真を撮ることが最大の目的だった。私に釣られてシャッターを切っている人の目的は何なんだろう?
人と同じことをしていないと安心できないのかな?もっと自分の思いを大切にした方がいいのに、と余計な考えが頭をよぎる。
写真を撮り終え、人に聞かれないよう口の中で詠ってみた。
巻14-3400
信濃なる 千曲(ちぐま)の川の 細石(さざれし)も
君し踏みてば 玉と拾はむ
この歌はこの地方で生まれた、とのこと。
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