2016/03/31 - 2016/03/31
294位(同エリア747件中)
ニッキーさん
友人がDIC川村記念美術館へ行き、庭園のハクモクレンがきれいだったと、お母さまと一緒に写っている写真をLINEで送って来ました。
いいなあ。
川村美術館は我が家と同じ佐倉市にあるというのに、私は長らく行っていません。
四季折々の花が咲く庭園も美術館の魅力の一つです。
桜にはまだ早いのですが、待ちきれません。
母の誕生日祝いを兼ねて、母と妹と一緒に行って来ました。
美術館併設のレストランで美味しい食事をし、ゆったりと美術を鑑賞。
そして広い美術館の庭園を散策して来ました。
暖かい気候のおかげで午後から桜の開花が進んだようです。
川村美術館の桜の見頃はこれからですが、ちらほら咲いた桜を見ながら、楽しい一日を過ごしました。
- 旅行の満足度
- 4.5
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DIC川村記念美術館はDIC株式会社が運営する美術館です。
(DICというのはDainippon Ink Chemicalの略。前身は大日本インキ化学工業です)
創業者、川村喜十郎氏以来収集して来た約1000点の美術品を、入れ替え展示しながら公開しています。
我が家と同じ佐倉市にあるというのに、佐倉市の端から端への移動となるため、車で一時間近くかかってやって来ました。
午前11時、まずは併設のイタリアンレストラン「ベルヴェデーレ」へ。
人気のレストランなので、昼時には長い待ち時間が発生すると聞いていたからです。DIC川村記念美術館 美術館・博物館
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私たちは奥の部屋へ通されました。
うわー、何、このレストラン!?
美術館の庭園を見渡す素晴らしい眺めです。ベルヴェデーレ グルメ・レストラン
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奥の部屋はこんな形状をしているんですよ。
レストラン名の「ベルヴェデーレ」というのはイタリア語で「美しい眺め」という意味なのだそうです。
私たちのテーブルの周りはほとんどが予約席になっています。
予約しないでやって来た私たち、こんな良い席に通されて、ラッキーです。 -
私たちはランチコース(2800円税別)にしました。
前菜
お皿の上にプリッツみたいな串状のものが乗っていてびっくりしましたが、ゴマ味のグリッシーニです。
グリッシーニはイタリア料理で食前に出されるワインのおつまみパン。
折って、生ハムを巻いたりして食べます。
鶏肉のペーストが美味しかったです。
小さいラスクに塗って食べました。
パンもふわふわで美味しかったです。 -
前菜の2品めはスープと温かい前菜の2つから選べます。
私はスープにしました。
グリンピースのスープ。
アクセントにオリーブオイルが一滴。
グリンピース特有の青臭さがなく、爽やかな春の味。
美味しかったです。 -
母と妹は暖かい前菜にしました。
ホタルイカのアラビアータ。
私も一口食べさせてもらいました。
ホタルイカの内臓のほろ苦さにピリ辛ソースがマッチして、美味しい一品になっていました。
ここで、隣りのテーブルにホワイトアスパラガスが運ばれて来たのに気づきました。
座っているのは、ドレッシーな服装に涼やかなアクセサリーをつけた50代ぐらいの女性の二人連れです。
そうそう、前日に「ベルヴェデーレ」のホームページを見ていたら、「フランス産の極太ホワイトアスパラガスが入荷しました。旬の素材をぜひご賞味ください」というようなことが書いてあったっけ。
去年の春はドイツでホワイトアスパラを食べた私と妹。
これはいいチャンスです。
フランス産も食べてみたい。
私たちも追加でホワイトアスパラガスの料理を一皿オーダーしました。
三人でシェアします。 -
これがフランス産の極太ホワイトアスパラガスです。
太い〜。
100g近くあるホワイトアスパラガスを半分に切って、トマトを敷きモッツァレラチーズを乗せてオーブンで焼いてあります。
しゃきしゃきして美味しいけれど、これで1200円(税別)です。
隣りのテーブルの女性たちはその後、わたしたちよりずっと早く席を立って行きました。
もしかしてホワイトアスパラだけを味わいに来たのでしょうか?
そうだとしたらカッコいい〜。 -
パスタは3種類から選べます。
私はタラと春キャベツのペペロンチーノ。 -
母はスパゲッティ、牛肉と新タマネギのラグーです。
ボロネーゼというか、いわゆるミートソースです。
高齢の母はたくさんは食べられないので、ほとんどが私と妹の胃袋に収まりました(笑)。 -
これは妹が頼んだ菜の花と落花生のチーズソースペンネ。
パスタはいずれもわりと普通の味でした。
美味しかったのは、次のメインディッシュです。 -
メインは4種類から選べます。
私は本日の肉料理。
千葉県産いももち豚のロースト、トマトと豆のソースです。
野菜類に2枚の豚肉がもたせかけてあります。
こういう盛り付けは参考になります。
豚肉が最高。
適度な脂身があり、よく塩が欲しくなる薄味のレストランがありますが、ここのはしっかりと味つけがされていて、とても美味しかったです。 -
妹は千葉県産錦爽鶏(きんそうどり)の何とかソース。
名前は忘れました。
「ベルヴェデーレ」では地元の素材を積極的に取り入れているそうです。
やはりさまざまな野菜が敷いてあります。 -
母は本日の魚料理。
スモークサーモンのレア仕上げ。
これ、一口もらいましたが、レア仕上げなのでスモークサーモンの風味が生きていて、生トマトのペーストとよく合い、すごく美味しかったです。
母もとても気に入ったようで、この料理が美味しかったと一日中ずっと言っていました。 -
デザートとコーヒー。
清々しい眺めと美味しい料理を味わいました。
このレストランが人気の理由がわかります。
私たちが食事を終える頃には1時間半待ちになっていました。
最近の美術館レストランはどこもグレードが高いです。
美術館で唯一のレストランなので混み合うのは当然ですが、それに安住せず、さらに高いグレードを目指す姿勢は美術館の評判をもアップさせます。 -
食事の後、入場口近くに無料のギャラリーがあったので入り、ガラス細工のアクセサリーや絵付きガラスの展示販売を見ました。
目の保養になりました。
入口ゲートを通り、庭園へ入ります。
レストランを庭園側から見てみると、こんな形状をしています。
眺めがいい訳です。
入口は一階にあったのに、斜面に建っているため、奥の部屋は高くなっているのですね。 -
池を中心にした広い庭園。
川村美術館の魅力の一つがこの庭園です。
気持ちいい〜。
白鳥がいます♪ -
きちんと手入れが行き届いています。
芝生の上に見える脚立みたいな物は屋外展示作品で、ジョエル・シャピロの「無題」(1988−89年)です。 -
私たちは庭園散策は後に回し、先に美術館へ入ることにしました。
向こうのサイロのような、中世のお城のような建物が美術館です。
建物の前に建っている赤いイスのような物は展示作品で、清水九兵衛の「朱甲面」(1990年)。
美術館の入館チケットがあれば、美術館と庭園の両方見ることができますが、ここは庭園だけ見に来る人も多いです。
庭園だけなら200円で入園できます。 -
フランク・ステラ
「リュネヴィル」1994年
「ハウルの動く城」みたいな「がらくた感」がおもしろい。 -
美術館の入口。
内部は撮影禁止でした。
コレクション展示は入れ替え制になっているため、一度にすべてを見ることはできないのですが、私たちが行った時は、ルノワール、モネ、シャガール、ピカソ、レンブラントなどのヨーロッパ絵画、それから日本画、マグリットやミロなどのシュルレアリスムの絵画、フランク・ステラの抽象作品など、そうそうたる芸術家の作品をを見ることができました。
私はシャガールの大作、「ダヴィデ王の夢」が気に入りました。
長谷川等伯の鳥鷺図屏風、長澤蘆雪の「牧童図屏風」も良かったです。
ロスコ・ルームという暗い部屋ではマーク・ロスコの抽象作品のみが周囲の壁面ぐるりに展示され、独特の雰囲気を作り出していました。
また、「美術は語られるー評論家・中原佑介の目」という開催中の展覧会も見ました。
内部は天井が高く、ゆったりしたスペースに作品が展示されています。
見学者もそれほど多くないので、ソファに座ってじっくり鑑賞することもできます。
抽象絵画の中には画面を黒一色に塗っただけの作品や、鉛筆で数本の曲線を描いただけの作品もあって、これは何ぞや〜、これが芸術か〜なんて言いながら回りました。 -
一時間ほどで内部の展示を見終えました。
これから庭園を回ります。
脚が弱った母は歩いて奥まで行くのは無理です。
美術館スタッフに車椅子が借りられるかどうか尋ねたところ、親切にもゲートへ先回りして車椅子の手配をしてくれました。
親切な配慮に感激です。
川村美術館の印象がますます良くなりました。 -
千葉県の桜の開花は東京より一週間ぐらい遅れるのが常です。
ということで桜は期待しないでやって来たのですが、今日のお天気でちらほら咲き始めたようです。 -
おおー、咲いてる〜。
桜まで見られるとは・・・嬉しいです。 -
車イスで回れるバリアフリーの遊歩道以外に、車椅子では回れない林の中の自然散策路も整備されています。
母が「ベンチで待っているから二人で回っていらっしゃい」と言ってくれたので、妹と2人、落ち葉の堆積でふかふかする地面を踏みながら、林の中の散策路を歩きました。
カタクリの花が咲いています。 -
広場に出ました。
広場の周りには桜の木が植えられているのですが、まだ咲いていませんでした。 -
ヘンリー・ムーア
「ブロンズの形態」1985年
芝生の広場の真ん中にあります。
小首をかしげているスカートの女性に見えますが、どうでしょうか? -
今日見た抽象作品では「無題」とか「コンポジション(構図)」といった題名の作品が結構ありましたが、何か題名をつけてくれた方が鑑賞する側としては読み取りやすいんですけどねぇ。
作者自身がそっちで勝手に感じてくれ〜と言ってるんでしょうね。
ユキヤナギが美しい季節です。 -
しだれ桜が咲き始めています。
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咲き始めでも、何とも美しい。
咲きあふれた姿が予感されます。
濃いピンクの花がしだれ咲いたら、どんなに華やかなことでしょう。 -
シダレザクラ。
濃い色の桜も華があっていいですね。
川村美術館にはいろいろな種類の桜が植えられているため、4月上旬から下旬にわたって長く桜が楽しめるということです。 -
あずまやがあったので、そこでこんな額縁写真を撮ったり、妹と2人スマホで自撮りしたりしました。
後で妹と自撮り写真を見て、私たち、そろそろアップの自撮りはキツイね、という話になりました。(^_^;
次撮る時は写真設定を工夫しなきゃ。
私に任せて!
露出はプラス補正。
シャープネスを下げてふんわりとぼかすように撮るつもり。 -
自然散策路を行きます。
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小さな流れの先に藤棚があります。
他の季節に来ても、あちこちに見どころがこしらえてありますね。 -
今朝出て来る時、うちの近所の桜はまだほとんど咲いていませんでした。
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お花見は諦めていたので、これだけ桜が楽しめれば十分です。
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母が待つ所へ戻り、通りがかった方に池をバックに3人で写真を撮ってもらいました。
母の誕生祝いのいい記念になりました。
アップの自撮りでなければ私たち、まだまだ大丈夫です。
実は私はてっきり池の周りを一周できるのだと思っていました。
スタッフに聞いてみると、向こう岸にはDIC総合研究所があり、一般客は日頃は立ち入れず、久留米ツツジの季節だけ一般に公開されるのだそうです。 -
午後3時。
太陽の向きが変わって来ました。
これで帰ります。 -
レストランの庭園側入口です。
レストランにはバス停側入口と庭園側入口があり、いずれもゲートの外なので、どちらからでもチケット無しで入れます。
入口部分は一階建てで、奥の部屋へ進むと二階建てになっている複雑な造りです。
レストラン脇にあるショップをちょっとだけのぞいてから帰途に着きました。
川村美術館、とてもいい所でした。
こんな田舎で名画や現代作品が見られるなんて驚きです。
美味しく眺めのいいレストランへは食事しにだけでも来たいけれど、食事のためだけに片道1時間はやっぱりちょっときついかな。
久留米ツツジ、アジサイ、大賀ハス、紅葉と季節の見どころがあるので、またいつか来ることにしましょう。
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