2016/04/24 - 2016/04/24
459位(同エリア705件中)
t.oさん
4月下旬から5月上旬にかけて見頃となる「塩船観音寺」のつつじ。青梅市の丘陵を散策しながら、健康ウォーキングで自然と歴史を楽しみました。
起点駅・集合時間:東京都JR青梅線青梅駅 10時
歩行距離・所要時間: 約12.0km 約4時間半
今回のコース:
青梅駅→青梅観光案内所(スタート)→青梅鉄道公園→塩船観音寺→霞丘陵ハイキングコース→桜並木ハイキングコース→藤橋城跡→報恩寺→大井戸公園→旧吉野家住宅→河辺駅(ゴール)
歩行後のお酒とごはん:はちのこ食堂
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 3.5
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 1万円未満
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今日は青梅駅が起点です。霧雨の中のスタートです。まず青梅鉄道公園に向かって青梅丘陵を登っていきます。
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坂を登り切ったところに青梅鉄道公園がありました。
青梅鉄道公園 美術館・博物館
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ここは1962年(昭和37年)に鉄道開業90周年記念事業として、旧国鉄が青梅に開設した、実物の鉄道車両を中心に保存展示している公園施設です。
青梅鉄道公園 美術館・博物館
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先ずはD51蒸気機関車がお出迎えです。
青梅鉄道公園 美術館・博物館
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園内には、D51 の他、明治・大正時代に活躍した蒸気機関車をはじめ、鉄道記念物を含む貴重な鉄道車両を屋外展示しているほか、付属する記念館に、模型を中心とした鉄道の解説資料を展示し、実物にふれながら、鉄道を楽しく理解できる施設です。
青梅鉄道公園 美術館・博物館
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この車輛は、1872(明治5)年10月14日、新橋〜横浜間に開業した日本で初めての鉄道に使われた10両のうちの1両で、3号の番号が付与されたことから、『3号機関車』と呼ばれている、たいへん貴重な実物だそうです。【鉄道記念物指定】
青梅鉄道公園 美術館・博物館
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この車輛は、戦前に生まれた初期の国産電気機関車だそうで、現在残る数少ない黎明期の国産電気機関車として、準鉄道記念物に指定されているそうです。
青梅鉄道公園 美術館・博物館
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0系新幹線も展示されておりました。懐かしいですね。
青梅鉄道公園 美術館・博物館
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新幹線の車内です。懐かしくて思わずシャッターを切ります。子供のころよく親に連れられて田舎に帰ったときを思い出しました。
青梅鉄道公園 美術館・博物館
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運転席も見学できます。めったに見る機会がないのでここもパチリ。
青梅鉄道公園 美術館・博物館
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館内の鉄道模型です。童心に帰った気持ちになります。
青梅鉄道公園 美術館・博物館
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さて、鉄道博物館から、霞川沿いのウォーキングコースを抜けて、次のスポット塩船観音寺に向かいます。
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沿道には見事な藤の花が咲いていたり。
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塩船神社に向かう路地に到着です。
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沿道には色々な花が咲いております。
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色鮮やかなツツジも咲いております。
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新緑も目に眩しい季節です。
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途中竹藪の坂を抜けていきます。
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そうこうしているうちに、第二のスポット塩船観音寺に到着しました。
塩船観音寺 寺・神社・教会
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山門(仁王門) (国指定重要文化財・室町時代建立)
八脚門・切妻造りの茅葺き屋根で、山号である「大悲山」の扁額が掛けられています。塩船観音寺 寺・神社・教会
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山門には都指定有形文化財である金剛力士像二体が安置されています。
塩船観音寺 寺・神社・教会
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修理の際、阿形の胎内より万延元年の修理棟札が発見され、「寿永三年雲慶作」との記述が認められたとのこと。「雲慶」は「運慶」かと思われますが、おそらく慶派の流れを汲む仏師の作にて本尊と同年代の造立と推定されるそうです。
塩船観音寺 寺・神社・教会
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調度つつじまつり最中なので色とりどりののぼりが建っていて華やかな雰囲気ですね。
塩船観音寺 寺・神社・教会
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阿弥陀堂(国指定重要文化財・室町時代建立)
木造・単層・寄棟作りの銅板葺きで、昭和36年の解体修理において、国の指導により茅葺から銅板葺に変更となったとのこと。天井には板張りが無く、簡素な技法で未完成のまま今日に伝えられたのではないかと言われています。塩船観音寺 寺・神社・教会
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堂内の格子の奥には阿弥陀三尊 (聖観音菩薩 青梅市有形文化財)が安置されております。江戸時代初期の作と推定されているそうです。因みに脇持の聖観音菩薩は本尊と同年代の鎌倉時代、勢至菩薩は室町時代像立と推定されているとのこと。
塩船観音寺 寺・神社・教会
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大きな杉です。かなり古そう。
塩船観音寺 寺・神社・教会
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このお寺の開山は大化年間(西暦645〜650年)、 貞観年間(859〜877年)には十二の坊舎が建ち興隆を極めたと伝えられているそうです。
塩船観音寺 寺・神社・教会
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薬師堂(青梅市有形文化財)
木造・寄棟作り・茅葺の趣ある小仏堂で、桃山時代の建物と推定されているそうです。塩船観音寺 寺・神社・教会
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薬師如来(青梅市有形文化財)古い手法の等身大の立像で、一木作り。作成年代不明であるが、現在では塩船観音寺で最も古い仏像ではないかと推定されているとのこと。
塩船観音寺 寺・神社・教会
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本堂・厨子(国指定重要文化財・室町時代建立)。
木造・寄棟作り・屋根は奥多摩の虎葺きと呼ばれる茅と杉皮の交ぜ葺き茅葺き。塩船観音寺 寺・神社・教会
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見えづらいのですが堂内の格子の奥には御本尊が安置されております。
内陣中央の御本尊は十一面千手観世音の木彫立像(1.4m)鎌倉時代(1264年)の作だそうで宋朝様式の影響を多分に受けているそうです。また本尊を安置する厨子は極めて精巧な作りで、扉内側には普賢菩薩・文殊菩薩が描かれているとのこと。千の慈悲の眼で観て、千の慈悲の手で衆生の危難苦悩をお救い下さると言われている千手観音様に、今回の熊本地震で亡くなった方々のご冥福と、被災地の早い復興を祈念してお参りします。塩船観音寺 寺・神社・教会
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鐘楼
四脚・茅葺の建物で、銅鐘は寛永十八年(1641)作で、青梅市有形文化財に指定されているそうです。塩船観音寺 寺・神社・教会
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奥の護摩堂のエリアに入ってきました。ツツジは見ごろの一歩手前といった感じですが、それでもなかなか華やか感じです。「塩船」という地名は周囲の地形が小丘に囲まれて舟の形に似ており、仏が衆生を救おうとする大きな願いの舟である『弘誓の舟』になぞらえて名づけられたのが由来だそうです。
塩船観音寺 寺・神社・教会
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護摩堂です。
塩船観音寺 寺・神社・教会
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下から鐘楼を眺めます。
塩船観音寺 寺・神社・教会
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交通安全祈願堂です。
塩船観音寺 寺・神社・教会
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交通安全祈願堂内の不動明王像です。
塩船観音寺 寺・神社・教会
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下から観音立像を眺めます。
塩船観音寺 寺・神社・教会
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護摩堂。なかなか華やかです。
塩船観音寺 寺・神社・教会
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観音様を目指して少しづつ斜面に作られた小道を登っていきます。
塩船観音寺 寺・神社・教会
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塩船平和観音立像
右手は胸の前に上げて、衆生に手のひらを向けております。これは、施無畏印(せむいいん)と言い、衆生の恐れを取り除き、人々に安心を与える身振りだそうです。
左手は与願印(よがんいん)といい、手のひらを正面に向けるのは衆生の願いを聞き入れ、望むものを与えようとする身振りとのこと。さらに、手を下げているのは深い慈悲を表しているそうです。
また、持物(じぶつ)として、水瓶(すいびょう)を持っております。そこには、いくら使ってもなくならない大慈大悲の功徳の水が入っており、衆生に無限に与えていただけると言われているそうです。塩船観音寺 寺・神社・教会
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観音様の足元からの眺め。花と歴史の寺と呼ばれる塩船観音寺の境内斜面には、三つ葉つつじ、山つつじ、みやまきりしまなど、約1万7千本のつつじがところ狭しと植えられています。包み込むようになだらかに咲き広がるツツジに心が癒されます。ちょうど塩船観音つつじまつりが始まったばかりで、開花はまだこれからといった感じですが、辺りはなかなかの観光客で賑わっております。
塩船観音寺 寺・神社・教会
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観音立像の裏手が霞丘陵ハイキングコースの入口となっております。そこからハイキングコースに入っていきます。
塩船観音寺 寺・神社・教会
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霞丘陵は青梅市の北側に広がる低い丘陵で、ほとんど起伏のないなだらかな尾根道を通り、笹仁田峠から七国峠を経て、岩蔵温泉郷へ降りていくコースが伸びています。このコースを桜並木コースと交叉するところまで歩いていきます。
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多少のアップダウンはありますが、よく整備された歩き易いコースです。
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森林浴を楽しみながら歩いていきます。フィトンチッドに癒されている気分です。
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桜並木コースに入ってきました。道路の上には、咲き終わって散った桜の花のがくが一面に広がっています。
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桜並木を抜けて一般車道に入ってきました。茶畑の脇を通って
いきます。 -
そうこうしているうちに、藤橋城跡に近づいてきました。ちょうど小高い丘になっているところ辺りです。
藤橋城跡 名所・史跡
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藤橋城跡に到着しました。比高4メートル程の河岸段丘沿いに築かれた単郭式の城郭です。
藤橋城跡 名所・史跡
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城跡北側からの眺め。 当時湿地帯であったと思しき広大な田んぼが広がり、南側は台地と地続きです。
藤橋城跡 名所・史跡
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歴史的には築城者など不明な点があるようですが、戦国時代に北条氏照の家臣と伝わる平山越前守虎吉なる武将の居城だったそうです。現在、城址は 藤橋城址公園として整備されており、土塁を確認することができます。
藤橋城跡 名所・史跡
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藤橋城跡を後にして、次のコースポイント報恩寺に到着しました。
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本堂ですね。報恩寺は、弘仁13年(822)延暦寺の僧亮海が開創したと伝えられ、元亨2年(1322)承祐の代に、平清綱が再興、天正年間(1573-91)藤橋城主平山越前守重吉が再々興、四院三坊を擁していたといい、天正19年徳川家康より寺領10石の御朱印状を拝領したといいます。
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報恩寺地蔵堂(青梅市指定文化財)
この地蔵堂は桃山時代の建築様式と推定され、昭和四十七年に解体修理工事が行われた際に屋根が茅葺から茅葺型銅板葺に改められたそうです。
堂内には永正九(1512)年の銘がある木造延命地蔵が安置され、胎内に当地方の豪族であった勝沼城主三田政定の和歌を墨書した短冊が納められているそうです。 -
報恩寺を後にして大井戸公園に寄る手前でJAに立ち寄ります。大きなJAの施設があるところはさすが青梅らしい雰囲気がありますね。
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7番目のコースポイント大井戸公園に到着しました。園内の花壇には色とりどりの石楠花が植えられております。
大井戸公園 公園・植物園
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ここは、「青梅新町の大井戸」(東京都指定史跡)の遺構を中心に整備された公園です。
青梅新町の大井戸 名所・史跡
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地面がすり鉢状に掘られており、底の辺りに井戸があるような形になっておりますね。ここは日本有数の規模を持つ井戸だそうで、水の確保が難しい武蔵野台地で地中深くから水を得るためにこのような形になったとのこと。18世紀途中頃まで使用されていたようですが、何らかの理由で埋没して使われなくなったものを平成3(1991)年から数年をかけて発掘調査が行われ、その結果を基に復元整備がされたものだそうです。
青梅新町の大井戸 名所・史跡
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最後のコースポイント「旧吉野家住宅」に到着しました。
旧吉野家住宅は江戸時代初期に新町村(現在の青梅市新町)を開拓し、代々名主を務めた吉野家の旧宅とのこと。旧吉野家住宅 名所・史跡
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建物内の眺め。
現在の建物は、開村当時の建物が焼失したため、安政2年(1855)に第9代文右衛門の妻かくの実家である三ヶ島村(現埼玉県所沢市)の名主守屋氏の住宅を譲り受け、移築したものだそうです。旧吉野家住宅 名所・史跡
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座敷には当時の宴会の食器が展示されておりました。
この建物は名主階層の住宅として「整形六間形(せいけいむつまがた)」と呼ばれる多室間取りの型式をよく伝えているとのこと。
昭和50(1975)年に所有者から青梅市へ建物が寄贈され、昭和51(1976)年に東京都の有形文化財(建造物)に指定されたそうです。旧吉野家住宅 名所・史跡
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敷地にあった井戸。350年以上の歴史があり、今も底に水をたたえているそうです。
旧吉野家住宅 名所・史跡
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旧吉野家住宅を出てゴールの河辺駅に到着しました。今回は12kmの行程でしたが、見所がおおかったためか4時間半かかりました。河辺駅近くにある、古くからの地元の食堂「はちのこ食堂」で遅いごはんをいただきます。
はちのこ食堂 グルメ・レストラン
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まずは、ポテトサラダと冷ややっこで乾杯。ビールで喉を潤します。
はちのこ食堂 グルメ・レストラン
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この後は数々の懐かしい昭和の食堂メニューを楽しみ、今回も充実した方向の疲れを癒しました。
はちのこ食堂 グルメ・レストラン
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