2016/03/03 - 2016/03/12
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サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会「最後の晩餐」観賞
スカラ座→ヴィットリオ・エマヌエーレ2世アーケード→ドゥオーモ→ランチ後ヴェニツィアへ移動(275km)
ボスコロホテル・ベリーニ(ヴェニツィア本島)宿泊
<日程>
□1日目(3/3):札幌〜成田〜ミラノ
■2日目(3/4):ミラノ→ヴェネツィア
□3日目(3/5):ヴェネツィア→ピサ→フィレンツェ
□4日目(3/6):フィレンツェ→シエナ→フィレンツェ
□5日目(3/7):フィレンツェ→ナポリ→ポンペイ→アマルフィ→ナポリ
□6日目(3/8):ナポリ→カプリ島→ナポリ→アルベルベッロ
□7日目(3/9):アルベロベッロ→マテーラ→ローマ
□8日目(3/10):ローマ
□9日目(3/11):ローマ〜
□10日目(3/12):〜成田〜羽田〜札幌
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 観光バス
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
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5時30分モーニングコール。時差ボケや昨日の疲れで頭がスッキリしません。
美味しい朝食を頂いて、7時半に出発です。 -
イタリアでは宿泊税を徴収するようになってきています。
金額はホテルのランクにより異なり、一人1~6ユーロ/日です。
今回のツアーでは、8泊で合計一人30.5ユーロでした。
宿泊税も考慮してユーロに両替をしておく必要があります。 -
デラックスVIPバス、29人乗り。
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ゆったり横3列(2+1)
毎日、席替えをします。 -
トイレも完備ですが、あくまでも緊急用。
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今回もダンボー君がお供です。l○△○l
ミラノ
11~13世紀に自治都市として栄え、14~16世紀のルネサンス期には貴族ヴィスコンティ家とスフォルツァ家の下で、華やかな黄金時代を迎えました。レオナルド・ダ・ヴィンチといった芸術家などに創作活動に従事させたのもこの頃です。
ミラノには訪れた者を魅き付けて放さない二つのアートがあります。ひとつは、何百年もの歴史に培われてきた建築物や芸術作品。もうひとつは、ミラノ・ファッションという言葉まで生んだ、世界最先端の流行に代表される、ファッションです。
「サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会」は、トラム(市電)が走る、古きミラノの面影を残すマジェンタ通りに面しています。 -
サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会
中庭からドームを仰ぐ。 -
ピンク色の花は桜の木ではなく、アーモンドの木です。
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1469年修道士・建築家ソラーリにより修道院として建造され、1492年以降に建築家ブラマンテに改築をされたとされています。ルネッサンス様式の華やかなアプス(八角形ドーム)が印象的。長い建屋をゴシック様式に、ファサードと後陣を後期ルネッサンス様式に建造。教会の左隣には15世紀後半に完成したドメニコ会の修道院があり、その食堂に『最後の晩餐』があります。教会とドメニコ修道院は、『最後の晩餐』と共に世界遺産に登録されています。※ファサードとは、建築物を正面から見た外観のことをいい、その建物の一番見せたい部分でもあるので、建築デザインの面では重要な要素のひとつです。
建築様式はローマ(2BC~3AC)、ロマネスク(10AC~12AC)、ゴシック(12AC~15AC)、
ルネッサンス(15AC~16AC)、バロック(16AC~18AC)、ロココ(18AC)、ネオクラッシック&ネオ...(18AC)、アールヌーボー、アールデコ、現代、に分類されます。
建築様式の特徴を覚えておくと時代の理解が深まります。
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教会内部。
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レオナルド・ダ・ヴィンチ『最後の晩餐』(ドメニコ会修道院)
見学は予約制で、15分刻みで1回30人。外気を遮断するために二重のドアを通って入ります。厳重なのは、『最後の晩餐』がフレスコ画ではなく、テンペラ画技法を用いているためで、外気による劣化や温度変化を防ぐために厳重な管理が必要なためです。一般的に壁画は、保存に優れたフレスコ画技法を用いますが、漆喰を塗ってから乾き切るまでに完成させる必要があり、重ね塗りや書き直しが出来ません。ところがレオナルドは、写実的に描くためにテンペラ絵の具で描きました。テンペラ画(油絵)は、時間の制約が無く、重ね塗りや書き直しも自在な反面、温度や湿度の変化に弱く、壁画には向きません。しかも修道院の食堂。調理の熱や湯気が『最後の晩餐』の損傷を招き、1498年の完成から20年足らずで絵の具の剥離やひび割れなどが進み、度々補修されてきました。第二次世界大戦では空爆を受けて教会が半壊しましたが、被害がなく、現在まで残っていること自体、まさに奇跡と言えます。 -
イエスが弟子たち(12使徒)に「私を裏切る者がいる」と言った時の衝撃の様子を、高度な遠近法を用いて豊かな表情で表現しています。420 x 910cmの巨大なものです。
ところが、テーブルと椅子というのは、中世になってつくられたスタイルです。
ですからキリスト教の場合でも、12使徒が椅子に座って食事をとるということはありえないわけで、実際にはみんな地べたに座って食事をしていたはずです。 -
視覚障害者のために、レリーフでの展示もあります。
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モントルファーノ『十字架上のキリスト』
『最後の晩餐』の対面にありますが、名画の陰に隠れてしまっています。 -
修道院のトイレは和式?でした。
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スカラ広場 レオナルド・ダ・ヴィンチ像
レオナルドを囲むように4人の弟子の像が下方に配置されています。 -
スカラ座
世界で最も高名なオペラの殿堂で、1778年完成。イタリア3大歌劇場のひとつですが、外観はなんとも地味です。観客席は2000席以上です。 -
ヴィットリオ・エマヌエレ2世ガレリア
ミラノの中心部にある十字型のアーケード。ミラノの応接室と呼ばれています。 -
全長200mの両側に、高級ブランドショップ、カフェ、レストランが並び、プラダの本店もここにあります。
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美しいアーチ型のガラス天井が中央で合流し、中央十字路の頂上には四大陸を象徴的に描いた4枚のフレスコ画が描かれています。
高級ブランド店の看板は黒バックに金文字と決まっているそうです。
十字路の一角のプラダ(第二店舗)の場所に、昨年までは黒マックと呼ばれていたマクドナルドがお店を構えていたそうです。 -
中央部の大きな八角形の床石の頭上は、高さ47mのガラス・ドームに覆われています。
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中央の床には有名な雄牛のモザイク
牛の絵に踵を付けて3回廻ると幸せになれるという言い伝えがあるそうです。 -
ミラノ大聖堂側から見たガレリアのアーケード出入口
12年の歳月をかけて1877年に落成。国王にお披露目する前日に、設計者メンゴーニは最終チェックをしていて足場25mの高さから転落死したそうです。凱旋門の左の柱にはメンゴーニの慰霊碑が嵌め込まれています。 -
ドゥオーモ(ミラノ大聖堂)
正式名はサンタ・マリア・ナシェンテ(生まれつつある聖母)。
1386年に君主ヴィスコンティの命で着工、500年後の1887年にナポレオンが完成させました。ゴシック様式では世界最大の建造物で、幅93m、奥行158m、総面積1万1700?で、サン・ピエトロ大聖堂、ロンドンのセントポール大聖堂、スペインのセビリアの大聖堂に続き世界4番目。体積では、サン・ピエトロ大聖堂に次ぐ2番目です。天に向かってそびえ立つ尖塔は135本、先端には一本一本聖人の彫像があしらわれ、225体におよぶ彫像で白大理石の外観が飾られています。正面中央のブロンズ製大扉の浮き彫り彫刻には聖母マリアの生涯が記されています。軍による簡単なセキュリティチェックがあって中に入ります。 -
ドゥオーモ 内陣 ジャン・ジャコモ・デ・メディチの霊廟
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薄暗い堂内は静寂の中にモノトーンの荘厳な空間がどこまでも広がっています。
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後陣には聖書を題材にしたステンドグラスがあって、右は新約聖書、中央は黙示録、左には旧約聖書の物語が描かれているそうです。
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聖バルトロマイ像
このバルトロマイ、「皮剥ぎの刑」で生きたまま皮を剥がれて殉職されたそうです。
この像は、まさしくその状態を現しています。
血管、筋肉はむき出しで、肩から掛けている布のようなモノは、剥がれた彼の皮!
むごいけれど、表情は厳しく威厳に満ち溢れ、卓越した不思議な魅力があります。 -
トラム
ミラノでは、100年前のレトロなトラム(路面電車)が、まだ市民の足として現役です。 -
昼食はミラノ風カツレツ。叩いて薄くした仔牛肉にパン粉を付け、油で揚げると言うよりフライパンで焼くように料理されたものですが、豚肉にしか思えないような食感でした。他にミラノ風リゾットも頂きました。
ところで、食事の際の飲み代はバカにできません。ミネラル・ウォーターがワインより高いレストランもありましたし、現金払いですので、両替は少し多めにしておいた方が精神的に良いかと。ワインは当たり外れがあり、ビールもトイレの心配がつきまといます...。でも、つい(^^;
これからヴェニツィアへ向けて275kmのドライブです。 -
バス移動中、何度かショッピングを兼ねたトイレ休憩があります。
トイレ借用は殆んどが無料〜0.5ユーロでしたので、小銭はあった方が。 -
トリフ風味のパウダー(2個で11ユーロ)が人気。
ハーブ石鹸やオリーブオイルやチョコなど5個買うと1個オマケの店でした。 -
「アドリア海の真珠」と呼ばれる水の都ヴェニツィアの本島にはバスボートで渡ります。
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150を超える運河が177の島々を分け、その運河には400以上の橋が架けられています。
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夕食までの小一時間、時間があったので散歩に出掛けました。
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全般的に物価の高いイタリアの中でもここヴェニツィアはダントツですが、
ここの店は大きなサンドイッチが4ユーロなど、意外に?リーズナブルです。 -
各種スイーツ。大きなクッキーが、1枚1.7~2.7ユーロでした。
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ヴェネツィアの夜は更けていきます...
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コスティツツィホネ橋(カラトラヴァ橋)
2008年9月、10年の歳月をかけ開通。スペイン人建築家サンティゴ・カラトラヴァがデザイン。
鋼鉄とガラスのアーチ型がモダンな橋。全長94m、幅5.58~9.38m、高さ9.28m、300段ものガラスの階段があり、夜はライトアップされます。 -
サンタルチア駅左側にあって、向かいのローマ広場に繋がっています。
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サンタルチア駅は改札もありません。
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立飲みバルもあります。
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公衆電話
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ショウウインドウを見ているだけでも楽しい。
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個性豊かなマスケラという仮面
毎年2月下旬から行われるヴェニツィアのカーニバル「謝肉祭」。カーニバル発祥の11世紀頃のヴェニツィア共和国は、共和制とはいっても少数の貴族による独裁色が強かった。そこで、当時の総督が国民の反発を和らげるために仮面と仮装で身分を隠し、思う存分無礼講を楽しむ機会を与えたことがカーニバルの始まりとされます。 -
夕食はこちらのレストランで。
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イカスミパスタはコクがあってとても美味しかった。
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白身魚のソテーとサラダ
他にアイスもありましたが、こちらは冷凍・解凍を繰り返したシャーベットのようでした。 -
ボスコロホテル・ベリーニに宿泊。
4星ホテルですが、窓は閉まらず、街行く人の話し声が深夜まで五月蝿くて... -
部屋も狭かった...
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水回りも簡素。
サッパリお湯が出なくて身体が冷えてしまいました。。。
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