成田山～鴨川温泉　（房総半島ドライブ　その１）

2016/02/26 - 2016/02/26

娘が交換留学生としてソウルの大学に行くことになったので、成田空港へ見送りに行ったあと、房総半島をドライブ旅行してきました。

〔２６日〕　成田山新勝寺にお参りしたあと、鴨川の温泉宿まで移動した。成田空港までは、私も妻も毎年旅行や出張で来ているのだけれど、時間的な余裕がなかったりして、近くの成田山新勝寺にお参りしたことがなかった。ただし、今回は娘の飛行機（１２：３０）を見送った後時間があったので、初めてお参りし、さらに房総半島の南部まで足を延ばしました。
〔２７日〕　鴨川から勝浦に少し戻った後、半島南部をドライブして君津のホテルにもう１泊した。
〔２８日〕　鋸山をハイキングした後、帰京した。
今回は、娘の見送りの後、せっかくだから小旅行をしようと思い立ったので、行きつ戻りつのドライブであまり効率的な回り方ではなかったけれど、珍しく３日連続で天気に恵まれて楽しい旅になりました。

　http://www.naritasan.or.jp/　成田山新勝寺

　http://www.city.katsuura.lg.jp/forms/info/info.aspx?info_id=30237　かつうらビッグひな祭り

　http://tateyamacity.com/archives/292　房総フラワーライン

　http://www.nihonji.jp/keidai/　鋸山

エリア 成田(千葉)

• 旅行の満足度: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 自家用車

１枚目の写真が「松屋」というのも何ですが、実は成田空港に行く前に時々立ち寄ります。
というのは、酒々井ＰＡは成田空港の直前のＰＡで、空港まで７〜８分の所にあるので時間調整できるし、松屋もすぐに出てきて、安いので時間調整等にもちょうど良いからです。
ちなみに、ここの店は、街中の店舗と違って、テーブル席が多く、壁の色も黄緑の明るいトーンにするなど、家族連れや女性にも入りやすい雰囲気になっいます。

成田空港Ｐ１（駐車場）から見た第一ターミナルビル
スターアライアンスのマイルを貯めているので、いつもこの第一ターミナルビルを使っているのですが、実は成田空港の駐車場を利用したのは初めてです。
遊びでは空港近隣の民間駐車場（出国時はバス・帰国時は空港渡し）を利用し、仕事では電車を使っていたので。

成田国際空港 空港

このエスカレータを使って第一ターミナルビルへ移動する。

１１時半頃娘を見送ってから、成田山新勝寺に向かった。
２０分くらいで到着した。

成田山新勝寺の参道を進み総門近くになると駐車場の呼び込み、1回（1日）１０００円という。
少し高いと思っていたら、総門過ぎてすぐ左手にコインパーキングを発見、金曜日のためか空いていたので止める。３０分２００円ということで微妙な感じだったが、結果１時間半の滞在で６００円と少しだけ安かった。

写真はお寺の脇道に立っていたもの、ドローン禁止というが今らしい。

総門（写真）は、開基１０７０年を記念して、表参道の入口に完成したの総けやき造りの門です。私たちは仁王門に向かって右手近くのコインパーキングに車をとめて脇から境内に入ったので、改めてこの門をくぐって境内に入り直しました。
立派な門で、高さ約１５ｍ、幅約１４ｍあるということです。

成田山新勝寺 寺・神社・教会

参拝客を迎えてくれる大きな総門の先にある仁王門
江戸時代後期（天保年間）に再建された入り母屋造りの門で重要文化財になっています。

いきなりの石段、年配の参拝客が手すりを掴みながら一生懸命上っているのを
見て大変だなーと思っていたのだが。
後で気がついたが、左に進んだらちゃんとエレベーターがありました。
お正月だけでも老若男女約３００万人が訪れるお寺だけに流石の設備です。

総門には目立つ大きな赤い提灯があり、よく見ると「魚がし」と書かれていました。
魚河岸から寄付されたものだそうです。

総門をくぐるとすぐ左手に噴水のある小さな池があり何匹も亀がいて泳いでいた。
しかし、なぜ池や噴水を見るとお金を投げ入れる人が多いのだろうか？

今日は陽が出て暖かだったので、甲羅干しをしている亀もたくさんいた。
家でも亀をかっている亀好きなので、かわいくてしばし眺めていた。

石段を上りきって、仁王門をくぐった池の先、正面に建っている大本堂
この寺で最も重要な御護摩祈祷を行う中心道場で昭和４３年に建立された入母屋造り二重屋根の鉄筋コンクリート造の建物です。
間口９５．４ｍ、奥行５９．９ｍ、棟高３２．６ｍという大きなものです。

お堂の中は撮影禁止なので、入口の外から１枚だけ

大本堂に向かって右側に建っている三重塔
２００７年に修復されたので今は極彩色ですが、１８世紀初期（江戸時代）に建立された重要文化財です。

その近くに、法隆寺の夢殿と同じような八角形の建物がありました。
日本の仏教興隆の祖である聖徳太子の理念にもとづき、世界平和を願って建てられたとのこと。
どおりで、夢殿と同じ形をしている訳だ。ただし、新しいので法隆寺の夢殿とちがって、鮮やかな朱色でしたが。

大本堂の右手から奥に進むと成田山公園広がっている。

ちょうど梅が満開だった。

成田山公園に入って梅を観てから少し下った先、境内最奥に建っていた平和大塔
そしてさらに階段を登った先にあったので眺めるだけでパスした（新しめの塔だったし）。
塔は鉄筋コンクリート造での多宝塔形の仏塔で高さ約５８ｍあるとのこと。

清瀧権現堂（せいりゅうごんげんどう）。
権現様とは、もともとは仏さまなのだけれど神道の神様として現れたとの考えから成立したもので、神仏習合という日本らしい考え方だ。
脇の階段を登っていくと、光明堂などいくつかのお堂が並ぶエリアに出ました。

清滝権現堂の脇にある階段を降りると「雄飛の滝」大きな岩に囲まれた滝がありました。
雄飛滝からは、勢い良く水が流れ落ちていますが、滝上に川などありませんから、きっとポンプを使って成田公園の池あたりから、人工的に循環させているのだろうか？

江戸時代中期に建立された貴重な建物で、重要文化財です。現在の大本堂の２代前（釈迦堂の前）の本堂です。

愛を司る愛染明王がが祀られており、ご利益は恋愛成就だそうで、恋愛の成就を願う多くの絵馬がかけられていました。

大本堂左手の広場に建つ入母屋造の釈迦堂で、１９世紀中頃（江戸時代）に建立された建物で、国の重要文化財です。
開運厄除けの祈祷所で、現在の大本堂ができるまでは、本堂として利用されていました。仁王門、三重塔、大本堂を観た後、成田山公園に行ったので、最後に見学しました。

釈迦堂あたりから見た大本堂と三重塔

境内をほぼ一周したので、休憩所で休む。

そのまま階段を下りて帰ろうと思ったが、右手に「出世開運稲荷」というのがあったので、行ってみた。

このお堂は、明治２１年に再建された総欅造りの建物で、 朱色を基調として、金色、青色、緑色の極彩色に彩られた色彩が美しい。

かわいらしいお狐様の人形がいっぱい

出世稲荷はちょうど釈迦堂前の小高い丘にあるので、釈迦堂を見下ろせます。

本堂なども見渡せ、成田山の展望台にもなる新勝寺参詣の穴場ともいえる場所でした。

休憩所脇の階段を下りて、総門の石段下に戻ってきました。

成田山参詣後、東関東自動車道を東京方面に戻って、館山自動車道を南下し、君津ＩＣで降りてから、今日の宿のある鴨川を目指した。
（写真は）「道の駅ふれあいパークきみつ」で、房総スカイライン有料道路と鴨川有料道路の間にあるので、休憩場所としてちょうど良かった。

コーヒーやサンドイッチ等軽食を提供するコーナーもあり昼食をとっていなかったので入った。ホットケーキ＋アイスクリームのセットを食べたが、アイスクリームは美味しかった。
地元の農家で生産された新鮮な農作物等もリーズナブルに販売されていたけど、２泊するので断念

この道の駅はダム湖である笹川湖に面しているので、今は冬枯れていたが、新緑や紅葉の季節に訪れたならばすばらしい眺めだろうと思った。

今日の宿の「鴨川グランドホテル」

鴨川グランドホテル 宿・ホテル

部屋自体は普通の和室だが、

目を転じると、大きな窓一面に広がる太平洋が目に飛び込んできた。

オープンエアの「海の回廊」。２０１４年７月にオープンしたので、新しく奇麗でふんだんに使用された木の雰囲気がよい。もちろん目の前に広がる太平洋の眺めも。

少し浅めの寝湯で横になっている間についついうたた寝してしまった。
いつの間に日が暮れていた。一段低いところには岩に囲まれた露天風呂のあった。

鯵姿入り大皿盛り、新鮮で美味しかった。

金目鯛姿の房州煮、ブリと天王寺蕪の麹白味噌煮、素焼き平らぎ貝
全部で９品、最後に出てきて初めて食べた「もずくの雑炊」も含め、特別豪華な料理という訳ではないが、いずれも美味しく満足

このホテルは部屋食だったが、仲居さんは若いのに会話等もそつなく、お酒の注文等にも素早い対応で、気持ちよく食事ができた。