2015/10/12 - 2015/10/15
182位(同エリア1804件中)
フサコさん
仕事を辞めて有給休暇消化中、ひとりシベリア鉄道の旅。
家に着くまでが遠足と言われるけれど、今回、日本行きの飛行機に乗るまでが海外旅行だと感じました。
期間
2015年9月27日(日)〜10月15日(木)
日程(末尾※マークが今回の記事内容です)
9/27(日):成田→ウラジオストク
9/28(月):ウラジオストク
9/29(火):ウラジオストク→シベリア鉄道乗車
9/30(水):シベリア鉄道
10/1(木):シベリア鉄道
10/2(金):シベリア鉄道下車→リストビヤンカ
10/3(土):リストビヤンカ
10/4(日):リストビヤンカ→イルクーツク
10/5(月):イルクーツク→シベリア鉄道乗車
10/6(火):シベリア鉄道
10/7(水):シベリア鉄道
10/8(木):シベリア鉄道下車→モスクワ
10/9(金):モスクワ→赤い矢号乗車
10/10(土):赤い矢号下車→ペテルブルク
10/11(日):ペテルブルク
10/12(月):ペテルブルク※
10/13(火):ペテルブルク※
10/14(水):ペテルブルク→飛行機※
10/15(木):飛行機→成田※
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 観光バス タクシー 徒歩
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-
◎10/12(月):16日目
10時40分、前日申し込んでおいた日帰りツアーの集合場所へ(ゴスチーヌィイ・ドヴォール前)。1,500ルーブル/約3,000円。
集合時間5分前だというのに、自分以外のお客さん全員がすでに小型バスに乗り込んでいた。今回の旅行を通して、ロシアの人々は時間に関して几帳面だった。
10時45分、ツアー会社提携の土産物売りと思わしきお兄さんがバスに入ってきて、DVDやカレンダーのセールス。他のお客さんの何人かが購入していた。
11時、バス発車。
同行者はガイドのおばさま、運転手のおじさま、お客さん8人と自分。 -
ツアーの目的地はツァールスコエ・セロー。
実は前日、エカテリーナ宮殿に行きたいと窓口で伝えたら「プーシキン」と書かれた予約券を渡された。無知な自分は「どこだ…私の発音はプーシキンと聞こえたのか…」と疑問符を飛ばしたのだけれど、ツァールスコエ・セローがあるのがサンクトペテルブルク市プーシキン区という場所なのだった。
11時30分、ツァールスコエ・セロー着。バスの中で爆睡してしまった。
ガイドさん「あなたロシア語分かるの?(ロシア語)」
自分「ニェーット!」
ガイドさん「やだ、分かっているじゃない(ロシア語)」
ガイドさんとお客さんたちが笑った。
それまで無表情だったガイドさんはとても親切なおばさまで、「じゃあ私のすぐ横を歩きなさい」と手招きしてくれた。
……前日、英語ツアーがいいって窓口で言ったのに、ロシア語のほうがいい時間だし全然大丈夫よ〜(ハラショー!)と説得されて、自分はロシア語ツアーに参加してしまった。結果は、大丈夫だったけど大丈夫じゃなかった。 -
まずはガイドさんに従って庭を散策。
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池の前の小さな建物で聴いた男性5人の合唱がひどく美しかった。CDも売っていて購入も考えてしまった。
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宮殿内部ではガイドさんと別れ、何十人かで一緒に宮殿所属ガイドさん(妊婦)の後をついて行った。靴にビニールをかけるスタイル。
当たり前のようにロシア語…ほら全然大丈夫じゃない…あんまり分からない…。
有名な琥珀の間は撮影厳禁だった。食堂がたくさんあった。ほんとう、こういう建物でどういう風に生活していたのか?
外に出て、ガイドさんと昼食(各自負担)。
ガイドさんとお客さんたち、特に若いカップルさん、大変お世話になりました。無事ツアーを終えられてすごくほっとしました。
14時45分、再びバスに乗り込みゴスチーヌィイ・ドヴォール前へ戻った。 -
ガイドさんにありがとうさようならをしてカザン大聖堂へ。
中は厳か。怖いくらい。
観光客はスカーフを被ってない女性が多いけれど、やはりあったほうが絶対にいいと思う、ロシア旅行では。 -
セナツカヤ広場を回ってから、イサアク大聖堂へ。
入場料250ルーブル/約500円、展望台150ルーブル/約300円。 -
まずは展望台へ軽い気持ちで行ってみたら、結構きつめの階段だった。途中で休む人多発。頑張って一気に登った。
ペテルブルクが一望できるのでとても気持ちがいい。
15時30分、ちょうど夕暮れ刻、よかった。 -
内部のオーディオガイドにはなんと日本語が! さすがペテルブルク。100ルーブル/約200円。
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歩いてネフスキー大通りまで戻り、チャイナヤ・ローシュカで軽めの夕食。ブリヌイはいい…帰国後も時々無性に食べたくなっている。
食後、まだ内部は見ていないスパース・ナ・クラヴィー大聖堂(血の上の救世主教会)のライトアップを見てから宿に戻った。 -
ペテルブルク滞在中、ネフスキー通り近辺で2回道を尋ねられた。劇場に行きたいご婦人と、何かの店を探している老婦人と孫。
見るからに異邦人である自分にわざわざ声をかけなくてもいいと思うのだけれど、犯罪臭はしなかったように思われるので、たぶん歩くのが遅いから呼び止めやすかったのかなと考えた(足の長さの違い)。
高い建物が少なくて、整然としていて、ペテルブルクは歩きやすかった。 -
ホテル近くの建物。
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キリル文字で焼き鳥屋。(入店せず)
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◎10/13(火):17日目
いよいよ観光最終日。
楽しみにしていたスパース・ナ・クラヴィー大聖堂。ここにも日本語のオーディオガイドがあった。入場料250ルーブル/約500円、オーディオガイド100ルーブル/約200円。
オーディオガイドに関して、そんなに高くないので日本語版があるときは迷わず借りたほうが楽しめると思った。もちろんロシア語や英語が堪能な人はもっといろいろな場所で借りれるので楽しいはず。 -
昼食はカフェ・ペテルブルク。
ビーフストロガノフに白いものがあると知らず、運ばれてきたときは注文に失敗したかと思った。付け合せのポテトとパンに帰国後自分はどれだけ肥えているのか遠い目になった。美味しかったし完食したけれども。帰国前後で体重は4kg増量していたけれども。 -
そして2度目のエルミタージュ美術館。
2日間チケットは連続した日しか使えない。1度目が日曜で、月曜休館日を挟み、この日は火曜。日曜に比べて当然ながら空いていた。
今回はオーディオガイド(もちろん日本語版)を借りた。パスポートを預けることになる。450ルーブル/約900円。
写真は、大きな壺の上にかわいい子がいると思ったら案外かわいくなかった件。 -
ピアノに描いてある絵がいちいち恐ろしげ。
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エルミタージュ美術館は、時間があるなら2日間行ったほうがいいかなと思う。広過ぎて1日では急ぎ足でも回るのが困難だし、何より余程好きでなければ、ずっと見ていると食傷気味になる。気分的にも分けて見たほうが楽しめるはず。
その後立ち寄った大きめの土産物店で、「イポーニア!」と店員さんたちが走り周り始めたらから何事かと思ったら、クラブツー○ズムの団体さんがご到着。
自分はずっと単独行動なので、わいわい聞こえてくる会話で久々に日本語を聞いた。あちらはこちらが日本人かどうか分からなかっただろう。
「マトリョーシカとか買っていってもね、もう私たち終活でしょう、物は減らしていっているから」
「子供たちへのお土産は結局食べ物とか消えてしまうものが一番なのよね」
終活…。なんだか物悲しいやり取りを聞いてしまった。
自分もマトリョーシカは買わなかった。 -
一度ホテルに戻って着替え、ロシア最終夜はミハイロフスキー劇場へ。オペラ「トスカ」を観劇。
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1階最前列。(なぜか席番号や価格の控えが見つからないので省略)
音の響きを考えたら、王様席の近くがやはり最もよろしいのかなと思う。最前列は迫力はすごかった。
徒歩10分程のホテルまでの道程を、これまでの旅を思い出しながら、しみじみと歩いた。 -
◎10/14(水):18日目
9時チェックアウト後、頼んでいたタクシーに乗って空港へ。
すんなりチェックイン。しかしうっかり座席の希望を伝えるのを忘れ、ペテルブルク・モスクワ間もモスクワ・成田間も、窓際ではなくなってしまった。ここで少し落ち込んだ。
12時35分にペテルブルク発、14時頃にモスクワ着。15分くらいで乗り継ぎ手続き終了。
喫茶店にでも入ろうと歩いているとJALのカウンター前を通りがかった。ら。
「こんにちは」と客室乗務員のお姉さん。18日振りの日本語会話! しかも自分のチケットを見て「座席の変更できますよ」と! 無事窓際に変えてもらえました! ありがとうございました!
17時15分、モスクワ発。周りは日本人のツアー団体さんで、自分はすでに日本気分。
エコノミーなのに、首枕や歯ブラシ、おしぼり、ペットボトルの水付きと、おJAL様…っと感動した。思い返せばこの旅で個人モニターがある飛行機に乗ったのは初めてだった。日本語で映画が観れる! わー!
写真は飛び立って少しの景色。美しい夕日でした。
◎10/15(木):19日目
8時頃、予定より30分くらい早く成田空港に到着。
海外旅行最長日数だったけれど、このくらいでは日本に懐かしさを覚えたりはしないよう。そのとき居る場所が都になる人間なので、帰国した途端日本が一番になった。
ロシア、楽しかった。ありがとうございました!
・女性一人旅:基本的なことに気をつけていれば問題なし
・ひと:不機嫌な顔ばかりというのは本当、親切な人が多い
・観光施設や店舗:開いていないようで営業中ということが多い
・時間にきっちりしているように感じた
・観光客が少ない季節だったからか諸々スムーズに進んだ
・シベリア鉄道にはまた乗りたい
・修復工事が終わったらキジ島に行ってみたい
・ロシア語がんばろう!
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この旅行記へのコメント (11)
-
- wryokoh35さん 2018/11/09 13:24:31
- シベリア鉄道ひとり旅
- ふさこさま、
最初から最後まで読ませていただきました。
非常に詳しくて参考にさせていただきます。
2019年の10月頃にシベリア鉄道を利用しての旅を計画しています。
メインは亡父のシベリア抑留の地である「ペロゴルスク」を
入れた旅程を組みたいです。
後はウラジオストクからモスコーまではシベリア鉄道を利用
したいと思っています。
そこでお聞きしたいのですが
1)途中下車をする場合は列車は時刻通り来ましたか?
2)日本の旅行社はどこをお使いでしたか?
以上ですがお時間のある時にお返事お待ちしております。
みつこ
- フサコさん からの返信 2018/12/08 21:23:23
- RE: シベリア鉄道ひとり旅
- お読みいただきありがとうございます。
1)途中下車をする場合は列車は時刻通り来ましたか?
数分のずれはあったかと思いますが、列車の運行は概ね時刻通りでした。
ゆっくり走るので時間調整がしやすいのだと思います。
2)日本の旅行社はどこをお使いでしたか?
私がお世話になったのは「ユーラスツアーズ」さんでした。
10月だともう東京の真冬以上の寒さかと思います。
お気をつけて行っていらしてください。
-
- あきのりさん 2018/09/30 20:34:47
- 熟読しました!
- はじめまして。旅好きの者です。テーマは、湖、鉄道、自然を交互に決めて1人旅を楽しんでます。今度の年末年始にどこに行こうか、ヨーロッパか?久しぶりにインドに行こうか?いや、ビザが簡素化されたウラジオストクもいいな、いやどうせならちゃんとビザとってモスクワにしようか、ならずっと行きたかったバイカル湖もいいな、という感じで情報を探してたらこの旅行記にたどり着きました。フサコさんのバイカル湖の旅行記、面白いですね!どこにしようか迷います。
- フサコさん からの返信 2018/10/03 23:10:31
- RE: 熟読しました!
- 読んでいただきありがとうございます!
いろいろ行かれているとのこと羨ましい限りです。
真冬のバイカル湖、私も今度行こうと思っています。
年末年始、楽しい旅でありますように〜。
-
- ブルーさん 2018/09/22 11:21:16
- 参考にさせて頂きます
- シベリア鉄道の旅がずっと夢で、最近そろそろ人生半ばで体力のあるうちに取りかかりたいと考えてます。
個人的にフサコさんの行程がとても理想なのですが、不躾ですが、今回の旅どのくらいの費用が必要でしたでしょうか
ビザ取得や鉄道チケットの手配、帰りの航空券もですが、オペラや、いろいろと現地ツアーをとても柔軟に積極的に参加して色んな事を体験されていて、彩り豊かな旅の内容にとても惹きつけられました
また、ロシア語もどのように勉強されていらしたのか可能でしたら教えて下さいませ
- フサコさん からの返信 2018/10/03 23:04:16
- RE: 参考にさせて頂きます
- 読んでいただきありがとうございます!
費用
細かくは記録していないため覚えている限りで。
17泊19日、2015年秋の金額になります。旅行代理店を介さなければもっと抑えられるかもと思います。
・ビザ、航空券、宿10泊、シベリア鉄道6泊、赤い矢号1泊:20万円台半ば(日本の旅行代理店に依頼)
・観劇3回:2万円くらい?(自分で手配)
・食事、個人観光、現地ツアー、その他の移動:10万円未満(自分で手配)
※お土産代は含まず
ロシア語
全然できませんが、キリル文字を読めるとかなり役立ちました。
NHKのラジオ講座を半年聴きました。
少しでもお役に立てばと思います。
-
- 栞さん 2017/09/28 11:54:29
- はじめまして。
- シベリア鉄道の旅行記全て読ませていただきました。素晴らしい旅をされたようで、うらやましい限りです。最後の旅としてシベリア鉄道の旅を考慮中で、とても参考になりました。
来年は連れ合いを置いての一人旅を計画中ですが、年齢的には団塊の世代なので体力的にちょっとどうなのかなと思っております。バックパックを背負っての旅なので不安もあります。全行程は無理かもしれないので、どの区間が一番良いかなど、色々と又質問をさせて頂くかもしれませんが、宜しくお願い致します。
- フサコさん からの返信 2018/06/19 22:40:54
- RE: はじめまして。
- コメントありがとうございます。お礼が遅くなってすみません。
もう一人旅されましたか? バックパック旅、うらやましいです! 楽しい日々でありますように!
- 栞さん からの返信 2018/06/21 13:33:36
- RE: RE: はじめまして。
- ご返答ありがとうございました。先月ウラジオストックからイルクーツクまでの区間を連れ合いと行ってまいりました。夫の仕事の関係で一週間が限度でしたので全線走破は今回できませんでした。残りのイルクーツク・モスクワ間こそは来春に一人で行ってみようと計画中です。イルクーツクからの途中乗車が良いか、モスクワ始発が良いかこれからゆっくり情報集めをして行こうと思っております。フサコさんの旅行記は画像も文面もすばらしくシベリア鉄道の旅のバイブルの様に読ませて頂いておりました。またどこか旅をされた折、是非フサコさんの旅行記を拝見したいと思っています。
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- ウインク☆さん 2016/03/30 21:29:44
- はじめまして☆
- フサコさんはじめまして。
シベリア鉄道の旅読ませて頂きました。ウラジオストクからのモスクワまで羨ましいです(*^^*) 私は去年のGWにヘルシンキからサンクトに入りました。偶然にも私もMホテル泊まりました!
あそこ便利ですよね!焼き鳥と書いてあるピンクの建物懐かしかったです!
エカチェリーナのツアーですが、私もロシア語ツアーに参加したんですが、バスに乗り込んでからガイドのおばあちゃんに、ロシア人じゃないから追加料金払え的なことを言われ追加料金払ったんですが、フサコさんはそんなことなかったですか? (T ^ T)
私も休みが長く取れるならシベリア鉄道乗ってみたいです!
また遊びにきます。
- フサコさん からの返信 2016/03/31 23:29:48
- RE: はじめまして☆
- はじめまして。読んでいただきありがとうございます。
Mホテル便利でしたよね!
ロシア語ツアーでは追加料金はありませんでした。会社やガイドさんによって異なるのでしょうか?? 残念なところに当たってしまってもロシアだとどうにもできない感じがしますよね…。
シベリア鉄道はすごく楽しかったので是非!
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