日本一の白鳥越冬地～越後平野の潟と田んぼがある瓢湖を訪ねて（新潟）

2016/01/27 - 2016/01/27

越後平野には水田が広がり、ハクチョウ、カモ、ガンのねぐらとなる多数の湖沼があります。

新潟県は近年1500羽を超えるハクチョウが越冬する日本屈指の飛来地です。

今日の午後は、羽越本線水原（すいばら）駅から近い水原代官所と白鳥が飛来している瓢湖（ひょうこ）を訪ねます。

エリア 五頭温泉郷(新潟)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 高速・路線バス JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

水原周辺の地図

水原（すいばら）の町の中心に水原代官所、その先に瓢湖があります。

水原代官所

代官所にはふるさと農業歴史資料館が併設されているので、こちらを先に見学します。
昔懐かしい農具や民具が集められています。

入館料が300円、休館日が月曜です。

コウラミノ

物資運搬用の背中当てとして利用された道具です。

亀の甲羅みたいになるのですね。

ごはんちぐら

ごはんを保温するおひつ入れです。

ちぐらは「稚座」と書き、新潟の方言で籠のことです。

鍋敷き

箱膳

箱の上蓋を反対にし食器を並べて食事をとり、食べ終わると食器を箱の中に入れて片付けます。

扇風機、燭台、ランプ

蓄音機、ラジオ

酒樽

糸車

炭箱

紋日

紋日（もんび）とは、昔からの生活のしきたり（習慣）のなかにあった祝祭日のことです。

大阪の鉄道会社のきっぷの利用日に「紋日に適用」という使い方をしていたことがあります。

代官所の門

では、代官所を見学します。

庭にある祠

風情がある祠です。

代官所玄関からの眺め

御用場（ごようば）

ここで、耕地や税の取り立てなどに関する執務を行います。

代官所の中庭

拷問座（ごうもんざ）

犯罪人の取り調べを行ったところです。

拷問のとき、この三角に削り出した拷問座の上に罪人を座らせ、石を抱かせます。

抱石（だきいし）

1つ40kgもある石で、2つも載せれば白状したそうです。

温故堂（おんこどう）

名代官であった小笠原信助が学問奨励のために設けた学問所です。

ごずっちょ

代官所の販売コーナーをのぞいています。

阿賀野市イメージキャラクターです。
阿賀野市にそびえ立つ「五頭山(ごずさん）」という山と、毎年冬になると「瓢湖」に飛来する白鳥の羽をイメージしています。
体の色は日本海に注ぐ大河「阿賀野川」の青だそうです。

丸三安田瓦の干支瓦

午前中に訪れた江戸時代から続く安田瓦を使った商品です。

床屋ではなく「とこ家」

代官所を後にし、瓢湖に向かっています。

お菓子処「菜菓亭」

和菓子屋さんに引き込まれました。

店内には瓢湖から迷い込んだハクチョウが･･･

河川蒸気（かせんじょうき）

新潟の銘菓で、黒糖風味の蒸したカステラ生地に小豆クリームをはさんだ「洋風の蒸しどら焼き」です。

蒸気船は明治初期から昭和初期まで越後平野の信濃川・阿賀野川水系に活躍していました。
新潟の経済・文化に一大革命をもたらせた河川を走るなつかしの蒸気船から「河川蒸気」と名付けられています。

蒸しパンの食感に甘みのあるクリームがほどよく伝わって来ます。

オオハクチョウがご挨拶

瓢湖に到着しました。

オオハクチョウは、くちばしが長めで先が黒色、基部から黄色部が大きくくい込んでいます。

ふれあい桟橋

ハクチョウだけでなく、カモたちが占領しています。

島に上陸しているハクチョウたち

瓢湖は江戸時代に農業用水池として人工的に造られたものです。

ハクチョウが瓢湖に飛来したのは昭和25年。

野生のハクチョウの餌付けは困難とされていましたが、故吉川重三郎翁が研究を続け、ついに昭和29年に成功し、瓢湖のハクチョウが国の天然記念物に指定されました。

シベリアから日本への渡り経路

ハクチョウは、秋になるとシベリアのチュコト半島から北海道に集結し、10月上旬から南下し瓢湖に渡って来ます。

日本で冬を過ごし、2月下旬頃からシベリアへ帰っていきます。

日本のハクチョウ渡来地

北海道、東北、甲信越、北陸、琵琶湖、宍道湖まで幅広く渡来します。

餌付けの時間

餌の入ったバケツをオナガガモ（メス）が独り占め。

餌待ち

「おじさん、早く〜」

餌の取り合い

「餌が来たぞ どこだ どこだ」

「バシャバシャ」

「ハクチョウの背中に落ちてるぞ」

僕、取り損ねた

オナガガモ（オス）です。

でも、いいところ、見つけた〜

こっそり隠れて、悠遊と食べるオナガガモ。

頭隠して尻隠さず

「格好なんて関係ないわ」

「だって、餌が底に沈んでいるんだもん･･･」

羽ばたき

「ちょっと〜、みんなどこかに行ってェ」

「邪魔よ、邪魔よ」

バシャッバシャッ

後ろにいて水をかぶるカモ。

トリプル潜水

10点 10点 10点･･･

潜水を真似する隣のカモ

まもなく着陸しま〜す

魅せられて♪♪

「ジュディ・オングにそっくりでしょ」

こちらは、まだ潜水中

ずっと見ていても飽きません！

ホシハジロ

オスは、赤栗色の頭で、赤い目、黒い胸、灰色の体です。

ちょんまげのキンクロハジロ

オスは、黒い体に腹だけ白く、長い冠（ちょんまげ）があります。

オナガガモの夫婦

ヒドリガモ

オスは、頭が茶色で、ひたいがクリーム色、青灰色のくちばしで先が黒です。

大きな胸でしょ

羽だって、こんなに大きいの

ハクチョウ３姉妹

良く見たらゴミ箱でした（笑）

瓢湖ではハクチョウや野鳥がいろいろな仕草を見せてくれます。

この後、バスで今日の宿「出湯温泉」へ向かいます。