真冬のレッサーパンダ紀行【５】 旭川市旭山動物園　４匹家族＋３匹家族！！ 雪の旭山は朝一番からびっくりの７匹全員展示でした！！

2016/02/11 - 2016/02/11

２週間半に渡る海外出張から戻り、その足で北海道へ！！
出張中は動物園に行けず、もちろんレッサーにも会えなかったのでもうわくわくしちゃって（笑）
前日の新千歳空港の吹雪によるダイヤ大荒れをなんとかかいくぐり、今日は旭川市旭山動物園です。

この時期の旭山動物園の開園時刻は１０時３０分と遅く、今日は旭川駅前を１５時３５分に出る釧路行き都市間バスに乗る予定であまり滞在時間がなく、レッサー全員に会えるか心配だったのですが・・・蓋を開けると朝一からのびっくりの全員展示！！
この時期、お年頃になった栄栄ちゃん、友友ちゃんとノノパパとの同居には若干の危惧は感じるものの、２つの放飼場に２家族７匹の展示は壮観でした。


これまでのレッサーパンダ旅行記はこちらからどうぞ→http://4travel.jp/travelogue/10652280

エリア 旭川(北海道)

羽田空港から当初はＡＮＡ７１便で新千歳空港に入る予定でしたが、新千歳空港が吹雪＆除雪の影響で相当な遅れ、欠航、引き返しが発生しているとの事で何はともあれと１時間早いＡＮＡ６９便に変更しました。
この選択は報われ、ＡＮＡ６９便は三沢上空で右旋回ホールド４周、函館上空で左旋回ホールド３周、鵡川沖から室蘭沖にかけて大きく２周回ホールド、合計２時間弱空中待機したものの執念で新千歳空港に着陸してくれました。
羽田空港ブロックアウト１５時３７分、新千歳空港ブロックイン１９時５７分
ブロックタイム４時間２０分のフライトでした。
当初、搭乗予定だったＡＮＡ７１便は北海道近くまで来たそうですが引き返しを決断、２０時４１分着で羽田空港にリターンとなりました。


ＡＮＡ００６９　羽田→新千歳　１０２０ＰＰ
（２０１６年トータル　１４３２６ＰＰ　内 ＡＮＡ　１０１３７ＰＰ）

昨晩の内に新千歳空港から旭川に入り宿泊。
今朝は路線バスで旭山動物園にやってきました。
中国の春節休暇の影響で旭川駅の動物園行きのバス停はびっくりするほどの大混雑、定期便の他に臨時便の直行バスが何本も出ている盛況ぶりでした。

旭山動物園の正門、いつもこちらで記念？写真を撮ってから動物たちに近い西門に移動してから開園を待ちます。
今日はお客さんが多いので開園は１５分前倒しの１０時１５分となりました。

旭山動物園の入園料は旭川市民以外の大人は８２０円、年間パスが１、０２０円とお得です。

多くの人がカバ館やホッキョクグマ館、ペンギンパレードの観覧場所取りに行く中で、僕は入園後まっすぐレッサーパンダ舎へ（笑）

もちろん一番乗りでの到着です。

到着が早すぎてまだレッサーは出ていませんでした（苦笑）

なんとビックリ！！
左側のサンルームのある放飼場はノノ君と栃ちゃんのペアと娘の栄栄（ロンロン）ちゃんと友友（ヨウヨウ）ちゃんの４匹同居、

右側の吊り橋の放飼場にはチャーミン君と渝渝（ユウユウ）ちゃん、そして、昨年生まれの息子の縞縞（ガオガオ）君の３匹同居のようです。

全員に会うには午後まで粘らないとダメかな？と思い帰りのバスのパターンをいろいろ考えていたのですが、案に反して午前中に全員と会えそうです。

暫く待っていると、まずは右側の放飼場にチャーミン君＆渝渝ちゃん＆縞縞君ファミリーが出てきました。
みんなで仲良くリンゴで朝食。

なんか元からそんな気はしていましたが・・・チャーミン君は子供と同居出来るパパなのですね！！

まあ、同居と言っても息子である縞縞君に攻撃や喧嘩を仕掛けないと言うだけで、この日は、夢見のファファ君や砥部のシャンチー君の様に積極的に子供と遊ぶ訳でありませんでした。

レッサーパンダの父親は子育てには基本参加しませんので、子供・・・特に同性の子供と同じ空間で暮らせるだけで実は相当にすごいことではあります。

そうこうするうちに、左側の放飼場に栃ちゃん＆栄栄ちゃん＆友友ちゃんの母娘が登場、

少し遅れてお父さんのノノ君が登場してファミリーが勢揃いしました。

この段階、開園６分後でなんと旭山レッサー７匹全員に会う事ができました！！

動物園通いに効率は求めませんけども・・・この効率の良さにはビックリを通り越して唖然としました（笑）

こちらノノ君です。
ノノ君は２００２年７月１５日多摩動物公園生まれ。
主役の座は若夫婦チャーミン君＆渝渝ちゃん譲りつつありますが、彼がここ１０年の旭山を支えてきた一大功労者であることは論を挟む余地がないと思います。

先ほどチャーミン君を子供と同居出来るパパだと褒めましたが（同居出来ないパパが褒められないと言う訳では決してありませんよ、誤解無き様）、ノノ君も子供と同居出来るパパです。
ノノ君はどちらか言うと子供と遊んであげるタイプのパパですね。

そして、奥さんの栃ちゃん。
栃ちゃんはノノ君より１つ年上の２００１年７月２４日広島市安佐動物公園生まれ、長崎バイオパーク、周南市徳山動物園を経て旭山動物園へやってきました。

１０歳を越えての人気動物園への移動と言う事態を難なく乗り越えて、旭山での久々の繁殖に貢献した肝っ玉母さん！！
彼女が旭山レッサーの流れを変えたと言っても過言ではないと思います。

この子は栄栄ちゃん。
栄栄ちゃんは２０１３年７月１９日生まれ、栃ちゃんにとっては５匹目の子供、旭山に来てからは初めて、旭山にとっては久々に誕生したレッサーパンダの子供となりました。

どちらかと言う見た目の濃い両親の濃い所を上手く引継いだ栄栄ちゃん、なんか妙な可愛らしさのある子です。

そして、栄栄ちゃんの妹の友友ちゃん。
友友ちゃんは２０１４年７月２７日生まれ、栃ちゃんの６番目の子供でおそらくは最後の子供になるでしょう。

栃ちゃんが１２歳で栄栄ちゃんを出産した時も驚きでしたが、１３歳での友友ちゃんの出産にはもうビックリと言うか完全に尊敬の念と言う感じでした・・・さすが栃さん。

姉の栄栄ちゃんとは少しタイプの違う可愛らしさの友友ちゃん、昨年、何度か脱走を企て話題にもなりました→http://www.asahi.com/articles/ASHB453Y8HB4IIPE00T.html

お隣のファミリーももちろんご紹介。
チャーミン君です。
チャーミン君は２０１１年７月１１日鯖江市西山動物園生まれ、西山時代から面白行動で注目を集めていたエース的存在でしたが、面白行動は旭山に来てからも健在でよく木の棒などをお腹の上に載せて一人でごろんごろんと遊び回っています。

昨年、念願のパパになりました。

そして、チャーミン君の奥さんの渝渝ちゃん。
渝渝ちゃんは２０１１年５月２８日中国の重慶市動物園生まれのチャイナっ子です。

貴重な中国血統の渝渝ちゃんだけに繁殖が期待されていましたが、残念ながらチャーミン君とは同居は出来るものの恋の相性はイマイチとキーパーさんもファンも考えていました・・・が、なんとビックリ昨年６月にママになりました！！

この辺りの経緯はこちらでどうぞ→http://www5.city.asahikawa.hokkaido.jp/asahiyamazoo/

縞縞君！！
縞縞君は２０１５年６月２７日生まれ、パパとママのいい所を受け継いだ整った顔立ちのお子ちゃまです。
先ほども書きましたがご両親の恋の相性がイマイチと思われていたので、ある意味奇跡の子なのです・・・縞縞君、君に会えて本当に嬉しいよ。

そうそう、中国人のお客さんが”縞縞”と言う個体紹介を見て「お〜、がおがお！！」と喜んでいましたので、本当に”縞縞”は中国読みで”がおがお”のようですね・・・疑っていた訳ではないのですが（笑）

旭山のレッサー舎で７匹のレッサーパンダをいっぺんに見る・・・なんか信じられない光景。

左側４匹、

右側３匹。

他のお客さんも「こんなにいるんだ〜」と大喜びされていましたが、数が全てではもちろんないですが、数のパワーも確かにあります。

栃ちゃん、食欲旺盛で何よりです！！

栄栄ちゃんも、

友友ちゃんも美味しく主食の竹の葉をもぐもぐ。

栃ちゃんとノノ君の２ショット。

女系家族で少し立場の弱い？ノノパパ、

奥さんと娘たちが食べている間は散歩をして時間を潰します（涙）

時々、栃ちゃんや友友ちゃんの所に竹の葉をもらいに行きますが「キー」っと怒られてしまいます、栄栄ちゃんは割と優しくパパに竹の葉を分けてあげてました。

妻子が満腹になったところで「いただきま〜す」

本当言うと、この恋の時期にもうそろそろおじいちゃんな年齢になるとは言えノノ君と年頃の２匹の娘を同居させるのはちょっとこわいんですよね。
園として、ノノ君に既に繁殖能力がなくなったと見切っているのか、あるいはノノ君の発情傾向は見分けやすいのかもしれませんが、昨年のチャーミン君と渝渝ちゃんの恋に気づけなかった事例もありますので、万全には万全を期してノノ君＆栃ちゃん、栄栄ちゃん＆友友ちゃんはこの時期は別居させる方が確実で安心だと思うのです。
午前、午後で展示替えしても十分な陣容だけにわざわざ冒険をする必要はないのかなと思います。

こちらの若ファミリーももちろん食欲旺盛！！

縞縞君、なんで額に雪が付いてるの？

自己プロデュースかな？
可愛らしいですね。

チャーミン君も美味しい笑顔！！

パパ、嬉しいね！！

レッサーパンダの種の保存に対しての動物園の役割りについての掲示。

動物園がレジャー施設である時代はもう過ぎ去ったのです。

感染症対策で補助犬はレッサーパンダとホッキョクギツネの近くには入れません。
ある意味、非情とも取られかねない掲示ですが、そうしなければならない理由があるのです。

そろそろ、動物園は展示動物の健康、安全が第一であることを明確に発信していくべきだと思います・・・それによってお客さんの数が減るとはとても思えませんしね。

ホッキョクグマ舎です。

旭山には４頭のホッキョクグマが暮らしていますが、今朝はルルちゃんと、

サツキちゃんの２頭しか出ておらず、イワン君とピリカちゃんには会えませんでした。
サツキちゃんは大きなポリタンクを転がして遊んでいました。

今日は雪のナイトズーもある長丁場なので、交代シフトを敷いていたのかもしれませんね。

１１時が近づいてきたのでペンギンパレードの会場に向かいます。

やはり僕でも人並みにペンギンパレードは見たいのです。

途中のカバ館。

屋外放飼場では旭子ちゃんがひなたぼっこしていました。
気温は低いですが日差しがあるのでそんなに寒さは感じません。

ペンギンパレードは今や旭山の冬の風物詩、世界中からこのパレードを見に人が集まります。
パレードの折り返し地点近くでやっと観覧場所を確保できました。

１１時にペンギン舎を出発したパレードですが、ペンギンの歩みは遅いですので折り返し地点には１１時１５分頃に到達しました。

いつもは数羽のジェンツーペンギンもパレードに参加し、好奇心旺盛で自由気儘な行動で楽しませてくれるのですが、今日は残念ながらジェンツーの出動はなかったです。

ちなみに、パレードへの参加はペンギンの自由意志に任されます。

最後列には雛キングが陣取ります。

成長よりもふてぶてしい風体がなんともキュート！！
ちなみに雛の後ろに陣取り進路のサポートをされているのは坂東園長さんでした。
獣医師で飼育員でもあった方が園長をされて、こうして現場にも出て来られるのが旭山の魅力でもありますね。

ペンギンパレードの後はカバ館横とキリン舎へ、まずはキリン舎。

メイン放飼場にはゲンキ君。

結ちゃんは予備放飼場にいました。

カバ館、

この時間の屋内担当の百吉君はお昼寝中でした。

続いて猛獣舎へ。

アムールトラののんおばあちゃんは元気に放飼場を散歩中。

キリル君とザリアちゃんが来園してから何度目の旭山訪問になるのだろう？
僕はのんおばあちゃんとの相性が格別にいいようで、未だにキリル君とザリアちゃんに会えていません。

もちろん、のんおばあちゃんの元気な姿を見るのはとても嬉しいことですが、そろそろ若夫婦にも会いたいな〜。

アムールヒョウのルナちゃん、ご機嫌麗しゅう！！

旭山の環境に慣れたかな？

ユキヒョウのヤマト君とジーマちゃんはお気に入りの場所で仲良くお昼寝。

昨年はアムールトラとユキヒョウで出産はあったものの上手く育てることができなかった旭山ですが、どちらかのペアで繁殖に成功したらアムールヒョウも含めて弾みがつくといいますか、いい流れに移行できるような気がするんですよね。

レッサーパンダが作ったいい流れをネコ科猛獣とつないで、更にホッキョクグマまで持ち込んで欲しいなぁ。

レッサーパンダ舎に戻るとこの人だかりでした。

今日のレッサー舎は特にイベントがある訳でもないのですが、これだけの人が集まります。

そんな皆さんが楽しんでいたのが渝渝ママと縞縞君の親子バトル。

まだまだママと遊びたい縞縞君は果敢にママに遊びを仕掛けていきますが、

そろそろ子離れを意識し始めているのか渝渝ちゃんは遊んであげつつもあまり乗り気ではないようでした。

縞縞君を振り切り吊り橋で一心地つけた渝渝ママと、遊び足りずに追いかける縞縞君。

ついに「キィッ」とママに怒られてしまいました、

が、もちろんそんなことでめげる縞縞君ではありません。

暫くは吊り橋の紐を相手に一人遊びをしていましたが、ほとぼりが冷めるとまたママに挑みかかっていました。

左の放飼場も全員起きて行動中でした。

今日は絶え間なく元気に遊ぶ７匹に会えて大満足・・・お腹いっぱいの旭山となりました。

心はお腹いっぱいですが身体は空腹・・・。

路線バスで旭川駅に戻り、駅前の山頭火の本店でラーメンを頂きます。
実は昨日の晩に行こうと心に決めて渡道してきたのですが飛行機の延着でラストオーダーまでに入ることが出来なかったんですよね。

旭川からは釧路行きの都市間高速バス「サンライズ号」で移動です。
「サンライズ号」は道北バスと阿寒バスの共同運航ですが、今日は赤いボディの阿寒バスの車両でした。
３列タイプのシートに乗客は途中乗降も含めて４名だけ、とっても快適なバス旅でした。

旭川発１５時３５分発、釧路着は２０分ほど早着で２１時５０分頃でした。