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(当時マニラに住んでました。)<br /><br /><br />タクシーに乗ろうとした時の話。<br /><br />コンドミニアム近くの、グリーンベルト(ショッピングモール)のその場所は、別に正式なタクシー乗り場では無い。<br /><br />いわば、「そこに行ったらタクシーに乗れる」と人々が動物の勘的なもので集まっているだけの場所。<br />私もそれを知ってるからそこに行っただけの話。<br /><br /><br />だから、それぞれが、そのあたりの好きな場所でタクシーを待っている。<br /><br />私がその場所に行った時、タクシーを待ってると思しき人々は2組いた。<br />そして、1組が乗った後、次のタクシーが私の目の前に止まった。<br /><br />「どーしよー」と一瞬悩んだけど、「いや、日本人として、ここは譲らなイカンでしょう」と思い、 私より前から待っていた人にタクシーを譲った。<br /><br />すると、すごく驚かれて、そして笑顔でお礼を言われた。<br /><br /><br />そもそも、この国の人は、こう言ってはナンだが、ハイクラスの人々以外は、矯正されない限り、列を作ったり、順番を守るということをしない。<br /><br />レジやトイレでも、群れて探して場所を取ったモン勝ち。<br />(日本で言うと、電車で前の人がいなくなったら座る。その感じが全てに適用される。)<br /><br /><br />だから、仕事の時も、別のお客様と話をしているのに、何のExcuseも無しに、間を割って突然話しかけてきたりする。<br /><br />この国の人は驚かないが、私は驚いた。<br />つーか、この国の人以外はみんな驚いていると思う。時々欧米人のお客さんも驚いているし。<br /><br /><br /><br />余談だが、彼らは掃除の仕方も知らない。<br /><br />「掃除はメイドがすること」なので、よって、メイド以外の人間が知る必要は無く、学校で掃除の時間は無いんだそうだ。<br />掃除は(メイドになるなどして)必要になったら覚えればいい、という類のものなのだそうだ。<br /><br />まあ、それ以前にそもそも、一緒に働いているのは、この国で裕福な家に生まれて育ったお坊ちゃんとお嬢様ばかり。<br />家にはメイドが居て、掃除どころか、雑用ですら自分でしたことのない人たちばかり。<br /><br />だからわたしが、いつも一人でぶつぶつ言いながらカウンター周りの掃除をして、雑用をこなしている。(それは本当に余談笑)<br /><br /><br />余談ついでに、私はこれまで、いわゆる発展途上国とは、本人達は先進国に追いつきたいけれど、貧困やなんやの負のスパイラルに巻き込まれてしまい、よって途上国から抜け出せないのかなぁ、と思っていた。<br /><br />近隣の新興国にはそんな状況もあるようだけど、この国は違う。<br /><br />人々は、このままでいいと思っている。今のままで充分幸せだ。(少なくとも私の周りのフィリピン人を見ているとそう思う。)<br /><br />大体、自分達の国が途上国だとかなんとかいうのは、あんまり大したことない、どうでもいいお話な気がする。<br /><br />よって、国を出ない限り、特に他と比較する必要もないので、みんな毎日割と幸せ。(あくまで私の受ける印象です。。。)<br /><br /><br />そんなことよりも、彼らにとっては、私のほうがよっぽど断然「可哀想な子」だ。<br /><br />家族と離れて、遠い外国で、一人で働いている。<br />クリスマスも家族と一緒に過ごせなかった。<br /><br />ああなんてかわいそうな子。本当に気の毒そうに、イベントのたびに、いつもそう言われる。<br /><br />その価値観が、彼らの全てだ。(だからあくまで、私の受ける印象です。)<br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />その後無事タクシーに乗って、車窓から外を眺めながら、「あぁ、この景色見るのも今日が最後かもなぁ…」と思った。<br /><br />帰国の日を決めた。1か月後だ。<br /><br />もうすっかり見慣れた風景を眺めながら、私が、この国に来た意味について考えた。<br /><br />(もちろん、この国に来たことにより、「海外の一流○○○で働きたい」という夢は叶ったけれど、成り行きとはいえ、それがどうしてこの国だったのか、という点において)<br /><br /><br />もう何度も考えたけど、答えは出ない。<br /><br />そもそも、意味なんて無かったのかもしれない。<br /><br />なんて考えていたら、ふっと言葉が降ってきた。<br /><br /><br />もしかして、ここに来たのは、私っていう人間が、もっと面白くなるために来たのかもしれないなぁ。<br /><br />「もっと面白くなる」というのが適切な表現かは分からない。<br /><br />でも、そう思った。<br /><br />上手く言葉に出来ないけれど、経験を積むって言葉じゃ少し違うな、私という人格をCULTIVATEするために来たのかなぁ、と思った。(CULTIVATE=耕す)<br /><br />だって、日本から出なかったら、きっと私は前述のような「日本人だから」という気持ちでタクシーを譲るなんてことは絶対無かっただろう。<br /><br />発展途上国に種類があるなんてことも知らなかったし、神様を信じ、家族と過ごすことこそが絶対、という価値観があることも知らなかったのだろう。<br /><br /><br />そんな風に、物事を知り、自分の中の引き出しを増やすために来たのかなぁ、と。<br /><br />何を得たのかはよくわからないけれど、でも、確実に私の中の何かにはなってるのかなぁ、と。<br /><br />そんなことを考えていた。<br /><br /><br /><br /><br />で、どうしてタクシーに乗ったかというと、右足のかかとが痛くてたまらず、マッサージに行ったわけです。<br /><br />今日はお休みだったから、少し遠い、マラテのマッサージ屋さんまで行った。(フィリピンで色々マッサージに行ったけど、ここが一番お気に入り。)<br /><br />近所のマッサージ屋で先週言われたけれど、押さえられて痛い所から推測して、どーやら坐骨神経痛らしい。(そんなことを言われた。台湾でも言われた。)<br /><br />マッサージのセラピスト、今日は、二宮2号(嵐のニノに似た子が二人いて、1号2号と名づけている。地味な顔だが2人とも凄腕)だった。<br />終わった後、一緒に写真を撮ろうと思ったけれど、忙しそうで撮れなかった残念。<br /><br /><br />そして、マッサージが終わってから、久しぶりに、マニラ湾に行った。<br />引っ越してマカティに行っちゃってから、しばらく行ってなかった。<br /><br />昼間のマニラ湾、本当に久しぶりだった。<br /><br />てことで、撮りためた昼間のマニラ湾とマラテ地区。<br /><br />人生でまた、マニラ湾に行くことあるのかなぁ?<br /><br /><br /><br />---------------<br /><br /><br />パソコンがクラッシュして、フィリピンでの写真の大部分を喪失してしまいましたが、残っていた写真はほぼアップしました。<br />(すなわち、4travelさんに保存を託した笑)<br /><br />ということで、わたしの人生旅行フィリピン編の日記、終了します。<br /><br />こんな古く、かつ、役に立つ情報皆無のリアル心情吐露日記にもかかわらず、読んでいただき、いいねを頂き、本当にありがとうございました。<br /><br /><br /><br />わがままを言えば、今後も、どうぞよろしくお願いします笑!

【フィリピン】マラテ地区と昼間のマニラ湾

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2007/09/07 - 2007/09/07

686位(同エリア1809件中)

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15

うー

うーさん

(当時マニラに住んでました。)


タクシーに乗ろうとした時の話。

コンドミニアム近くの、グリーンベルト(ショッピングモール)のその場所は、別に正式なタクシー乗り場では無い。

いわば、「そこに行ったらタクシーに乗れる」と人々が動物の勘的なもので集まっているだけの場所。
私もそれを知ってるからそこに行っただけの話。


だから、それぞれが、そのあたりの好きな場所でタクシーを待っている。

私がその場所に行った時、タクシーを待ってると思しき人々は2組いた。
そして、1組が乗った後、次のタクシーが私の目の前に止まった。

「どーしよー」と一瞬悩んだけど、「いや、日本人として、ここは譲らなイカンでしょう」と思い、 私より前から待っていた人にタクシーを譲った。

すると、すごく驚かれて、そして笑顔でお礼を言われた。


そもそも、この国の人は、こう言ってはナンだが、ハイクラスの人々以外は、矯正されない限り、列を作ったり、順番を守るということをしない。

レジやトイレでも、群れて探して場所を取ったモン勝ち。
(日本で言うと、電車で前の人がいなくなったら座る。その感じが全てに適用される。)


だから、仕事の時も、別のお客様と話をしているのに、何のExcuseも無しに、間を割って突然話しかけてきたりする。

この国の人は驚かないが、私は驚いた。
つーか、この国の人以外はみんな驚いていると思う。時々欧米人のお客さんも驚いているし。



余談だが、彼らは掃除の仕方も知らない。

「掃除はメイドがすること」なので、よって、メイド以外の人間が知る必要は無く、学校で掃除の時間は無いんだそうだ。
掃除は(メイドになるなどして)必要になったら覚えればいい、という類のものなのだそうだ。

まあ、それ以前にそもそも、一緒に働いているのは、この国で裕福な家に生まれて育ったお坊ちゃんとお嬢様ばかり。
家にはメイドが居て、掃除どころか、雑用ですら自分でしたことのない人たちばかり。

だからわたしが、いつも一人でぶつぶつ言いながらカウンター周りの掃除をして、雑用をこなしている。(それは本当に余談笑)


余談ついでに、私はこれまで、いわゆる発展途上国とは、本人達は先進国に追いつきたいけれど、貧困やなんやの負のスパイラルに巻き込まれてしまい、よって途上国から抜け出せないのかなぁ、と思っていた。

近隣の新興国にはそんな状況もあるようだけど、この国は違う。

人々は、このままでいいと思っている。今のままで充分幸せだ。(少なくとも私の周りのフィリピン人を見ているとそう思う。)

大体、自分達の国が途上国だとかなんとかいうのは、あんまり大したことない、どうでもいいお話な気がする。

よって、国を出ない限り、特に他と比較する必要もないので、みんな毎日割と幸せ。(あくまで私の受ける印象です。。。)


そんなことよりも、彼らにとっては、私のほうがよっぽど断然「可哀想な子」だ。

家族と離れて、遠い外国で、一人で働いている。
クリスマスも家族と一緒に過ごせなかった。

ああなんてかわいそうな子。本当に気の毒そうに、イベントのたびに、いつもそう言われる。

その価値観が、彼らの全てだ。(だからあくまで、私の受ける印象です。)






その後無事タクシーに乗って、車窓から外を眺めながら、「あぁ、この景色見るのも今日が最後かもなぁ…」と思った。

帰国の日を決めた。1か月後だ。

もうすっかり見慣れた風景を眺めながら、私が、この国に来た意味について考えた。

(もちろん、この国に来たことにより、「海外の一流○○○で働きたい」という夢は叶ったけれど、成り行きとはいえ、それがどうしてこの国だったのか、という点において)


もう何度も考えたけど、答えは出ない。

そもそも、意味なんて無かったのかもしれない。

なんて考えていたら、ふっと言葉が降ってきた。


もしかして、ここに来たのは、私っていう人間が、もっと面白くなるために来たのかもしれないなぁ。

「もっと面白くなる」というのが適切な表現かは分からない。

でも、そう思った。

上手く言葉に出来ないけれど、経験を積むって言葉じゃ少し違うな、私という人格をCULTIVATEするために来たのかなぁ、と思った。(CULTIVATE=耕す)

だって、日本から出なかったら、きっと私は前述のような「日本人だから」という気持ちでタクシーを譲るなんてことは絶対無かっただろう。

発展途上国に種類があるなんてことも知らなかったし、神様を信じ、家族と過ごすことこそが絶対、という価値観があることも知らなかったのだろう。


そんな風に、物事を知り、自分の中の引き出しを増やすために来たのかなぁ、と。

何を得たのかはよくわからないけれど、でも、確実に私の中の何かにはなってるのかなぁ、と。

そんなことを考えていた。




で、どうしてタクシーに乗ったかというと、右足のかかとが痛くてたまらず、マッサージに行ったわけです。

今日はお休みだったから、少し遠い、マラテのマッサージ屋さんまで行った。(フィリピンで色々マッサージに行ったけど、ここが一番お気に入り。)

近所のマッサージ屋で先週言われたけれど、押さえられて痛い所から推測して、どーやら坐骨神経痛らしい。(そんなことを言われた。台湾でも言われた。)

マッサージのセラピスト、今日は、二宮2号(嵐のニノに似た子が二人いて、1号2号と名づけている。地味な顔だが2人とも凄腕)だった。
終わった後、一緒に写真を撮ろうと思ったけれど、忙しそうで撮れなかった残念。


そして、マッサージが終わってから、久しぶりに、マニラ湾に行った。
引っ越してマカティに行っちゃってから、しばらく行ってなかった。

昼間のマニラ湾、本当に久しぶりだった。

てことで、撮りためた昼間のマニラ湾とマラテ地区。

人生でまた、マニラ湾に行くことあるのかなぁ?



---------------


パソコンがクラッシュして、フィリピンでの写真の大部分を喪失してしまいましたが、残っていた写真はほぼアップしました。
(すなわち、4travelさんに保存を託した笑)

ということで、わたしの人生旅行フィリピン編の日記、終了します。

こんな古く、かつ、役に立つ情報皆無のリアル心情吐露日記にもかかわらず、読んでいただき、いいねを頂き、本当にありがとうございました。



わがままを言えば、今後も、どうぞよろしくお願いします笑!

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