2015/05/06 - 2015/05/06
2位(同エリア27件中)
エンリケさん
2015年GWのドイツ・アイルランド旅行5日目後半。
アイルランド西海岸の観光のハイライト、大西洋に向かって緑豊かな大地が突然直角に滑り落ちる、“モハーの断崖”などを巡るバスツアーの続き。
天気にも恵まれ、透き通るような青空の下で“驚異の絶壁”モハーの断崖を観賞した後は、ドゥーランの村やバレン地方の石灰岩質の大地、ダンゴーラ城を巡ってゴールウェイの街へ戻り、バスツアーを終えるとともに、アイルランド西部での全旅程も終了。
美しい自然に囲まれ、人心も良く、フィッシュ&チップスやオイスターなどのシーフードも美味しいアイルランド西部地方からは、もっと長くいたいと思わせる、どこか立ち去り難いものを感じた旅の締めとなりました。
<旅程表>
2015年
5月 2日(土) 羽田→ミュンヘン
5月 3日(日) ミュンヘン→ダブリン
5月 4日(月) ダブリン→ゴールウェイ
5月 5日(火) ゴールウェイ→アラン諸島(イニシュモア島)→ゴールウェイ
○5月 6日(水) ゴールウェイ→アーウィーの洞窟→モハーの断崖→ドゥーラン
→ダンゴーラ城→ゴールウェイ→ダブリン
5月 7日(木) ダブリン→キルケニー→ウィックロウ峠→グレンダーロッホ
→ダブリン
5月 8日(金) ダブリン
5月 9日(土) ダブリン→フランクフルト・アム・マイン→
5月10日(日) →成田
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 鉄道 観光バス 徒歩
- 航空会社
- ルフトハンザドイツ航空 ANA
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
5月6日(水)
14時、モハーの断崖の遊歩道にて。
大西洋に向かって直角に滑り落ちる驚異の崖の雰囲気を存分に味わったところで、ツアーの集合時刻が14時30分なので、そろそろ元来た道を引き返します。モハーの断崖/オブライエン塔 自然・景勝地
-
崖に沿って南北に走っている遊歩道はこんな感じ。
崖沿いの土手に比べて一段低くなっていて、観光客にコワさを感じさせないようになっています。
逆にその分、遊歩道からの眺めがイマイチになってしまっていますが・・・。 -
10分ほど歩いてオブライアンの塔の南側に戻ってきました。
何も遮るもののない地形のためか、目で見るよりも距離があるので、ツアーでモハーの断崖を訪れる場合には、時間配分に注意が必要です。 -
この波打つような黒い崖が連続する風景ともこれでお別れです。
-
14時20分、時間があまりない中でしたが、バスの運転手から入場チケットをもらっていたので、駐車場のすぐ近くにあるビジターセンターへ。
内部は土産屋や軽食がとれるカフェのほか、この付近の生態系などを紹介するちょっとした展示スペースがあり、モハーの断崖の見学を終えたたくさんの観光客で賑わっていました。モハーの断崖ビジター センター 散歩・街歩き
-
この右側のパネルの面白い顔をした鳥は“パフィン”(Puffin)。
崖の近くで巣作りをする鳥で、この“モハーの断崖”付近に大きなコロニーがあるのだとか。
遊歩道を歩いているだけではそれらしきものには全くお目にかかれませんでしたが。 -
こちらのパネルはイコンを片手に抱え、もう一方の手で十字架を抱きしめてキスをする女性。
2月1日の“聖ブリジッドの日”(St. Brigid's Day)と題された写真で、こんな展示からも、アイルランドの人々の信仰の深さと家族に対する思い、そして豊かでもあり過酷でもある自然との共生の様子が伝わってきますね。 -
さて、集合時刻の14時30分近くなったので、駐車場に待機していたバスに乗り込み、このアイルランド島西海岸の驚異の自然スポットに別れを告げます。
天気の変わりやすいアイルランドにしてはずっと青空に恵まれ、気持ち良く崖観賞ができたひとときとなりました。 -
バスは北東に向かって15分ほど走り、14時45分、ドゥーラン(Doolin)の村にてランチタイム。
街道沿いの“フィッツパトリックスバー”(Fitzpatrick's Bar)という、バスツアー御用達と見られるお店に入ります。フィッツパトリックス バー 地元の料理
-
ツアー参加者たちは列を作って順番にカウンターでランチを注文。
皆がっつり系のオーダーをする中、わたしが注文したのは“Seafood Chowder”(5.95ユーロ=約830円)と、お決まりのギネスビール(4.1ユーロ=約570円)。
ツアー客が大量に立ち寄るところだからたいして美味しくないだろうと期待せずに口にしたところ、脂の乗ったサーモンの旨みが効いていて、これが美味いのなんの。
こんなことならもっとがっつり系のオーダーをすればよかったと少し後悔しました・・・。
ゴールウェイを中心とするアイルランド西部は、前日食べた“マクドーノズ”(Mc Donagh's)のフィッシュ&チップスといい、シーフード料理が美味しいところが多そうです。
【ギネスと雨の国アイルランド(5) ゴールウェイのマクドーノズのフィッシュ&チップス】
http://4travel.jp/photo?trvlgphoto=41459205 -
小さな村のバーですが、店内もこぎれいで雰囲気があっていい感じ。
もっと長期の旅行ができたら、こういう小さな村に滞在して地元の人々や観光客たちと杯を交わし合い、ゆったりとアイルランドの田舎の雰囲気に浸るというのもいいものですね。 -
ランチタイムが終わり、15時30分、ドゥーランの村を後にします。
短い滞在でしたが、美味しいサーモンの味とともに、今回のアイルランド旅行の中で、忘れられないスポットとなりました。 -
バスは再び、春5月のアイルランドの緑の野を駆け抜けて行きます。
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そんな気持ちの良い緑の野がいつまでも続くかと思ったら、15分ほどすると、こんな骨のような白い石があちこちむき出しになっている荒涼とした地帯に。
-
海が見えたところでバスは停まり、少しばかりの見学時間に。
皆バスを降りて、ごつごつした石の大地を、海の方へ歩いて行きます。 -
石の大地にはこんな亀裂が走っているところも。
ここは午前中見学した“アーウィーの洞窟”と同じく、バレン地方特有の石灰岩質の大地の一部。
水や氷による浸食を受けやすい地質のため、このようにほかでは見られない独特の景観を楽しむことができます。 -
若い女性陣も、奇岩の上でこんなふうに身を乗り出して下を覗きこんでいます。
2010年に訪れたノルウェー・リーセフィヨルドのプレイケストーレン(教会の説教壇)の眺めを思い出しますね。
【ノルウェー〜デンマーク紀行(6) リーセフィヨルドのプレイケストーレン】
http://4travel.jp/photo?trvlgphoto=19679665 -
みんなこんなふうに腹ばいになって身を乗り出して、まるで日光浴をしているアザラシか、ガラパゴス諸島の海イグアナのよう(笑)。
-
16時、見学時間は終わり、この石灰岩質の白い石の世界を後にします。
-
少し行くと大地には再び緑の野が戻り、目に優しい景色となっていきます。
それでも、遠くの丘にはまだ白い石灰岩が目立っていますが。 -
このあたりはアラン諸島のイニシュモア島で目にしたのと同様、大西洋からの強い風でなけなしの土が吹き飛ばされないよう、緑の野に石の囲みがなされていますね。
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そして1時間ほど経った16時55分、ツアーバスはマンスター州とコナート州の境界近くにある1520年代に造られた領主の城、“ダンゴーラ城”(Dunguaire Castle)に到着。
行きにも目にしましたが、そのときは早くモハーの断崖に行くために素通りしてしまったため、ここで下車して少しばかりの見学時間が与えられます。デューングラ城 (ダンゴーラ城) 城・宮殿
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ゴールウェイ湾へと続く、深くえぐられた湾の奥に位置するダンゴーラ城の周りには、こんなふうに豊かな自然の風景が。
-
そんな自然の要害に守られながら、今もこの地方のシンボルとして、石造りの堅牢な姿を誇示し続けるダンゴーラ城。
もう何百年も変わらない風景なのでしょうかね。 -
さて、厳めしい城の姿を後にして、駐車場の方を振り返ると、何やらかわいらしい家々が。
-
茅葺きの茶色い屋根、漆喰塗りの白い壁もそうですが、家のデザインがなんともかわいらしいですね。
観光用のものなのでしょうか、伝統的な家屋にしてはデザインが洗練しすぎているような気も・・・。
結局真偽は分からず、短い見学時間を終え、ツアーバスは17時にダンゴーラ城を出発。
ツアーの全行程が終了し、後はこのままゴールウェイに戻ります。 -
途中、突然の激しい雨に襲われたりもしましたが、17時40分、ツアーバスは無事、ゴールウェイ駅前の人々で賑わう広場、“エア・スクエア”(別名ケネディ・パーク)に到着。
おつかれさまでした!
約7時間半の長いツアーでしたが、バスでの移動時間以外は特段の拘束もなく、比較的自由に行動できたツアーでした。
“モハーの断崖”や“コネマラ国立公園”など、公共交通機関では行きづらいところにあるアイルランド西海岸の観光スポットを効率的に巡るなら、この“LALLY tours”のバスツアー、非常におすすめです。
【LALLY tours】
http://lallytours.com/ケネディ・パーク 広場・公園
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さて、この日はこの後19時20分の電車でダブリンへ戻るのですが、その前にゴールウェイ名物のオイスターでも食べておこうと思い、前々日、前日と何度も往復したゴールウェイのメインストリートに繰り出します。
キー ストリート 散歩・街歩き
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選んだお店はやはり前日食べたフィッシュ&チップスが美味しかった“マクドーノズ”。
少し前にドゥーランで昼食をとっていたため、注文はオイスターの3個セット(5ユーロ=約700円)とコカ・コーラ(1.4ユーロ=約200円)のみ。
オイスターはちょっぴり小振りでしたが、舌触りはぷりぷりで新鮮味があってたいへん美味。
あっという間にぺろりと平らげてしまい、もう1セット注文しようかとも思いましたが、がめつい東洋人だと評判にされるのを恐れ(笑)、ここは隠忍自重しました・・・。マクドーノズ シーフード
-
去り際にけっこう主張が激しい店の入口部分をパチリ。
よく見たらドアの取っ手部分が金のしゃちほこになっていますね。
店の主人が日本で見つけてきたものでしょうか??
しかしシーフードのお店にしゃちほこのオブジェとは、ありそうでなかった発想です。
日本文化もこのように解釈されると面白いですね。 -
その後は美味しいシーフードのおかげで大好きになったゴールウェイの街が名残り惜しくなり、電車の時間になるまで少しぶらぶら。
いよいよ時間近くなると、ゲストハウスに戻って預けておいた荷物を受け取り、ゴールウェイ駅へ。
そして19時20分、ダブリン・ヒューストン駅行きの電車は定刻通りゴールウェイ駅を出発。
アラン諸島やモハーの断崖、そして美味しいフィッシュ&チップスやオイスターなど、様々な思い出の残ったアイルランド西部ともこれでお別れです・・・。
ちなみにこのゴールウェイ駅、写真に見えるように昔懐かしい“クシャおじさん”のポスターがあったり、みすぼらしい格好をして食べ物をぼろぼろこぼしまくっているジプシーみたいな老婆がいたりと、ちょっとカオスな雰囲気でした。
ヨーロッパの鉄道は乗り降りの監視が緩いため、日本と違って自分の周りに不審な乗客がいないか、常に気を配って置かなければなりませんね。 -
ゴールウェイを出発した電車は、アイルランドの緑の野を東に向かってほぼ一直線に進んで行きます。
ゴールウェイ駅で気になっていたジプシー風の老婆は、わたしからの喜捨を期待していたのか、電車の中でも隣の席に座ってきたのですが、何も得られないと分かるや、一駅で降りて行きました・・・ふう。 -
その後はあまりに静かで快適な環境のため、思わずうとうと・・・。
意識が朦朧としている間に22時近くなり、ダブリン・ヒューストン駅に到着。
あたりはすっかり暗くなっていて、早く宿に行かなければならない時間帯でしたが、駅のテレビモニターではUEFAチャンピオンズリーグ準決勝のバルセロナ×バイエルン・ミュンヘン戦が。
メッシのゴールが飛び出すなど、スペクタクルな展開に思わず見入ってしまい、駅を出るのが遅れてしまいました(笑)。
(アイルランドが他のヨーロッパ諸国に比べいくら治安がいいからといっても、特に女性の方はこんな真似をしてはいけません。)
駅を出た後は、ライトアップされたリフィ川沿いのひと気のない道を、周囲に気をつけながらテンプル・バーの方向へ・・・。 -
22時15分、ヒューストン駅から15分ほど歩き続けてたどり着いたのは、テンプル・バー地区の西の端、クライスト・チャーチ大聖堂の道路を挟んで向かい側に位置する赤レンガの伝統風な造りの宿、“キンレイハウス”(Kinlay House)。
日本を発つ前に、安さとロケーションだけをもとに、ネットで予約しておいたものでした。
(写真はこの翌日に撮影)キンレイ ハウス ダブリン ホテル
-
こんな伝統風の造りだからさぞや格式ある宿と思いきや、ほとんどの部屋はドミトリーで、学生を中心とするバックパッカー主体の宿。
内装も階段などは木目を生かした由緒ありそうな造りですが、壁には子どもっぽいイラスト調の絵が描かれていて、そのギャップが凄まじい・・・。
ホテル代の異様に高いダブリンで、安さとロケーションのみを考慮して選ぶとこんな宿になってしまうという、何だかいいのか悪いのかよく分からないお手本ですね・・・。
ちなみにわたしの選んだ部屋はドミトリーではなく、シャワー・トイレ共用の個室(ベッド2台あり、テレビなし)で、朝食付きで1泊52ユーロ(約7,300円)。
うーむ、アジアの旅で物価の安さを知ってしまうとヨーロッパの旅が馬鹿らしくなってくるなあ・・・。 -
上の階も壁にはヴァイキングなどのイラスト調の絵が。
日本では意外な感じがしますが、現地では思ったよりヴァイキングとアイルランドのイメージとの結び付きが強そうです。
ヴァイキングの活動を展示の中心に据えたテーマパーク的博物館の“ダブリニア”がすぐ近くにあるせいかもしれませんが・・・。
【ギネスと雨の国アイルランド(3) ダブリニアのヴァイキングの展示】
http://4travel.jp/photo?trvlgphoto=41102243 -
そしてたどりついた3階の部屋は、共用部分とは打って変わって白一色の地味な造り。
まあこのくらい落ち着いていないと、気になって眠れませんが・・・。
こんなテレビもない部屋ではほかに何もできず、シャワーでも浴びてさっさと寝ようとタオルを広げると、中から分厚い付け睫毛がポロリ・・・なんじゃこりゃ(笑)。
コストパフォーマンスの悪いダブリンのホテル事情を嘆きつつ、この日の夜は更けていくのでありました・・・。
(ドイツ・アイルランド旅行6日目〜キルケニー、グレンダーロッホ観光に続く。)
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この旅行記へのコメント (2)
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- 川岸 町子さん 2016/01/11 07:11:05
- 表紙が素敵です😆🎵🎵
- エンリケさん、おはようございます。
しっとりした緑やお城、濃紺の海、美味しそうなシーフード、西海岸の魅力が伝わりました。
濃厚なサーモンの風味のクリームスープ、めっちゃ美味しそう☺
建物も、ランチの辺りはなんだか北海道っぽく感じました。
風徐室のように見える部分のせいかなぁ?
かと思えば、腹這いになって海を眺める姿に笑っちゃいました🐤
また、しゃちほこやつけまつげの登場に、なんじゃ(笑)?
駅でバルサvsミュンヘンが放送されていたら、思わず足を止めますよね〜☺
様々な物と遭遇の1日でしたね❗
町子
- エンリケさん からの返信 2016/01/11 19:45:50
- アイルランドはやはり西部を旅してこそ。
- 川岸 町子さん
こんばんは。新年1発目の旅行記に早速訪問いただきまして、ありがとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
> しっとりした緑やお城、濃紺の海、美味しそうなシーフード、西海岸の魅力が伝わりました。
アイルランドは多くの方が言っているように、ダブリン周辺よりも、ゴールウェイを中心とする西部を旅してこそ、その良さが分かるというものですね。
> 濃厚なサーモンの風味のクリームスープ、めっちゃ美味しそう
アイルランドは英国と同じで食文化の貧しい国かと思っていたら、意外とシーフード料理が美味しくて、驚きました。
日本と同じように、首都よりも田舎の方が、素材を活かした美味しい食べ物があるんでしょうね。
> 建物も、ランチの辺りはなんだか北海道っぽく感じました。
そういえばドゥーランの村の景色はどことなく北海道のようにも見えますね。
どこまでも続く広い緑の野と、そこに点々としている建物がそう感じさせるのでしょうね。
さて、これからはダブリンに戻ってアイルランド旅行もいよいよ後半となりますが、西部のいい雰囲気を味わってしまった後では、ダブリン周辺の魅力的な旅行記がうまく書けるかどうか・・・。
次の旅行記に移ってしまいたい気持ちもありますが、さて、どうしたものか・・・。
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