2015/12/19 - 2015/12/20
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bibouさん
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JR線・旧国鉄転換線(未成路線含む)の未乗区間の乗車。
今回の新規未乗区間は井原線(井原鉄道)。
1日目(12月19日)は、主に芸備線備後落合−備中神代間を乗車。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- JALグループ JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
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ふるさと割とは、国からの交付金を使って、地方自治体が旅行券や旅行商品を割引して販売するというものらしく、最近旅行サイトなどを見ているとよく目に付く。結構あちこちの自治体の割引が取り揃えられていて目移りする。
交付金ということは、要するに税金でまかなわれているに違いなく、一度くらいはぜひ使ってみたい。 -
何か適当なものはないか探していて見つけたのが岡山県のふるさと割で、往復岡山空港利用の航空機に岡山県内の宿泊の付いたツアーの予約で10000円引きというものである。
岡山県には、少し広島県にまたがっているが、ピンク色で示した未乗の井原線(井原鉄道)がある。ふるさと割を利用してこれに乗ってこようというわけである。
調べてみると往復航空機に1泊がついて、27000円くらいのところが17000円くらいになるらしい。もともとの値段は安くはないが、さすがに10000円の割引があると相応に割安に感じる。
それにしても井原線のためだけに、17000円と往復の時間をを投じるのはさすがにもったいない。せっかくだから、しばらく乗っていない中国地方のローカル線にも久しぶりに乗ってみたい。
今年の夏に中国地方に出かけたときに乗り損ねた線区もある。それらを絡めて出かけてくることにしよう。 -
12月19日、朝の羽田空港にやってきた。
1週間前に出かけた秋田旅行は金曜日の夜行で出かけて日曜日に帰京した。今回も、平日に休みを取らずに土日だけで岡山県まで往復することになっている。
本当なら前後のどちかに1日くらい休みを入れて2泊3日くらいで出かけたいのだが、さすがに年末ともなると、社会人の割には頻繁に休みを取ってあちこちに出かけているという自覚のある私でも人並みには忙しく、そんなに休んでばかりもいられない。 -
今回はLCCではなく日本航空の便である。窓側を指定でき、天気もよかったので機内からの写真を少し。
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これは河口湖であろう。
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長良川や木曽川と思う。名古屋か岐阜のあたりだろう。
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宍栗市だと思う。
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この後岡山空港に着陸。
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空港到着から岡山駅行きのリムジンバスの時間まであまりなく、バス乗り場に直行してバスに乗り込んだところ。
岡山へ出かけるなら普段なら絶対に新幹線だから、こんな機会でもないと岡山空港を使う機会はないだろう。空港は帰りに少しゆっくり見学できればしてみたい。
急いで乗り込んだのだが、定時から4分くらい遅れて発車。岡山駅からの接続列車まであまり時間がないので気を揉む。 -
途中渋滞もあり、岡山駅には10分遅れの10:05ごろに到着。
ここから先は、青春18きっぷを使う。 -
急いで10:14の伯備線新見行に乗車。とりあえずこれで新見まで行く。
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未乗線区の井原線は明日乗る予定にしていて、今日は新見にホテルを予約してある。
この列車が新見に着くのが11:49。チェックインには早すぎるから、それまでの間、今年の夏に来たとき乗り損ねた芸備線の備後落合−備中神代間に乗る予定にしている。 -
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途中の備中高梁駅。
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木野山駅。見事な桜の木である。
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今年の夏に足止めを食らった新見駅に到着。4ヶ月ぶりである。
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次に乗るのは13:00ちょうどの芸備線備後落合行き。
1時間以上時間があるので、駅から少し歩いたところのラーメン屋で食事を済ませる。 -
前回来たとき、新見で数時間の足止めを食ったので、その時に散策して駅前の町並みは少しわかっている。今日予約したホテルの確認と、近くのスーパーで飲み物を調達してから駅に戻る。
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新見駅の1番線と2番線は、芸備線、姫新線のホームで、列車の発着本数は少ない。3,4番線は伯備線ホームで、列車の発着も頻繁だ。
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芸備線の備後落合−備中神代間は列車の本数が少なく、特に備後落合−東城間は日に3往復しかない。
これは時刻表を見ていただくのが早いのだが、今の日の短い季節だと、明るいうちに乗れるのは新見側から1本、備後落合側から2本の1.5往復しかない。その貴重な3本のうちの1本が、今から乗ろうとしている新見発13:00の備後落合行きである。
そういう貴重な列車だから、やはりこの列車に狙いを定めている人は多いらしい。新見の町を散歩してから戻ると、もうすでにかなりの数のお客がホームで待っている。
その中に混じって列車を待つが、新見駅が始発のはずなのになかなか入線してこない。気を揉んだが13時ぎりぎりになってようやく1両だけのディーゼルカーがやってきた。
乗り込むとすぐに発車。進行方向右側の後ろ向きであるが窓側のボックスシートに座ることができた。 -
備中神代駅。ここから伯備線と分岐して芸備線に入る。
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少し雨がぱらついている。
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坂根駅。駅舎は撤去されたようで、ずいぶん簡素な駅である。
近くの木次線に、三段式スイッチバックと延命水で有名な出雲坂根駅がある。
旧国鉄の駅名の場合、同じ坂根駅が複数できるとしたら、後からできたほうが旧国名を冠するようになっていると聞いたことがある。ということは、こちらが先輩なのだろう。 -
矢神駅に停車中。
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野馳駅。ずいぶん古そうな駅舎である。
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県境を越えて広島県に入り、東城駅に到着。ここから先が日に3往復しかない区間になる。
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東城の町並みを抜けてしばらくすると川沿いを行く。
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備後八幡駅に停車中。
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そういえばこの夏に乗りに出かけた、同じ中国地方の三江線は、旅行から帰った後JR西日本が廃止したい意向を地元に伝えたという報道があった。
三江線が廃止となると、この備後落合−備中神代間や木次線も危ないかもしれない。
本数だけで見ると、日に3往復しかない芸備線の備後落合−東城間や木次線の備後落合−出雲横田間のほうが、三江線よりも閑散区間なのである。 -
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小奴可駅に停車中。
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道後山駅。
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14:24、終点の備後落合駅へ到着。
新見駅と同様、この夏以来4ヶ月ぶりである。 -
こちらが乗ってきた車両。
この列車は備後落合から三次方面、木次線の宍道方面に、いずれも待ち時間は短く接続している。そういう便利な列車だから、備後落合駅から先は2つの選択肢があってどちらにするか決めないままここまで来た。
今日は新見にホテルを予約しているから、最終的には新見に着かなければいけない。
ひとつは木次線に乗り換えて宍道へ出て、山陰本線、伯備線と乗り継いで新見まで一回りするコース。
もうひとつは折り返しの新見行きに乗る選択肢である。 -
前者の木次線に乗るルートは、この夏にも木次線に乗ってはいるが、あの時は大雨に見舞われたせいで霧がすごくて、ほとんど視界が利かなかった。三井野原から出雲坂根にかけてのおろちループは全く見えなかったし、乗ってみたい気もする。
しかしこのルートを行くと宍道に着くのが17:36。多分ここで日が暮れる。後は真っ暗な中を新見まで乗り続けることになるのだろう。
一周して新見駅に着くのが、21:40になる。
翌日は早朝5:18の列車で出かける予定にしている。極端にきついわけではないが、もう少し早く今日は終わりたい気もする。 -
右側の列車が三次方面の列車。多くの人は三次方面の列車に乗り換えていた。木次線からの乗り換え客も多いのだろう、この列車が一番混んでいた。
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こちらが木次線の列車。広島方面からの乗り換え客もおり、こちらもそれなりにお客がいる。
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見たところ、備後落合駅を3方向に向かって発車する列車の中では、新見方面の列車が一番空いている。
この14:34発の新見行きの列車は、この夏に乗る予定にしていたが大雨のために運休になったため、断念した因縁の列車でもある。
結局私は、今来た道を新見方面に戻ることにした。 -
といっても、このまま新見に直行すると新見着は15:58。一日を終わるには早すぎる。
この列車は15:58に新見に着いたら、折り返しの新見発16:15の東城行きになる。東城に着くのが16:50。東城で17分停留して17:07に発車し、新見に着くのが17:42である。
新見に17:42に着くなら適当な時間である。東城−新見間の適当な駅で降りてみて、駅の周りを散策してみるのも悪くないかもしれない。 -
降りてみるなら、備後落合まで来るときに見た中では、古い駅舎が残っていそうな野馳駅がよさそうだ。
野馳駅に着くのは15:30。次に来る東城行きは16:44だから、1時間14分の余裕がある。駅とその周辺の散策には十分すぎるだろう。 -
十分ではあるが、1時間以上の滞在となると時間をもてあまして退屈するかもしれない。
野馳駅の隣の矢神駅までは、時刻表によると営業キロで3.6キロである。備後落合まで乗ってきたときに車窓を観察した限りでは、急な山道でもなさそうだったし、1時間もあれば十分歩けそうな距離である。
15:30に野馳駅を出て、新見まで行って折り返してくる列車が矢神駅を通るのが16:39。1時間9分あれば、野馳駅で降りて駅前の散策も兼ねながら、多少ゆっくりしながら矢神駅まで歩いても、何とか間に合うだろう。 -
もし矢神駅16:39の東城行きに間に合わなかったとしても、東城からの折り返しの新見行きが矢神駅を通るのが17:19だから、さすがにこれには間に合う。
これが上手くいけば、野地駅、矢神駅、東城駅と、3つの駅を観察できる。矢神駅で16:36の東城行きに乗り遅れても、東城駅を省けば新見に着く時間は変わらないのだから実害はない。 -
道後山駅。
備後落合と東城の間には4つの駅があるが、日に3往復しかないこの区間の駅に降りるのには、かなり綿密に計画が必要になりそうだ。
東城駅から小奴可駅まではバスの便もあるようだから、それらも上手く活用できるかもしれない。 -
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小奴可駅。
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このあたりから備後八幡駅までの間が、渓流沿いに走る区間で、一番見ごたえのありそうな車窓だ。
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内名駅。
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備後八幡駅。
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東城駅まで戻ってきた。
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東城の町並みを眺めながら走り、岡山県に戻る。
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東城の隣の野馳駅で下車。
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古い木造の駅舎が健在。
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駅舎内はきれいに保たれている。
タクシー会社の事務所として使われているようだ。 -
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窓口では乗車券の販売も行っている様子。
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古いがきれいに手入れされている、いい駅だと感じる。
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駅舎の脇には子どもの遊具が置かれていた。
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広い自転車置き場が古い時代を感じさせる。
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出入り口はアルミサッシに変わっているが、窓枠は建築当時のものと思われる木のままだ。
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ところで、備後落合−東城間が日に3往復しかないので、比較してあまり目立たないのだが、野馳駅がある東城−備中神代間も決して本数が多いわけではない。
平日に6往復列車が走っているが、この野馳駅に関して言えば朝の早い時間の備後落合行きは快速運転をするので通過する。
そして、それとは別に休日運休の列車が朝に1往復あるから、休日には上り5本、下り4本となる。決して安心できるよう状態ではない。 -
野馳駅へ至る駅前の通り。左側の建物は旅館風の建物にも見える。
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こちらの喫茶店は、11:00〜13:00までの営業との表示があった。
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野馳駅を後にして、矢神駅へ向かって歩き始める。
急に思い立って歩くことにしても、スマートフォンの地図アプリとGPSを確認しながら進めば、迷うことはほぼないだろう。便利な世の中になったものだと思う。 -
途中の踏切から、矢神駅方向を見たところ。
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国道182号線に出た。
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線路沿いに新見市営のバス停があったが、時刻表の表示はない。
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道の駅があるらしい。
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高台に中学校があった。
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また新見市営バスのバス停。
今度は時刻表の表示があるにはあるが、見えないように時刻表示板の向きが後ろを向いている。 -
道の駅までやってきた。
もう少し早く歩くつもりだったのだが、少しゆっくりしすぎたのかこの時点で16:15。
矢神駅まであと1キロくらいで、16:39には間に合いそうだが、余裕があるわけでもないという、微妙な時間。 -
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道の駅の隣には大きな建物。本棚が並んでいるのが見える。図書館のようだ。
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同じ建物内に診療所。
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後で調べてみると、きらめき広場といって、文化ホールや生涯学習センター、図書館、市庁舎、診療所、保健福祉センターなどが一体となった複合施設なのだという。
これはもう少し時間の余裕があったら見学してみたかった。
というか、東城までの往復を断念すれば40分の時間を捻出できたのだが、今日は土曜日で市庁舎や保健福祉センターはやっていない。今度このあたりを訪れる機会があれば、可能なら平日に訪れてみたい。 -
R182から分かれて、矢神駅方面へ向かう。
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途中に郵便局があった。
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これは駅前の通り。
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古い診療所のような建物である。
近くには歯科医院もあった。 -
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またしても新見市営バスのバス停。
ここも何故か時刻表が見えないように裏返しになっている。
路線が廃止になったのかと思って、帰ってから調べてみると、そういうわけでもなく普通に運行されている様子。
気になってグーグルの地図のストリートビューで確認してみると、2014年1月時点では普通に時刻表が掲示されている。
想像に過ぎないが、おそらく2015年の4月にダイヤ改正をしているようなので、その時にダイヤが変わりひっくり返して見えないようにしているのであろうか。 -
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倒れ掛かっているがこんなものがあった。
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この道を踏み切りを越えて10分ほどいくと、大阪行きのハイウェイバス哲西バスストップがあるらしいが、こちらも芸備線に劣らぬ本数の少なさで、日に2本のみ。
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駅に近いところに、今度は備北バスのバス停が現れた。
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さっき通ってきたきらめき広場と、新見の中心部の市役所を結ぶ路線で2往復のみのようだ。
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この道を左に入ると矢神駅。
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駅前の通りに店を構えているこちらは、スーパーか何かと思ったら、建築会社であった。
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時計を見ると16:35ごろ。何とか間に合った。
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こちらが矢神駅駅舎。
なんだかバランスの悪い建物で、列車で通ったときに車内から見た時は、最近に建てられたものなのかと思ったが、どうもそんなことはなさそうでかなり古いもののようだ。
調べてみると古い駅舎の一部分は取り壊されてしまい、今のような姿で残っているのだという。 -
芸備線には、明日乗る予定にしているのだが、朝の下りに新見発5:18という、備後落合行きの快速列車が設定されている。
この快速の新見−東城間での停車駅はこの矢神駅のみで、さっき降りて歩き始めた野馳駅も含めて他の駅は全て通過する。
特別にこの矢神駅の乗降客が多いのかと思ったが、実物を見てみるととてもそんな風には見えない。むしろ隣の野馳駅のほうがいくらか利用者がいそうな気がする。 -
矢神駅には行き違いの設備がある。時刻表を見ると、朝の快速はこの駅で行き違いをしていることがわかる。
どうも邪推するに、この駅で行き違いをする都合で快速を留めているに過ぎないのではないかという気がしないでもない。 -
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16:39の東城行きの列車がやってきた。
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日が落ち始めた。
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今歩いてきた道をあっという間に戻って野地駅。女子高校生が一人下車した。
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先ほどから同じ車両に何度も乗っているはずなのだが、こんな車内広告が出ているのに気づかなかった。
日に数往復しかないようなローカル線に化粧品の広告とは珍しい。誰をターゲットにしているのだろうか。 -
県境を越えて再び広島県へ。
下り勾配を軽快に走ってゆく。 -
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東城駅に到着。17分の停留で折り返す。
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帝釈峡へのアクセスバス路線は、休日運休だという。
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東城駅は列車よりバスの時刻表のほうが目立ち、広島行きの高速バスが比較的頻繁に発着している様子。
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ここから小奴可方面へもバスがあるようだ。
駅の前に立っていたり歩いている間に、行き先はどこかわからないがマイクロや小型のバスが何台か通りかかった。列車の到着にあわせて駅に寄るようになっているのだろう。 -
あまり時間がないので、駅前の通りを少し歩くだけ。
駅前の通りにある食堂が開いている。野馳駅から矢神駅まで歩いたので、腹はそれなりに空いているが、17分しかないのでは何か食べるわけに行かない。 -
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駅のすぐ隣に、バスの待機所のようなのがあった。
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跨線橋は古くて危険なので閉鎖しているとのこと。
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17:07の折り返し新見行きへ乗車。
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出発するとすぐに暗くなってしまった。
来るときにも通った坂根駅。 -
備中神代駅で伯備線に乗り入れ。
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多分、ディーゼルカー1両分くらいしかホームがない布原駅。
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新見駅へ到着。まだ18時前なのだが、さすがに冬の日は短い。
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この後はホテルにチェックインして、早速食事に出かける。
近くの新菜苑という中華料理屋さんでビールと味噌ラーメンをいただいたが、なんだかすぐに腹がいっぱいになってしまった。とても美味しくて他の料理も食べてみたかったのだが、とりあえず退散。
ホテルの食堂で揚げ物をつまみに飲みなおし。ここも悪くない味であった。
今日は新見で泊まる。
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