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四国四県を巡る「四国のみち」(四国自然歩道)の内、一番人気が高いのが、高知県大月町の大堂海岸の海崖を歩く道。<br />大堂海岸は大月半島先端部にあり、高さ50〜120m超の花崗岩の海崖が続く、荒々しい海岸。この断崖尾根にはツバキ、ヤブニッケイ、タブ等が自生しているが、ウバメガシが特に有名で、それがトンネル状になっている。<br /><br />この景観的に恐竜の背のような痩せた海崖上には遊歩道が整備されており、ダイナミックな景観を楽しむことができるが、海岸西方の海は一つの海域としては世界一魚種が多く(1,000種以上)、珊瑚礁にエンゼルフィッシュ等が群れ、ダイビングも人気。但し、珊瑚は数年前の台風で壊滅的被害を受けた。<br /><br />ただこの四国のみち、車利用者のことを全く考慮していない。故に一般の観光客は最下部にある観音岩駐車場から、急傾斜の丸木階段を、息を切らしながら最高所の篠津山山頂(246.4m)まで登ることになる。そこで私は’00年と’11年、回遊ルートを見出した。これなら中腹から山頂展望台まで短時間で上がることができ、帰路、急勾配の丸木階段を下ることになるから楽。<br /><br />‘00年時に開拓したルートは処女作の無名峰専門登山ガイドブックに記載したが、その後、県道が二車線化された際、登山口が消滅したため、’11年、別の登山口を探し、新たなルートを見出した。<br />今回は当サイトに投稿するため、’11年のルートの現況を確認してきた。ところが、登山口周辺は藪に覆われていた。しかし山中に入れば山道は続いている。登山口は「いくさ水」バス停の南西。茅の藪をかき分け、山際を見ると、段になっている箇所がある。それを目で追っていけば、自ずと登山口が分かる。涸れ沢のような樋状の窪みが登山道。<br /><br />ルートは南西に進んだ後、急角度で左に折り返し、北東に向きを変え、大堂展望台下方の駐車場の柵に出る。後は道標が先導してくれる。<br />遊歩道から超断崖の高山(126.3m)が見えているが、その山のルートは藪漕ぎになり、展望もない。登山口は「滝の下」バス停のやや手前にある石段。一旦尾根を横断し、尾根の南に並行する踏み跡を登る。踏み跡が途切れると尾根に登るが、尾根上は若干藪化している。<br />御神体が撤去された石の祠がある箇所が山頂だが、三角点は廃点で撤去されている模様。

四国一の絶景・絶壁海崖の回遊コース

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2015/12/19 - 2015/12/19

9位(同エリア80件中)

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マローズ

マローズさん

四国四県を巡る「四国のみち」(四国自然歩道)の内、一番人気が高いのが、高知県大月町の大堂海岸の海崖を歩く道。
大堂海岸は大月半島先端部にあり、高さ50〜120m超の花崗岩の海崖が続く、荒々しい海岸。この断崖尾根にはツバキ、ヤブニッケイ、タブ等が自生しているが、ウバメガシが特に有名で、それがトンネル状になっている。

この景観的に恐竜の背のような痩せた海崖上には遊歩道が整備されており、ダイナミックな景観を楽しむことができるが、海岸西方の海は一つの海域としては世界一魚種が多く(1,000種以上)、珊瑚礁にエンゼルフィッシュ等が群れ、ダイビングも人気。但し、珊瑚は数年前の台風で壊滅的被害を受けた。

ただこの四国のみち、車利用者のことを全く考慮していない。故に一般の観光客は最下部にある観音岩駐車場から、急傾斜の丸木階段を、息を切らしながら最高所の篠津山山頂(246.4m)まで登ることになる。そこで私は’00年と’11年、回遊ルートを見出した。これなら中腹から山頂展望台まで短時間で上がることができ、帰路、急勾配の丸木階段を下ることになるから楽。

‘00年時に開拓したルートは処女作の無名峰専門登山ガイドブックに記載したが、その後、県道が二車線化された際、登山口が消滅したため、’11年、別の登山口を探し、新たなルートを見出した。
今回は当サイトに投稿するため、’11年のルートの現況を確認してきた。ところが、登山口周辺は藪に覆われていた。しかし山中に入れば山道は続いている。登山口は「いくさ水」バス停の南西。茅の藪をかき分け、山際を見ると、段になっている箇所がある。それを目で追っていけば、自ずと登山口が分かる。涸れ沢のような樋状の窪みが登山道。

ルートは南西に進んだ後、急角度で左に折り返し、北東に向きを変え、大堂展望台下方の駐車場の柵に出る。後は道標が先導してくれる。
遊歩道から超断崖の高山(126.3m)が見えているが、その山のルートは藪漕ぎになり、展望もない。登山口は「滝の下」バス停のやや手前にある石段。一旦尾根を横断し、尾根の南に並行する踏み跡を登る。踏み跡が途切れると尾根に登るが、尾根上は若干藪化している。
御神体が撤去された石の祠がある箇所が山頂だが、三角点は廃点で撤去されている模様。

旅行の満足度
5.0
観光
5.0
ホテル
5.0
交通手段
自家用車

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  • 藪に覆われた登山口(左側)

    藪に覆われた登山口(左側)

  • 荒れた登山道

    荒れた登山道

  • 海軍の機銃陣地跡を探していたが、炭焼き窯跡しか見つからなかった。

    海軍の機銃陣地跡を探していたが、炭焼き窯跡しか見つからなかった。

  • 大堂展望台下方の駐車場からの展望

    大堂展望台下方の駐車場からの展望

  • 篠津山三角点の石積みと大堂山展望台。三角点の石積みは、藩政時代、ここに設置されていた烽火台の石を組み直したもの。

    篠津山三角点の石積みと大堂山展望台。三角点の石積みは、藩政時代、ここに設置されていた烽火台の石を組み直したもの。

    大堂山展望台 名所・史跡

  • 篠津山三角点

    篠津山三角点

  • 大堂山展望台からの高山(左)と大黒山を擁す柏島(右)

    大堂山展望台からの高山(左)と大黒山を擁す柏島(右)

    大堂山展望台 名所・史跡

  • 「岩の池」のように見える箇所(大堂山展望台より)

    「岩の池」のように見える箇所(大堂山展望台より)

  • 大堂お猿公園の猿たち。おつりがいらないよう、入園料を用意する。

    大堂お猿公園の猿たち。おつりがいらないよう、入園料を用意する。

    大堂お猿公園 公園・植物園

  • 大堂海岸の四国のみちからの絶景

    大堂海岸の四国のみちからの絶景

  • 珊瑚礁の宝庫だった龍ノ浜沖

    珊瑚礁の宝庫だった龍ノ浜沖

  • 落差120mの断崖「お万の滝」。藩政時代、盲目の美女が愛する人のことを想い、投身自殺した。尚、四国では「崖」のことを「滝」と呼称することがある。

    落差120mの断崖「お万の滝」。藩政時代、盲目の美女が愛する人のことを想い、投身自殺した。尚、四国では「崖」のことを「滝」と呼称することがある。

  • 巨大な岩盤の割れ目。割れ目下部は洞門になっている模様。

    巨大な岩盤の割れ目。割れ目下部は洞門になっている模様。

  • 荒々しい海崖が続く

    荒々しい海崖が続く

  • 断崖上の四国のみち

    断崖上の四国のみち

  • 高さ30mの観音岩。昔、洋上で漂流していた船が、この岩の天辺の光により、上陸することができた。

    高さ30mの観音岩。昔、洋上で漂流していた船が、この岩の天辺の光により、上陸することができた。

  • 高山北東の鞍部下の浜。

    高山北東の鞍部下の浜。

  • 近年、塗り直された、観音岩駐車場上方の展望台。当サイトの地図では「柏島」と誤記されている。

    近年、塗り直された、観音岩駐車場上方の展望台。当サイトの地図では「柏島」と誤記されている。

  • 篠津山(左)から観音岩展望所までの遊歩道を望む

    篠津山(左)から観音岩展望所までの遊歩道を望む

  • 観音岩展望所へと、来た道を引き返す観光客。

    観音岩展望所へと、来た道を引き返す観光客。

  • 恐ろしいまでに切り立った高山

    恐ろしいまでに切り立った高山

  • 龍ノ浜と篠津山。龍ノ浜には近年、竜ヶ浜キャンプ場ができたが、この日、立入禁止チェーンが張られていた。

    龍ノ浜と篠津山。龍ノ浜には近年、竜ヶ浜キャンプ場ができたが、この日、立入禁止チェーンが張られていた。

  • 高山北東の鞍部下の浜。石段を上がって尾根を横断すると、浜へ下りる道がある。

    高山北東の鞍部下の浜。石段を上がって尾根を横断すると、浜へ下りる道がある。

  • 岩の裂け目を通る箇所もある、高山の尾根道

    岩の裂け目を通る箇所もある、高山の尾根道

  • 高山山頂

    高山山頂

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