ランスのノートル　ダム大聖堂。　シャガール達の素晴らしいステンドグラス　アート！

2015/10/14 - 2015/10/15

シャンパーニュ地方ランスは、私の好きな町で、ここ2年で、数え切れないほど行っている。シャンパンのテーステイング以外にも見所が色々有る。今回写真をご覧頂く、ノートルダム大聖堂、お隣のトー宮殿、歩いてすぐのランス美術館。もっとも今、ランス美術館は、素晴らしく大きな美術館を建設中なので、その内に、引越しとなるが。さらには、サンレミ　バジリカ聖堂、サンレミ博物館、サン　ニッケーズ教会、勿論、フジタ礼拝堂は、見逃せない。が、フジタ礼拝堂は、5月から10月末までしか見学が出来ない。

さて、このノートルダム大聖堂だが、フランス国内には、実にたくさんのノートルダム大聖堂がある。47あると言われているが、他国にもある。我らの貴婦人＝マリア様を称えるゴシック様式の大聖堂は、大体、13−15世紀に建てられている。
ここ、ランスは、特に重要なのだ。フランスの最初の王様　クロヴィスが、ランスにて洗礼を受けた事から、ルイ1世がランスで戴冠式を挙げ、その後、歴代の王様25人が戴冠式を挙げている。ここ、ランスの司教様から戴冠を受けない限り、王様と認められなかった！のだから、重要なのも当然だ。その為に、神の声を聞いたジャンヌダルクが、命がけで、ランスのノートルダム大聖堂まで、シャルル7世を連れて来て、戴冠させるのだ。後で、陰謀と裏切りにあい、ルーアンにて、生きたまま火破りの刑にされてしまった。
ランスのノートルダム大聖堂の中には、ドレスを着て、悲しい顔をした珍しい姿のジャンヌ　ダルク像がある。

大聖堂の外の彫刻は、小像を合わせると、2300個以上あると言われ、ロダンが、13世紀中旬に作られたこれらの像を＜人間の森＞と呼んで、褒め称えたほど、素晴らしい。残念ながら、第一次世界単線で、空襲に合い、ステンドグラスも割れ、かなりの彫刻が破壊され、お隣のトー宮殿に移されて展示してある物もある。

中のステンドグラスは、シャガールを始め、近年のアーチスト達によって作られた素晴らしいアート作品。

全てのステンドグラスの写真は、膨大な量となり難しいが、一部の素晴らしいステンドグラス　アート作品の写真をここに添付したい。

エリア ランス (シャンパーニュアルデンヌ地方)(フランス)

• 旅行の満足度: 5.0

今年は、ノートルダム大聖堂の中央が工事中。2016年7月末に終了予定。

大聖堂内に、模型があった。ゴシック建設の女王とも呼ばれている。世界遺産。13世紀に完成。
天井は、38メートルと、ゴシック様式の中でも高い方である。

前の模型で分かるように、３つの入り口がある。
その左の入り口の左手側にある彫刻の写真。
この写真の右にあるのが、ランスの町のシンボルになっている＜ほほえみの天使＞。冷たい石に、魂を吹き込んだルネッサンス先駆けの彫刻だ。

右２人目：頭の半分が崩れているが、サン　ドニ？と、はっきりしないようだ。
3人目：天使。
4人目：サント　エレーヌ
5人目：崩れているが、サン　ニコラか？

左の入り口の右手の彫刻。こちらも以前と彫刻が変わっている。
左手側の写真右の角の1人目：サン　リゴベルトか？
2人目：サン　ジュアン
3人目：サント　ユトロピー
4人目：使途
5人目最後：サン　フローラン

右の入り口。左手の彫刻。
写真の右手：サン　レミか？と言われている。
中央：サン　カリクス
他は、使途

右の入り口。右手の彫刻。1220年以前に作られた。

写真右１人目：シメオン（ヤコブの子）
2人目：サン　ジュアン　バテイスト（洗礼者ヨハネ）
3人目：イザヤ（預言者）
4人目：モーゼ
5人目角：アブラハム（最初の預言者）

中央の入り口の左右には、重要人物の彫刻がほどこされているが、今回は、工事中で写真取れず。

右入り口の上のタンパンのさらに上。2つ目のテーマとなっているキリスト様の磔刑。

1つ目のテーマは、工事中の中央の入り口で、マリア様の戴冠。

右の入り口のタンパンのさらに上。3つ目のテーマの最後の審判。

建物左の閉鎖されているドアの上のタンパンにも最後の審判が！
上にキリスト様が君臨し、下の方で、ミカエル大天使が死者の魂を測っています。そして、右側下の方で、悪魔が地獄に連れて行こうとしていますね。左は、天国に行く死者達。

建物の左＝北には、もう１つ扉があり、そこには、このランスの町の聖人達が称えられている。
特に重要な人が3人いる。

まず、扉の左に3人の彫刻があるが、その中央。自分の首を持っているサン　ニッケーズ。
サン　ドニと同じように、頭を切られて殉教するが、サン　ニッケーズは、自分の首を祭壇まで持って行って、息たえたとされる。化け物だ！と、敵は逃げたお陰で、教会にかくまって貰っていた町の人々は、救われた。

右手の3人の彫刻の扉に近い人：クロビス。フランスの最初の王様
2人目：サン　レミ。クロビスに洗礼をした人。

この写真は、サン　レミ　バシリカ聖堂近くにある銅像。
サン　レミが、クロヴィス（フランスの最初の王様）に洗礼している。この銅像が、この町で行う王家の戴冠式の重要な歴史につながっている。

なぜか？この銅像が、大好きなんです。何度でも見に行きたい☆　爆

これは、トー宮殿にある、第一次世界大戦だった時のノートルダム大聖堂の写真。ガーゴイルが、ヘドロ＝空襲で焼けた物を吐き出している！

見て下さい！　これです！　現在でも、トー宮殿に保管されています!!

私は、すごくショックを受けました！

戦争の恐ろしさを物語っていると思いませんか？

ノートルダム大聖堂の中は、工事中のエマウス巡礼者の彫刻が置かれている。大きさを横の通りすぎるおじさんと比較してみて!!

北のバラ窓に設置してある彫刻！　大きさを見て!!
バラ窓が、いかに大きいかが分かる。

これが、北のバラ窓。アップにしないと、内容が分かり難いですが、、、
旧約聖書が、描かれている。アダムとイヴ、アベルとカイン等、、、

時間あらば、ゆっくりと見て貰いたいストーリーが一杯！

この写真の左下に、アダムとイヴ。イヴをそそのかしたヘビもいる。

これは、夏の写真ですみません。
大きさの比較が出来るかと思う。
これは、ゴリアテ。旧約聖書の「サムエル記」に登場するペリシテ人の巨人兵士。
羊飼いの少年であったダビデが投石器から放った石を額に受けて昏倒し、自らの剣で首を刎ねられ絶命した。この故事にちなんで、弱小な者が強大な者を打ち負かす喩えとしてよく使われる。
13世紀のダビデとゴリアテの戦い。

北の大バラ窓の上の方！

これが、西の扉の中央にある小さなローズ窓。大きいローズ窓は、工事中。
この小さいローズ窓の中央には、マリア様と幼少のキリスト様のモチーフ。
1936年にステンドグラスの巨匠のシモン　マルクによって作られた。

西入り口の小さいローズ窓の中央のマリア様とキリスト様☆

これは、西の入り口の建物を見て、左側？のステンドグラス。中央に、キリスト様のシンボルの子羊が、、、

こちらは、西の入り口の建物を見て右の？　ステンドグラス。
1959年に同じアーチスト、シモン　マルクによって作られた。
人生の木という事で、特にコメントがなかった。

西の大きいバラ窓は、現在工事中の為、こんなクロッキーで覆われていた！

聖パドヴァのアントニオ。

ドレスを着ている珍しいジャンヌ　ダルク。
フランスの英雄なので、あちらこちらに銅像があるが、ドレスを着ているのは、ここだけ、、、かな？

ちなみに、ノートル　ダム大聖堂の正面左斜めにも騎馬のジャンヌ　ダルク像がある。

ジャンヌ　ダルクの横には、現代美術のドイツ人作品のステンドグラス。イミクネーベルの＜光や色彩の対話＞がある。
正直、好きになれない、、、、

が、フランス人の意図する所は、このランスは、第一次世界大戦にて、ドイツ軍に、酷い目にあった。

しかし、現在、ドイツとの友好を示す為に、あえて、ドイツ人アーチストを選んだのだ。

こういう発想が、日本対中国とか、日本対韓国にあると良いのだが、、、
残念だ。それだけ、中国も韓国も未だ大人になりきれていない、、、

シャガール　1971年の作品。内陣の後ろ、東にある。

このシャガールのステンドグラスは、よくよく見ると、色々な事が分かってくる。

2枚ずつ、３つの窓から成り立っている6枚構成。
その中央の右上には、キリスト様

中央の左上。
赤いのが、アブラハム。

左の窓の右上。
マリア様！

シャガール　左窓の上のバラ窓

シャガール　中央窓の上のバラ窓

シャガール　右窓の上のバラ窓

19世紀のステンドグラスアーチスト。
パリのサント シャペルも手がけているコッフェチエ と シュタインハイル合作
テーマは、マグダラのマリア様の福音書

シャンパーニュメーカーからのプレゼント。
シャンパーニュの造り方がステンドグラスになっている。
ステンドグラスの巨匠ジャック シモン作。

古代の人々が、収穫したぶどうをかついでいる。

ぶどう圧搾機で、ジュースをそぼりだしている。

好みでは無いが、、、

グリザイユ：生きた洗礼の水
ブリジット シモン作。先のステンドグラスの巨匠シモンの娘。

かなりのテクニックが必要な現代作品とも言えるが、、、、う〜ん、、

その他にも素晴らしいステンドグラスがいっぱい☆

その他にも

中央のキリスト様

バラ窓。
多分、南かな？

バラ窓の上には、マリア様

アダムとイヴ

むむ？　ミカエル大天使かな？

こういったステンドグラスの物語を全部解明してくと、きっと楽しいだろうな〜☆


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（完）