「旧前田侯爵邸」と「駒場野公園」を訪ねて

2015/11/06 - 2015/11/06

東京の「目黒区立駒場公園」内にある「旧前田侯爵邸」は、大名か
ら侯爵へと変遷を経た、加賀百万石のお殿様「前田家」の子孫の元
住居です。
本館が「洋館」と「和館」からなっていて、この度期間限定で2015
年11月8日迄、ボランティアによる無料案内や茶菓のサービス、等
が実施されていました！

エリア 目黒(東京)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: JRローカル 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

井の頭線「駒場東大前駅」から、徒歩10分で、「目黒区立駒場公園」
に着く。

※写真は、「目黒区立この場公園」の入口。
　入園無料。

旧前田候爵邸洋館 名所・史跡

石造りの古式蒼然とした門を入ると、左手に「和館」が見えてくる。
更に奥へ進むと、若草色の屋根に赤レンガ張りの「洋館」がある。
ここが、「旧前田公爵邸」の「洋館」である。

●休館日月曜日・火曜日（ただし祝日の場合は開館）、
　年末年始 (12月29日から1月3日まで)
●公開時間午前9時から午後4時30分まで見学料無料(1、2階公開部分
●問合せ先旧前田家本邸洋館　03-3466-5150

この「洋館」は、公爵ご家族の住いと、使用人の部屋になっていた。

※別棟の「和館」は、来賓を招く祭の迎賓館的な建物であった。
　ことに外国からの賓客対応の建物であった。
※この２つの建物を「旧前田侯爵邸」と呼んでいる。

この日、多くの人が「旧前田侯爵邸」の絵画を描きに来ていました！

大名から侯爵へへの変遷について。
明治17年、華族令発布により、前田家は侯爵の爵位を授与されて、
百万石大名の威信を保ったが、隣接して建てられた東京帝国大学の
敷地拡張のため、本郷の地も駒場の東京帝国大学農学部実習地4万
坪と交換されることになった。
こうして、はからずも加賀百万石大名の子孫の屋敷が、目黒は駒場
の地に出現することとなった。

写真は、「旧前田公爵邸」の「洋館」の裏手から撮影。

昭和4年から5年にかけて、前田家16代当主前田利為(としなり)侯爵
は、駒場の約1万坪の敷地に、地上3階地下1階建ての洋館と、これ
を渡り廊下で結んだ2階建て純日本風の和館とを相次いで竣工させた。

マツ・ケヤキ・イチョウ・シラカシなどうっそうと茂る駒場野の林
をそのまま生かした奥庭や芝生の広場。使用人も100人以上いたとい
う前田侯爵邸は、当時東洋一の大邸宅と人々の目を見張らせたもの
だった。

〜以上、「目黒区ホームページ」--「歴史を訪ねて　旧前田侯爵邸」
から、抜粋要約して転載しました。

「旧前田公爵邸」の「洋館」の正面玄関。

時々、テレビドラマや映画の撮影に使われるという階段！

ボランティアの説明員さんの一押しの調度品！
九谷焼の「暖炉」！

※実際は部屋に煙突がないことから、装飾品的な物とか？

※居室は、ほとんどの部屋が、スチームによる暖房設備が
　あったとのこと。

このシャンデリァが、「旧前田公爵邸」の独特なもので、
他のシャンデリアは既製品だったという。

「旧前田公爵邸」のオリジナルシャンデリアのアップ！

前田公爵夫妻の寝室！
豪華だが、現在の高級ホテルのスィートルームの仕様よりは
質素なかんじであった！

見物客の「洋館」から、「和館」への移動！

※ボランティアの説明員の案内時間が「洋館」と「和館」
　併せて１時間のため、急ぎ足での移動だつた！

「旧前田公爵邸」の「和館」の玄関。

旧前田侯爵邸和館 名所・史跡

16畳ほどの部屋が2間続きで庭に面していた！

「説明員」から、「和館」の大広間で！、「多くの説明をする
よりも、畳にゆったり座って、座った目線で庭園を鑑賞して下
さい！」と言われた！

※日差しが強くて、折角の「日本庭園」の写真が白茶けてしま
った！

「和館」内の説明！
天井板の貼り方も、「貴賓」を迎える部屋と、「通常の部屋」
では、細工の仕方に差がある由。

工夫の粋を極めた飾り窓からの眺め！

※見学者が写り込まないようにしたので、最高の眺めではなく
　なった！

裏庭の石灯籠。

※これは、昭和の半ばに、ある人から寄進された物という！

「和館」の裏庭。

「目黒区立駒場公園」のすぐ近くの「日本民芸館」の建物。

※ここも見学しようとしたのだが、入館料大人1,100円という
　高額なもののため、玄関先で、展示内容をネットで調べた
　ら、田舎の無料の「資料館」と大差ないように思えたから、
　見学はなしにした！

「日本民芸館」の見学をなしにした理由の1つは、写真の
ような、庭の手入れの悪さでもった！

※このような配慮のなさでは、内部の展示品も、おそらく
　期待できないだろう！？

京王井の頭線の「駒場東大前駅」に向かっての帰路、
「駒場野公園」という公園が踏切を渡ってすぐの所
にあったので、寄り道した！

※最寄り駅
　京王井の頭線　駒場東大前駅下車　徒歩1分

この一帯は、かつて(江戸時代)笹が一面に生え、松林
も茂る原野で、「駒場野」と呼ばれていたとのこと。
明治になると、農業の近代化を図るため、この広い原
野を利用して「駒場農学校」が開校し、近代農業の総
合的教育・研究の場となったとのこと。

小川がながれ、「水辺の生き物」が観察できる
とのこと！
「ホタル」も住んでいる？

明治14年この農学校にドイツ人ケルネル氏が農芸化学
の教師として着任し、土壌や肥料の研究を行って大き
な成果を上げた。
園内にある水田はこの実験を行った場所で、農学発祥
の地「ケルネル田んぼ」と呼ばれ、稲作は現在では筑
波大学付属駒場中・高校の生徒よって行われている。

※写真の中央に「田んぼ」がある。

園内には、水遊びのできる流れとジャブジャブ池、
鳥たちを観察して楽しむバードサンクチュアリ、
デイキャンプができる広場など、自然とふれあう
工夫がいろいろあ。

※写真は、デイキャンプ用のかまど。

落ち葉を集めて「土作り」もしている！

園内の樹木には、全国の県木を植栽した北国の林、関東・
関西の雑木林、南の国の林のほか、果樹園、サルスベリ
の林などがあ。
十月ザクラ・兼六園菊ザクラなど21品種の桜も植えられ
ている。

特に「桜」は、22種類も植えられている。
代表的な物は、
ソメイヨシノ（染井吉野）
コヒガン（小彼岸）
オオシマザクラ（大島桜）
ヤエベニシダレ（八重紅枝垂）
ジュウガツザクラ（十月桜）
センダイシダレ（仙台枝垂）
オオヤマザクラ（大山桜）
・・・・等！

園内には、鳥たちを観察して楽しむバードサンク
チュアリもある。

※写真は、「バードサンクチュアリ」の案内図。

細長い敷地の中を歩いて、井之頭線「駒場東大前駅」
へ到着した！

※公園の「中心部」から、井の頭線「駒場東大前駅」
　までは、徒歩約5分。