金木犀の芳香香る秋の近江八幡　今年２回目です

2015/10/11 - 2015/10/12

　〜滋賀県琵琶湖周辺は楽しい街がいっぱいです　〜
　
近江商人の故郷「近江八幡」の街角を散策します。今年は、８月に続いて２度目です。
　
　
前回は、時代劇ロケ地の宝庫「八幡堀」と手漕ぎ船での水郷めぐりでしたので、今回はメンソレータムのヴォーリスと近江商人ゆかりの街中を歩きます。
　
　
ウィリアム・メレル・ヴォーリズ
http://www.city.omihachiman.shiga.jp/contents_detail.php?frmId=513
　
近江八幡の発展に尽力しただけでなく建築家として各地で活躍し、最近では「ヴォーリズ設計『心斎橋大丸』建て替えへ…築８０年の外観生かし」などと話題も十分。
　
そして、個人資産を持たない主義を貫くヴォーリズの精神は、人間的にも素晴らしさを感じます。
　
　
　
初日は近江八幡市街地を散策し、翌日に長浜の黒壁スクエアを見る予定です。
　
　

エリア 近江八幡・安土(滋賀)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• 交通: 2.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

８月に続き再度訪れる気持ちになったのは、週始めは飲食店がほとんどお休みで空き腹で街中をさ迷い歩いたリベンジからです。
　
一応、３年前に大体は見ているのですが近江商人の町並み散策なんて気に留めず、今回改めて写してきました。
　
　
そして、もう一つ・・　(*^^)v
前回泊まったグリーンホテルYesで、
　
【ふるさと旅行５０％割引】超お値打ち夕朝食付プラン
　禁煙ツイン　「是的菜館」のコース料理（４５００円相当）付きで　￥6500
　
　　・・なんてなのがあったから　(*^^)v
　
　
ケチケチ旅行の我が家にぴったしのプランです。
　

前回はＩＣ乗車券の不便さに頭を悩まされたので、今回はその裏をかけないかの実験です。まさに、気分は乗り鉄です。　(^^♪
　
　
名古屋から米原はＩＣ乗車券のエリアが跨っていて再清算が必要でした。
で、今回は米原まで切符を購入し、いったん改札を出て、再度ＩＣ乗車券で入場しました。
　
結果、名古屋・近江八幡の直通は￥1940ですが、１度降りたら計￥1820となり、￥120安くなりました。　
　
切符の不便さを我慢させられた挙句、値段も高くなる！
どこか、狂ってますよ！　ＪＲさん！
　
　
もう一つ作戦は・・
休日はＪＲ東海にも長距離ローカル列車が走ってまして、、、
と言っても浜松−米原間ですが　(*^^)v
　
でも、滋賀県方面への旅行にはとっても便利
だけど、長距離乗客が多いから名古屋駅で並ばねばいけないかも？
　
で、これからが作戦です。
名古屋駅の一つ前の金山駅から乗車することに
そうすると、名古屋駅で降りる客が多いから必ず座れる　(^^♪
　
１時間以上立ってるのは、前回の近江八幡旅行で懲りましたからねぇ〜
　
　
　
でも、デモ、でも・・
１０月１１日は関ケ原にてさわやかウォーキングが開催されてた。
よって、車内は満席　(･･？
　
幸い名古屋駅で座れたものの、関ケ原までは人混みの中
いやはや、今回も最初から思惑外れもいいとこですです。　( ;^^)ヘ..
　
　

米原駅に到着
ホーム乗り換えだけですので、外にまで出る必要はなかったのですが、、、

米原駅前でイベントが行われてました。
秋の行楽シーズンですからね
　
バルーンが目玉でしょうか？
　

米原駅の切符運賃表
ＪＲ西はちゃんとエリアが書いてある。
　
と言う事は、ＪＲ東海がサボってる証拠です。　怒
　

米原からの接続されてる快速を見送り、網干行きの普通列車に乗り近江八幡へ行きます。
　
網干って姫路のもっと遠くだよね。鈍行列車に乗ったら何時間かかるの？
神戸旅行で感じたけど、複々線の便利さに拍手です。

近江商人発祥の地
　
近江八幡駅に11時半頃に着きました。
　

カネ吉山本　本店　レストランティファニー
　
ティファニーで昼食を！
ヘップバーンは朝食ですが、私らは昼食を頂きに参ります。　( ^^)
　
が、開店早々と言うのに店内にはもう多数の客が・・
空席もあるのですが、予約で満席とか
　
　
有名店ですのである程度覚悟はしてましたが、予測がピッタシかんかん！
　
いつも思う
客が押し寄せる店は、必ず対応が横柄になる。
本来は、飛び込み客のためのスペースを開けて置かないと客が減ることになる。
常時満席だと近所の者は店に寄り付かなくなり、遠方からの客が減った時に慌てることになるが、もう遅い！
　
特に居酒屋系の店が新規オープンすると予約で満席にし、チラシを見て来店する地元民がガッカリして帰って行く。そして、２度と行くことはなくなる。　
　
　
まあ、その店の方針だからとやかく言う筋合いのものではないけれど・・
創業明治２９年の老舗とはいえ、ティファニーの案内係の対応は酷かった！
　
予約してまで行くことはないと言うのが私の流儀です。はいっ！
旅行のスケジュールがレストランに縛られちゃうから！
　

そば処　逢味庵
　
前回同様ホテルYES近江八幡へリュックを預けて、近くのお蕎麦屋さんへ
地元の人が大勢いました。こんな店が良いんですよね。　(^_-)
　

天ざるそば
　
味は普通かな？

きのこ５種そば
　
これは美味しかった！
だし汁など真面目に作ってるのがよく分かります。

さあ、街角散策の開始です。
　
近江八幡小学校の前
紅葉にはまだちょっと早いですね。

街中には、至る所から金木犀の芳香が漂ってました。
曇り空がちょっと残念。

近江商人の町並み散策　〜詳細版〜　のんびりと満喫ルートです。
　
　http://www.omi8.com/annai/course1.html
　

近江八幡小学校の横の小幡上筋交差点からスタートですが、
くるっと回ったところに小学校の旧正門がありました。
　
これ、すごい！
建物もルネッサンス調校舎で趣がありますが、エントランスの前庭はまさに旧制学校の名残です。
　
愛知県でも旧制中学はどこも同じデザインの校舎と前庭があり、こんな感じの校舎でした。
なお、名古屋では旧制第五中（現　瑞陵高校）には感喜堂と呼ばれる名古屋市最古の講堂があり、取り壊し直前に市長河村たかしの「保存せ〜い！」の一言により耐震設計がなされました。
　
歴史あるものは一度壊したら二度と再建できなくなる。
私の卒業した高校も瑞陵と同じ校舎がありました。今は・・どうなってるやら？( ^^)

さて、こちらも古いものですが・・
　
ヴォーリスが来日当初に住んでいたと言う池田町洋風住宅街です。

ヴォーリスと手を組んで事業を展開した吉田悦蔵宅です。

ヴォーリスは建築家として偉大な存在だったようです。
山の上ホテル、大丸心斎橋店など数多くの建築に携わったようです。

でも、このレンガは・・
出来損ないの不良品の再利用？　(^_-)
　
さしずめ、乱れ積みといった所でしょうか

新しいレンガと古いレンガが良くマッチしてます。

本願寺八幡別院　

勇壮な姿ですが、この日は門が閉ざされてました。
門の透かし彫り飾りがお見事です。

県指定有形文化財が多いようで、、
　
横から入れますが、遠慮しました。

付近はみな門前町だったようです。

京街道　道しるべ

京へ上る道だったのでしょう。

京街道の道沿いに近江八幡名物「でっち羊羹」の紙平老舗がありました。
　
江戸時代より伝えられてきた「でっち羊羹」は、天然の竹の皮に直接薄く延して包んだ蒸し羊羹で、竹の香りがしみ込んで風味抜群！
　
和た与が有名ですが、こちらの紙平は創業が古いのかな
甘いものが苦手な我が家も一つ購入しました。　( ^^)

商い中
優雅な飾り付けです。
　
さすが近江商人の町です。

釜屋
　
何を商ってるの？

小幡町通りの向こう側は資料館などがある観光通りです。
人がたくさん！

あきんどの里公園
駐車場になってます

その一角に土蔵があり・・

一帯は伴さんの邸宅跡とか　

こちらが入口で郷土資料館になっていて、入場券が必要とか
　
私らは、この入場券って言葉に弱いんです。
建物の価値は認めるけれど、昔のモノを並べてお金を求める場所はねぇ〜

近江八幡市立　資料館
　
パトカーも昔の資料かしら？　笑

近江商人のふるさと
　
　
近江商人は「三方よし（売り手よし・買い手よし・世間よし）」の理念があり、日本全国に広まったことでしょう
　
ヴォーリスも近江人の気風が気に入り、八幡を拠点に活動したのかも？

観光名所　新町通り
　
観光客が邪魔！　でも、皆がお互いにそう思ってる？　( ^^)

塀の上に張り出た松の木が立派です。

うだつのある家もありました。

この家はすごい！
　
住宅の作り方が全然違う

旧西川家住宅
重要文化財だそうで

ちょっと見にくいですが・・
杉の板を重ねた屋根は、寺社仏閣などでよく見かける建築方式です。

お洒落な板壁
削りだし手法とでも言いましょうか

ナイス！カップル！
古い面影の残る街角には和服が良く似合います。

大通りの大杉町通りへでますと、ここにも豪邸があります。
　
西川甚五郎邸宅

もう看板の字は読めませんが、屋根の付いた庵看板は豪商の証です
　
たぶん、江戸側は漢字で京都側はひらがなになってたと思います。
関宿のパンフレットに庵看板の説明がありました。

大杉町通りには現代の豪商「メンターム」の近江兄弟社があります。
資料館にもなってます

道を隔てて、ヴォーリスの像があります。
　
少女からお花を捧げられてますが、近江八幡市民もヴォーリスを尊敬してたのでしょう

アメリカのカンザス州レブンワース生まれを記念してあります
モチーフは峠の幌馬車でしょうか

八幡堀　石畳の小路にある近江牛専門店「千成亭」です。

お店の横に、コロッケ売り場と牛肉寿司の販売所がありまして
　
牛肉コロッケ　　１ケ　￥200
トロあぶり寿司　１個　￥400
美味しく頂きました　(^^♪

あゆの店　きむら
　
琵琶湖名産鮒ずしの名店です。

名古屋へ戻ってから気が付いたのですが長浜にも店があり、以前長浜のお店で購入した鮒ずしが美味しくて、今回の長浜旅行の目的の一つにしてました。

鮒ずし
　
美味しそうですが、長浜店より高め設定？
こちらの方が観光客が多いのか？

八幡堀
秋口でも時代劇にぴったしな

日牟礼八幡宮参拝です

たねや　クラブハリエ
　
店内は人混みで、覗いただけで早々に退散しました。

あっ晴れ！　(*^^)v
　
年代物のクラウン　エステートワゴン
ピカピカにレストアされてます。こんなのはトヨタ博物館にしかないはずだけど
お見事です！

日牟礼八幡宮

拝殿からではなく、本殿でお参りしました

由緒ある寺院には優雅なアーチの渡り廊下がありました。
この下をくぐって進むと奥の院があるのかな？

ご神木

脇社のえべっさん

かわらミュージアムを過ぎて

薬師橋
　
八幡堀の北側で観光地から外れてる橋です。

観光向け整備をもう少し広げていれば、こちらも客が溢れてたかも？

橋が薬師橋なら、町名も薬師町です。

あきんど道を行きます

見たところ、あまり昔の面影はないみたい

近江牛創作ダイニング　久ぼ多屋さん
　
前回は満席でした。

ぷ〜っ！
　
看板を見てください。なんとまあ、手抜きの新装オープンなようで　(^^ゞ
八幡のパンフレットにも「食堂」と書かれてるけど、カレーのお店　あたり屋さんです。
まあ、商品のカレーに手を抜いてなければＯＫですが。こんな店は大好きです。

旧八幡郵便局
　
ヴォーリスの建築ですが、現在はお土産売り場がメインです。

内部は吹き抜けがあり、明り取りの窓になってます。
お洒落な雰囲気です

あきんど道商店街　案内図

西川傳右衛門宅址
あきんど商店街の通りにひっそりと石柱だけが残ってます。

豪商西川家の謂れが書いてありますが・・
　
１１代目当主に「西川吉之助」が出てきます。
娘の「浜子」が聾者であったため、私財をなげうち聾教育に貢献した人です。
　
　
山本おさむ『わが指のオーケストラ』
マンガ本ですが一度読んでいただきたい
　
最近では佳子さまも手話でスピーチをする時代ですが、かつては口話法と手話との対立があり、西川氏が口話法をすすめ手話グループから残忍な悪魔のような扱いを受けてきた。
　
　
根本原因は、治らない障害を持って生まれて来ると社会から疎外されること。
人は言語により物事を考え意志の伝達ができるのだが、言語を持たない聾者はそれが出来ない。
肢体不自由なら車椅子・盲者なら白い杖で一般社会は障害に気が付くのだが、健康そのものの聾者には気が付かない。そして、言語がないから言われても分からない「お荷物・おバカな子」と烙印を押される。
　
言語に近い手話でも習わねば理解不能。ならば、最初から日本語を教えた方が良いと考えたのが西川氏たち。でも、口話法はとっても難しい！
　
口話法でも、聾者同士ならキュードスピーチと呼ばれる指文字に近い方法で会話ができるが、社会では読唇術のように読話をしなければならないから、ほとんど無理！
　
携帯の絵文字のように、手話に文字が付けられればどんなに教育が楽になるか
　
　
そうか、あの西川吉之助氏はここに住んでいたのか
　

県立八幡商業高校
ルネッサンス風の小学校より近代的ですが、エントランス前の庭の樹木の配置はほとんど同じ。校舎だけ建て替えたようです。
　
　
西川氏の家の近くだから、口話法を学んだ聾者がこの学校にいたかも？
　

近江八幡は「西川」を名乗る店や人が多いようで　(^^ゞ
　
布団で有名な西川産業も近江商人の家系だそうで、全国に広まった近江商人たちは「売り手よし、買い手よし、世間よし」の三方よしをモットーとしたそうな。
　
現代の企業の定款に「社会に貢献する」との言葉を先取りしてたのかも。
　
比べて、現代の企業は儲かれば良しとする風潮が強すぎる。だから、足元を手抜きすると傾くんじゃ！　　怒
　
　
　
さあ、これでホテルへ戻り、明日は長浜散策に行きます。
　

この旅行記へのコメント （2）

• FAさん 2015/10/20 20:19:24

  初めまして！！

  金木犀！！大好きですいい香りですね。実家には金と銀があります。
  車での移動が多い昨今。たまにはお散歩。良い季節ですものね。
  
  でっち羊羹。あっさりして甘い物苦手な方でもいけるのでは。
  どうでしたか。実は偶然目にした旅行記に実家・小学校が。そしてお買い上げくださりありがとうございました。（でっち羊羹）( ^)o(^ )。
  
  懐かしい近江八幡と買っていただいたうれしさで書き込みさせていただきました。私も旅行記いくつか書いております。よかったらお立ち寄りください。
  それではこれからもよい旅行を。
  
  
  

  チューぱぱさん からの返信 2015/10/21 04:34:43

  おはようございます

  FAさん
  こちらこそご来訪並びに投票をありがとうございます。
  
  でも、デモ、でも、、、、
  紙平さんが実家だなんて　(*^^)v
  どおりで、８月の近江八幡散策にもポッチを頂けたんだ。
  
  でっち羊羹はFAさんの口コミを見て、近江八幡散策ルート沿いにあることを知り、今回お店に寄った次第ですよ。
  
  焼酎の水割り片手に美味しく頂きました。( ^^)
  
  
  近江八幡は素敵な町ですね。特に水郷巡りは最高！
  あの頭の中が真っ白になるような静けさは何物にも代えられません。
  だから毎年訪問したくなる土地です。
  
  旅行記は、宿泊ホテルと長浜散策が続きます。
  よろしければ、しばし後にご来訪ください。
  
  実家のことは内緒にしておきましょうよ　(^^♪
  楽しい掲示板カキコをありがとうございました。
  
  今後ともよろしくお願いします。