酒とダンスとアミーゴと・アンダルシア～バルセロナ15日間一人旅（15）

2015/07/24 - 2015/08/08

３年前にサルサを始めたこともあり、スペイン語の響きが心地良い日々。
バルセロナ出身の女の子と仲良くなったり、周りの友人が今年続々とスペイン旅行に出かけ異口同音に絶賛・・うん、機は熟した。夏休みはスペインだ！
とはいえ、限られた予算の中での１５日間の旅。
制限があるからこそ、工夫する楽しみが生まれるんだ！
と、開き直った一人旅。
素晴らしい人との出会いと晴天に恵まれた素敵な時間でした。

エリア グラナダ(スペイン)

旅行記（14）の続きです。
お付き合いありがとうございます。
旅も中盤、グラナダに夜のとばりが降りた頃、夜10時ぐらいだと
いうのに、まだまだ気温は35度。

グラナダと、あとこの次の訪問地バルセロナでも沢山見かけた
「TIGER」デンマーク発信の、プチプラ雑貨屋さんで、聞けば日本にも
出店してるとか。

キャンパス地のクラッチバッグ風、と、パッケージに惹かれて
リコリス買いました。

もとから旨いもんではないのですけどね、サボテン味が、まじ不味い・・・これも経験。

のどが、かわきましたねえ。
命の水の時間です。

昼間、デパ地下帰りに（旅行記14を参照）、見かけて気になってたお店です。大通りに面してるし、ちょっと重厚なワインセラーみたいな店構え。
高かったらどうしようかな、ドキドキしながらのれん（ないけど、エアーで）をくぐる。

いつでも安心、サングリアは良心価格(2.9ユーロ)。

恒例のおまけタパは、柔らかいチョリソーみたいなのスライスが出てきました。
ちょい辛！お酒が進みます。

なごむなあ。
長い1日の終わりにここにきてよかった。

ぶら下がったイベリコハムを眺めながら、バーテンのマニュエルさんと馴染みのお客さんの会話をBGMに、もういつまでも飲んでたい。

お店も、カウンターもかなり年季もの。

オープンは、1870年。

マニュエルさんによれば、このレジは90才なんだとか。
現役です。

えーい、1人なんだけど頼んでまえ！！

カウンターにイベリコハムの花開く。

この旅で、生ハム1年分ぐらい食べたと思いますが
なかでもこれはピカイチ。
脂って、こんなに美味しいものなの？
脂って、こんなにすぐに口の中でとけるものなの？

これまで私が食べてきた生ハムって、何だったんだろ・・。
「おいしいでしょ？　うちはこだわった良質のものしか扱ってないから」
とマニュエルさんがウインク。

参りました。

ん？

お店の壁に。

え？

マニュエル「ああ、日本人の俳優が10年前に来たんだよ。
グラナダ紹介するロケだったみたい」

ほえー。

大阪のワインバーとの取引もあるそうで、実は有名なお店だったのかも。

今朝は早かったし、もう帰ろかな。
マニュエル、おあいそ！

マニュエル「はいはい〜〜（手に白チョーク）」

白チョークなんて、何年ぶりかしら・・って、おいっ！！

小気味よい音が、磨き込まれたカウンターに響きます。

これが、伝票代わりっていうことで。
生ハムプレートは10ユーロでした。あの量で！？あの旨さで！？

日本じゃ無理だ・・・。

次回は、翌日に行った洞窟住居のおはなしを中心に。
ニャン家族と、日本人のおじさまと出会った、素敵な1日。