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朝ホテル”オーベルジュ道後”の窓から改めて周囲を見渡す。<br /><br />南西に城山公園山頂の松山城、西の眼下に”放生園”、南に”道後公園”の緑が望める。<br /><br />義弟が”放生園”に”坊ちゃんからくり時計”があり、30分間隔でそのからくりがメロディーに乗って動き出すと教えて呉れたので、その時間を見計らって、道後散策を開始する。<br /><br />ホテル前の坂を下ると、正岡子規の像と二つの句碑の先に目指す”坊っちゃん時計”が際立って建っている。<br /><br />脇に”放生園”と”坊ちゃんからくり時計”の案内板があった。<br /><br />その右手に昨夜道後温泉本館の湯船で見たような、太い石の筒があり下に道後温泉足の湯とある。<br /><br />”放生園”の先の昨夜食事をした商店街前を通り過ぎ、その奥にかっての道後温泉駅を復元した木造ながら洋風の駅舎が建ち、その手前の広場には夏目漱石が道後に来た際も乗ったと云う列車が置かれている。<br /><br />案内板に”坊ちゃん列車”と記されている。<br /><br />この列車は単なるディスプレーとして置かれているのでなく、市電と同じ軌道を、毎日ちゃんと街中を走って人気を集めているらしい。<br /><br />そうこうしている内に”坊ちゃんからくり時計”が動き出す時間だと知らされ、”坊ちゃんからくり時計”の傍に戻る。<br /><br />”坊ちゃんからくり時計”の隣の足の湯には待ち兼ねた観光客の足がびっしり並んでいた。<br /><br />時計の針が8時30分を指すと、鳴り出したメロディーに合わせて、時計板が回り始め、時計板の裏のマドンナ像が最初に姿を現す。<br /><br />時計塔が上下に伸び始め、マドンナ像の上では太鼓がならされ、最下部は湯船の情景が現れる。<br /><br />時計塔を囲っていた格子戸が順次開き、中から”坊ちゃん”に登場したであろう人達が一斉に姿を現す。<br /><br />時計塔が縮み、格子戸が閉じた後も、マドンナだけは暫く佇んでいる。<br /><br />漱石の小説”坊ちゃん”の中のマドンナは主たる役でもなく、マドンナには一言もセリフを与えていない。<br /><br />にも拘らずその美しさを、かの辛辣な漱石が「水晶の珠を香水で暖ためて、掌へ握ってみたような心持ち」と、表現している。<br /><br />松山に在中したマドンナのモデルと云われるその人柄と装いは、当時の片田舎の松山にあって、新しい時代到来の象徴だったに違いない。<br /><br /><br /><br /><br />2015晩夏家族旅行プラス(目次)に戻る<br />http://4travel.jp/travelogue/11063011<br /><br />2015晩夏家族旅行プラス1;四万十川に魅かれて (目次)に戻る<br />http://4travel.jp/travelogue/11064532

1;四万十川に魅かれて1−5;坊っちゃんの道後温泉散策

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2015/09/12 - 2015/09/12

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WT信

WT信さん

朝ホテル”オーベルジュ道後”の窓から改めて周囲を見渡す。

南西に城山公園山頂の松山城、西の眼下に”放生園”、南に”道後公園”の緑が望める。

義弟が”放生園”に”坊ちゃんからくり時計”があり、30分間隔でそのからくりがメロディーに乗って動き出すと教えて呉れたので、その時間を見計らって、道後散策を開始する。

ホテル前の坂を下ると、正岡子規の像と二つの句碑の先に目指す”坊っちゃん時計”が際立って建っている。

脇に”放生園”と”坊ちゃんからくり時計”の案内板があった。

その右手に昨夜道後温泉本館の湯船で見たような、太い石の筒があり下に道後温泉足の湯とある。

”放生園”の先の昨夜食事をした商店街前を通り過ぎ、その奥にかっての道後温泉駅を復元した木造ながら洋風の駅舎が建ち、その手前の広場には夏目漱石が道後に来た際も乗ったと云う列車が置かれている。

案内板に”坊ちゃん列車”と記されている。

この列車は単なるディスプレーとして置かれているのでなく、市電と同じ軌道を、毎日ちゃんと街中を走って人気を集めているらしい。

そうこうしている内に”坊ちゃんからくり時計”が動き出す時間だと知らされ、”坊ちゃんからくり時計”の傍に戻る。

”坊ちゃんからくり時計”の隣の足の湯には待ち兼ねた観光客の足がびっしり並んでいた。

時計の針が8時30分を指すと、鳴り出したメロディーに合わせて、時計板が回り始め、時計板の裏のマドンナ像が最初に姿を現す。

時計塔が上下に伸び始め、マドンナ像の上では太鼓がならされ、最下部は湯船の情景が現れる。

時計塔を囲っていた格子戸が順次開き、中から”坊ちゃん”に登場したであろう人達が一斉に姿を現す。

時計塔が縮み、格子戸が閉じた後も、マドンナだけは暫く佇んでいる。

漱石の小説”坊ちゃん”の中のマドンナは主たる役でもなく、マドンナには一言もセリフを与えていない。

にも拘らずその美しさを、かの辛辣な漱石が「水晶の珠を香水で暖ためて、掌へ握ってみたような心持ち」と、表現している。

松山に在中したマドンナのモデルと云われるその人柄と装いは、当時の片田舎の松山にあって、新しい時代到来の象徴だったに違いない。




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