2015年3月千葉県房総　墓参ついでの文化財巡り

2015/03/21 - 2015/03/21

2015年3月．房総へ墓参り．
ちょっと空いた時間で長南町，市原市，大多喜町，いすみ市の文化財探訪．

過去の旅行を思い出しつつ作成した備忘録．

エリア 長南・睦沢(千葉)

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 4.0
• ホテル: 2.5
• グルメ: 3.0
• 交通: 3.5

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: レンタカー 新幹線
• 旅行の手配内容: 個別手配

仙台から東北新幹線で東京駅．
外房線特急「わかしお」待ちで改札を出てみた．
東京駅で降りることはなかなか無いのでじっくり正面から駅舎を見るのは初めてかもしれない．

東京駅 赤レンガ駅舎 名所・史跡

東京駅丸ノ内本屋．
1914(T3)年建造，設計辰野金吾，鉄骨煉瓦造2階建一部3階建，スレート葺，国重要文化財．
2012年に修復完了．スレート材の多くは雄勝石である．
駅前の工事はまだまだ続く。
バックの高層ビル無しの煉瓦駅舎が見たいが実現不可能だ．

東京駅 赤レンガ駅舎 名所・史跡

東京駅正面玄関．
皇室の方々が使われる車寄付き．
駅長室が隣接している．

東京駅 赤レンガ駅舎 名所・史跡

南側ドーム部に入ってみる．

東京駅 赤レンガ駅舎 名所・史跡

頂部の菊のほか，鷲，十二支などの彫刻が見られる．

東京駅 赤レンガ駅舎 名所・史跡

頂部を真下から．

東京駅 赤レンガ駅舎 名所・史跡

房総へ移動．
長南町笠森の笠森観音．正式には大悲山笠森寺．
784年最澄による創建とされる．本尊は十一面観音．
写真は坂の参道を上ったところにある二天門．風雷神像を安置．

笠森観音 寺・神社・教会

笠森寺観音堂．
1597年建造，四方懸造，木造一重，寄棟造，銅板葺，階段及び踊場を含む，国重要文化財．
国内唯一の四方懸造に眼を見張る．

笠森観音 寺・神社・教会

崖下南面．
建屋を支える柱は61本あるそうだ．

笠森観音 寺・神社・教会

崖下北面．
堂内拝観は8:00〜16:00(4月〜9月は16:30)，拝観料\200．

笠森観音 寺・神社・教会

堂内へ上がる階段より建屋下の柱組みが見られる．
補強の比較的新しい木材や岩盤面を保護しているウレタン？などが見られるも維持には必要なことだと思う．

笠森観音 寺・神社・教会

堂上へ．
天気がいいと房総の山々の眺望が見渡せるそうだが，この日は曇りだった．

笠森観音 寺・神社・教会

観音堂下にある宝篋印陀羅尼塔．
宝篋印塔と同意のようだ．

笠森観音 寺・神社・教会

笠森観音から10kmほど南下．市原市吉沢の鳳来寺観音堂へ．
鳳来寺観音堂は元々善福寺に所属，明治維新後鳳来寺と合併した．
観音堂は，室町後期の建造，木造一重，寄棟造，茅葺，国重要文化財．

ゴルフ場を挟んで東側の平蔵地区へ7分ほど走り西願寺阿弥陀堂へ．
1495年建造，木造一重，寄棟造，茅葺，国重要文化財．

西願寺阿弥陀堂附厨子 名所・史跡

西願寺にて終始案内してくれた猫．
やや太り気味．

人馴れしすぎだろ．

国道297号線を南下して大多喜に移動．
大多喜藩軍用金御用達の豪商渡辺家へ．
1849年建造，木造2階建，寄棟造，桟瓦葺，国重要文化財。

渡辺家住宅 名所・史跡

渡辺家から南100mほど．古い土蔵造の建物が目に入る．
金物屋，質屋を営んでいた釜屋で城下町大多喜の経済の象徴．
明治初期に建てられたそうだ．

通りを南に350mほど歩くと今度は造り酒屋．
18世紀後半創業の豊乃鶴酒造．
主屋は1874(M7)年建造，木造2階建，寄棟造，瓦葺，国登録有形文化財．
ほかに店舗，精米所及び貯蔵庫，酒蔵，工場，煙突が国の有形文化財に登録されている．

大多喜の街から見上げる大多喜城．
藩政時代は大多喜藩の藩庁，明治維新後に破却．
1975(S50)年に鉄筋コンクリート造2層4階建で再建．千葉県立中央博物館大多喜城分館として利用されている．
入場料\200，9:00〜16:00，月曜休館．

国道465号を30分ほど東へいすみ市大原に移動して大聖寺．
大聖寺は別名「浪切不動」と呼ばれる地元漁師の信仰を集める寺院．
不動堂は室町後期の建造，木造一重，寄棟造，茅葺，国重要文化財．

空き時間もここまで．