2014/11/23 - 2014/11/23
12位(同エリア96件中)
アルデバランさん
- アルデバランさんTOP
- 旅行記551冊
- クチコミ8件
- Q&A回答7件
- 920,851アクセス
- フォロワー66人
バッハがたった1年でミュールハウゼンに見切りをつけて転職する理由は謎です。
で、何処に転職したかというと後に文化教養都市として名をはせるあのゲーテで有名な「ワイマール」
前回と同じように新し就職先を見つけてから、ミュールハウゼンに見きりをつけてやってきました。
当時ワイマールはチューリンゲンの音楽の中心地となるべく、ザクセン=ワイマール公国が力を入れてました。
バッハはそれに応えてオルガンを弾くとともに夥しい数のオルガン曲を作曲しました。
そんなワイマールは見どころがタップリありますが、まずはバッハゆかりの場所に行ってみましょう。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 5.0
- 交通
- 5.0
PR
-
一夜明けて
昨日、夕食もろくにとらなかったのでお腹減ってます。
近くのパン屋さんで朝食を調達します。 -
部屋食しながら、宿でもらったワイマール市内の地図で計画練ります
-
9時前ですが地図を頼りに市内巡り出発
-
ゲーテもシラーもさしおいて
まずはバッハ!
市庁舎方面は? -
通りの向こうに見えてきました、マルクト広場が…
-
通りの建物を眺めていたら窓から人が…
「おーい」と手を振ってくれました -
マルクト広場に面してワイマール市庁舎が朝日を浴びます
-
そんなに広くない広場はクリスマスマーケットの屋台で埋め尽くされてるのでやむなく上を…
ちなみに右側の建物はワイマールゆかりのルーカス・クラナッハーが住んでた建物です。 -
有名人が泊まった由緒あるホテル・エレファントも広場に面します
-
ホテル・エレファントの横の塀に石板がありました!
-
「1708年から1717年までバッハが住んでた家がここにあった」
し、しかも
「ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハとカール・フィリップ・エマニュエル・バッハが生まれた」
でもカタリーナ・ドロテアとか双子のゾフィア、ヨハン・クリストフのことはでてません -
横にはオマケの石板
マッチ売りの少女も… -
通りの向こうには
今は警察署となった第二領主が住んでた「赤の城」
当時は赤かったんだね、今は白っぽい緑だけど…
目と鼻の先だからバッハはよくここ、行ったんだ。 -
反対側を振り返るとホテル・エレファントと向こうに市庁舎
-
赤の城前から眺めます
ホテル・エレファントの駐車場になってしまったバッハが住んでいた跡地
第二次世界大戦の空襲で破壊されてしまったとか -
赤くない赤の城を更に行くと
広場に面してリスト音楽大学
そして左側には10年前に大火に見舞われた世界で一番美しい図書館といわれる「アンナ・アマリア図書館」
かつて「緑の城」、今は白です -
更に…
黄色い建物の向こうに塔を伴った領主城館ヴィルヘルムスブルク(レジデンツシュロス)
かつて「黄色い城」と呼ばれていたそうな -
緑が赤で、白が緑で、黄色い壁の向こうに緑の塔の黄の城…
後ろ向きの大公カール・アウグストも何が何だか、こんがらがっちゃってます。 -
リスト音楽大学といえば
綺羅星のごとく音楽家を輩出したハンガリーのリスト音楽院が有名ですが
ワイマールのこちらは? -
そして、赤の城の一角に
見っけ! -
宮廷オルガニストとしてザクセン=ワイマール公国ヴィルヘルム・エルンストに仕える一方
隣接の赤の城の第二領主甥っ子のエルンスト・アウグストのもとにも足しげく通ったんですねバッハは。
なんせ、弟君のヨハン・エルンストは留学先のアムステルダムでイタリアの器楽作品の楽譜を大量に買ってきたから。
そりゃあ、ルター派正統主義のお堅い音楽ばかりじゃ肩が凝っちゃうからネ。 -
この赤の城でエルンスト・アウグストやヨハン・エルンストとイ・ムジチやイタリア合奏団でヴィヴァルディ聞いてたんだよね、きっと
-
面白くないのは領主ヴィルヘルム城のヴィルヘルム・エルンスト
焼きもちの挙句、「赤の城でナポリタン食べながらヴィヴァルディ聞くのは禁止!」 -
バッハも負けてません
「ピザ食べながらアルビノーニならいいじゃん」と上司からの命令を無視して逆らったもんだから、投獄されちゃいました。 -
では、その領主館ヴィルヘルム城、行ってみましょう。
バッハがこのワイマールに来たのは1708年だから、その時からあったんですね
この建物の横を通って… -
ザクセン=ワイマール公国の領主館ヴィルヘルム城(レジデンツシュロス)
-
バッハが投獄されたのはこの塔の下だそうです。
バッハもタダでは転びません
獄中生活では韓国ドラマたっぷり見れるんですが、平均律クラヴィア曲集の構想を練っていたとか
さすがセバスティアン -
ということはここには書いてないだろうね…
-
城館東南の角に天の城(ヒンメルスブルク)というバッハが勤務した城館教会があったのですが、1774年の火災で塔を残してすべて焼失してしまいました。
回廊を伴う4階建吹き抜けの天井近くに配置されたオルガンから降り注ぐバッハが奏でる音はどんなだったんでしょう… -
レジデンツシュロス
今は美術館となった城館の中に入ってみます。 -
中庭で入口方面を振り返ります
-
やっぱ売りはクラナッハー?
-
中は有料でしたが、チューリンゲンカードが使えます
「バッハいわれのヒンメルスブルクないよね」としつこく聞きます
残念ながら跡形もないようです -
なるほど、クラナッハーね
-
ルター夫妻も居ました
-
この特徴ある顔はザクセン選帝侯のヨハン・フリードリヒとシビレー・フォン・クレーベかな?
シビレー・フォン・クレーベって言ったら、あのアン・オブ・クレーヴスの姉ちゃんだよね。
ヘンリー8世が「写真と実物が違い過ぎる!」って怒った、あのアン・オブ・クレーヴス -
絵はもうそろそろいいや…
-
窓から中庭を覗くと対面の東棟に人がぞろぞろと入ってゆきます
後で聞いたら、ピアノコンサートとのこと -
1774年に焼失したけど、見事に再建したのね
-
ほれぼれします
-
へ、蛇は嫌いだって!
-
居るじゃん
バッハ -
大分まわったので疲れたけど
ダメだよね座っちゃ -
塔の下に出てきました。
-
バッハが閉じ込められたとこ探しますがアキマセン
-
こちらは逆に開いており、2階に上がってみましたが誰もいません、不用心
-
クラナッハの建物の前を通って…
-
マルクト広場に戻ってきました。
あんなとこで日向ぼっこ -
次に向かったのは市教会聖ペーター・パウル
通称ヘルダー教会
ヤコブ教会に行く途中だったけど、こちらの方が断然でかい -
日曜日ね、今日は。集会してました。それが終わったら…
たまげました、突如オルガンが響き渡りました。 -
バッハのカンタータでも一番好きな140番「目覚めよと呼ぶ声が聞こえ」を編曲した
コラール前奏曲BWV645「シオンは物見らの歌うの聞けり」です。
感動にうちひがれしばし呆然 -
まだ胸がドキドキしてますが近寄ってクラナッハー祭壇を見てみます。
十字架上のキリストから癒しの血がクラナッハー本人にピューっと滴ってます。
マルティン・ルターは聖書を持って「キリストはん、槍で小突いたらアカン…。新訳聖書にも書いてあるがな…」
そして、後ろの方では裸のアダムが悪魔から逃げてます。
左の扉にはザクセン選帝侯のヨハン・フリードリヒとシビレー・フォン・クレーヘが手を合わせてます
右の扉はその子供たち3人もなむなむ -
マルティン・ルターが三様の姿で。
修道士、騎士、真ん中は「ドイツ語版聖書、出版するから買ってネ…」 -
この市教会はバッハの母方の従兄で友人のヨハン・ゴットフリート・ヴァルターがオルガニストを務めてました。
-
内陣の一番奥にはクラナッハーの墓碑が見えますが、エルンスト公家のお墓が立派だからかすんでしまってます。
-
洗礼台もあります。
石板にあったようにフリーデマン・バッハやカール・フィリップ・エマニュエル・バッハはここで洗礼を授かったんでしょうね。 -
ダメだって!
ご利益があるからって触っちゃあ -
床のど真ん中に堂々とヘルダーの墓碑
-
ちょうど12時
ノドがやたら渇きました
お腹も減ったので少し休みます。 -
甘いの食べたらまたノド乾きそうですが、誘惑には勝てません
-
体力回復したのでヤコブ教会に向かいます。
こっちでよさそうです -
あら〜、馬車で街巡り
ちょっと恥ずかしいけど… -
で、ヤコブ教会
バッハの従兄で良き理解者、友人のヨハン・ゴットフリート・ヴァルターの墓があります。 -
オルガンがあんな高いところに
3階、4階席もあります。
今はなきバッハが勤務した城館教会の天の城(ヒンメルスブルク)のオルガンもあんな感じだったんかな -
説教壇が祭壇の真上にあります
-
南側にヨハン・ゴットフリート・ヴァルターの墓碑ありました。
-
あらら、クラナッハーの墓碑がまたありました。
こっちは息子の小クラナッハーかな?
それとも… -
最後はオマケ
ゲーテの奥さんクリスティアーネのお墓
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (2)
-
- カスピ海さん 2015/10/12 13:55:47
- オルガンが!!
- アルデバランさん
こんにちは
> バッハのカンタータでも一番好きな140番「目覚めよと呼ぶ声が聞こえ」を編曲した
> コラール前奏曲BWV645「シオンは物見らの歌うの聞けり」です。
> 感動にうちひがれしばし呆然
うぉ〜 そんなのが始まっちゃったんですか。すごいなあ。
もし居合わせたら、号泣して、神よーと思っちゃって、
入信の書類か少なくとも奉賛会の振込用紙にサインしているかもしれません^^
いい旅ですね。
クラナッハ見ても、これからバッハが心の中で鳴り響くと思います。
アルデバランさんの旅行記には音楽があふれていますね。
- アルデバランさん からの返信 2015/10/12 22:02:46
- RE: オルガンが!!
- カスピ海様 こんにちわ
ワイマール、ヘルダー教会でのコラール前奏曲は前日の空振りを吹き飛ばす出来事で、ほんとうに高揚して舞い上がってしまいました。
慌ててデジカメを音入りの動画モードにしました。ということで途中からですが動画もあるんですよ…
ちなみに、最後の街ライプチッヒに夜着いた時、トマス教会に直行しました(宿が近くだったので)
遅いので閉まってる思ったら開いており、同じように集会しておりそれが終わったらまたオルガンが…
ブクスフーデでした!
ドイツではこのようにバッハの音楽が身近な物であることに感動しました。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
2
68