シルバーウィーク 鞆の浦・汀邸遠音近音

2015/09/22 - 2015/09/23

話題の汀邸・遠音近音（みきわてい・をちこち）に泊まってみました。
広島からは近いのでシルバーウィークの渋滞にもそれほど苦にならない距離です。

福山は私の住む広島市から近いため、これまでふらっと観光に来ることはあっても泊まった事はありませんでした。
今回は稲刈り後の泥落としということで高齢の家族連れということもあり、近場での一泊という選択肢に。

とはいってもシルバーウィーク、5月に予約しても希望の部屋はキャンセル待ちでした。

エリア 鞆の浦・鞆公園(広島)

この施設には隣接する駐車場はなく、姉妹館の欧風亭に車を駐車し、宿の車で送迎してもらえます。
小さな軽バンだったので不思議に思っていたのですが、宿へ入る路地の狭いこと。
半分縁石に乗り上げながら道を進みます。路地の奥に風情のある昔の町家風の旅館入り口がありました。

玄関を入ってすぐは古い家を改装したもので、梁も昔のまま。

古い建物は入り口だけで、廊下を抜けると海側の5階建ての客室のある館内へ移動します。

ロビーです。ソファや個性的な椅子が配置してあり、それぞれ案内された場所でチェックイン手続き。

私達は海の見える窓際の席に案内されました。
ウエルカムドリンクとして、ジンジャーシロップをソーダで割った爽やかな冷たい飲み物とクッキーが出されました。

リクエストを出していたアッパースイートに数日前に空きが出たということで、最初予約していたスイートからチェンジしてもらいました。海側に和室が二間あり、広々。

奥にはツインベッドルーム。
義母と私達夫婦なので、寝る時間帯や過ごし方が違うため、こういう部屋が助かります。ベッドルームからも和室からも、それぞれ廊下に出られるため、トイレやバスが使いやすかったです。

パウダーコーナーは2シンク。
ただ部屋付きのお風呂につながっているため、朝、お風呂に入るときは洗面の人とかち合わないように気を使います・・
アメニティはお風呂に用意してあるタンクはポーラでしたが、小さな容器でフェラガモ製のものがあり、もちろんそちらを利用しました。髪がサラサラになりました！
お部屋のお風呂は何度も入りたいので、できればもう少しバスタオルやフェイスタオルが用意されていれば嬉しいです。

部屋のお風呂は洗い場が手前にあり、バルコニーに面してヒノキの浴槽があります。
お湯は24時間張ってありいつでも入れます。自分で溜めないでいいので楽ですね。
バルコニーでくつろいでいる家族から見えないように、格子戸をしめることもできます。

無料のお水のボトルやコーヒーが用意されています。

コーヒーは豆・ミル・サーバーなど一揃い用意されているので、部屋で自分でゴリゴリやりました。いい香りが立ち、とても美味しいコーヒーがいただけます。

お部屋の和室のひとつ。
こっちが奥なので、義母の寝室にしました。

5階のフロア図。
アッパースイートは5階に一部屋と2階に3部屋あるようですが、5階は貸し切り風呂もすぐ隣だし、眺めは良いし、とっても良かったです。
リピートするならここですね。

手書きのお部屋案内、詳しくてわかりやすいです。

貸切風呂は5階に2つあり、無料で使えますが45分の時間制限で予約が必要です。
この旅館は大浴場が無いため、大きなお風呂に入るには欧風亭のお風呂に入れるそうで、お宿のスタッフさんに頼めば車で送迎していただけるそうです。
でもお部屋のお風呂と、こちらの貸し切り風呂で一泊では充分でした。

貸し切り風呂のパウダースペース。

バルコニーには木製のチェアが2つあり、思いがけずリクライニング、体の動きにフィットするので固くなくなかなか座り心地が良いです。

向かいは弁天島、その向こうが仙酔島で、国民宿舎と海水浴場があります。
キャンプする人なら、この海水浴場の奥にキャンプスペースもあります。
夏の夜はここの砂浜で海ほたるが見れるそうで、無料のガイドツアーがあるようでした。

その仙酔島への市営渡船場は宿のすぐしたにあり、歩いてすぐ。

仙酔島への往復は平成いろは丸。料金は往復で240円です。
1時間に3本就航しており、行きやすいと思います。所要5分くらいかな。
仙酔島でキャンプする人が大きな荷物を持って乗船していましたが、荷物は料金が別途かかるようです。

仙酔島で帰りのフェリーを待っている時に見つけた張り紙、他にも猪とか出るみたいです。

渡船の時刻表です。
結構頻繁に行き来があって便利な航路です。

また、對潮楼は旅館を出て道路を渡ってすぐでした。

古い町並みへも歩いてすぐ。欧風亭やその他のホテルは少し遠いので、まだまだ暑い時期、助かりました。

楽しみだった夕食。
アッパースイートだけが部屋食だそう。
お料理の盛り付けも丁寧で手が込んでいました。
お造りに添えられていたバターナッツ（かぼちゃ）もいま流行りですね。
広島のレストランでもポタージュでいただきました。
お造りには土佐醤油の他にハーブオイルや檸檬塩も添えられ、色々な味で飽きること無く楽しめます。

吹き寄せ、変わり蕪蒸しです。
タチウオや渡り蟹、百合根や小さな青梗菜、菊の花びらの餡かけで、ゆずの風味が食欲をそそりました。

福山なので鯛しゃぶ。キノコも神石の原木椎茸やたもぎ茸、えのき、しめじなど。
次回来るなら鯛網漁の時に来たいな！
しゃぶしゃぶの鍋だしが椎茸と鯛の出汁でしたが最高に美味しかったです。

お肉料理も火加減がちょうどよく、柔らかく美味しくいただけました。
お肉は黒毛和牛、他に三良坂のモッツァレラチーズ、天婦羅など。

このあとはごはんものとデザートの盛り合わせ。
食事は特に特別なものを頼まなかったのですが、充分でした。
ただ、量は一般的な旅館のお料理に比べて少しボリューム少な目かもしれません。

お部屋の外のバルコニーの夜の趣。

翌朝も曇り。2日間、こんな感じでした。
天気が良ければ素晴らしい海の色が見えそうです。

朝食は1階までエレベータで降りてきてレストランで。

和食のほうの朝食です。左上の4つのお皿の乗ったお盆の下にもお料理があります。

下はサラダや刺し身こんにゃく、ひじきなど。
一見、量が多そうですが、少食の母もほとんど食べられるくらいの量でした。

メニューの説明がアルバムになっており、手描きの優しいイラストが添えられています。

主人のチョイスは洋食です。

洋食のお料理の解説も手書きのイラストと共に。

平飼いの卵、八朔ジュース等、ひとつひとつ、食材が厳選されています。

レストランの外にもデッキチェアがあります。ここでも寛げそう。より海面に近いです。

またゆっくりしたいときに来たいけれど、繁忙期は宿泊費がとても高いので、頻繁には来れません(^_^;)