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東京都庭園美術館は、東京 港区白金台(しろかねだい)にある旧朝香宮<br /><br />邸(あさかのみや)を利用した美術館です。<br /><br />昨年訪問しましたが改装中でした。<br /><br />今回は娘と1933年(昭和8年)に建設されたアール.デコ様式の素敵で<br /><br />現代でも新鮮で全てに豪華な建築物を拝見いたしました。<br /><br />この建築物は、朝香宮鳩彦(やすひこ)王と允子妃(のぶこ)の1920年<br /><br />代のパリのアールデコに魅せられ華やかで由緒ある美しさをもつ<br /><br />旧朝香宮邸は、幻の建築、アール.デコの美術品 と呼ばれています。<br /><br />東京都庭園美術館は、旧朝香宮邸の魅力と美術館としてギャラリーを<br /><br />新館した貴重で稀有な美術館です。<br /><br />*アールデコは、建築と工芸とファッションの名称。内装、家具等も含め<br /><br />        1920年〜1930年代のスタイル.<br /><br />

東京都庭園美術館(現代でも新鮮なアールデコ様式の旧朝香宮邸)東京白金台(港区) − 8月  2015年

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2015/08/24 - 2015/08/24

17位(同エリア323件中)

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hama

hamaさん

東京都庭園美術館は、東京 港区白金台(しろかねだい)にある旧朝香宮

邸(あさかのみや)を利用した美術館です。

昨年訪問しましたが改装中でした。

今回は娘と1933年(昭和8年)に建設されたアール.デコ様式の素敵で

現代でも新鮮で全てに豪華な建築物を拝見いたしました。

この建築物は、朝香宮鳩彦(やすひこ)王と允子妃(のぶこ)の1920年

代のパリのアールデコに魅せられ華やかで由緒ある美しさをもつ

旧朝香宮邸は、幻の建築、アール.デコの美術品 と呼ばれています。

東京都庭園美術館は、旧朝香宮邸の魅力と美術館としてギャラリーを

新館した貴重で稀有な美術館です。

*アールデコは、建築と工芸とファッションの名称。内装、家具等も含め

        1920年〜1930年代のスタイル.

旅行の満足度
5.0

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  • 東京都庭園美術館<br /><br />東京都港区白金台5−21−9

    東京都庭園美術館

    東京都港区白金台5−21−9

  • アール.デコ様式。<br /><br /> 1925年 当時のフランスのデザイン様式。<br /><br /> 直線と円を組み合わせた幾何学的パターンが特徴で、一方<br /><br /> アールヌーボーは、曲線を多用したパターン。<br /><br /> *アールデコ: フランス語のアール.デコラティフ(装飾美術)。

    アール.デコ様式。

     1925年 当時のフランスのデザイン様式。

     直線と円を組み合わせた幾何学的パターンが特徴で、一方

     アールヌーボーは、曲線を多用したパターン。

     *アールデコ: フランス語のアール.デコラティフ(装飾美術)。

  • 正面玄関ガラスレリーフ扉は、フラッシュドア。<br /><br /> 翼を広げる女性像。<br /><br /> 床全面のモザイクは細かい天然石で造られています。正面左の扉は<br /><br /> 第一応接室、右の扉は受付外套(がいとう)室。<br /><br /> *フラッシュドア:枠が見えない、一枚板のように見える扉。

    正面玄関ガラスレリーフ扉は、フラッシュドア。

     翼を広げる女性像。

     床全面のモザイクは細かい天然石で造られています。正面左の扉は

     第一応接室、右の扉は受付外套(がいとう)室。

     *フラッシュドア:枠が見えない、一枚板のように見える扉。

  • 第一応接室<br /><br /> 来賓のご用係や供待が主人を待つ部屋。(庶民とは違いますねぇ)<br /><br /> 柱、扉、窓わくは、カエデ材で統一されています。<br /><br /> 壁紙は、スイス製。

    第一応接室

     来賓のご用係や供待が主人を待つ部屋。(庶民とは違いますねぇ)

     柱、扉、窓わくは、カエデ材で統一されています。

     壁紙は、スイス製。

  • 大客室<br /><br />幾何学的にデザインされた花がモチーフ。<br /><br />ドアーの間に見える香水搭。上部の照明部に香水を配し、その熱で<br /><br />香りを漂わせたのが由来。フランスの製陶所の記録には、ラパンの輝く器。<br /><br /><br />*ラパン: 仏人 アンリ. ラパンがデザインした香水搭。<br /><br />

    大客室

    幾何学的にデザインされた花がモチーフ。

    ドアーの間に見える香水搭。上部の照明部に香水を配し、その熱で

    香りを漂わせたのが由来。フランスの製陶所の記録には、ラパンの輝く器。


    *ラパン: 仏人 アンリ. ラパンがデザインした香水搭。

  • 大客室<br /><br /> 家具、コーヒーセット、テーブル等の多くは1930年代のフランス製が<br /><br /> 展示されていて、忠実に当時を再現しているそうです。<br /><br />

    大客室

     家具、コーヒーセット、テーブル等の多くは1930年代のフランス製が

     展示されていて、忠実に当時を再現しているそうです。

  • ラジエターカバー<br /><br /> 蒸気や温水を利用した暖房装置を保護し、装飾する為に被せるカバー。

    ラジエターカバー

     蒸気や温水を利用した暖房装置を保護し、装飾する為に被せるカバー。

  • 大客室入り口ドアーには、エッチングガラスが使用されています。

    大客室入り口ドアーには、エッチングガラスが使用されています。

  • ここにもラジエターカバーが、施された暖房機。

    ここにもラジエターカバーが、施された暖房機。

  • 大食堂<br /><br /> 庭園を望み、大きく円形を描く張り出し窓は、開放的で来客時の<br /><br /> 会食用に使われたそうです。<br /><br /> 

    大食堂

     庭園を望み、大きく円形を描く張り出し窓は、開放的で来客時の

     会食用に使われたそうです。

     

  • レリーフはコンクリート製でしたが、フランスからの輸送途中に<br /><br />ヒビが入り、日本で型を取り石膏で作り直したそうです。

    レリーフはコンクリート製でしたが、フランスからの輸送途中に

    ヒビが入り、日本で型を取り石膏で作り直したそうです。

  • 大食堂から庭園を望む。

    大食堂から庭園を望む。

  • ベランダ<br /><br /> ベランダからは、芝庭や日本庭園が一望できます。<br /><br /> 殿下、妃殿下の居室からのみ出入り出来るご夫妻専用のベランダ。<br /><br /> 床には、黒と白の市松模様に敷かれた大理石。

    ベランダ

     ベランダからは、芝庭や日本庭園が一望できます。

     殿下、妃殿下の居室からのみ出入り出来るご夫妻専用のベランダ。

     床には、黒と白の市松模様に敷かれた大理石。

  • 第一浴室<br /><br /> 床には、モザイクタイル、壁にはフランス産の大理石が使われています。<br /><br /> 朝香宮邸には、第二浴室、第三浴室がありました。

    第一浴室

     床には、モザイクタイル、壁にはフランス産の大理石が使われています。

     朝香宮邸には、第二浴室、第三浴室がありました。

  • アールデコ様式は、建物の外観ばかりでなく屋内の家具、カーペット、<br /><br />照明、調度品などに渡り均衡のとれた美しさを楽しめることです。

    アールデコ様式は、建物の外観ばかりでなく屋内の家具、カーペット、

    照明、調度品などに渡り均衡のとれた美しさを楽しめることです。

  • 妃殿下居間。<br /><br /> 床は、タイルが引き詰められています。<br /><br /><br /> *朝香宮家:久邇宮朝彦(くにのみや あさひこ)親王の王子鳩彦(やすひこ)<br /><br />  が、明治天皇から朝香宮の称号を受け、創設した宮家。<br /><br />  鳩彦王は、明治天皇皇女允子(のぶこ)さまと結婚されました。

    妃殿下居間。

     床は、タイルが引き詰められています。


     *朝香宮家:久邇宮朝彦(くにのみや あさひこ)親王の王子鳩彦(やすひこ)

      が、明治天皇から朝香宮の称号を受け、創設した宮家。

      鳩彦王は、明治天皇皇女允子(のぶこ)さまと結婚されました。

  • ペンダントライト。

    ペンダントライト。

  • 旧朝香宮家邸の歴史<br /><br /> 朝香宮鳩彦王(やすひこ)軍人として欧州留学中(1923年)フランスで<br /><br /> 交通事故にあい足に大けがし、允子妃(のぶこひ)もパリに駈け付け<br /><br /> 2年余りをパリで過ごされた。アールデコ様式に強く影響を受け<br /><br /> 帰国後設計、建設。朝香宮家は、皇籍離脱の1947年まで住まわれました。<br /><br /> その後、1947年〜1954年 まで吉田茂外相、首相公邸。<br /><br /> 1955年から赤坂迎賓館が改装されるまで国賓、公賓の為の<br /><br /> 迎賓館として使用されました。

    旧朝香宮家邸の歴史

     朝香宮鳩彦王(やすひこ)軍人として欧州留学中(1923年)フランスで

     交通事故にあい足に大けがし、允子妃(のぶこひ)もパリに駈け付け

     2年余りをパリで過ごされた。アールデコ様式に強く影響を受け

     帰国後設計、建設。朝香宮家は、皇籍離脱の1947年まで住まわれました。

     その後、1947年〜1954年 まで吉田茂外相、首相公邸。

     1955年から赤坂迎賓館が改装されるまで国賓、公賓の為の

     迎賓館として使用されました。

  • アプローチには、大木の桜の木々があり瀟洒(しょうしゃ)な佇まいの<br /><br />邸宅があります。<br /><br />シンプルで清楚な建物で宮殿の面影はありません。

    アプローチには、大木の桜の木々があり瀟洒(しょうしゃ)な佇まいの

    邸宅があります。

    シンプルで清楚な建物で宮殿の面影はありません。

  • アールデコ様式を取り入れた貴重な旧朝香宮家邸に一歩入ると昭和初期の<br /><br />軍国主義の日本には想像も出来ない自由と開放的な直線と曲線の融合した<br /><br />美しい屋内の優しく且ついつまでも新鮮さを失わないアールデコ様式に<br /><br />心を奪われました。<br /><br /><br />ありがとうございました。<br /><br />写真 & コメント by 家内、娘

    アールデコ様式を取り入れた貴重な旧朝香宮家邸に一歩入ると昭和初期の

    軍国主義の日本には想像も出来ない自由と開放的な直線と曲線の融合した

    美しい屋内の優しく且ついつまでも新鮮さを失わないアールデコ様式に

    心を奪われました。


    ありがとうございました。

    写真 & コメント by 家内、娘

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この旅行記へのコメント (1)

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  • わんぱく大将さん 2015/09/12 22:07:39
    シンプルに感じました
    hamaさん

    ご無沙汰しました。 1カ月ほど夏休みで日本に帰っており、恥ずかしながら9月に帰ってまいりました。 日本ではいつもの如くどこかにでかけ、走り回っておりました。PCも殆ど日本では使えなかったので。

    拝見させていただいたここ、全体的にシンプルだと感じました。これも人、それぞれでしょけどね。

     大将

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