生涯の憧れの街　ニューヨークへ拾った命で行く！

2005/10/24 - 2005/10/29

古い話です。
10年前の旅行記。
近々ニューヨーク旅行に行くから情報収集に・・という方には不向きです。

生涯の憧れの街にせっかく行ったことがあるんだから、
記録しておきたいと、今更ながらの旅行記です。
・・・すみません。

エリア ニューヨーク(アメリカ)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 5.0
• ホテル: 2.0
• グルメ: 4.5
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: 鉄道 船 タクシー 徒歩 飛行機
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行なし）

この飛行機って、今はもう飛んでないかしら？

成田からニューヨークのニューアーク空港へ直行します。
本来は、メキシコ　カンクンに３泊、ニューヨークに3泊する
6泊8日の日程で行くはずでした。
記憶ある方もいらっしゃるかしら？
カトリーナっていうすごいハリケーンがヒューストン辺りに大影響を与えたその２つ後、ウィルマっていうのがメキシコ湾を襲い、カンクンは水没。
1日前に発った方々は小学校の体育館に避難されてます　と、出発予定前日に旅行者から連絡が来て・・・

それなら後半予定していたニューヨークだけでも！　と無理やり。
行程半分にしたら、爆安ツアーでした。

ホテルペンシルバニア。
大型のホテルで、安いツアーはよくこちらに泊るようです。

台風の影響もあり、異常な寒さでした。
ニューヨークに着くなりしたことが、メーシーズに行って長めのコートを買うことでした。
10月の末でも、ホテルはまだ暖房の準備はできていないといい、エアコンからは冷風が吹いてくる。
何度もフロントに問い合わせ、修理人は来るものの何の解決にもならず、持ってるだけのいろんなものを着たり掛けたり・・・
部屋は4階で景色は鉄クズが投げられてる中庭。

10年前の感想で申し訳ないですが、再びここに泊るかと言われるたら、
お断りします。

ホテル ペンシルヴァニア ホテル

ホテルペンシルバニアは、マジソンスクエアーガーデンの向かい。
地下鉄のペンシルバニア駅まではすぐ。
交通は至便です。

地下鉄に乗ってワールドトレードセンター跡地に来てみました。
当時のグランドゼロ。
見てみたかったんです。
あの日、青空の中に沸き立つ雲が雲でないと理解できるまで、
ずいぶんと時間がかかりました。
私の永遠の憧れの地、ニューヨークの、
最も象徴的なビルで起きた悲しすぎる光景を映し出すテレビ。

ワン ワールド展望台 建造物

当時は良くニュース映像なんかにも映った、溶けた鉄板で誰かが作った十字架です。
ここで働いていた人や、設計や建築にかかわった人に知り合いがいるわけじゃないけど、何故だか、涙が止まらない。

ずっと泣きながら、大型トラックが出入りする、雨の工事現場を見ていました。

ニューヨークテロから4年。
この時は、瓦礫は片付いて、たぶん、地下を整備する工事をしていたと思います。
まさしく、グランド0　でした。

ワン ワールド展望台 建造物

あまりも広い土地で、このトラックやショベルカー達がいったいどの程度の大きさなのか、想像が届かない気がしました。
周りのフェンスに貼られていた写真や手紙は、一か所にまとめられ、敷地の一画には、「このビルのことについて誰でも何かを話に来て良い場所」が設けられていました。
こじんまりとした空間が明るい色に彩色されて、若い女性が、たぶん話を聞いてくれる人でしょう、一人座っていました。

ワン ワールド展望台 建造物

バッテリーパークまで来てみました。
雨はやんだり降ったり、寒い。

マンハッタンのウォール街に
「Hot hot noodle」って言ううどん屋さんがありました。
店主は日本人の女性で、コックさんにはスペイン語で指示を出していました。
どういう経緯でニューヨークで2坪ほどの小さなうどん屋をやることになったのか、ゆっくり聞きたかったです。

バッテリー パーク 広場・公園

自由の女神が居るリバティー島に渡る船のチケット売り場です。
今日は波が荒くて、フェリーは欠航だそうです。。。

台風だってわかってたのに、無理して来ちゃったな〜・・・(T_T)

バッテリー パーク 広場・公園

遠くかすんで見える、あれが　リバティ　ステチューです。。。

バッテリー パーク 広場・公園

雨にけむるタイムズスクエアが見えて来ました。
この歩道には、”ミシンを踏む男”とか”ボタン”とかの大きな銅像があり、
そういう街だったのかな〜・・・

タイムズスクエア 散歩・街歩き

ええ、タイムズスクエアです。
ニューヨークへ来たな。いよいよ来たんだな。と思います。
工事のおじさんのレインコートすら　カッコよく見えます。

タイムズスクエア 散歩・街歩き

広告ってえのは　こう打つんだぜ　って感じの看板達。
これがビルの壁面だっていうことは、この中に住んでる人がいるのかしら？

タイムズスクエア 散歩・街歩き

右手の黄色い看板。
GUMBO屋さんで、海老の揚げたのが紙袋にガサッと入ってくるのとか
食べました。

タイムズスクエア 散歩・街歩き

一夜明けて、青空が見えました。
ペンシルバニアホテルの脇の路地に出たら、なんとこの位置にエンパイヤステートビル。
こんな近くだったんだ〜。
到着した晩に、風雨の中を上がっちゃったから、な〜ンにも見えなかったよね〜　・・・

エンパイア ステート ビル 現代・近代建築

朝の街はこんな感じです。
朝ごはんにベーグルとコーヒーを頂いたら、街歩きに出発！

エンパイア ステート ビル 現代・近代建築

バッテリーパク再び。
今日は行かれそうです。

バッテリー パーク 広場・公園

今日は乗れました。
ここから自由の女神の居るリバティー島に渡ります。
海から見るマンハッタンも素敵です。

見えてきたよ〜
大きい！
思ってたのよりだいぶ大きい〜！

自由の女神像 モニュメント・記念碑

正面に回り込んで・・・

自由の女神像 モニュメント・記念碑

女神さまの右手の桟橋に着けます。

自由の女神像 モニュメント・記念碑

上陸〜！
下を歩く人と比べて、こんなに大きい！

自由の女神像 モニュメント・記念碑

美しい！

テロ警戒から、体内を冠の所まで上がるのは禁止されていました。
あの鉢巻きの窓からニューヨークの街を見るのが夢だったけれど、
また、次に来る理由ができました。

いつか、上ってみたいな〜・・

グランドセントラル・ターミナル。
”恋に落ちて””追跡者””ボーンコレクター”・・
数々の映画が思い浮かびます。

ここが　ニューヨークの中心。

グランドセントラルステーションと言えばこちら。
世界中の牡蠣がいただける、オイスターバーです。
ちょっと天井が低い感じがしますね。

グランドセントラルオイスターバー シーフード

満員御礼。
思ったより店内は広いです。
カウンターに世界の牡蠣が氷の大皿に乗って名札をつけて鎮座してるはずなんですが、満員御礼で見に行けません。
迷っていたらイケメンウエイターが「任せろ」というのでお任せ。

世界中の牡蠣の盛り合わせ（と言っても5個ね）と、スチームロブスターもいただいちゃいました。
勿論　うまうまです〜♪
クラムチャウダーも、割り入れるクラッカーも、美味しかった〜♪

グランドセントラルオイスターバー シーフード

セントラルパークです。

あの映画で、このドラマで、何度見たでしょう。
それにしても、1日でペンシルバニア駅→マンハッタン→バッテリーパーク→自由の女神→グランドセントラルステーション→セントラルパーク・・・

疲れました。少し無謀でした。
もう少し時間に余裕を持って、セントラルパークで昼寝するくらいのラフで、次は来たいものです。
オータム・イン・ニューヨークの頃がいいかな〜・・・

セントラルパーク 散歩・街歩き

何か、見たことがあるような建物ですよね〜
映画かドラマか・・・
ジョンレノンが住んでたダコダハウスってこんな感じじゃあ・・・
ありませんでしたかね〜(^.^)

ナイトクルージングに出ました。
揺れる船の上から三脚もなしで撮るんじゃあ、こんなもんです。

この年の春に、癌がみつかりまして・・・
告知から手術までの2週間で何がしたいか・・・
死ぬまでに1度は行きたいと思っていたニューヨークに旅行するか、
今、身近に居てくれる人たちにお礼をキチンと言ってから入院するか・・・
迷って、後者を選びました。

手術後、もしも旅行に行けるほどの命が残っていたら、ニューヨークに行こう！
そのためにも、無事に手術室から帰って来よう！　そう誓って受けた大手術でした。

お陰さまで、拾った命で、永遠の憧れ　ニューヨークに来れました。
この夜景をしっかり目に焼き付けて、何度も何度も焼きつけて
主人に　連れてきてくれてありがとう　と言いました。

もうお別れの朝になっちゃいましたよ、エンパイア君。
みっちり濃い3日間。
ありがとうございました。

ニューヨークを「人種や文化の坩堝（るつぼ）」とかいいますよね？
私が感じたニューヨークは、逆に、すべての発信源？
文化や経済や流行や・・・
すべての事がここからほとばしり出る、そのエネルギーに満ち満ちているところ・・・という感じでした。

アメリカは、いつも私を圧倒する。