71年前の戦場へトラック諸島でDIVE！～徴傭船 西江丸(SEIKOU MARU)～

2015/01/11 - 2015/01/11

5日～12日までトラック諸島で計16本潜ってきました。
11日の1本目は、排水量5385㌧ 全長120mの貨物船の西江丸。
1940年(昭和15年)7月17日に播磨造船所で竣工した大連汽船の貨物船。
1943年(昭和18年)6月30日に海軍に徴傭され、一般徴傭船として輸送任務に従事。
トラック入港直前の1943年(昭和18年)8月1日に米潜水艦の魚雷1発が命中し大破。その後トラック基地で修理に従事。
そして2月17日～18日のトラック空襲(作戦名ヘイルストーン)に参加した空母エンタープライズ及びエセックスの艦載機の攻撃を受け炎上。
1名の戦死者を出し翌18日にエテン島(旧名 竹島)の東、水深50mの海底に水平状態で沈没。
黙祷の後、潜行開始。

エリア チュック（トラック）(ミクロネシア)

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 船 徒歩
• 航空会社: ユナイテッド航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

西江丸の説明用ボード。

船尾に被弾し沈没する西江丸。

ポイント名 西江丸。
平均水深20.0ｍ Max38.2ｍ 透明度Max15m 水温29.5℃
12?タンク背負っての38分のダイビング。
今回8回目の減圧潜水！
潜行してすぐに艦橋に到着。

露天船橋の操舵装置。
昔の一部商船では船橋上の暴露部で操船していました。
本来、暴露船橋には支柱を立て帆布の日除け（雨除け）用の天幕がありましたが、長い年月の経過で朽ち果て天幕等一切見当たりません。

こっちはテレグラフ。
珊瑚に覆われています。

船橋内に進入。
西江丸の船橋は３構造になっています。
長い年月で朽ち果てた機器。

机の上にはビール瓶等が散乱しています。

浴槽のタイルは色あせる事なく７１年前のまま。

洗面台と小便器。

さらに下りると靴の残骸が散乱していました。

さらに進みます。

また浴槽が...。

またトイレ。
船はこの時代にはすでに水洗トイレです。

ようやく船外へ
狭い！

船首へ向かいます。

巨大な船橋。

前部マスト。
まるで十字架です。

船首のラッタル。

船首からの一枚。
透明度が意外と悪く前部マストが、かすかに視認できます。

船橋に戻ろうとすると船尾方向からクラゲの大群が流れてきました。

幻想的！

船橋に到着。

船橋暴露部。
デッキの木の部分は長い年月の経過で朽ち果ています。

中央部のキングポスト。
またクラゲの大群が...。

神秘的！

十分減圧して浮上開始します。

さらは、西江丸。
浮上すると急激に時化てきて急ぎ港へ。
本日の2本目は中止です。