2015/07/18 - 2015/07/20
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Zebraさん
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家族ぐるみで付き合いのあるドイツ人が来日したので、家族同伴で平泉をまわった。同行した東北大の先生と私は、英語こそ話すが極端な理系で歴史音痴である。娘と息子は、子供ながらも歴女&歴史オタクだが、英語は苦手だ。
……観光地の説明が、とてもとても難しい……
<旅程>
7/18 東京発10:48?山形着13:29 新幹線つばさ79号
仙山線で山寺に行って、登山。仙台に移動して宿泊。
7/19 レンタカーで平泉まで。金色堂など見て、祭畤(まつるべ)温泉に宿泊。
7/20 厳美渓に寄り道しつつ、仙台に戻って(私たちは)仕事。家族は他にも行ったらしい。
限りなく最終に近い東北新幹線で帰京。
- 旅行の満足度
- 4.5
- ホテル
- 5.0
- 同行者
- その他
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- レンタカー 新幹線 JRローカル
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
ドイツ人の友人と東北大の先生と、私達夫婦と子供でレンタカーを借り、世界遺産にもなっている平泉へ行く。
昨日につづき、今日も雨は降らない。移動中に降っていても目的地では晴れる。 だれか晴れ男(女)がいるようだ。 -
まずは月見坂を進んで、弁慶堂に行く。
華やかな旗が、万国旗みたいだ。「これで黒があるとドイツ国旗が作れるね」、と、小学生の息子が言う。周りには中国人観光客がたくさんいるが、カメラを頼めばすぐに撮影してくれるし、
彼らも説明のパンフレットを見ながら、ゆっくりと建物を回っているし、東北に来るディープな観光客は、旅慣れていて東京で大騒ぎで爆買いをしている人々とは違うようだ。中尊寺 寺・神社・教会
-
ドイツ人が聞く。「この人は武士?」
先生「弁慶って何した人だっけ? 牛若丸の家来?」
私「あれれ?でも、京都にいたんじゃなかった?」
歴史知識皆無の我々を見かねて、歴女の娘が説明する。でも、彼女の英語では足りないので通訳してやりながら「へえええ」と、思う。ふうん、弁慶はBodyGuardだったのね。でもって、元は悪人だったのに、改心したのね。 -
かの有名な中尊寺。歴史音痴でも中尊寺の金色堂くらいは知っている。
これだけ頻繁に東北大に出張してきているのに、自分が中尊寺に来ることがあるなんて、思ってもみなかった。
先生曰く「いやっ、東北大からも遠いですからっ」中尊寺 寺・神社・教会
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本堂に安置された仏像。
その横の、綺麗な墨文字が書かれている朱印受付所に、娘が張り付いた。朱印帳も売られていて、その場で名前も入れてくれる、という。
私は以前、日本人ながら朱印帳のシステムを知らなくて、来日した留学生を靖国神社に案内した時に、初めて聞いた。娘に話したら、目がハート型になった。
目の前で墨文字を入れてくれるのは、確かに見ていて美しい。それに朱印帳の一番初めが平泉だというのも、とても素敵だ。 -
中尊寺の金色堂は、覆堂(さやどう)の中に保護されている。だからこれは、鉄筋コンクリート製の覆堂の外壁だ。
科学者たちは、金箔の厚みはどのくらいだろう? どうやって輝きを保つのだろう? 金箔って、叩いて3ミクロンくらいにするんだっけ? いや、金銀合金で形成して昇温して銀を飛ばすってのを聞いたことあるよ。
……無粋な会話して、歴女の娘に冷たい目で睨まれた。
でも、金色の仏像たちは、ストレートに綺麗だと思う。歴史には興味がなくても、日本人も外国人も美しいものは好きなのだ。中尊寺 寺・神社・教会
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これは、旧覆堂。
1965年に金色堂の覆堂をコンクリート製にしたというから、それまではこれに守られていたのか……
Cover、Protector、Weather protection、どの言葉も少しずつ違う気がするが、友人には伝わったようだ。中尊寺 寺・神社・教会
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昨日の山寺に続き、今日も階段が多い。
東北の人たちは健脚だったのか。 -
どの建物も、緑に溶け込んでいる。
お堂でなくて、社務所のようなところも古いのだろうが、
ガラスもコンクリートも、寺の一部だ。 -
こうした何気ない色味も、緑に映える。
初来日した時にはカメラ4台を抱えてきた友人(今回は一眼デジカメのみ)が、日差しや木漏れ日がちょうどよくなるタイミングを待って、長い時間をかけて、シャッターチャンスを探していた。 -
こんな木の根の階段ならば、苦ではない。
-
門構えが素敵な大長寿院。
ちょうど陽が射してきて、物語の一シーンのようになった。 -
普段一緒にいるので、身長190overの彼を見慣れてしまったが、こういう所で離れて見るとたしかに大きい。時々、すれ違う人が振り返る。でも彼の心の動きはとても穏やかで、日本の寺に溶け込んでいる。
なお、向こう側にいる息子は、140cmだ。 -
水かけ神輿のお祭りが、昼過ぎに中尊寺にやってくるタイミングだった。『かんざん停』から子供は友人を誘って「見てくる?」と、出て行ってしまった。日本人の大人たちは、食事が来るのを待ちながら留守番だ。
ま、せっかく日本に来ているんだから、いいけどね。案の定、戻ってきた彼は上機嫌だ。「エキサイティングだ♪ 楽しい♪ で、どうして水をかけるんだ?」
その場では、よく知らないけど農業国だから水をコントロールする必要があったんじゃないか、とか、夏の神輿担ぎに水をかけて熱気を覚ますのが、エスカレートしたんじゃないか、とか、いやいや聖水みたいなもんだ、とか、適当なことを言ったけど……
ごめんなさい。まだ調べてません。
写真は娘から貰った。水かけ風景は動画のみだったが、これもよく見ると、担ぎ手の人たちの頭から水が滴っている。かんざん亭 グルメ・レストラン
-
さて、先生が次にアレンジしてくれたのは、猊鼻渓(げいびけい)の船下り。旅程づくりを全部まかせて、しかもドライバーまで引き受けてくれて、ありがたいことこの上ない。
猊鼻渓は水がきれいで透明で、船に寄ってきている魚に触ることすらできる。猊鼻渓舟下り 乗り物
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我々の船を操ってくれたのは、長野さん、という船頭さんだ。おやじギャグ満載で……通訳するのに困った。みんな交代で、いっしょに写真を撮ってもらう。 これは歴女の娘(18歳)。
「14か、15くらいに見えるよね、日本人だからかな」
彼女が3歳の時から知っている友人は、言いたい放題だ。胸がなくてウエストもないからか? 娘が聞いたら怒るぞ。 -
船の折り返し地点。
川下りと言っているが、実際にはここまでは川上りで、ここから乗り場に戻る方が川下りになるんだそうだ。 -
5個100円で、「運」や「恋」と書かれた焼き物の石を買い、反対岸の岩にあいた小さな穴に入ると、望みがかなうそうだ。
バスケ部の息子は熱くなって(中央わずか左で飛び上がってる子)、10個投げて一つだけ入った。
娘が投げた石は、岩に当たって割れた。「恋が、砕け散ったああああ」…どうせ彼氏もいないんだから、いいじゃん。 -
猊鼻渓の岩も震災時に崩れたらしいが、見どころにしていたの岩には被害もなく、2,3日後には営業できる状態だったんだそうだ。それよりも、台風が来ると水が上がってきて、売店などが水没するらしい。
写真は船づくりをするところ。ここで使っている船は、すべて手作りのものだそうだ。 -
岩の雰囲気はローレライロックみたいに険しいけれど、川の水深は平均1メートルで、「落ちたら泳ごうとしないで立ち上がってね」だそうだ。
1,600円で90分(折り返し地点で別の船に乗換えれば、もっとのんびりできる)は、
なかなかコストパフォーマンスの良い船旅だと思う。 -
遊び終わって、温泉旅館に向かう。
これも先生が選んでくれた、祭畤(まつるべ)温泉の『かみくら』という宿。神々の隠し湯、と、書かれている。Tabist 祭畤温泉 かみくら 宿・ホテル
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ウッディな感じの内装で、抱えきれないほどの太い柱が、中央に4本立っている。
こじんまりした旅館だが、スリッパをはかずに歩き回れるオール畳の贅沢な内装だ。庇の長さや屋根も雪国仕様で、窓から細かなところを見て回るのも面白い。
温泉もあまり熱くなくて、匂いも穏やかなので、外国人と行くにはとても良いかも。 -
食事風景。
若竹に、カニ&アワビに、パリッと焼いたアユに、どぶろく鍋に、前沢牛の石焼ステーキ(油を塗った石が加熱されていて、その上で焼く)炊きものはずんだ豆を使った上品なしんじょだ。
子供メニュウにはアユの代わりにローストビーフがついてきた。 -
朝食の時に気づいたのだが、ご飯が南部鉄器みたいな趣のある入れ物に入れられてきた。お茶碗も同じ質感のものだ。
すごくいい感じ。 -
アーティスティックといえば、館内のたくさん木版画が飾られていて、Wood Print 大好きな友人が「売ってくれ」と交渉し、廉価で譲ってもらった。(実際には通訳をしたわけだけども……)
この地に滞在して、ここのお風呂を利用していた日本画家の作品だそうだ。旅館のブログに、日本画家さんのことが書かれている。
http://ameblo.jp/kamikura-maturube/entry-12014901567.html
いずれにしても、とても心地のいい宿で、大満足だ。 -
翌、月曜日は祭日にもかかわらず、東北大での仕事があった。かといってまっすぐ仙台に戻るのももったいないので、途中の厳美渓に寄り道する。(子供たちと夫は、我々と別れた後、仙台周辺で観光を続けるそうだが)
さっきまでは雨っぽかったのに、ここでもまた雨が上がる。川べりに降りたかった息子は、大喜びだ。厳美渓 自然・景勝地
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そして、ここには、川の反対岸から出前(?)をしてくれる、空飛ぶ団子がある。反対岸が少し高くなっていて、お茶やお団子を乗せた籠が川に渡したロープを滑り降りてくるのだが、団子やお茶がこぼれずに、待っている人の前にシュタっと、届くのがすごい。
実は4トラベルの旅行記で、この空飛ぶ団子のことを知った。こあひるさんの旅行記を読んでいなかったら、来なかったかも。4トラベル万歳。 -
【おまけのレストラン】
仙台に戻って、昼食。仙台在住の先生お勧めの牛タン焼の店、『司』。
ほとんどの人がランチを注文して、それがえらい勢いで出てきて、という、ビジネス街のレストラン、という感じだが、シンプルな牛タン焼がとても美味しかった。
ワサビをつけていただくのが、さわやかで好きです。牛タン焼専門店 司 グルメ・レストラン
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【おまけのレストラン】
仙台のレストランをもう一軒、炭焼き和牛『和火一』。
東北大の先生の研究室の方たちと行ったのだが、ビールのサーバー(蛇口になっていて、横にメーターがついている)が楽しい。牛タンを含めた和牛の焼肉も、他のお店より少し贅沢な感じで、どれもおいしくいただいた。仙台牛 炭火焼肉 和火一 グルメ・レストラン
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この旅行記へのコメント (4)
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- こあひるさん 2015/07/28 17:04:35
- 猊鼻渓舟下りも・・・!
- Zebraさん、こんにちは。
山寺、お疲れさまでした〜〜!五大堂からの眺めは飽きませんよね〜〜。私もまた行きたくなりました。
中尊寺にも厳美渓にも・・・猊鼻渓舟下りにも行かれたのですね〜〜。
猊鼻渓の舟下りの船って手作りなんですかぁ〜〜!?今年中には、ぜひ私も猊鼻渓舟下りに行ってみたくなりました。
こあひる
- Zebraさん からの返信 2015/08/19 02:01:44
- RE: 猊鼻渓舟下りも・・・!
- こあひるさん、
いつもコメントをありがとうございます。
厳美渓でお団子を見れたのは、こあひるさんのおかげです♪
猊鼻渓の舟下り、船着場は一見チャチそうに見えたのですが、
意外に奥まで進んでいけて、とても良かったです。
チャンスがありましたら、ぜひ、お出かけください。
(次回は武家屋敷にも行きたい……と、思ってます)
Zebra
-
- Honeyさん 2015/07/27 17:55:08
- 緑が美しい!
- Zebraさん
こんにちは^^
今日もまた暑くて暑くてたまりませんね。
お写真の緑がとてもきれいで思わず見入ってしまいました!
こうしてみると、日本国内、歴史や自然、素晴らしい場所
がたくさんありますね。
お子様方、頼もしい〜!
私も歴史にはあまり。。。なので、外国の方をアテンドすると
なると歴史の本を読んで予習しておかないと厳しそうですが、
英語で伝えるとなるとニュアンスが難しい気がします。
暑さでぐったりしながら仕事しておりましたが、
鮮やかな緑のお写真で目が冴えました〜(笑)
Honey
- Zebraさん からの返信 2015/08/19 01:56:23
- RE: 緑が美しい!
- Honeyさん、
いつもコメントをありがとうございます。
私は極端な歴史音痴なので、娘や息子に笑われています。
国内でも素晴らしいところはたくさんあるのですが、
こと、歴史というと、苦手意識からか、
「ふっ…… もう、過ぎたことだわ」
と、なってしまって、学ぶ意欲が湧きません。
海外の友人たちを案内するには、
もうちょっとだけ知っていた方がいいと思うんですが、
なかなか難しく、ガイドブックを見る彼らに教えられたりしています。
Zebra
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