2015/07/14 - 2015/07/14
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ペコちゃんさん
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日本百名山・金峰山は、山梨県・甲府市と長野県・川上村の境界にある標高2,599mの山で、山梨側では「きんぷさん」、長野側では「きんぽうさん」と呼ばれています。
関東から日帰りで登れる人気の山で、深田久弥が言う「品格・歴史・個性」をすべて備えた素晴らしい山です。
金峰山は奥秩父第2の高峰で、北奥仙丈岳(2,601m)より僅か2m低いのですが、 ” その山容の秀麗高雅な点では秩父山群の王者である ” と深田久弥は絶賛しています。
山頂にある高さ15mほどの五丈岩が絶妙のシンボルとなっていて、甲府盆地からもよく識別でき、人々を惹きつけます。
7月の梅雨の合間に、仲間9名でトレッキングを楽しんで来ました。
写真は金峰山のシンボル「五丈岩」。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
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これは、先月、甲武信ヶ岳の帰りに立ち寄った、みずがき湖ビジターセンターで貰ったパンフレット。
深田久弥も日本百名山の書の中で、 ” 奥秩父の山では、金峰の次に甲武信をあげたくなる・・・ ” と述べている通り、奥秩父を代表する名山です。
このパンフレットを見て ” 甲武信の次は、絶対「金峰山」に登るぞ! ” という気持ちになりました。 -
6時に車2台で地元を出発して、圏央道から中央高速に入ると、青空のもと今日も富士山が美しい姿を見せています。
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奥秩父山系の山々を見ながら走り、勝沼ICで降りて大弛峠の駐車場に向かいます。
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勝沼から果樹園を通り抜け、県道219号線から林道川上牧丘線に入って牧丘トンネルを通り、標高差約千mを約1時間かけて登って行きます。
大弛峠までの林道は全面舗装されていますが、急カーブの多い山道なので車に弱い人は酔い止めをお忘れなく。 -
8時45分に大弛峠に到着・・・もう駐車場は一杯で、路肩に車を止めて登山準備。
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この大弛峠ですでに標高2365m・・・富士山5合目くらいの高さです。
車が通れる日本最高所の峠ですが、こんな所まで車で来れるなんて、ちょっと驚きです! -
今回は大弛峠から金峰山のピストン。
気軽に2,500m級の百名山に登れることもあり、若い人が多く人気のコースです。 -
9時にスタート。
大弛峠から金峰山までの標高差は234mで、標高差からするとあまりキツくなさそうですが、そう単純でないところがトレッキングの楽しみでもあり、苦しみでもあります。 -
最初は、シラビソ・トウヒ・ダケカンバなどの樹林帯を進みます。
この時期は、コバエのような羽虫が飛んでいて、鬱陶しい感じ・・・皆さん、防虫スプレーをシュッシュッ。 -
時折、視界が開けて、木々の向こうには南アルプスの山々が見渡せます。
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あちこちに、バイケイソウが蕾をつけています。
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南側を見ると、富士山がクッキリと。
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北側には、先月、甲武信ヶ岳に登った時に通った長野県・川上村の高原レタスのビニールシートがビッシリと見えます。
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ピンクのハクサンシャクナゲがここから金峰山まで沢山咲いています。
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北側に連なる岩山。
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9時40分に朝日峠へ。
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青空に広がるナナカマド。
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峠から20分ほどで展望の開けた大ナギに。
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ホシガラス・・・縞のような白い斑点が星空のようにみえるので、この名前が付きました。
マツの種子を食べて生きている可愛いカラスです。 -
シャクナゲを楽しみながら進みます。
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この岩場を登りきると朝日岳。
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シロヤシオのように白っぽいハクサンシャクナゲ。
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出発して1時間ほどで、朝日岳(2,581m)に到着。
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視界が開けて奥秩父の山々やアルプス、富士山など贅沢な眺めが楽しめます。
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シャッターを押してくれた人の靴の踵が剥がれて困った様子なので、仲間がゴムバンドや荷造り紐をプレゼント・・・喜ばれました。
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こんな大きな犬(グレートデン)を連れた人が通りかかりました。
大きな体格ですが穏和な性格なので、「優しい巨人」とも言われます。 -
この辺りは、オオシラビソの高木が続きます。
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朝日岳と金峰山の標高差は、僅か20mほどですが、ここから一旦下り道になって・・・
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また登りが始まります。
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朝日岳から約1時間、金峰山の手前に奥秩父一の展望スポットがあります。
北側を見ると岩山が連なり・・・ -
その先には川上村のレタス畑が広がっています。
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西側には瑞牆山(2,230m)が見えました。
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眼下の瑞牆山は、不思議な形の岩が合わさった興味をそそる魅力的な山・・・紅葉の時期にチャレンジしたいと思っています。
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雄大な八ヶ岳連峰。
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こんな岩もあります。
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森林限界となり、背の高い木は姿を消して小低木と岩だけになってきます。
この先が金峰山。 -
頂上付近にもシャクナゲが咲いています。
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11時50分に金峰山頂に到達・・・ですが、この向こうに金峰山のシンボルともいえる五丈岩があるのでそちらに向かいます。
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山頂と五丈岩の間にある方位盤・・・浅間山や中央アルプス、富士山などが記されています。
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山頂から見た五丈岩は金峰山頂の象徴的存在・・・このような高い場所に、人工的な四角い岩が綺麗に積み重なっており、不思議な気持ちになるとともに、自然の力は凄いなと感じます。
そして、周囲の絶景が素晴らしい。 -
近くで見ると、なかなかの迫力の五丈岩・・・鳥居のある基部から15mほどの高さがあります。
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五丈岩には、神代の昔に大己貴命(おおなむちのみこと)とともに国造りにあたった小彦名命(すくなびこなのみこと)が鎮座するとされ、「御像岩」と呼ばれていました。
また、日本武尊(やまとたけるのみこと)が東征の時、金峰山に登り、この山が霊地であると感じ、御像岩の下に社殿を建てたと言われます。 -
そそり立つ五丈岩を真下から見上げて、 昼食後に ” よし、登ろう ” 。
仲間の一人が先に登ったので、何とかなるかなと思って挑戦・・・中段まで辿り着き、 ” やったー! ” 。
若い人は何人もチャレンジしていましたが、70代では私ぐらい(?)。 -
登らなかった(登れなかった)仲間達は、心配そうに下から見ています。
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五丈岩から見た金峰山の山頂。
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積み重なった岩の隙間からの眺め。
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一番上まで行きたかったのですが、さすがに無理。
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登るのも一苦労でしたが、下りるのも大変・・・何とか五丈岩を下りることが出来ました。
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下りた後、五丈岩の裏に廻ってみました。
横から見ると、こんな感じ。 -
裏側はこんな感じ・・・裏側からでも、とても頂上には登れません。
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一周しようと思ったけれど、左側は歩けませんでした。
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裏側に祀られた祠。
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五丈岩のそばに咲くオオバセンキュウ(大葉川弓)。
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記念写真を撮って、13時に下山開始。
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鉄山(くろがねやま)への分岐点の表示板。(13時半)
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1時間ほど歩いたところで後ろを振り返ると、五丈岩にガスがかかり始めていました。
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15時に大弛峠の駐車場に戻り、林道川上牧丘線を戻ります。
これはマイヅルソウ。 -
行く時にも見えた琴川ダムと乙女湖。
平成19年に竣工した琴川ダムの標高は1464m・・・標高の高さは国内有数の発電用ダム。 -
金峰山頂からは雲で見えなかった富士山が、再び姿を見せました。
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帰りは中央高速でなく国道140号線を走り、秩父経由で帰る途中、昨年秋に西沢渓谷に行った時に見た広瀬湖のダムがありました。
笛吹川に造られた広瀬ダムは、珍しい石畳のロックフィルダムで昭和50年に竣工。
ダムを見ながら雁坂トンネルに行くと、何と7月~11月までは観光促進のため通行料(730円)が無料に!・・・最後に得した感じで、楽しい山行でした。
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