ドゥロ川と橋とアズレージョに彩られた旧市街と　−ポルト

2014/12/28 - 2014/12/30

年末年始、ポルトガルへ行きました。
西洋でありながらどこか懐かしい雰囲気という街並み、大航海時代の偉業を伝える遺産、親しみやすい魚料理、といったポルトガルに惹かれ、行きたいと思っていました。

　１日目　成田→アムステルダム経由→リスボン　リスボン泊
※２日目　リスボン→コインブラ→ポルト　ポルト泊
※３日目　ポルト市内観光　ポルト泊
　４日目　サンティアゴ・デ・コンポステーラ日帰り観光　ポルト泊
　５日目　ポルト→リスボン　リスボン市内観光　リスボン泊
　６日目　リスボン市内観光　リスボン泊
　７日目　バターリャ修道院他観光　リスボン泊
　８日目　リスボン→パリ経由→
　９日目　→羽田

今回は主に※の部分です。

２日目、コインブラに立ち寄りながら、リスボンからポルトへ移動しました。
今回はポルトガル発祥の地といわれるポルトの街の様子を紹介します。

エリア ポルト(ポルトガル)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 4.5
• ショッピング: 4.0
• 交通: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

コインブラを出た特急がポルトに近づくと、左側にドゥロ川と旧市街が見え、ドン・ルイス一世橋もちらりと見えました。
ポルトを象徴する景色に、期待が高まります。
カンパーニャ駅で特急を降り、中心部のサン・ベント駅へ行く近郊列車に乗り換え。
夕方５時頃、サン・ベント駅に到着。駅の壁を飾るアズレージョが夕日に照らされてご覧の様子。
ポルトの旅の素晴らしさを予感させるスタート。

サン ベント駅 建造物

サン・ベント駅に近い宿にチェックインし、身軽になって街歩き開始。
アズレージョに飾られた美しいファサードの教会です。ポルトガル感を高めます。

サン・ベント駅は内部のアズレージョだけでなく、建物外観も美しく、ライトアップされるとより一層雰囲気が良くなります。

サン ベント駅 建造物

ポルトを象徴するドン・ルイス一世橋へ。
橋はトラムの線路の両脇に歩道がある構造に。橋の対岸側にノッサ・セニョーラ・ド・ピラール修道院が見えます。

ドン ルイス1世橋 現代・近代建築

橋の上からドゥロ川。
両岸の街の夜景がとてもきれいです。空と川面の青と街の明かりのコントラスト。

対岸に来ました。ここからドン・ルイス一世橋を眺められます！
どうでしょうこの夜景。これをずっと見たかったんですよね。

ドン ルイス1世橋 現代・近代建築

少し歩きますが、ピラール修道院のところまで上ると、橋を見下ろせるテラスがあり、夜景が一望に。
最高の景色です。しばし言葉もありませんでした。

ドン ルイス1世橋 現代・近代建築

ドゥロ川の対岸。小さい家々が並んでかわいらしい様子、おもちゃ箱のような街の夜景です。

ピラール修道院から坂道を降りて、川のそばへ来ました。今度は下から橋を見上げる形に。どこから見ても美しい。

ドン ルイス1世橋 現代・近代建築

橋をわたり、繁華街のカイス・ダ・リベイラへ来ました。今夜はここで食事です。
お店が開くまで時間があるので、ちょっとぶらつき。夜の食料品店。

橋のたもとのレストランで夕食。
肉料理と魚料理、どちらもいけます。酒の味はわかりませんが、ワインを頂きました。

カイス・ダ・リベイラから見るドン・ルイス一世橋の夜景。やはり美しい。

ドン ルイス1世橋 現代・近代建築

カイス・ダ・リベイラから宿のあるサン・ベント駅方面に向かいます。
ポルトは坂の街。川から坂道を上ります。

カイス ダ リベイラ 旧市街・古い町並み

サン・ベント駅に寄り道。駅の玄関ホールのアズレージョが見事です。建物の内壁全体を覆うようにアズレージョが。
ポルトガルのそれぞれの地方の風物などを紹介しているようです。天井に地名が書かれています。

サン ベント駅 建造物

それぞれのアズレージョが美術品のようです。
絵の中の女性と目が合いそう。

サン ベント駅 建造物

夜のサン・ベント駅ホーム。
終着駅らしい頭端式で、情緒があります。

サン ベント駅 建造物

翌朝。今日は一日ポルトの街をまわります。
朝の散歩へ。宿のすぐ近く、朝日に照らされたクレリゴスの塔。

クレリゴスの塔 寺院・教会

同じく市庁舎。良い一日になりそうです。

トラムに１駅のり、ドン・ルイス一世橋をわたってピラール修道院へ。また川と橋と街を眺めます。
朝の景色もまた素晴らしい。

まだ日が低く橋の大半は日影。ですが青空とポルトの街がすがすがしい。

さて、ホテルで食事後、街歩きへ出発。
改めてクレリゴス教会へ。坂を上っていきます。レトロなトラムが走っています。

クレリゴス教会の聖堂。白っぽい石を基調とした明るい雰囲気ながら、荘厳。

クレリゴス教会 寺院・教会

クレリゴスの塔へ上りました。階段で大変でした。さらに上に上がると強風で、写真をとるのがやっとという状態。
景色は素晴らしいのですが。。。

クレリゴスの塔 寺院・教会

このあと、教会の近くの内装が美しい本屋さん「レロ・エ・イルマオン」へ立ち寄り。
ただ写真は禁止とのこと。本屋からしたら、入場料もとらないで見ていく人ばかりだから大変ですね。
写真は丘の上のカルモ教会。側面がアズレージョでおおわれています。

カルモ教会 寺院・教会

どうでしょうかこの大きなアズレージョ。
大迫力で芸術的。そして青い空にとても映えます。

カルモ教会 寺院・教会

カルモ教会内部です。白い壁が清浄な雰囲気を醸し出していますが、装飾などはとても豪華、美しい聖堂です。

カルモ教会 寺院・教会

向きを変えて、ドゥロ川の方向へ歩いて行こうと思います。
クレリゴスの塔は遠くからでも立派に見えます。

細い路地を進みます。
名所でもなんでもない通りですが、情緒があります。

Igreja de Nossa Senhora da Vitoriaという教会のあたりまで来ると視界が開けます。
丘の上のカテドラルがランドマークになっています。赤い屋根の家々が青い空に映えます。

ポルト歴史地区 旧市街・古い町並み

坂を下ります。
フェラス通りという細い急坂。先にカテドラルが見えています。良い感じの道。

大きな通りに出ました。まもなく、Igreja da Misericordiaの前を通ります。

ボルサ宮の前、インファンテ・ドン・エンヒーケ庭園。
中央に大航海時代の英雄、エンリケ航海王子の像がありました。
近くにはエンリケ航海王子の家もあります。

フランシスコ教会を見学。中は撮影できませんでしたが豪華な聖堂。
写真はファサードです。

カイス・ダ・リベイラまで来ました。
ここで昼食がてら少し休憩を。

橋を渡って対岸へ。ドン・ルイス一世橋は二層構造。上はトラムと歩道。下は道路と歩道になっています。
下の端から見上げています。

ポルトと言えばポートワイン。
カイス・ダ・リベイラの対岸のヴィラ・ノヴァ・デ・ガイア地区には古くからこの地にあるワイナリーがたくさん立ち並んでいます。
その一つ、サンデマン。ワイナリーの見学を試飲付でできるツアーがあるようですが、時間があわずパス。
まあ、もともとそんなに飲まないので。。

こちら側には、ワインの樽を積んだ船が並んでいます。
その船とドゥロ川、対岸の旧市街の街並みとドン・ルイス一世橋。
ポルトの街を象徴する景色でしょう。

ポルト歴史地区 旧市街・古い町並み

旧市街の美しい街並み。
このあと対岸の歴史地区に戻り、ケーブルカーで丘を上がりました。

ポルト歴史地区 旧市街・古い町並み

アズレージョが美しいサント・イルデフォンソ教会のファサード。
こうした教会がポルトガルらしさですね。青空に映えます。

サント イルデフォンソ教会 寺院・教会

教会の下の通り。レトロなトラムが通っています。
遠くにクレリゴスの塔が見えます。旧市街をぐるっと歩いてきましたが、歩いて回れる規模だというのが分かります。

ポルトの銀座のような通り、サンタ・カタリーナ通り。
他の通りとは段違いに人が多く、とても賑わっています。
良い感じのカフェなどもありましたが、混雑しているので敬遠。

その通りの先にあるのがこのアルマス聖堂。
ご覧の通りアズレージョにおおわれています。

アルマス礼拝堂 寺院・教会

アズレージョの美しい教会は他にもありましたが、これはアズレージョ率が段違いに高く、思わず息をのむほどの美しさ。
感動します。

アルマス礼拝堂 寺院・教会

ボリャオン市場。外壁とそれに囲まれた広場に市がたつようです。
夕方なので店は大体閉まっていて、人気もまばら。

ボリャオン市場 市場

夕食はやはりカイス・ダ・リベイラで。
ドン・ルイス一世橋の眺めを目に焼き付けます。

ドン ルイス1世橋 現代・近代建築

宿泊しているホテルの夜景もなかなかでした。

今までちゃんと行っていなかった大聖堂。
側廊にアズレージョの装飾が。

ポルト大聖堂 寺院・教会

堅牢な印象の大聖堂。
もとは砦として築かれたという歴史によるのでしょう。

ポルト大聖堂 寺院・教会

最後はやはりサン・ベント駅。外から窓越しに、アズレージョが見えています。
ポルトの街を色々歩いて回りましたが、ここに始まり、ここに終わるといってよいくらい、美しい駅舎でした。

サン ベント駅 建造物