2014/08/25 - 2014/08/27
10位(同エリア32件中)
コクリコさん
パリからオーヴェルニュへちょっとだけ足を踏み入れました。
フランスの真ん中に位置する中央山塊にあるオーヴェルニュ地方。
80の休火山(死火山)があり、12000年前に噴火したのが最後だそう。
フランスで人が初めて定住したのがこの地方だといわれています。
厳しい自然、頑固で辛抱強い人々・・・パリのカフェのオーナーはオーヴェルニュ出身者が多いそうです。
フランス大統領、ジスカール・デスタン、ポンピドー、シラク大統領はオーヴェルニュ出身だとか。
そうそう、ミシュラン・タイヤもオーヴェルニュのクレルモン=フェランで1830年創業開始した。
ミネラルウォーターのボルヴィックもこの地の水。
チーズのサンネクテールも!
クレルモン=フェランの北側はフランス第2の穀倉地帯が広がるという。
暗く、貧しいというイメージだったオーヴェルニュ地方だったけれど、数多くのロマネスクの教会だけでない懐の深い地方だったのでした。
私はフランス国民的歌手ジョルジュ・ブラッサンス(8月16日と8月23日の旅行記にブラッサンス公園が載っています!)の『オーヴェルニュの人』によりオーヴェルニュ地方を知りました。
私のオーヴェルニュ地方の旅はサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼路であるクレルモン=フェランとル・ピュイです。
- 旅行の満足度
- 4.5
-
パリ、ヴェルシー駅発7時。
お天気はあまり良くないけれど、
オーヴエルニュへの旅のイメージにぴったりだと結構気を良くはています。
ムーラン、ヴィシーなど聞いたことある地名の駅を過ぎ。
ムーランはブルゴーニュ地方にほど近く、
ヴィシーは温泉、ヴィシー水で有名な保養地。 -
クレルモン=フェラン駅に10時28分到着。
中央山塊のピュイ山系で最も有名なピュイ・ド・ドーム(山)は町の西にあります。
クレルモン=フェランは「クレルモン」と「モンフェラン」という二つの町を合わせた名。
クレルモンは大聖堂や教会の多い司教の勢力の強い古い町。
オーベルニュ公は司教の権力に対抗して新しくモンフェランという町を建設しましたが、17世紀には衰退し、1731年にクレルモンに併合されクレルモン=フェランになりました。
写真はクレルモン=フェラン駅構内。 -
駅からクレルモンの町の中心までは20分ほど登り坂を歩くので、駅前の安ホテルを取りました。
GRAND HOTEL DU MIDI
大きなホテルという名前に反してホント、安ホテルなんだけど、スタッフは黒人の女性以外は感じ良かった・・・黒人のマダムは感じ悪いという訳ではないけれどPCの使い方がわからくて教えてくれなかったというだけです。
ホテルに荷物を預けて中心街へ。
お天気良くなりました!
☆ホテル・グラン・デュ・ミディの写真。駅前の安ホテルですが問題ないです by コクリコさんGrand Hotel du Midi ホテル
-
駅前からブルターニュ大通りを進み、ドゥラブル通りを行くと左手に立派な
建物が現われました。
リセ・ジャンヌ=ダルクですって!
ここのリセの子たちなかなか良い子だった。
「どこへ行きたいのですか? 道わかりますか」
特に紅顔のリセアンが恥ずかしそうに話しかけてくれて可愛かった♪
でも、迷いながら歩くのが好きな夫は
「ご親切に、でも大丈夫です」
なんてすぐ断ってしまう〜
妹たちと一緒の時も夫は全然道を聞かないし観光案内所でも聞かないのでお雪はいつも「どうして聞かないの!」とハラハラ、プンプンしていたっけ。 -
石畳の町並みが暗いのはお天気のせいだけではなく、
オーヴェルニュ地方の建物は死火山の黒石で建てられているから黒っぽいんです。
トゥールーズやアルビのある南西フランスはバラ色の町、ブザンソンのあるフランシュ・コンテ地方は灰白色、そしてオーヴェルニュの建物は黒、それぞれの地方で採れる岩石で造られた特徴のある町並み。
それが町の個性になっている。 -
メダルがはめ込まれている石畳。
フランスの観光地ではメダルが嵌め込まれている道が多く見られメダルを辿って行くとそのまま観光ルートになっています。
☆メダルにはクレルモンの歴史的有名人の顔が刻まれている。
★上・・・・ヴェルサンジェトリクス
ヴェルサンジェトリクス(Vercingétorixヴェルキンゲトリクス 紀元前72年 - 紀元前46年)
ガリア(現在のフランス)に住むケルト人(ガリア人)の一部族であるアルウェルニ族の出身で、古代ローマのガリア侵略に対して立ち向かったフランス最初の英雄。
彼が率いるガリア軍は、一度だけローマに勝利する。
それがジェルゴヴィーの戦いである。クレルモン・フェランの郊外にある丘がその戦闘の舞台。
★下右・・・ウルバヌス2世
1042年フランスの地方貴族の家に生まれる。クリュニー修道院出身の11世ローマ教皇(在位1088〜1099)。
1095年11月にクレルモンで行われたクレルモン教会会議の最終日に呼びかけた第1回十字軍の派遣を訴える演説をした。
★右下・・・ブレーズ・バスカル
1623年クレルモンに生まれる。「人間は考える葦である」や『パスカルの定理』『パスカルの原理』で有名な哲学、自然哲学、数学、宗教学者。 -
ノートルダム・ド・ラソンプシオン(聖母被昇天)大聖堂。
近隣の山から切り出してきたヴォルヴィックの石で建てられた黒みがかった大聖堂は凄みがあります。
大聖堂南側にあるヴィクトワール広場に大聖堂に向かって手を挙げている人物の像がありますが、もしかして・・・聖母被昇天のノートル ダム大聖堂 寺院・教会
-
そうです、さっそくメダルの人物の像が現われました〜
1095年11月にクレルモンで行われたクレルモン教会会議の最終日に第1回十字軍の派遣を訴える演説しているウルバヌス2世の姿。
現在の大聖堂は13〜14世紀に建てられたので、ウルバヌス2世が演説した時はまだこんなに立派な大聖堂ではなかったのだけど。
彼は演説が上手かったのだろう。
「聖地をサラセン人の手から奪回せよ」「神のために武器をとろう」
人々はそれに答えて「神の御心のままに!」
やだやだ、十字軍によるイスラムとの戦い、侵略・破壊・虐殺がここから始まるのです。
十字軍は好きではないけれど、手を挙げたこの像は今にも動き出しそう、まるで演劇を見ているようで見事だと思いました。 -
正面西扉口からではなくウィクトワール広場側の南扉口から入ります。
北扉口のステンドグラス、バラ窓が目に飛び込んできました。
シャンデリアのキラキラは王宮の華やかさとは違うけれど綺麗。聖母被昇天のノートル ダム大聖堂 寺院・教会
-
バラ窓をアップすると中心に聖母のお顔!
今風のアイドルっぽい可愛いお顔、新しいステンドグラスなのでしょう〜
新しいのでグラスの色が明るく輝いていますね。
フランス革命時にほとんどのステンドグラスが破壊されてしまったそうです。 -
天井はかなり高い。
-
西正面扉口の上のパイプオルガンとバラ窓。
-
南のバラ窓。
12世紀から15世紀のステンドグラスも残っているようで、赤いバラ窓が古いらしい。
これかしら。 -
南バラ窓のアップ。
-
聖母子。
後ろのステンドグラスの絵も現代の挿絵のよう〜新しいのかも。 -
聖母被昇天の聖堂ですから聖母が多いです。
-
ステンドグラスがあまりに美しかったので何枚も撮ってしまいました。
パリのサント・シャベルを参考にしたステンドグラスも当時のまま残っているそうで、なるほど〜綺麗なわけですね。 -
素朴なピエタが2体。
これは古そう。 -
南扉口から入りましたが、出るのは西正面扉口から。
-
西正面扉口。
聖母被昇天のノートル ダム大聖堂 寺院・教会
-
半円系のタンパンに彫られているのは、
・真ん中は荘厳のキリストと4人の福音書記家
マルコ(獅子)、マタイ(人間・天使)、ルカ(雄牛)、ヨハネ(鷲)
・向かって右のドームに描かれているのは地獄
・左のドームは天国・・・かな?(自信ないけど) -
正面西扉口に立って、真っ直ぐに伸びた参道のグラ通りと遥かにピュイ・ド・ドーム山を眺めます。
良い眺めじゃのう。
ピュイ・ド・ドームに登るロープウェーやハイキングコースがあるようですよ〜
頂上からいったいどんな景色が見えるのかしら。 -
グラ通りの建物の壁に私の好きそうな彫刻!
-
弟子の足を洗うキリストでした!
民家にロマネスクっぽいレリーフが嵌め込まれているなんて。
もしかしたら、これは「まぐさ」の一部だったのかも・・・ -
グラ通りから大聖堂を振り返って1枚。
-
大聖堂の周囲には写真家が写した大聖堂修復作業の男たちの写真が並べられていました。
何だか中世の職人のように見えて格好良いね。 -
クレルモンの黒い建物に囲まれた道を歩いて。
-
ジョード広場へ。
広々としていて気持ちの良い広場です。ジョード広場に立つ二人の英雄像 by コクリコさんクレルモン旧市街 旧市街・古い町並み
-
広場に立つ勇ましい銅像は、ガリア(ケルト)の英雄ヴェルサンジェトリクス
( ヴェルキンゲトリクス、紀元前72年 - 紀元前46年)
フランスがガリアと呼ばれていた時代のケルト人(ガリア人)
20歳前後で一部族であるアルウェルニ族の長となり、カエサル率いるローマ軍のガリア侵略に対して立ち向かったフランス最初の英雄。
彼が率いるガリア軍は、一度だけローマに勝利する。
それがジェルゴヴィーの戦いである。クレルモン・フェランの郊外にある丘がその戦闘の舞台。
最後ブルゴーニュのアレシアの戦いでローマに破れ投降。
ローマのトゥッリアムで6年間投獄された後、カエサルの凱旋式が行われた際に処刑される。
カエサルは敵将を処刑することはしなかったが、ヴェルサンジェトリクスに対してのみ例外的に処刑しました。それほどヴェルサンジェトリクを恐れていたということでしょうか。
広場の像は自由の女神像を造ったヴァルトルディの作。
躍動感のある素晴らしい像です。ジョード広場に立つ二人の英雄像 by コクリコさんクレルモン旧市街 旧市街・古い町並み
-
ウェルサンジェトリクスを両側から撮ってみた。
シーザー率いるローマの兵士を踏みつけて雄たけびを挙げて勇ましい。
その後の悲劇のせいか、敗者贔屓の私はシーザーよりヴェルサンジェトリクスが好き。ジョード広場に立つ二人の英雄像 by コクリコさんクレルモン旧市街 旧市街・古い町並み
-
ヴェルサンジェトリクス像の対面にはルイ・シャルル・アントワーヌ・ドゼー将軍像。
1798年ナポレオンのエジプト・シリア戦役に参加。
その人柄によりエジプト人から「正義のスルタン」と言われた英雄。
1800年のイタリアのマレンゴの戦いでオーストリア軍に劣勢だったナポレオン軍に加勢し勝利に導きますが、その戦いで戦死。31歳。
ドゼーはクレルモンに近いオーヴェルニュの没落貴族出身、フランス革命では革命派で活躍。
彼も若死にですね。
ドゼー像は彫刻家ブッフ作。ジョード広場に立つ二人の英雄像 by コクリコさんクレルモン旧市街 旧市街・古い町並み
-
広場の周囲を走るオシャレなトラムとバス。
ジョード広場に立つ二人の英雄像 by コクリコさんクレルモン旧市街 旧市街・古い町並み
-
広場の回りにはレストランやお店が並んでいるので、写真のレストランに入りました。
トリップアドバイザーに載ってた大衆的なレストラン。 -
オーベルニュ名物アリゴ。
ジャガイモにチーズ、ニンニクなど混ぜ合わせて調理した料理でジャガイモ好きな私には嬉しい料理。
オーベルニュに来たら、アリゴとレンズ豆は食べなきゃね。
ジャガイモ大好きな私には量が多すぎ〜 -
ジョード広場からまた大聖堂方向に行くと、
マルシェ・サン=ピエールという名の屋内マルシェがあります。
マルシェがあるとならば入らずにはいられません。 -
ワクワクします♪
写真左下のフルーツドロップはお土産に買いました!
右下のレンズ豆は、、、オーヴェルニュ地方特産とはいえ、重くて買いませんでしたけれど、レンズ豆の缶詰は後でパリで買いました。
レンズという名はメガネのレンズよりレンズ豆の方が古いのですよね?
レンズを発明した時、レンズ豆に似てるから「レンズ」という名前にしたのかなぁ、と思いましたが真実はどうなんでしょうか? -
チーズ、果物
オーヴェルニュのワイン、美味しそうな食前酒。
オーヴェルニュのワインは後で買い、夜ホテルで飲みました。
もちろん美味しかった。 -
市庁舎も黒い。
-
市庁舎前の道にはウェルサンジェトリクス、ウルバヌス2世、バスカルのお三方のメダルが並んで嵌め込まれていました。
-
市庁舎の裏手にあっただまし絵。
フランス国旗があるから市庁舎だったか?
写真を撮った時、青空でなくて残念。
青空だったらだまし絵の青空と同化して良い写真になったと思うんだけど。 -
クレルモンの旧市街は高台にあるのですが、北側に小さな広場ブレーズ・パスカル広場がありました。
-
立派な泉ですね。
「アンボワーズの泉」という名がついています。
1515年に大聖堂の水を確保するために当時の司教が作らせたそうです。
クレルモン=フェランには50以上の噴水(泉)があるそうですよ。
オーヴェルニュの火山がもたらせた豊富な恵の水。 -
パスカル広場は見晴らしが良く、市民たちの憩いの場所になっているようです。
-
黒い建物の町並み。
-
黒い石の窓枠っのシックな建物。
オリエントな絵柄の壁絵。
サン・ティァゴ・デ・コンポステーラの巡礼路である厳かな聖堂のある町だがタトゥーの店が堂々とあるのも面白いな。
日本と違ってタトゥーは極道のものではなくオシャレのひとつなんだろうけどね。 -
ノートルダム・デュ・ポールバジリカ聖堂。
フランス北部からスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼路の出発点は4つあり(パリ、ヴェズレー、ル・ピュイ、アルル)。
クレルモンのノートルダム・デュ・ポール聖堂はその巡礼路沿いの道に建つ歴史的建造物のひとつとして1998年に世界遺産に登録されました。
ノートルダム・デュ・ポール聖堂の西の入口はここなのですが、なぜか鍵がかかっていて入れませんでした。
入口が一段下がっていて、扉も普通の扉のようだし、ちょっと変わった入口ですね。
で、右手から回り、、、ノートル ダム デュ ポール聖堂 寺院・教会
-
写真右手に写っている階段を下ると聖堂前の小さな広場があります。
-
ノートルダム・デュ・ポールバジリカ聖堂。
この聖堂の建物のみは火山の花崗質砂岩でできているので黒くない。ノートル ダム デュ ポール聖堂 寺院・教会
-
聖堂には南扉口から入ることにします。
今まで見たロマネスクの扉口とひさしがあったりしてちょっと違うなぁ〜
オーヴエルニュ地方の他のロマネスクの教会堂を見ていないのでわからないですが・・・ -
南扉口のタンパンに近づいてみます。
半円形のタンパンの上部には「イザヤの幻視」が描かれています。
預言者イザヤの幻視したものは、、、
キリストの両脇に侍るのはセラフイム(熾天使・してんし)
セラフィムは9段階ある天使の等級の最上位に位置し、6つの翼を持っています(2つは顔を覆い、2つは足を覆い、2つで飛ぶ)
タンパン下部は左から「東方三博士」「神殿奉献」「キリストの洗礼」が描かれています。
タンパンに残る空色は色が褪せていても綺麗だと思うのですから、完成時にはどんなに美しい青色だったか想像ができます。 -
半円形のタンパンの左上の彫刻は「受胎告知」
-
右上は「キリストの誕生」
ほとんど磨耗しているのでわかり難いですね。 -
扉の両脇には仁王像のように
右「洗礼者ヨハネ」(ヨハネは毛皮を纏っていたのですが、毛皮に見えるかな)
左「預言者イザヤ」
ヨハネとイザヤの特徴がこの彫刻では磨耗していてわからなかったのですが、wizさんが右側の聖人が纏っているのは毛皮ではないかと教えてくださいました。 -
聖堂外側の柱頭に
「イサクの犠牲」だと思います。
違う方向からも撮ってみました。
右・・息子イサクを殺そうとしているアブラハム、近くに犠牲の羊がいる。
左・・アブラハムを止めようとしている天使。
これは聖堂の外なので写せたのですが、聖堂内は暗くてほとんど写真撮れなかったのが残念です。 -
聖堂内に入ります。
大聖堂に比べると素朴な良さがあります。
堂内に多くある柱頭彫刻の中で祭壇側の8本の柱頭彫刻は特に素晴らしい彫刻だそうですが、暗くて、しかもかなり高い場所にあるので写真はお手上げ状態でした。
オペラグラスも必要。 -
聖母子と黒曜石。
火山から採掘された黒曜石だとは思いますが、
壁に何か謂れが書いてありますね。何でしょう?
ル・ピュイの大聖堂にも同じような『熱病の石』と言われている平たい黒い石が聖母像の前に置かれています。 -
黒い聖母。
黒い聖母はフランスの中央山塊周辺に多い。
有名なのはロカマドール、ル・ピュイの聖母ですが、1972年の『アトランティス』という考古学雑誌に掲載されたリストによるとフランス国内に200体以上あるそうです。
フランス国内だけでなく諸外国にまで伝播していった黒い聖母のほとんどが12世紀ロマネスクの時代に多く造られているとのこと。
なぜ黒い聖母なのか。
日本の仏像のように年代を経たことによる蝋燭の煤、キリスト教以前のケルトのドルイド教によるもの、古代エジプトの女神が起源か?、元々黒い石が量産されるオーヴェルニュに多い、、、などなど説があるけれど。
いずれにせよミステリアスですね♪ -
ステンドグラスも写しましたが、暗すぎる〜天気は良いのてすけれど。
-
ノートルダム・デュ・ポール聖堂の柱頭彫刻は数が多く、素晴らしいものが残っているそうなのですが、何しろ高くて、暗くて・・・
手振ればかりで、良く写っていません。
堂内に解説書とオペラグラスを持って熱心に調べているフランス人女性の二人組がいました。
本気で調べるのならあのようにしなければいけませんね。
そこまでの根性はありませんでした。 -
顔も身体も皺皺の老人の悪魔みたいですが、羽があるので天使でしょうか。
天使とキリストが何か? -
上半身は人間で下半身は馬?獅子?
-
柱頭彫刻でしばしば見ますね。
植物と怪鳥。 -
wizさんに教えていただきました〜ありがとうございます!
大天使ガブリエルがザカリアにジャン・バティスト(洗礼者ヨハネ)誕生告知をしているところだそうです。
老年になった夫婦ザカリアとエリザベツに子供がいなかった。
ある日、サガリヤが祭司の務めを行いエルサレム神殿で香を焚いていると、
大天使ガブリエルが来て、ヨハネの誕生とその将来を予言した。
と「ルカ福音書」に書いてあるとのことです。 -
両足を外側に上げてチャールストン踊っているみたい。
これでは足が折れてしまうね。 -
これはわかる。
「アダムとイブ」 -
これもわかる。
「マリアのエリザベツ訪問」 -
これは面白い。
真ん中にいるキリストが棺から母マリアを抱きかかえている。
両側に立つ天使が生命の本を差し出している。
本には選ばれた人々の名が書かかれてあることがほのめかされている「フランス・ロマネスク」(饗庭孝男)に書かれています。
「聖母被昇天」ですね。
先に行った大聖堂が聖母被昇天(ノートルダム・ド・ランプシオン大聖堂)でした!
ノートルダム・デュ・ポール・バジリカ聖堂もノートルダムですので、聖母マリアに捧げられた聖堂ですね。
また何かわかったら書き足しますが、残念ながら旅行記にUPできる写真はこれくらい、しかも手振れしてて良く見えませんね。 -
聖堂内の売店で買った柱頭彫刻の絵ハガキの写真も付け加えます。
・左上・・・天使が角笛を吹き聖母を天国に導いている彫刻(wizさんに教えていただいたサイトを参考にしました)
・右上・・・「天上のイスラエル」
黙示録によると最後の審判の後に出現する新しいイスラエル=新しい天国のことだそうです。昔の人々は新しい天国の出現を願ったのでしょう。
・左下・・・天使が「生命の本」を開いている・・・天使が「生命の本」を開いている図が多いです。
・右下・・・1枚上の写真と同じ「聖母被昇天」
☆この聖堂には「受胎告知」から「聖母被昇天」まで聖母マリアの栄光が多く刻み込まれています。 -
これも絵ハガキ。
絵ハガキに「悪徳と美徳の戦い」と書いてあります。
擬人化された「悪徳と美徳」
美徳は冑をかぶった騎士の姿をしていて、悪徳は悪魔を表わす蛇の形をした武器を持っています。
「悪徳と徳の戦い(プシコマキア)」の柱頭彫刻がここにはいくつもありますが、写真に撮れなかったので絵ハガキ1枚だけでしたが買っておいて良かったです。
ノートルダム・デュ・ポール聖堂の柱頭彫刻は数が多く、状態も良いのでロマネスクファンには大いに楽しめそう。
ノートルダム・デュ・ポール聖堂は後陣から見た方が素晴らしいのですが、写真を写すの忘れました。
装飾的な美しさだと思います。
パルファンさん、ももんがあまんさんが写真を撮ってらっしゃるので、興味ある方はそちらをご覧くださいませ。 -
26日はクレルモン=フェランから日帰りでル・ピュイへ(旅行記は別に作ります)。
27日は、ヌヴェールへの移動日。
駅前からトラムに乗って旧市街の中心までもう一度行ってみましょう。
反対へ行くトラムに乗ってモンフェランに行けば良かったなぁ。
モン・フェランまですぐみたいなので、どんな町か見るのもオツだったかも。
ガイドブックによると駅前からピュイ・ド・ドーム山へのバスが出ているんですって。
バスで40分ほどで麓に着く。
麓からロープウェーもあるし、ハイキングで登れるコースもある。
クレルモン=フェランって結構楽しめそうな町(いえ、オーヴエルニュ1の都会!)だね♪ -
ジョード広場で下車し、適当に町をブラブラ。
トレイユ広場の泉。
建物も泉の噴水も黒っぽい。 -
良くわからない建物があったので中に入ってみたら中庭があった。
中庭を付き抜けられる。 -
サン・ジョセフ教会。
-
黒いばかりじゃない。
-
一回りしてホテルで荷物受け取って駅まで。
-
駅に近い通りで、地元の若いママが
「このレストラン美味しくてお手頃価格よ」
と教えてくれた。
今頃聞いてもね〜
本当は駅近くのこんなレストランの方が良いと思うけれど、どうしても見所がいっぱいある旧市街の中心に行ってしまう私たち観光客。 -
クレルモン=フェラン発13時32分発の列車でヌヴェールに向かいます!
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (11)
-
- ももんがあまんさん 2015/09/28 13:06:59
- ウルバヌスも・・・ハゲ・・・
- こんにちは、コクリコさん。
クケルモン・フェランの旅行記、拝見しました。
ノートル・ダム・デュ・ポールの柱頭彫刻、たくさん撮られてますね、勉強になります・・・でも、暗いし、かなり苦労だったでしよう・・・ボクも、撮るには撮りましたけど、旅行記にアップできるのは、ほとんどなかったです。
「ウルバヌス」さん、見事にハゲてますね・・・最初パッと見たとき、「パウロ」かと思ったです・・・「パウロ」も見事なハゲなので、教会の聖人彫刻などを見ていて、解りやすいのです・・ハハ。
そう言えば、いつぞやのワールドカップの時、試合の勝ち負けを当てるとかで、評判になった「タコ」・・・名前が「パウロ」だったのを思い出しました・・ハハハ・・・それにしても、元祖「パウロ」も戦闘的な人として有名ですし、十字軍の「ウルバヌス」と言い、やっぱり、ハゲって、血の気が多いのかも・・・ハハ?
by ももんがあまん
- コクリコさん からの返信 2015/09/29 20:50:31
- RE: ウルバヌスも・・・ハゲ・・・
- ももんがあまんさん、お久しぶりです。
ももんがあさんの旅行記のUPはないし、姿も見えないので現世を儚んで隠遁されたのかと思ってしまいました。
そういう私は帰国後軽い時差ボケの後、またまた弱い喉をやられてしまって熱は下がったものの未だ鼻ぐずと咳が残っていて、おまけに夫の具合も悪くなり旅行記が遅れています。
> ノートル・ダム・デュ・ポールの柱頭彫刻、たくさん撮られてますね、勉強になります・・・でも、暗いし、かなり苦労だったでしよう・・・ボクも、撮るには撮りましたけど、旅行記にアップできるのは、ほとんどなかったです。
ノートルダム・デュ・ポールの柱頭彫刻は高所にあり、また暗くて本当に残念でした。
まともなのは扉口のだけ、、、扉口は明るいのは当たり前か!
ショーヴィニーのサン・ピエール教会の柱頭彫刻見てきましたよ〜
すごく楽しかったです。
ポワティエからサン・サヴァンとショーヴイニー日帰りで二箇所行ってきました。
> 「ウルバヌス」さん、見事にハゲてますね・・・最初パッと見たとき、「パウロ」かと思ったです・・・「パウロ」も見事なハゲなので、教会の聖人彫刻などを見ていて、解りやすいのです・・ハハ。
禿てますが、あの彫刻素晴らしいですよね〜
舞台を見ているようで迫力ありますね。
悪役の主役にピッタリですね。
> そう言えば、いつぞやのワールドカップの時、試合の勝ち負けを当てるとかで、評判になった「タコ」・・・名前が「パウロ」だったのを思い出しました・・ハハハ・・・それにしても、元祖「パウロ」も戦闘的な人として有名ですし、十字軍の「ウルバヌス」と言い、やっぱり、ハゲって、血の気が多いのかも・・・ハハ?
あちらの方は見事なツルツル多いですよね。
頭の形が良ければツルツルもステキ♪
イエズス会のイグナチオ・ロヨラも薄そうですよね。
彼も怪しくギラギラしてるイメージがあります。
日本では少数派だからやはり堂々とさらせないのかしら。
若大将も隠してる?←彼も80歳になろうとしてあのように元気溌剌血の気も多い。
タコのパウロ君もあんな重労働に耐えていたのだから生命力あったのかしら。
結局は死んでしまいましたが、人間のおもちゃにされて過労死したのかも。
-
- wiz さん 2015/07/23 22:16:20
- 待ってました!
- コクリコさん、Bonsoir!
やっと待ちに待ったオーヴェルニュ〜♪
たしか、マールの本で読んだ気がするけれど、民家の壁にはめこまれた「弟子の足を洗うキリスト」はコクリコさんが書かれているように古いまぐさだったようですね!
ノートルダム・デュ・ポールの扉口は、セラフィムや(マール曰くの)シリア型のキリストの洗礼が図像的には好きです。
饗庭さんの本によると、周歩廊の8本の柱頭彫刻のテーマは、生命の樹であり、悪徳と美徳の形象化や聖母被昇天・・ とのこと・・。 コクリコさんにこの間お話したけれど、マールの本だと美徳と悪徳の柱頭が出ていて、私の中ではそれが印象に残っています。 ですが、なかなか暗いとのことでぶれる確率大で写真に撮るのは難しいですね〜。。
私がなんとなくこの地に行ってみたいなぁと思うのは、まさにコクリコさんが書かれている、この地の黒い石の渋い色合い・・ そこから感じる全体の雰囲気なんです・・たぶん! ^ ^;
もし行く機会があれば、私も古代ローマのガリア侵略に対して抵抗したフランス最初の英雄ヴェルサンジェトリクス像をしっかり見てきたいと思いま〜す!
ところで、最近あれこれ読んでるんですけど・・ フランス彫刻起源論で、マール先生のラングドック起源説の他に、ブルゴーニュ起源説もあるんですって〜。
wiz
- コクリコさん からの返信 2015/07/23 22:59:48
- RE: 待ってました!
- wizさん、Bonsoir、
クレルモンの旅行記UPが今頃になってしまって。。。
でもすぐ見てくださってありがとうございます!
また、明日お返事書きますが、取り急ぎ今、柱頭彫刻1枚足して「エリザベト訪問」の次に貼ったのですが、面白い図柄ですよね?
こういうのご覧になったことがありますか?
本を持つ天使の彫刻がクレルモン(オーヴェルニュ)の柱頭には多いとマール本だかどこかで読んだのですが。
オーヴェルニュのロマネスクの教会堂の後陣からの姿素晴らしいですよね。
ノートルダム・デュ・ポールのもそうなのですが写すのすっかり忘れていました。
パルファンさんの旅行記にはUPされていたような覚えがあります。
ももんがあまんさんはどうだったかな?
- コクリコさん からの返信 2015/07/23 23:15:56
- RE: たびたびすみません
> また、明日お返事書きますが、取り急ぎ今、柱頭彫刻1枚足して「エリザベト訪問」の次に貼ったのですが、面白い図柄ですよね?
> こういうのご覧になったことがありますか?
> 本を持つ天使の彫刻がクレルモン(オーヴェルニュ)の柱頭には多いとマール本だかどこかで読んだのですが。
旅行記のコメント書き直したのですが、
饗庭さんの「フランス・ロマネスク」の165ページに書かれている棺の中のマリアを抱きかかえているマリア、かしら?
今頃、あの写真を見つけるなんてね、写真全部見たつもりだったのに(^^;)
それではおやすみなさいませ〜
- wiz さん からの返信 2015/07/23 23:32:30
- RE: RE: ピンポ〜ン♪
- コクリコさん、写真追加ありがとうございます〜♪
私も饗庭さんの「フランス・ロマネスク」見ていました!
ところで、ロマネスクを見る時このサイト見るんですけど、
http://www.art-roman.net/
その中の
http://www.art-roman.net/ndport/ndport2.htm
左下の写真がコクリコさんと同じで
「L'Assomption : le Christ retire de son sarcophage le corps de sa mere.」
「被昇天:キリストが棺の中のマリアをとりだす」
という感じだから、饗庭さんの
「キリストが棺の中のマリアを抱きかかえている」
で良いんじゃないかと思います〜!
コクリコさんの写真の「何を表わしているかわかるともっと楽しいんだけど。」とコメントされている写真、上のサイトの左の上から2番目の写真と同じですね! 「L'annonce a Zacharie de la naissance de Jean-Baptiste」 洗礼者ヨハネの誕生のザカリヤへの告知、という感じでしょうか。。
- wiz さん からの返信 2015/07/23 23:36:33
- RE: RE: 同感!
- > オーヴェルニュのロマネスクの教会堂の後陣からの姿素晴らしいですよね。
> ノートルダム・デュ・ポールのもそうなのですが写すのすっかり忘れていました。
> パルファンさんの旅行記にはUPされていたような覚えがあります。
> ももんがあまんさんはどうだったかな?
そうなんです、そうなんです!
オーヴェルニュのロマネスクの後陣からの姿(外観)がほんとうに美しいと思います!
ももんがあまんさんのオーヴェルニュ旅行記には、たしか、後陣からの姿、あちこちでたくさん写っていましたよ〜。
- コクリコさん からの返信 2015/07/24 19:01:16
- RE: RE: RE: 同感!
- wizさん、
たくさんのコメントありがとう♪
教えていただいたサイト見ました!
感謝、感謝!
旅行記に買ってきた絵ハガキの写真2枚追加しました。
他のコメントも各所訂正しました・・・間違えを治したけど、コメントの隅々まで読んでる人はwizさん以外にはいないと思うので心配はしてないんだけど(^^;)
夕食の用意するので短いお返事ですみませーん。
- wiz さん からの返信 2015/07/24 19:55:04
- RE: RE: RE: RE: 絵ハガキ♪
-
> 旅行記に買ってきた絵ハガキの写真2枚追加しました。
> 他のコメントも各所訂正しました・・・間違えを治したけど、コメントの隅々まで読んでる人はwizさん以外にはいないと思うので心配はしてないんだけど(^^;)
絵ハガキの写真ありがとうございます〜♪
(これは買っておいてよかったですね!)
わぁ〜い! この絵ハガキのはマールで見ていた彫刻です!
プシコマキア:美徳と悪徳の戦いも!
この左上の「旗」の形が
コンクのタンパンで見られる「旗」の形ですね〜!!
http://4travel.jp/photo?trvlgphoto=39621519
- コクリコさん からの返信 2015/07/25 16:20:51
- RE: RE: RE: RE: RE: 絵ハガキ♪
> わぁ〜い! この絵ハガキのはマールで見ていた彫刻です!
> プシコマキア:美徳と悪徳の戦いも!
お恥ずかしい話、絵ハガキ買ったことすっかり忘れてて、ノルマンディーで買った絵ハガキをポストカードファイルに整理しようと思ってたら出てきました(><)
ノートル・ダム・デュ・ポールを出る前に売店であわてて咄嗟に買ったんだわきっと。
買っておいて良かった。
> この左上の「旗」の形が
> コンクのタンパンで見られる「旗」の形ですね〜!!
> http://4travel.jp/photo?trvlgphoto=39621519
そうそう! マール本の写真だと見づらいですよね。
マール本に「弟子の足を洗うキリスト」の事書いてあるの気がつきませんでした。
今、確認しました。
やっぱり「まぐさ石」で良かったのですね。
あのレリーフ、なかなか良かったですよ。
クレルモンの黒っぽい町並みは地味で観光地化していない小規模な都会なので「ちょっと街の歴史散歩にきました」感覚で歩けますね。
- wiz さん からの返信 2015/07/25 18:09:03
- RE: RE: RE: RE: RE: RE: 絵ハガキ♪
- > お恥ずかしい話、絵ハガキ買ったことすっかり忘れてて、ノルマンディーで買った絵ハガキをポストカードファイルに整理しようと思ってたら出てきました(><)
> ノートル・ダム・デュ・ポールを出る前に売店であわてて咄嗟に買ったんだわきっと。
> 買っておいて良かった。
あはは・・私も絵ハガキあったんだ〜!と思いました^ ^;
整理していたら気づいたんですね〜! それは良かった!
買っておいて良かったですね♪
> > この左上の「旗」の形が
> > コンクのタンパンで見られる「旗」の形ですね〜!!
> > http://4travel.jp/photo?trvlgphoto=39621519
>
> そうそう! マール本の写真だと見づらいですよね。
wikiが見やすい♪
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/a2/Tympan_Sainte-Foy_de_Conques.jpg
マールは、(向かって)キリストの右の、
「旗」と開いた「書物」をクレルモンの柱頭彫刻と比較していましたね〜!
> マール本に「弟子の足を洗うキリスト」の事書いてあるの気がつきませんでした。
> 今、確認しました。
> やっぱり「まぐさ石」で良かったのですね。
> あのレリーフ、なかなか良かったですよ。
ちなみにノートル・ダム・デュ・ポールのような形は、
「荷鞍形」のまぐさ(ラントー・アン・バティエール)っていうんですって!
> クレルモンの黒っぽい町並みは地味で観光地化していない小規模な都会なので「ちょっと街の歴史散歩にきました」感覚で歩けますね。
いつか行けるかなぁ〜、黒い街♪
wiz
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったホテル
この旅行で行ったスポット
クレルモン=フェラン(フランス) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
11
77