藤棚と竹林に癒される～北九州で花と緑を感じる一日

2015/05/10 - 2015/05/10

ＧＷ明けに所用で北九州市へ行った。
この時期なら、最近口コミでじわじわと人気のスポット、河内藤園をぜひ訪れたいと思って寄り道した。
河内藤園は、日本有数の広さを誇る私営の藤園。
1000坪の大藤棚を中心に、藤ドームや藤トンネルが張り巡らされ、22種類の藤の花が咲き乱れる場所で、見る人を圧倒する。
数年前までは知る人ぞ知る花園だったのが、ネットによる口コミで、今や海外からも観光客が訪れるようになった。
私が訪れたのは、花も盛りを少し過ぎていたのだが、それでも楽しむことができた。
また、このあたりは合馬（おうま）のタケノコで有名なところでもある。
竹林散策や皿倉山のウォーキングなど、花と緑に癒された一日だった。

エリア 戸畑・八幡・黒崎(福岡)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 自家用車

河内藤園の入園料は、花の開花状況により0〜1000円と変動する。
今日は500円。
花は半分終わっているということだが、それを承知で来たのだからしょうがない(>_<)
見頃はだいたい毎年ＧＷと重なるようだ。
（ネットで、開花状況を知ることができる）

河内藤園 公園・植物園

入ってすぐのところに、220ｍの藤のトンネルがある。
が、残念ながらここの見頃は終わっていた(>_<)
ＧＷは日本にいなかったので仕方ない・・・
満開のときは、差し込む光としだれた藤の花でさぞ絶景なんだろうな〜と想像しながら通り過ぎる。

進んでいくと、白い藤が咲き誇っているところがあった。

奥の方にピンクの藤も見えてくる。

大藤棚の中はまだまだ花が残っている。
よかった〜(^^)

河内藤園 公園・植物園

それにしても広い藤棚。パンフレットで見ると、ここだけで1000坪あるらしい。

藤棚の横には、新緑の綺麗な小道が続いている。

脇道にそれてみると、楓などの木もたくさんある。
秋の紅葉もひときわ美しいらしく、11月頃には300円で入場できるらしい。

脇道から見た風景。河内貯水池の山あいにあり、交通アクセスが非常に悪い。
路線バスもないので、車で来ることしかできない。
自家用車が使えない場合は、近くの「河内温泉あじさいの湯」の送迎バスを利用して、温泉がてら立ち寄るという方法もあるようだ。

牡丹の花も綺麗。
私が訪れた日は、駐車場待ちもほとんどなくすぐ車を停められたが、藤の花のピーク時に行った友人に聞くと、朝の8時でも駐車場は満杯で、帰るころには周辺道路の渋滞がひどかったらしい。
車で行くときは、朝早く訪れるにこしたことはなさそうだ。

藤棚に戻り、またしばらく花を眺める。
しかし、駐車場のキャパが狭いおかげで、園内が激混みになることはなく、入ってしまえばゆっくり花を楽しむことができる。

ここの藤の木はとても立派で、木の幹がひとつの芸術のようだ。

光の当たり具合で、また違った感じに見える。
木の幹は水墨画で描いた絵のようだ。

園内には全部で22種類、150本の木が植えられている。
こんなに藤の花をしげしげと見たのは初めてかも。

花の甘い香りに誘われて、蜂もブンブン飛びまくっている。
この園内だけでも相当な蜂蜜がとれるんじゃない、なんて考えてしまうくらい。

満開時には、これに濃い紫の藤が加わって、より一層色に深みが出るようだ。
それを聞くと、やっぱり満開を見てみたくなる・・・

ブドウのような藤もあちらこちらに。

園内を一巡したので、河内藤園を後にする。
ちょうど韓国からのツアーバスが到着して、たくさんの観光客が降りていくところだった。
ネットで「訪れたい絶景」として紹介されたらしく、新しい名所になりつつあるようだ。

山をひとつ越えると、合馬（おうま）のタケノコで有名な一帯に出る。
ＧＷまではタケノコ狩りをやっていたらしいが、こちらも残念(>_<)時期的に終わっていた。
お昼は、掘立小屋のような食堂で、地元のおじさんが山から採ってきたというタケノコをいただく。茹でたタケノコにマヨネーズをつけて、シンプルな食べ方が美味しい(^^)
アユの串刺しも一緒に焼いてもらった。

食堂のそばから竹林が見える。
目に優しい緑の景色。

タケノコ狩りは残念ながらできなかったけど、近くの竹林公園に入ってみよう。

合馬竹林公園 公園・植物園

ここは日本だけでなく、海外の竹も含めて150種類の竹が植えられている。

かぐや姫が出てきそうな竹林！

合馬竹林公園 公園・植物園

南国の竹だって。節の形が面白い。

これも外国の竹。こんなにいろいろな竹を見たのも初めてかも。

あちこちににょきにょきとタケノコが成長中。

「マムシに注意」って看板があったけど、ホントにいるんだ！

この竹林公園は人も少なくて、ホトトギスの声だけが響いていた。
癒しの空間（*^_^*）

池もあって静かに過ごすには最適な日本庭園。
うーん、心安らぐ〜（*^_^*）

所用を終え、まだ時間があるので、皿倉山へ行ってみようということになった。
皿倉山は標高622ｍの北九州を代表する山。
車をケーブルカー山麓駅に停めて、今からケーブルカーに乗るよ。

ケーブルカーは20分おきに発車している模様。

九州最長のケーブルカーで、山麓駅から山頂駅までの全長1,100ｍを約6分で結んでいる。

全面ガラス張りの車窓からは、景色が思い切り楽しめる。
レールの途中では、上りと下りのケーブルカーが交差するように、一箇所だけ二車線になっている。

ケーブルカーを降りたら今度はスロープカーに乗り換えて山頂まで行く。
これも全面ガラス張りでパノラマの景色が楽しめる。

皿倉山スロープカー 乗り物

展望台からの眺め。
黄砂だかＰＭ2.5だかの影響で少しモヤっているけれど、北九州から関門までが一望できる。

皿倉山 自然・景勝地

パノラマ撮影で。
ここからの夜景は、数年前に新日本三大夜景に選定された。
（ちなみに他の二つは、奈良市の若草山と山梨市の笛吹川フルーツ公園から見える夜景だそう）
こんなに簡単にアクセスできるなら、今度は夜景を見にこなくては！

皿倉山 自然・景勝地

石碑には、福岡県出身の北原白秋の詩が刻まれているのだけど、葉っぱが茂りすぎてよく見えない・・・

皿倉山 自然・景勝地

皿倉山山頂付近には、いくつかのウォーキングコースがある。
約1時間で回れる権現周遊路というコースを一周してみる。

皿倉山 自然・景勝地

山桜や紅葉のシーズンにはたくさん人が訪れるようだが、今日は全くもって人がいない。
すれ違うのは、黙々と走るトレーニングに励んでいる学生さんだけ。

皿倉山 自然・景勝地

たまには誰もいない新緑の中を歩くのも気持ちいいね(^^)

皿倉山 自然・景勝地

皇后杉と呼ばれる巨木のある一帯を通り過ぎる。

皿倉山 自然・景勝地

樹齢何年くらいだろう？と思う巨木がここかしこに。

皿倉山 自然・景勝地

山の上だけれど、このルートはアップダウンもないし、気持ちのいい森林浴ができた（*^_^*）

山頂の散策を終え、またスロープカーとケーブルカーを乗り継いで下っていく。
思いつきで来たけれど、今日は花と緑に癒された清々しい一日となった。
次回は絶景の藤園、タケノコ狩り、新三大夜景をぜひリベンジしたいな〜

最後まで見てくださってありがとうございました<(_ _)>