2015/06/27 - 2015/06/27
40位(同エリア770件中)
おま。さん
旧道部 第3回
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 3.5
- 交通
- 2.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- JRローカル 私鉄 徒歩
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-
雨が午後に上がるというので、旅立つことにした。
前回に続き、「中原街道」 で平塚を目指す。
東急電車に揺られ、再開の地・沼部駅へと向かう。
やはり、気になるのは天気。
車窓越しの人々は、傘をさしたり、ささなかったり。
もしかしたら・・・
と淡い期待を抱いたが、沼部駅は雨だった。 -
土手沿いを歩いて、青いアーチの丸子橋へ。
風に舞う霧雨たちは、傘の下からまとわりついてくる。
半袖の腕には、冷たい。
そんな中途半端な雨だから、
「霧雨じゃ、濡れて参ろう」的な傘もささない人もいるが、
結局のところ、下が透けるほどのビシャビシャ。 -
そんな丸子橋の先には、神奈川県。
かなり昔に2年半だけ暮らした、川崎市である。
ここで、急展開。
中原街道2日目にして、初めての「中原街道」の標柱が。
期待しても、よろしいでしょうか。 -
橋を渡り終えた頃から、雨が弱まる。
歩道のない場所が多いから、傘を早く閉じてしまいたいが、
あいにく、まだそれ程に弱くない。
あぁ・・・ テンション上がらない。
そりゃあ、確かに、ご立派なお屋敷ですよ。
でも、今必要なのは、歩道。 -
お屋敷を過ぎてしまえば、見かけるのは地蔵ばかり。
いや、馬頭観音だったかな。
まあ、どっちにしたって、同じようなモン。 -
こうして、いつも通り悪態をついてるウチに、雨は上がる。
テンションもちょっち上がり、大戸神社まで寄り道。
狛犬さぁ〜ん♪
あっ、ソレ、危ねえッス!!
指サックみたいなそのフォルム、不発弾ですぜっ
そんな優しい言葉に、狛犬、がちシカト。 -
それにしても、暑い。
気温的には24℃ぐらいしかないハズだが、
雨上がりの湿度、ハンパねえぐらいウェッティーだし。
服の下から、汗ダーダーだよ。
あんまり暑すぎて、おじさんも坂の序盤で休憩する。
目の前で、急に止まるな。 コラッ -
と、チャリおじさんに当たってたら、道を間違えた。
この上り坂、結構キツかったのに・・・
元の道に戻るには、この長い長い階段を降りなきゃダメですか? -
だ〜めぇ〜
それがイヤなら、ちゃんと地図を見たまえ。
今回はせっかくスマホ持参したのに、まだ活躍の場がない。 -
にしても、先へ進めども、何もない。
何かあるとしたら、並走する高架道路(第三京浜)ぐらいで、
今どき、コンビニの “ビ” の字も見かけない。
で、昔住んでいたトコからそう遠く離れてはないが、
別に、近いワケでもない。
要するに、懐かしくもないワケで、
何の思い入れもなく、第三京浜を無表情でくぐりぬけるだけ。 -
あるぅ〜ひ♪ もりのぉな〜か♪
正確に言えば、第三京浜を抜けてスグだが、
クマさんに出会った。
「行ってはダメぶぅ〜」
拘束されながらも、和やかな顔のブーさん。
半裸のクセに、なんか偉そう。 -
が、更に問題が浮上。
抜けてすぐ左あるハズの「鎌田堂」がない。
まだ先??
しばらく進んでも、鎌田堂は行方不明。
仕方なく、出し渋ってたスマホで現在地をカクニン・・・ あっ!!
またしても、道を間違えた。
半裸のクマに、今度パンツ買ってあげよっと。 -
来た道200mを戻り、再び第三京浜沿いの道。
地味に横浜市に入ったようだが、こんな無粋な横浜はない。
対岸の歩道では、キックボード片手の少年が、コケて車道に落ちる。
そして、少年はそろりと立ち上がり、無表情にコチラを見る。 -
今度は間違わずに第三京浜をくぐると、今度こそホンモノの鎌田堂。
鎌田堂に会いたくて、今日はここまで歩いてきたけど、
手前の急階段のが、ぜんぜん気になる。
階段の上に何かありそうなのに、木々以外は何もない。 -
あ、そうだそうだ。 話はガラッと変わっちゃうけど、
脱走中の宇宙人、捕まったんだって。
※ 秘密厳守でお願いします。 -
と、またしばらく歩かされはするが、
拝観できない国の重要文化財「関家住宅」に興味深々。
でも、今もガチ住居だったりするから、拝観させてもらえない。 -
そんなカントリー丸出しの都筑区であったが、
突如として巨大マンション群がボクの周りを席巻する。
THE 港北ニュータウン。
旧道を破壊して整備した、忌まわしき都市計画の賜物。
ニュータウンのせいで、旧道はココで途切れる。 -
足も疲れてるのに、ニュータウンさんをワザワザ迂回。
歩くこと、15分。
ベーカリーレストラン前にて、復活の旧道とのご対面を果たす。
やはり、旧道は落ち着く。
すると、あらフシギ。
さっきまでの巨大マンション群が、田園風景の真っ只中に!!
そして、このなだらかな坂を上れば、
目の前に広がるビューは、心が折れる程に、どこまでも続く。 -
長い長い坂を下るが、ビューはなかなか変わらない。
車だったら、気分良く走ってあげられそうだが、
歩きの旅人にとっては、まさに無間地獄。
歩いても、歩いても、目的の場所に近づいてない気がする。
で、ようやく下りきったと思いきや、今度は上り。
ただ、この坂の上から見る “みなとみらい” は・・・ ちょっといい。 -
やがて、宿場町であった佐江戸に入る。
12時。
そろそろランチ場を見つけねばならん。
こんなにもカントリーでは、お昼ヌキになりかねない。
が、元・宿場町・・・ お店ゼロ。
活気すらゼロ。
でも、地蔵堂のその先に、小粋なそば屋!!
・・・残席ゼロ。
片田舎に住みながら、ナゼここを選ぶ?!
ファミレスにしろーーっ -
ファミレスまでもが満員御礼のなか、
妥協して入ったハズの「●き家」もが、客であふれる始末。
幸い、カウンター席に座れたものの、
店員はテンヤワンヤで、注文さえも聞かれない残酷さ。
でもって、隣のおやじは店員に怒鳴りつけるし。
目の前には、身なりの汚い男が座ってくるし。
なんなんだーー!!
・・・と叫びたい。 -
●き家事件で、足の疲れがドッと出る。
足はナマリになってしまったが、旧道はキチンと歩く。
たとえ、その道が細くても。
たとえ、上り坂でも。 -
たとえ、行き止ま・・・ 行き止まり?!
それじゃあ、前にだって進めやしない。
道を間違えたのは確実だろうが、どこで間違えた??
今日はなんか、調子が悪い。 -
長坂谷公園を過ぎた頃からか、背後には気配。
歩く者のほとんどいない道なのに、5m以内にある気配。
離れもせず、抜かしもせず、この状態が10分以上。
途中、うつ伏せのラスカルが行く手を阻むが、
かまってあげられるほど、余裕はない。
それなのに、後ろの人が急に走りだす。
追い抜かされたかと思うと、
7m先で立ち止まり、前の人となって振り返る。
そして、再び走りだしては、また振り返り。
これを繰り返す、前の人。
何をしてるんだ??
ただ、振り返る視線が、自分でないことだけが唯一のハッピー。 -
結局、振り返ったままの前の人を抜かして、後ろの人にしたら、
もう二度と前の人に戻ることはなかった。 -
で、飽きもせず、また脇道。
ただ、今度の脇道は、ひと味もふた味も違う。
道ではなく、階段。
旧道時代はどうなっていたのか。
たまには旧道歩きらしくコメントをしてみたが、
後に続ける言葉が見つからない。
とにかく、階段の上にはる緑に、テンション上昇♪ -
と思ったが、即終了。
何の前触れもなく、癒しの森は工業地帯に。
うっ・・・
景色の変化とは関係なく、右足首が痛い。
2歩あるく度に、鈍い痛み。
足、くじいてないぜ・・・ -
最寄駅は三ツ境駅だが、まだまだ先。
もう何時間もタクシーを見かけてないし、
1歩、また1歩と、着実に前へ進むしかない。
気合い・・・ 気合い・・・
珍しく体育会系のノリで歩いていたら、
思いがけずに見つけた、石橋供養塔。
あれ・・・ 三ツ境駅、通り過ぎてんじゃん!! -
悔しすぎて、戻らずに桜ヶ丘駅まで歩くことにする。
気合い・・・ 気合い・・・
横浜市から大和市に変わる。
が、そんなことは、どうだっていい。
ねえ、観音様ッ♪
いつも交通安全を気にかけていただき、ありがとうございます。
今さら、遅いんじゃあ〜〜!! (スッキリ) -
それでも、嫌味のように坂道は続く。
気休めに缶ジュースを買うが、カラダが炭酸を受け付けない。
あと少しだ。 がんばろう。 -
そんな足の痛みも快楽に感じてきた頃、桜ヶ丘駅に到着。
これ以上、歩こうとも思わない。
次回はいよいよ終点・平塚に到着となるのだが、
この足では・・・ 次回はいつになるのか、これが最終回になるのか。
すべては、整形外科で決まる。
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この旅行記へのコメント (8)
-
- 前日光さん 2015/07/07 21:17:02
- ふ、不発弾?!
- こんばんは、おま。さん。
狛犬さんは、何持ってんの?
普通鞠だったりするよね?
不発弾持ってる狛犬さん、初めて〜
鎌田堂近くの階段、この急角度!
まるで愛宕神社みたい。
4日に愛宕神社、行ったばっかりさ〜
聞きしに勝る急勾配の男坂、途中で三回ぐらい、立ち止まっちまったぜ。
あれ、馬で駆け上ったって!ウソでしょ!!
もし登れたとしても、絶対に降りられないと思う。
馬がビビルと思うよ。
ところで「おま。」さんっていうネーミングは、愛知県西部の「あま市」と関係あるの?
さっき愛知県の地図眺めていて「あま市」の存在を初めて知った!
「おま。」さんの由来、おしえてくれぇ〜(?_?)
前日光
- おま。さん からの返信 2015/07/08 09:17:57
- RE: ふ、不発弾?!
- 狛犬さんが持ってるのは、どう見ても「砲弾」ですね。
目を疑っちゃいますが。
おっと、愛宕神社にいらしたんですね!
気の遠くなるような階段でしょ?!
あの階段を、腰痛を抱えながら、下りたぜっ!!
てことで、現在の御朱印帳は愛宕神社の。
表紙はあの階段・・・ ガチでダサイ。
さて、「あま市」ですが・・・
その存在は最近知りました。
あそこら辺は、「海部(あま)郡」でしたからね。
ということで、名前の由来ではないです。
昔からのアダ名ですね。
アリガチな由来で、どうもスミマセン。
ちなみに、最後の「。」は「モーニング娘。」からです。
このエピソードも、しょうもないですね。
愛知県は、尾張と三河で言葉も文化も違うので、
尾張にある「あま市」には、思い入れがないっす。
おま。
- 前日光さん からの返信 2015/07/08 10:48:18
- 御朱印帳!
- おま。さん、おはよう(^^)/
> てことで、現在の御朱印帳は愛宕神社の。
> 表紙はあの階段・・・ ガチでダサイ。
→え?おま。さんも、御朱印帳、買ったの?(買わされた?)
実は私もです!
御朱印帳って、けっこう重いので最近持っていかないことが多くて。
紙に書いてあるのを買ってしまいます。
ところが、この愛宕神社は御朱印帳にしか書かない!って言うもんだから(どっちみち出雲大社で買った御朱印帳が、もう終わってたのよね)、同じ「あの階段」の、買いましたよ〜
わぁ〜お、あの御朱印帳で、これからしばらくは寺社巡りですね!(^^)!
「おま。」さんの名前の由来は了解です!
> 愛知県は、尾張と三河で言葉も文化も違うので、
> 尾張にある「あま市」には、思い入れがないっす。
→おお、これって出雲と石見の関係に似てるねぇ〜
実は島根県にも、東西の対立があるみたいですよ。
栃木は、そういうのあんまりないけど、県南の野木市(小山市もかな?)なんかは、地理的に東京に近いものだから、栃木県の方むいてなくて、なんとなく埼玉・東京方面に意識が行ってるところがあるようです。
でも東京から見たら、しょせん栃木県民なのにね(-_-)
って、そんなことに拘る私も小さいなぁ〜
あはは、県北大好きだぁ〜(>_<)
前日光
- おま。さん からの返信 2015/07/08 11:29:02
- RE: 御朱印帳!
- ワァオ! 御朱印帳、オソロじゃん!!
買わされたワケじゃないですよ。
愛宕神社の前に行った金刀比羅神社で1冊目を終えたので、
たまたま愛宕神社が、2冊目。
ちなみに、金刀比羅神社のは(金)マークで、
よりダサかった。
あまりのダサさに、欲しくなったけどね。
野木町さんが栃木県を向かないのは、仕方ないです。
栃木県目線では、“南端の町”ですからね。
“都心への玄関口”とでも言わせてあげましょう。
おま。
-
- trat baldさん 2015/07/04 08:51:47
- やり過ぎ〜!足が壊ける。
- ウォーキングコースならともかく写真を見る限り強烈過ぎる、毎朝3時間の運動する僕が見ても、、、、
ちなみに愛知県西三河の天候は空梅雨で、らしくない陽性です。
本来は鬼火を連れた幽霊が川沿いの柳の下に出る時期ですから土砂降りだと足の無い幽霊は川に流されちゃう、、、、中原街道はそんな雰囲気の場所もチョット有ってイイ感じ!
- おま。さん からの返信 2015/07/06 15:15:15
- RE: やり過ぎ〜!足が壊ける。
- 西三河・・・
ここ最近は東京都民ブッてますが、西三河出身ですよ。
申し遅れてしまいましたが。。。
運動不足の人が「歩き旅」にハマると、
やっぱり何かしらガタがきますね。
とりあえず、足の痛みは良くなりました。
おま。
-
- 蔦之丞さん 2015/07/01 12:23:02
- 体力に敬意!
- おま。様
こんにちは!
三ツ境の道路標示を拝見させて頂いて
鶴ヶ峰・茅ヶ崎・の文字をみて
両方に住んで居た事を思いました
- おま。さん からの返信 2015/07/01 15:56:15
- RE: 体力に敬意!
- をっ、それはそれは・・・
ちなみに、ウチの奥様も鶴ヶ峰に住んでたことがあります。
駅近く・・・とおっしゃっておりましたが、
中原街道沿いじゃあ、駅があることすら気づきませんでした。
でも、自分が住んでいたところの旅行記があると、
なんかうれしいですよね。 どんな旅行記でも。
おま。
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