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<br />今回の19回目のイタリア旅行はミラノ万博の下見です。つまり、万博期間中(9月頃)に「空飛ぶドクター」のツアーを企画しているからです。いつもの85歳の女性が参加するので、ゆったりした旅行ですが、前もって会場の様子を知っておきたかったのです。9月のツアーでは、その後はイタリア北西部のアオスタ地区へ行き、プレ・サン・ディディエール温泉(モンブラン目前)、フランスへ国境を渡り、シャモニー、そしてモンブラン山頂への旅行予定です。<br /><br />今回はスターアライアンスの優待券で、サーチャージの約4万円のみです。国内は全日空、国際線はルフトハンザです。ルフトハンザは初めてかもしれません。かなり変則的で、行きは福岡から関西空港経由でフランクフルトへ、そしてミラノです。帰りは、ミュンヘン経由で羽田へ、そして福岡です。<br /><br />実は今回の旅行はギリギリでした。出発の12日前、5月8日に左目の網膜剥離に対して硝子体手術を受けたばかりだからです。除去した硝子体の部分に空気を注入するのですが、それが吸収されて浸出液に置き換わるまでは気圧の低い飛行機には乗れないのです。<br /><br /><br />【5月20日(水)】<br />上記の経由地で朝福岡を出発して夕方6時にはミラノへ到着しました。しかし、ホテルへ行くのに少し苦労しました。グーグルの地図では郊外列車(S)Affori駅から少し歩かないといけないのですが、色々聞いたけど近くまでは来ているはずなのにわかりません。イタリアの欠点で駅にはタクシーもいません。少し迷いましたが、無難そうな方法で、以前にマルペンサ空港へ行くのに乗車駅として利用した大きい駅・カドルナ駅まで遠回りすることにしました。その駅なら何とかタクシー待ちがあるだろうと思ったからです。<br /><br />幸い、正解でした。何とかタクシーを見つけ28ユーロ(1ユーロ=135 円程度)程度の金額でホテルにたどり着きました。こういうこともあろうかと、マルペンサ空港から直行したいつものミラノ中央駅近くのレストランで、少し早目ですが夕食をとっていました。シーフードの前菜とリゾット・ミラノ風(サフラン風味)でした。しかし、リゾットだけでは物足りなくて、結局野菜サラダも追加注文しました。<br /><br />ダ・ビンチと言う名のホテルは、1万円ちょっとのシングルにしては超立派でした。万博期間中だし、高いかなと覚悟していたのですが、少し不便な郊外のせいか安い割には立派でした。ベッドは真横に寝れるくらい広いのです。バルコニーもあります。でも、イタリアらしくその割にはバスタブがありません。シャワーのみです。4泊するので、翌朝バスタブ付の部屋へ変えてもらいました。<br /><br /><br />【22日(木)】<br />朝食はバイキングですが、今時は外国人観光客が多いらしく簡単な野菜サラダ、ヨーグルト、生ハム、チーズ、果物、パン、卵料理、何でもあります。朝、バルコニーに出ると何と目の前に駅があります。何故か、グーグルの地図には書いてなかった郊外列車の駅 Bruzzanoです。ホテルでもらった地図で確認すると、やはり昨日手前の駅まで来ていたのです。<br /><br />万博の会場もミラノ市北西の郊外・Rho(ロー)という町にあり、ブルッザーノ駅から1回乗り換えて、5つくらいの駅で、Rho-Fiera Expo 2015 駅へ到着です。ほぼ東西に横長い会場の西側がメインの入り口です。3日間通うつもりだし、もう一度来る予定なので迷わずずっと使えるシーズンパスを買いました。たったの115ユーロです。少し売り場が分かりにくく、一度入場口まで歩いて行ったら、駅まで戻ってチケット売り場へ行くように言われました。平日、10時半頃でまだ空いていたので、あまり並ばずにすみましたが。<br /><br />今回のミラノ万博はイタリア開催にふさわしく、初の「食」がテーマの万博です。是非、来たいと数年前から思っていました。取り敢えず、真ん中にある大通りをずっと奥まで歩きました。オリエンテーションをつけるためです。結構あります。1km? その大通りの両側にパビリオンが並んでいて、場所によっては奥行きが相当ありそうです。大通り沿いにある並ばなくても入れる国のパビリオンにいくつか入りながら西側の入り口の方へ戻り、ゆっくり見学を始めました。<br /><br />地震で大変なネパール館は、屋根だけの場所で特殊な筆を使った絵を描いてくれる芸人がいました。慣れた手つきで、あっという間にお客さんの名前を書いて、横に竜の絵とかを描いてくれます。10ユーロ程度で、迷いましたがどうせ飾るスペースがないとやめました。よく見ると、さすがイタリアでの万博、まだネパール館は完成していません。食がテーマの今回の万博ですが、ネパール館には食べる場所はありません。<br /><br />そうこうしているうちに、昼食の時間です。迷いましたが、どうせ魚介類はあまりなさそうで、ガッツリ肉を食べたいと思い、近くのブラジル館へ行くと期待通りシュラスコ料理のレストランがありました。白いご飯にフェイジョアーダ(小豆料理でぜんざいのように見えますが甘くはありません)というブラジル料理の基本です。サラダもあります。肉は、最初はソーセージと肉が一切れとやや控えめですが、期待通り後からどんどん大きな串刺しの色々な肉がやってきて食べ放題です。デザートを兼ねた焼きパイナップルも定番です。でも、左目の網膜剥離以来、運動不足で思ったよりは食べれませんでした。<br /><br />アメリカ館にも寄って見ましたが、案の定、食に関してはアメリカは大したことありません。オバマ大統領の挨拶が放映されています。食べる所はありましたが、ジャンクフードのようなもので、私は見向きもしません。いよいよ東の奥にある日本館へ行きました。40分待ちと律儀に表示しています。さすが、細やかな日本館です。他ではあまり待ち時間表示は見ませんでした。<br /><br />聞くと、最上階のイベント広場には並ばずに入れるというので、まず行きました。ちょうど、みそまるとか言う、味噌のキャンペーンをやっていました。みそガールというすごい恰好をした若い女性が二人います。いかにも外人が喜びそうなミニスカートにした着物に、帯を胸の辺りに結び、頭にはティアラとみそ汁用のお碗をかざしています。「本場の本物」と書いて、せんべいや羊羹なども売っています。<br /><br />同じフロアの奥に、フードコート風の店が全部で4軒入店しています。天ぷらそばなどのサガミチェーン、すき焼きなどの柿安という「ザ・日本食」、つまりすでにかなり有名になった日本食です。但し、福岡市に住む私は2店とも馴染みがありませんので、後で調べました。残りの二つは少し意外性があり、ライスバーガーなどのモスバーガーとカレーハウスCoCo壱番屋で、「脱ザ・日本食」らしいです。つまり、まだ外国ではあまり知られていない日本食ということでしょう。この用語は一般的なのかどうか知りません。テレビ東京の番組(日本食 vs 世界料理 in ミラノ万博!)で使っていました。<br /><br />それから、40分待ちを覚悟して並んで日本館の中へも入りました。日本の各地の名産を案内したり、芸術的に稲作などの日本の四季を紹介したり、出汁やご飯にのせた納豆などの料理を説明したりしています。最後は、箸を使ってクイズに答えたりする楽しいコーナーがありますが、全てイタリア語であまりよくわからず、内容は悪くないと思いますが、わざわざ日本人が並んでまで入る価値があるかどうかは疑問です。実際は、日本館の中を見て回ると、最後に先ほどのフードコートの所に出てくるのでした。<br /><br />イタリアらしくバール、つまりコーヒー(イタリアですから、主にエスプレッソ)が飲めるところもたくさんあります。あまり縁がなかった Lavazza(調べると一番大手のようです)で、アイスの cremespresso というのを飲みましたが、気に入りました。スターバックスのコーヒー・フラペチーノを繊細に美味しくしたような感じです。スターバックスのCEOによると、イタリアのバールをモデルに思いついたチェーン・コーヒー店ですが、皮肉なことにイタリアには一軒もないようです。私が飲み慣れている illy のコーヒー店ももちろんあります。ちなみに、既述の番組によるとケンタッキー・フライド・チキンもイタリアに2軒しかないそうで、マクドナルドは何とか550軒あるそうで、私もナポリ中央駅でいつも見ています。ジローラモさんによると、マクドナルドはイタリアに合わせてピッツァなども販売して現地に合わせているので成功しているようです。私には、どうでもいいことですが。<br /><br />いよいよ夜ですが、色々なパビリオンを見て回ると結構足が棒のようになります。それなりに疲れます。昼食の肉であまり腹も減ってないので、セルフサービスのイタリア料理店に行きましたが、しょせんセルフサービス、作り置きに近い料理で、イタリアにしては大して美味しくありませんでした。大失敗!<br /><br />夜遅くホテルに帰り着くと、新しい部屋は前ほど豪華ではないものの十分で、ちゃんとバスタブが付いていました。ただ、テレビのリモコンがありません。今時のテレビでスイッチもなく、リモコンがないとテレビは見れません。フロントに行くと、係りに連絡しておくとのことですが、私はあまり信用していません。イタリアの食べ物は最高ですが、その他のサービスはかなりいい加減であまり信頼できません。<br /><br /><br />【22日(金)】<br />ミラノには何度も来ているとはいえ、今朝はせめてドゥオモくらい観光しようと、ホテルから歩いて10分の地下鉄駅・Comasina からドゥオモ経由で万博会場へ行きました。でも、地下鉄はかなり遠回りでした。わざわざ南に位置するドゥオモ駅までで11駅もありました。期待通り、前回の工事は終わっており一応大聖堂の全景を写真に撮れます。イタリアでは修復のためしょっちゅう工事をしています。11ユーロ払って階段を歩いて屋上まで登ります。 <br /><br />忘れていましたが、目の前がガッレリア(高い屋根付きアーケード街)です。ドゥオモからも見えます。それから、降りて目の前のデパートへ行くと、確かに地球の歩き方に書いているように7階くらいにレストランや喫茶店があり、ドゥオモを目の前に見れます。時間的にこの辺で食事するならいい場所です。同じフロアに寿司屋がありましたが、白人とアジア人のみで少し怪しい感じでした。いかにも外国の寿司屋です。<br /><br />それから再度地下鉄に乗り北西へ。新たに16駅でようやく会場の M1 Rho-Fiera 駅へ。いくら早い地下鉄でも合計1時間近くかかりました。しかも、昨日の郊外列車駅と違い、地下鉄駅は入場口まで延々と歩かされます。10分以上は歩きます。選べるなら、郊外列車駅をお勧めします。<br /><br />丸3日間ある2日目なので、適当に気がむいた国を選びます。エクアドル館は予想通り、食というよりガラパゴス諸島の案内でした。宣伝でもあるのですが、死ぬまでには行きたいと思っている場所の一つですので、興味深く見ました。<br /><br />今日の昼食は昨日の失敗を反省して、結局会場の真ん中あたりにある Eataly の全イタリア20州のレストラン街へ行きました。Eataly はItaly とダジャレのような名前ですが、日本にもありイタリア食材を扱っているようです。焦らずに、全部を見て回りどこで何を食べるかを決めました。ナポリのあるカンパーニャ州は丸ごとのモッツァレラチーズ、ローマのあるラツィオ州はパスタ・カルボナーラ(本物は生クリームなんか使わず、卵とチーズだけ)、ミラノのあるロンバルディア州は初日に駅近くで食べたサフラン風味のリゾットなどがあります。私の好きな南部プーリア州(アルベロベッロのある州)を選びました。去年初めて食べたブッラータは直径8cm程度の球状で、モッツァレラチーズの中に生クリームが入っている感じです。ズッキーニの花にリコッタチーズの入った詰め物料理とともに食べました。期待通りの味です。もちろん、両方とも現地で食べたことがあります。<br /><br />カザフスタンはあまり馴染みのない国ですが、どうも2017年に次の万博があるらしく、力を入れたパビリオンのようでした。期間は何故か4ヶ月とやや短いようですが(今回もそうだし、大阪万博も半年でした)。キャビアで有名らしく、何と水槽に小さなチョーザメが複数匹泳いでいました。<br /><br />内容は忘れましたが、ドイツ館も意外とよかったです。ただ、料理はソーセージとビールで下戸の私はあまり興味ありません。私には関係ないと言え、ビールと言えば、ベルギーも負けずに有名です。でも、数回行って(昨年も)よく知っているのですが、大のフライドポテト好きです。それで、フライドポテトの小屋もありました。英語で、French fries と呼びますが、Belgian fries と呼んで欲しいとベルギーの人は思っているようです。日本では、むしろ Belgian waffles の方が有名ですね。<br /><br />フランス館も期待通りで、外にあった無料の一口サイズのフィレ・ミニョオンがフランス料理らしくソースが凝っていてなかなかの味でした。一般的には、私はシンプルなイタリア料理の方が好きなのですが、この試食は唸らされました。さすが、フランス!<br /><br />夜は、昨日のブラジルに続いて南米の雄・アルゼンチン料理です。日本ではあまり知られていませんが、豪快な牛のステーキが有名です。肉の消費量が半端じゃない国です。昨年行きましたが、アルゼンチン、ウルグアイでは薪を燃やした火の熱で肉を豪快に焼きます。岩塩だけのシンプルな味付けです。先ほどのフランス料理と違いますが、どちらも美味しい牛肉です。<br /><br />夜9時半からは東側の南側に設置された Open Air Theatre でシルク・ドゥ・ソレイユの Alevanti 鑑賞です。もちろん、別料金で35ユーロです。ラスベガスなどでシルク・ドゥ・ソレイユのショーはいくつか見たことあるので、代わり映えせずそこまで感動しませんでした。むしろ、遠くからなら無料で覗けるので、せこくそうすればよかったかなと思ったくらいです。<br /><br />夜遅くホテルに帰り部屋に入ると案の定テレビのリモコンはまだありません。フロントで尋ねると、何も聞いてないと言います。夜だし、フロントには予備のリモコンはないと言います。ダメだ、こりゃ!<br /><br /><br />【23日(土)】<br />最後のホテルの日なのですが、ダメもとで朝食前にフロントに立ち寄り、リモコンがないと再度訴えました。しばらく、気が付かなかったのですが朝食後部屋に戻ると奇跡的にリモコンが置いてあるのです。でも、最後の日ですから、今晩寝る前少しと明日の朝チェックアウト前に少し見れる程度ですが・・・<br /><br />一昨日と同じ郊外列車駅から一度乗り換えて40分程度で万博会場へ行くつもりでしたが、今日は土曜日のせいか、いい列車がなく、何とか二度乗り換えて到着しました。結局時間も1時間程度かかりました。このホテルは地図で見ると直線距離は会場まで近いのですが、やはりやや不便で、その分高くないのでしょう。<br /><br />平日の前2日間と違い、今日は土曜日で明らかに込み合っています。チケットは買わなくていいので助かりましたが、飛行機のように荷物検査がある入場口は30分以上かかってしまいました。昨日までは入口はほとんどスムーズに通過できました。アドバイスとして、可能なら週末は避けたほうがいいようです。<br /><br />最後の日ですし、かなり興味のある色々な国のパビリオンはすでに見たので、長い行列覚悟でイタリア館に並びました。幸い、土曜日の割には昨日までと同じあたりが行列の最後でした。すぐ傍に今回の万博のシンボルタワー・「生命の樹」があります。片言のイタリア語でラポラーノテルメから来た夫婦などと会話し、やはり1時間半ほどかかってようやく階段を上がった2階にあたる入口へたどり着きました。ラポラーノテルメは昨年の空飛ぶドクター・ツアーで私がみなさんを案内したトスカーナ地方の街で、名前通り温泉で有名なところです。<br /><br />既述のテレビ東京の番組(6月8日放送)で行列ランキングをやっていました。1位:UAE(アラブ首長国連邦)、1時間、2位:日本とドイツ、40分、3位:カザフスタン、30分だそうです。明らかに適当です。1時間半もかかる開催地のイタリアを外しています。テレビなんてこんなものなのでしょう。<br /><br />全面ミラーの部屋にイタリアらしい素晴らしい景色を映していて、自分がその中にいるように見えます。途中で、どうもVIPの一団が入って来ました。目星をつけてすぐシャッターを切りました。上手く撮れました。どうもモロッコの王女様のようです。<br /><br />全体的に見ごたえのあるイタリア館でしたが、レストラン関係は別の場所にあるので、館内には全く食べ物屋はありません。州別の Eataly の中にたくさん全イタリアの料理があります。その中にピッツァ(もちろんナポリ)も一店ありますし、別の場所にもちゃんとナポリ・ピッツァの店があります。<br /><br />昼食は今日も Eataly へ行きました。だいぶ迷いましたが、リグーリア州(ジェノバのある州)を選びました。当然の如く、trofie al pesto、つまりバジリコソースのパスタ(トロフィエはトロフィーのように少し捻じれたショートパスタ)と意外とあっさりして美味しい firtto misto di pesce、小魚・イカ・タコのフリット(フライ)を食べました。これらも現地で食べたことがあります。<br /><br />あまり誰も来ない奥まったところに小国のパビリオンが並んでいたりします。太平洋の島国などです。たまたま北朝鮮のパビリオンに出くわしました。何と誰もいません。ショーケースも空っぽです。朝鮮人参のポスターだけありました。国情もわかるようで笑ってしまいました。<br /><br />でも、たまたま迷い込んだパレスチナ館では、イタリア人とパレスチナのハーフという若い女性と会い、色々と未知の国パレスチナについて熱く語ってくれました。盛んに言われているほど危なくないと強調していました。英語でですが、楽しく会話しました。<br /><br />帰りも往生しました。やはり、土曜日のせいか、郊外列車で同じように帰ろうとしたのに、接続の列車がないのです。もらった路線図をよく読むと、遠回りにはなるものの、地下鉄の駅と繋がっている駅が近くにあることを発見。真夜中近くの遅い時間ですが、地下鉄の最寄駅から何とか10分くらいかけて歩いてホテルまで帰りました。イタリアは危ないと思っている人が多いですが、全然危険は感じません。日本の夜道と同じです。その証拠に、若い女性ともすれ違いました。<br /><br /><br />【24日(日)】<br />帰国はミラノからミュンヘン経由で羽田行きですが、13時25分発ですし、EUで国内線扱いなのでかなり朝はゆっくりです。せっかくですから、少しだけテレビも見ました。苦労したリモコンですから。今回のホテルは中心部から北にあり、マルペンサ空港にはかなり近いようです。S4(郊外線)でたった2駅目に Bovisa 駅があり、いつもの Cadorna 駅まで戻らなくていいようです。そこからいつもの空港への急行便に乗り換えです。乗り換えてたった30分で到着し、珍しく空港でのんびりしました。<br /><br />ところで、網膜剥離の手術を受けた左目の方ですが、術後16日目になりますがまだまだはっきり見えず不便です。実質、右目だけの片目生活が続いています。来る時のフランクフルト空港と同じで、ミュンヘン空港も搭乗橋なしで、バスでの移動と結構不便でした。ドイツの空港がこんなに遅れているなんて。ミュンヘンからの羽田への長距離は日本国内では使われなくなったボーイング747機(ジャンボ)でした。面白いつくりで、階段を降りた1階(?)がトイレでした。<br /><br />途中でドクターコールがありました。「機内にお医者さんはいませんか?空飛ぶドクターの海外旅行と健康管理」という本まで書いた私ですから、もちろんCAに申し出ます。ところが、面白いことに実は倒れた女性のご主人が医者で同行していたようです。慌てて呼んだ時点では、そのことが判明していなかったのでしょう。階下のトイレの近くで倒れたようで、しばらくトイレが使えませんでした。<br /><br /><br />【25日(月)】<br />翌日午前9時55分には羽田空港へ着き、当然の如く、成田空港と違い乗り継ぎがスムーズで、11時半の福岡行きで13時半には福岡へ着きました。<br /><br /><br />空飛ぶドクター(登録商標)<br />坂本泰樹<br />

ミラノ万博2015下見の旅

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2015/05/20 - 2015/05/25

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空飛ぶドクター

空飛ぶドクターさん


今回の19回目のイタリア旅行はミラノ万博の下見です。つまり、万博期間中(9月頃)に「空飛ぶドクター」のツアーを企画しているからです。いつもの85歳の女性が参加するので、ゆったりした旅行ですが、前もって会場の様子を知っておきたかったのです。9月のツアーでは、その後はイタリア北西部のアオスタ地区へ行き、プレ・サン・ディディエール温泉(モンブラン目前)、フランスへ国境を渡り、シャモニー、そしてモンブラン山頂への旅行予定です。

今回はスターアライアンスの優待券で、サーチャージの約4万円のみです。国内は全日空、国際線はルフトハンザです。ルフトハンザは初めてかもしれません。かなり変則的で、行きは福岡から関西空港経由でフランクフルトへ、そしてミラノです。帰りは、ミュンヘン経由で羽田へ、そして福岡です。

実は今回の旅行はギリギリでした。出発の12日前、5月8日に左目の網膜剥離に対して硝子体手術を受けたばかりだからです。除去した硝子体の部分に空気を注入するのですが、それが吸収されて浸出液に置き換わるまでは気圧の低い飛行機には乗れないのです。


【5月20日(水)】
上記の経由地で朝福岡を出発して夕方6時にはミラノへ到着しました。しかし、ホテルへ行くのに少し苦労しました。グーグルの地図では郊外列車(S)Affori駅から少し歩かないといけないのですが、色々聞いたけど近くまでは来ているはずなのにわかりません。イタリアの欠点で駅にはタクシーもいません。少し迷いましたが、無難そうな方法で、以前にマルペンサ空港へ行くのに乗車駅として利用した大きい駅・カドルナ駅まで遠回りすることにしました。その駅なら何とかタクシー待ちがあるだろうと思ったからです。

幸い、正解でした。何とかタクシーを見つけ28ユーロ(1ユーロ=135 円程度)程度の金額でホテルにたどり着きました。こういうこともあろうかと、マルペンサ空港から直行したいつものミラノ中央駅近くのレストランで、少し早目ですが夕食をとっていました。シーフードの前菜とリゾット・ミラノ風(サフラン風味)でした。しかし、リゾットだけでは物足りなくて、結局野菜サラダも追加注文しました。

ダ・ビンチと言う名のホテルは、1万円ちょっとのシングルにしては超立派でした。万博期間中だし、高いかなと覚悟していたのですが、少し不便な郊外のせいか安い割には立派でした。ベッドは真横に寝れるくらい広いのです。バルコニーもあります。でも、イタリアらしくその割にはバスタブがありません。シャワーのみです。4泊するので、翌朝バスタブ付の部屋へ変えてもらいました。


【22日(木)】
朝食はバイキングですが、今時は外国人観光客が多いらしく簡単な野菜サラダ、ヨーグルト、生ハム、チーズ、果物、パン、卵料理、何でもあります。朝、バルコニーに出ると何と目の前に駅があります。何故か、グーグルの地図には書いてなかった郊外列車の駅 Bruzzanoです。ホテルでもらった地図で確認すると、やはり昨日手前の駅まで来ていたのです。

万博の会場もミラノ市北西の郊外・Rho(ロー)という町にあり、ブルッザーノ駅から1回乗り換えて、5つくらいの駅で、Rho-Fiera Expo 2015 駅へ到着です。ほぼ東西に横長い会場の西側がメインの入り口です。3日間通うつもりだし、もう一度来る予定なので迷わずずっと使えるシーズンパスを買いました。たったの115ユーロです。少し売り場が分かりにくく、一度入場口まで歩いて行ったら、駅まで戻ってチケット売り場へ行くように言われました。平日、10時半頃でまだ空いていたので、あまり並ばずにすみましたが。

今回のミラノ万博はイタリア開催にふさわしく、初の「食」がテーマの万博です。是非、来たいと数年前から思っていました。取り敢えず、真ん中にある大通りをずっと奥まで歩きました。オリエンテーションをつけるためです。結構あります。1km? その大通りの両側にパビリオンが並んでいて、場所によっては奥行きが相当ありそうです。大通り沿いにある並ばなくても入れる国のパビリオンにいくつか入りながら西側の入り口の方へ戻り、ゆっくり見学を始めました。

地震で大変なネパール館は、屋根だけの場所で特殊な筆を使った絵を描いてくれる芸人がいました。慣れた手つきで、あっという間にお客さんの名前を書いて、横に竜の絵とかを描いてくれます。10ユーロ程度で、迷いましたがどうせ飾るスペースがないとやめました。よく見ると、さすがイタリアでの万博、まだネパール館は完成していません。食がテーマの今回の万博ですが、ネパール館には食べる場所はありません。

そうこうしているうちに、昼食の時間です。迷いましたが、どうせ魚介類はあまりなさそうで、ガッツリ肉を食べたいと思い、近くのブラジル館へ行くと期待通りシュラスコ料理のレストランがありました。白いご飯にフェイジョアーダ(小豆料理でぜんざいのように見えますが甘くはありません)というブラジル料理の基本です。サラダもあります。肉は、最初はソーセージと肉が一切れとやや控えめですが、期待通り後からどんどん大きな串刺しの色々な肉がやってきて食べ放題です。デザートを兼ねた焼きパイナップルも定番です。でも、左目の網膜剥離以来、運動不足で思ったよりは食べれませんでした。

アメリカ館にも寄って見ましたが、案の定、食に関してはアメリカは大したことありません。オバマ大統領の挨拶が放映されています。食べる所はありましたが、ジャンクフードのようなもので、私は見向きもしません。いよいよ東の奥にある日本館へ行きました。40分待ちと律儀に表示しています。さすが、細やかな日本館です。他ではあまり待ち時間表示は見ませんでした。

聞くと、最上階のイベント広場には並ばずに入れるというので、まず行きました。ちょうど、みそまるとか言う、味噌のキャンペーンをやっていました。みそガールというすごい恰好をした若い女性が二人います。いかにも外人が喜びそうなミニスカートにした着物に、帯を胸の辺りに結び、頭にはティアラとみそ汁用のお碗をかざしています。「本場の本物」と書いて、せんべいや羊羹なども売っています。

同じフロアの奥に、フードコート風の店が全部で4軒入店しています。天ぷらそばなどのサガミチェーン、すき焼きなどの柿安という「ザ・日本食」、つまりすでにかなり有名になった日本食です。但し、福岡市に住む私は2店とも馴染みがありませんので、後で調べました。残りの二つは少し意外性があり、ライスバーガーなどのモスバーガーとカレーハウスCoCo壱番屋で、「脱ザ・日本食」らしいです。つまり、まだ外国ではあまり知られていない日本食ということでしょう。この用語は一般的なのかどうか知りません。テレビ東京の番組(日本食 vs 世界料理 in ミラノ万博!)で使っていました。

それから、40分待ちを覚悟して並んで日本館の中へも入りました。日本の各地の名産を案内したり、芸術的に稲作などの日本の四季を紹介したり、出汁やご飯にのせた納豆などの料理を説明したりしています。最後は、箸を使ってクイズに答えたりする楽しいコーナーがありますが、全てイタリア語であまりよくわからず、内容は悪くないと思いますが、わざわざ日本人が並んでまで入る価値があるかどうかは疑問です。実際は、日本館の中を見て回ると、最後に先ほどのフードコートの所に出てくるのでした。

イタリアらしくバール、つまりコーヒー(イタリアですから、主にエスプレッソ)が飲めるところもたくさんあります。あまり縁がなかった Lavazza(調べると一番大手のようです)で、アイスの cremespresso というのを飲みましたが、気に入りました。スターバックスのコーヒー・フラペチーノを繊細に美味しくしたような感じです。スターバックスのCEOによると、イタリアのバールをモデルに思いついたチェーン・コーヒー店ですが、皮肉なことにイタリアには一軒もないようです。私が飲み慣れている illy のコーヒー店ももちろんあります。ちなみに、既述の番組によるとケンタッキー・フライド・チキンもイタリアに2軒しかないそうで、マクドナルドは何とか550軒あるそうで、私もナポリ中央駅でいつも見ています。ジローラモさんによると、マクドナルドはイタリアに合わせてピッツァなども販売して現地に合わせているので成功しているようです。私には、どうでもいいことですが。

いよいよ夜ですが、色々なパビリオンを見て回ると結構足が棒のようになります。それなりに疲れます。昼食の肉であまり腹も減ってないので、セルフサービスのイタリア料理店に行きましたが、しょせんセルフサービス、作り置きに近い料理で、イタリアにしては大して美味しくありませんでした。大失敗!

夜遅くホテルに帰り着くと、新しい部屋は前ほど豪華ではないものの十分で、ちゃんとバスタブが付いていました。ただ、テレビのリモコンがありません。今時のテレビでスイッチもなく、リモコンがないとテレビは見れません。フロントに行くと、係りに連絡しておくとのことですが、私はあまり信用していません。イタリアの食べ物は最高ですが、その他のサービスはかなりいい加減であまり信頼できません。


【22日(金)】
ミラノには何度も来ているとはいえ、今朝はせめてドゥオモくらい観光しようと、ホテルから歩いて10分の地下鉄駅・Comasina からドゥオモ経由で万博会場へ行きました。でも、地下鉄はかなり遠回りでした。わざわざ南に位置するドゥオモ駅までで11駅もありました。期待通り、前回の工事は終わっており一応大聖堂の全景を写真に撮れます。イタリアでは修復のためしょっちゅう工事をしています。11ユーロ払って階段を歩いて屋上まで登ります。 

忘れていましたが、目の前がガッレリア(高い屋根付きアーケード街)です。ドゥオモからも見えます。それから、降りて目の前のデパートへ行くと、確かに地球の歩き方に書いているように7階くらいにレストランや喫茶店があり、ドゥオモを目の前に見れます。時間的にこの辺で食事するならいい場所です。同じフロアに寿司屋がありましたが、白人とアジア人のみで少し怪しい感じでした。いかにも外国の寿司屋です。

それから再度地下鉄に乗り北西へ。新たに16駅でようやく会場の M1 Rho-Fiera 駅へ。いくら早い地下鉄でも合計1時間近くかかりました。しかも、昨日の郊外列車駅と違い、地下鉄駅は入場口まで延々と歩かされます。10分以上は歩きます。選べるなら、郊外列車駅をお勧めします。

丸3日間ある2日目なので、適当に気がむいた国を選びます。エクアドル館は予想通り、食というよりガラパゴス諸島の案内でした。宣伝でもあるのですが、死ぬまでには行きたいと思っている場所の一つですので、興味深く見ました。

今日の昼食は昨日の失敗を反省して、結局会場の真ん中あたりにある Eataly の全イタリア20州のレストラン街へ行きました。Eataly はItaly とダジャレのような名前ですが、日本にもありイタリア食材を扱っているようです。焦らずに、全部を見て回りどこで何を食べるかを決めました。ナポリのあるカンパーニャ州は丸ごとのモッツァレラチーズ、ローマのあるラツィオ州はパスタ・カルボナーラ(本物は生クリームなんか使わず、卵とチーズだけ)、ミラノのあるロンバルディア州は初日に駅近くで食べたサフラン風味のリゾットなどがあります。私の好きな南部プーリア州(アルベロベッロのある州)を選びました。去年初めて食べたブッラータは直径8cm程度の球状で、モッツァレラチーズの中に生クリームが入っている感じです。ズッキーニの花にリコッタチーズの入った詰め物料理とともに食べました。期待通りの味です。もちろん、両方とも現地で食べたことがあります。

カザフスタンはあまり馴染みのない国ですが、どうも2017年に次の万博があるらしく、力を入れたパビリオンのようでした。期間は何故か4ヶ月とやや短いようですが(今回もそうだし、大阪万博も半年でした)。キャビアで有名らしく、何と水槽に小さなチョーザメが複数匹泳いでいました。

内容は忘れましたが、ドイツ館も意外とよかったです。ただ、料理はソーセージとビールで下戸の私はあまり興味ありません。私には関係ないと言え、ビールと言えば、ベルギーも負けずに有名です。でも、数回行って(昨年も)よく知っているのですが、大のフライドポテト好きです。それで、フライドポテトの小屋もありました。英語で、French fries と呼びますが、Belgian fries と呼んで欲しいとベルギーの人は思っているようです。日本では、むしろ Belgian waffles の方が有名ですね。

フランス館も期待通りで、外にあった無料の一口サイズのフィレ・ミニョオンがフランス料理らしくソースが凝っていてなかなかの味でした。一般的には、私はシンプルなイタリア料理の方が好きなのですが、この試食は唸らされました。さすが、フランス!

夜は、昨日のブラジルに続いて南米の雄・アルゼンチン料理です。日本ではあまり知られていませんが、豪快な牛のステーキが有名です。肉の消費量が半端じゃない国です。昨年行きましたが、アルゼンチン、ウルグアイでは薪を燃やした火の熱で肉を豪快に焼きます。岩塩だけのシンプルな味付けです。先ほどのフランス料理と違いますが、どちらも美味しい牛肉です。

夜9時半からは東側の南側に設置された Open Air Theatre でシルク・ドゥ・ソレイユの Alevanti 鑑賞です。もちろん、別料金で35ユーロです。ラスベガスなどでシルク・ドゥ・ソレイユのショーはいくつか見たことあるので、代わり映えせずそこまで感動しませんでした。むしろ、遠くからなら無料で覗けるので、せこくそうすればよかったかなと思ったくらいです。

夜遅くホテルに帰り部屋に入ると案の定テレビのリモコンはまだありません。フロントで尋ねると、何も聞いてないと言います。夜だし、フロントには予備のリモコンはないと言います。ダメだ、こりゃ!


【23日(土)】
最後のホテルの日なのですが、ダメもとで朝食前にフロントに立ち寄り、リモコンがないと再度訴えました。しばらく、気が付かなかったのですが朝食後部屋に戻ると奇跡的にリモコンが置いてあるのです。でも、最後の日ですから、今晩寝る前少しと明日の朝チェックアウト前に少し見れる程度ですが・・・

一昨日と同じ郊外列車駅から一度乗り換えて40分程度で万博会場へ行くつもりでしたが、今日は土曜日のせいか、いい列車がなく、何とか二度乗り換えて到着しました。結局時間も1時間程度かかりました。このホテルは地図で見ると直線距離は会場まで近いのですが、やはりやや不便で、その分高くないのでしょう。

平日の前2日間と違い、今日は土曜日で明らかに込み合っています。チケットは買わなくていいので助かりましたが、飛行機のように荷物検査がある入場口は30分以上かかってしまいました。昨日までは入口はほとんどスムーズに通過できました。アドバイスとして、可能なら週末は避けたほうがいいようです。

最後の日ですし、かなり興味のある色々な国のパビリオンはすでに見たので、長い行列覚悟でイタリア館に並びました。幸い、土曜日の割には昨日までと同じあたりが行列の最後でした。すぐ傍に今回の万博のシンボルタワー・「生命の樹」があります。片言のイタリア語でラポラーノテルメから来た夫婦などと会話し、やはり1時間半ほどかかってようやく階段を上がった2階にあたる入口へたどり着きました。ラポラーノテルメは昨年の空飛ぶドクター・ツアーで私がみなさんを案内したトスカーナ地方の街で、名前通り温泉で有名なところです。

既述のテレビ東京の番組(6月8日放送)で行列ランキングをやっていました。1位:UAE(アラブ首長国連邦)、1時間、2位:日本とドイツ、40分、3位:カザフスタン、30分だそうです。明らかに適当です。1時間半もかかる開催地のイタリアを外しています。テレビなんてこんなものなのでしょう。

全面ミラーの部屋にイタリアらしい素晴らしい景色を映していて、自分がその中にいるように見えます。途中で、どうもVIPの一団が入って来ました。目星をつけてすぐシャッターを切りました。上手く撮れました。どうもモロッコの王女様のようです。

全体的に見ごたえのあるイタリア館でしたが、レストラン関係は別の場所にあるので、館内には全く食べ物屋はありません。州別の Eataly の中にたくさん全イタリアの料理があります。その中にピッツァ(もちろんナポリ)も一店ありますし、別の場所にもちゃんとナポリ・ピッツァの店があります。

昼食は今日も Eataly へ行きました。だいぶ迷いましたが、リグーリア州(ジェノバのある州)を選びました。当然の如く、trofie al pesto、つまりバジリコソースのパスタ(トロフィエはトロフィーのように少し捻じれたショートパスタ)と意外とあっさりして美味しい firtto misto di pesce、小魚・イカ・タコのフリット(フライ)を食べました。これらも現地で食べたことがあります。

あまり誰も来ない奥まったところに小国のパビリオンが並んでいたりします。太平洋の島国などです。たまたま北朝鮮のパビリオンに出くわしました。何と誰もいません。ショーケースも空っぽです。朝鮮人参のポスターだけありました。国情もわかるようで笑ってしまいました。

でも、たまたま迷い込んだパレスチナ館では、イタリア人とパレスチナのハーフという若い女性と会い、色々と未知の国パレスチナについて熱く語ってくれました。盛んに言われているほど危なくないと強調していました。英語でですが、楽しく会話しました。

帰りも往生しました。やはり、土曜日のせいか、郊外列車で同じように帰ろうとしたのに、接続の列車がないのです。もらった路線図をよく読むと、遠回りにはなるものの、地下鉄の駅と繋がっている駅が近くにあることを発見。真夜中近くの遅い時間ですが、地下鉄の最寄駅から何とか10分くらいかけて歩いてホテルまで帰りました。イタリアは危ないと思っている人が多いですが、全然危険は感じません。日本の夜道と同じです。その証拠に、若い女性ともすれ違いました。


【24日(日)】
帰国はミラノからミュンヘン経由で羽田行きですが、13時25分発ですし、EUで国内線扱いなのでかなり朝はゆっくりです。せっかくですから、少しだけテレビも見ました。苦労したリモコンですから。今回のホテルは中心部から北にあり、マルペンサ空港にはかなり近いようです。S4(郊外線)でたった2駅目に Bovisa 駅があり、いつもの Cadorna 駅まで戻らなくていいようです。そこからいつもの空港への急行便に乗り換えです。乗り換えてたった30分で到着し、珍しく空港でのんびりしました。

ところで、網膜剥離の手術を受けた左目の方ですが、術後16日目になりますがまだまだはっきり見えず不便です。実質、右目だけの片目生活が続いています。来る時のフランクフルト空港と同じで、ミュンヘン空港も搭乗橋なしで、バスでの移動と結構不便でした。ドイツの空港がこんなに遅れているなんて。ミュンヘンからの羽田への長距離は日本国内では使われなくなったボーイング747機(ジャンボ)でした。面白いつくりで、階段を降りた1階(?)がトイレでした。

途中でドクターコールがありました。「機内にお医者さんはいませんか?空飛ぶドクターの海外旅行と健康管理」という本まで書いた私ですから、もちろんCAに申し出ます。ところが、面白いことに実は倒れた女性のご主人が医者で同行していたようです。慌てて呼んだ時点では、そのことが判明していなかったのでしょう。階下のトイレの近くで倒れたようで、しばらくトイレが使えませんでした。


【25日(月)】
翌日午前9時55分には羽田空港へ着き、当然の如く、成田空港と違い乗り継ぎがスムーズで、11時半の福岡行きで13時半には福岡へ着きました。


空飛ぶドクター(登録商標)
坂本泰樹

旅行の満足度
4.5
ホテル
4.5
グルメ
4.5
交通
3.0
同行者
一人旅
交通手段
鉄道
航空会社
ルフトハンザドイツ航空
旅行の手配内容
個別手配

PR

  • ルフトハンザ航空

    ルフトハンザ航空

  • 機内

    機内

  • 大理石でできた巨大なミラノ中央駅

    大理石でできた巨大なミラノ中央駅

  • リゾット・ミラノ風と野菜サラダ

    リゾット・ミラノ風と野菜サラダ

  • 健全な朝食

    健全な朝食

  • ホテル・ダ・ビンチ

    ホテル・ダ・ビンチ

  • 豪華な部屋、でもバスタブがない

    豪華な部屋、でもバスタブがない

  • 万博会場西入り口

    万博会場西入り口

  • ネパール館

    ネパール館

  • ブラジル館、シュラスコ料理<br />(肉は後から串刺しで食べ放題)

    ブラジル館、シュラスコ料理
    (肉は後から串刺しで食べ放題)

  • Eataly の入り口

    Eataly の入り口

  • フランス館

    フランス館

  • 「Albero della Vita」<br />「Tree of Life」<br />「生命の樹」<br />万博のシンボル・タワー

    「Albero della Vita」
    「Tree of Life」
    「生命の樹」
    万博のシンボル・タワー

  • カザフスタン館

    カザフスタン館

  • 生ハム7種類のコーナー

    生ハム7種類のコーナー

  • カタール館

    カタール館

  • イタリア館

    イタリア館

  • 日本館<br />待ち時間表示

    日本館
    待ち時間表示

  • 夕方のカザフスタン館

    夕方のカザフスタン館

  • 夜の中国館

    夜の中国館

  • クウェート館前

    クウェート館前

  • スペイン館

    スペイン館

  • イタリア館・「生命の樹」<br />周辺に斜めに回転する赤い椅子

    イタリア館・「生命の樹」
    周辺に斜めに回転する赤い椅子

  • ドゥオモ全景(広場側から)

    ドゥオモ全景(広場側から)

  • ガッレリア入口

    ガッレリア入口

  • ガッレリア内部

    ガッレリア内部

  • ドゥオモ内部

    ドゥオモ内部

  • ドゥオモ上部

    ドゥオモ上部

  • 寿司屋?

    寿司屋?

  • リンド<br />チョコレート館

    リンド
    チョコレート館

  • ダンス<br />ブルガリア館?ルーマニア館?

    ダンス
    ブルガリア館?ルーマニア館?

  • Eataly<br />Puglia(プーリア州)フードコート

    Eataly
    Puglia(プーリア州)フードコート

  • 看板<br />ブッラータ<br />ズッキーニの花

    看板
    ブッラータ
    ズッキーニの花

  • ズッキーニの花、詰め物料理<br />ブッラータとトマト

    ズッキーニの花、詰め物料理
    ブッラータとトマト

  • ロッソ・ポモドロ(赤いトマト)<br />ピッツェリア

    ロッソ・ポモドロ(赤いトマト)
    ピッツェリア

  • フランス館<br />無料サンプルのフィレェ・ミニョン

    フランス館
    無料サンプルのフィレェ・ミニョン

  • フランス館<br />フィレェ・ミニョンコーナー

    フランス館
    フィレェ・ミニョンコーナー

  • 万博の看板

    万博の看板

  • エクアドル館

    エクアドル館

  • イスラエル館

    イスラエル館

  • イラン館

    イラン館

  • 豪快なアルゼンチン肉料理

    豪快なアルゼンチン肉料理

  • アゼルバイジャン館

    アゼルバイジャン館

  • シルク・ドゥ・ソレイユ

    シルク・ドゥ・ソレイユ

  • シルク・ドゥ・ソレイユ

    シルク・ドゥ・ソレイユ

  • イタリア館長い行列

    イタリア館長い行列

  • イタリア館

    イタリア館

  • イタリア館

    イタリア館

  • モロッコの王女<br />イタリア館

    モロッコの王女
    イタリア館

  • Eataly<br />リグーリア州

    Eataly
    リグーリア州

  • トロフィエ・バジリコソース<br />フリット・ミスト(魚貝類のフライ)

    トロフィエ・バジリコソース
    フリット・ミスト(魚貝類のフライ)

  • メニューの看板

    メニューの看板

  • カザフスタン館前広場<br />歌手

    カザフスタン館前広場
    歌手

  • エリトリア(北東部アフリカ)<br />中央通りでのダンスパレード

    エリトリア(北東部アフリカ)
    中央通りでのダンスパレード

  • カタール館案内嬢

    カタール館案内嬢

  • 日本館<br />フードコート店舗

    日本館
    フードコート店舗

  • 日本館<br />おにぎり・ガール!

    日本館
    おにぎり・ガール!

  • エストニア館

    エストニア館

  • ロシア館

    ロシア館

  • パレスチナ館<br />イタリアとパレスチナのハーフ

    パレスチナ館
    イタリアとパレスチナのハーフ

  • ポーランド館

    ポーランド館

  • サルデーニャ州

    サルデーニャ州

  • サルデーニャ州料理<br />あまり口に合わなかった

    サルデーニャ州料理
    あまり口に合わなかった

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