2015/01/02 - 2015/01/02
45位(同エリア2837件中)
とーりさん
年末年始の長期休暇を利用して南欧のスペイン・ポルトガル・ジブラルタルそして海峡を渡り、アフリカ大陸のモロッコに行ってきました。
一見優雅に見えますが、スペインはアンダルシア地方(グラナダ、ジブラルタル、セビリア、コルドバ)とマドリード及びその近郊(マドリード、セゴビア、トレド)を1泊ベースで、そのほかポルトガルは首都リスボンを日帰り、海峡を渡ったモロッコはティトアンとタンジェを日帰りのツアーというタイトな日程で回って来ました。
南国だと思っていたスペインはセゴビアやマドリードなどかなり標高が高く、また海岸沿いのジブラルタルは大風が吹き荒れ、とても寒かったとの印象が残りました。また人々は陽気で明るかったですが、よく言われるいい加減さはなく皆まじめで実直な人が多かった気がします。電車の時間も正確で、いい意味でイメージが違う部分が多く、旅行も快適に楽しく過ごすことができました。
日程は以下の通りです。
1日目 (12/26)1/29 スペイン到着
2日目 ? (12/27)2/29 リスボンの坂道
2日目 ? (12/27)3/29 ジェロニモスの中庭
2日目 ? (12/27)4/29 新大陸への道標
2日目 ? (12/27)5/29 バイシャの活況
3日目前篇(12/28)6/29 レコンキスタの道
3日目中篇(12/28)7/29 アルハンブラの幻想
3日目後篇(12/28)8/29 グラナダの落日
4日目前篇(12/29)9/29 アンダルシアの荒寥
4日目中篇(12/29)10/29 ザ・ロックと英領ジブラルタル
4日目後篇(12/29)11/29 ジブラルタルの疾風
5日目 ? (12/30)12/29 ジブラルタルの波濤とスペイン領セウタ
5日目 ? (12/30)13/29 ティトアンの迷宮?
5日目 ? (12/30)14/29 ティトアンの迷宮?
5日目 ? (12/30)15/29 タンジェのメディナ
6日目 ? (12/31)16/29 セビリアの芸術
6日目 ? (12/31)17/29 セビリアの澄明
6日目 ? (12/31)18/29 コルドバの花道
6日目 ? (12/31)19/29 セゴビアの夜景
7日目前篇(1/1) 20/29 暁光のアルカサル
7日目中篇(1/1) 21/29 トレドの俯瞰
7日目後篇(1/1) 22/29 白光に浮かぶ王宮
8日目 ? (1/2) 23/29 マドリードの早朝
8日目 ? (1/2) 24/29 スペイン絵画の栄光? ティッセンボルネミッサ
8日目 ? (1/2) 25/29 スペイン絵画の栄光? プラド
8日目 ? (1/2) 26/29 マドリードの午後
9日目前篇(1/3) 27/29 ボンの平穏
9日目中篇(1/3) 28/29 ブリュールの静寂
9日目後篇(1/3) 29/29 大聖堂の氷雨
今回は8日目?(スペイン絵画の栄光? プラド)です。大まかな動きは
ティッセンボルネミッサ美術館 ⇒ プラド美術館 です。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- ショッピング
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
【イベリア半島と海峡縦断の旅:スペイン・ポルトガル・ジブラルタル・モロッコ旅行(2014~2015年末年始:8日目② スペイン絵画の栄光Ⅰ ティッセンボルネミッサ)24/29から続きです】
いよいよマドリード観光の白眉「プラド美術館」に到着しました。
見るともの凄い数の人が並んでいます。が先ほど買った「パセオデアルテ」が威力を発揮!すいすい入れました。
(プラド美術館11:40~13:52) -
中に入りましたが間違えてヘロニモス館に行ってしまいました。
こちらは見学者もおらずがらんどうです。 -
プラド美術館は写真撮影はできないので、いただいた写真で紹介します。
回った順番も忘れたので気になった作品を大体の時代区分で紹介したいと思います。
まずは、イタリアルネサンス絵画から。
フラアンジェリコ「受胎告知」です。
彼は同様の主題と構図でいくつか作品を残しており、そのひとつです。
フィレンツェのサンマルコ寺院のも見ましたがこちらの方が装飾性があり、背景には楽園から追放されるアダムとイヴが描かれています。 -
ラファエロ「魚の聖母」です。
落ち着いた構図、鮮やかな色づかい、さすがラファエロとい言わずにいられませんでした。 -
ヴェネチア絵画の巨匠ティッツィアーノ「ヴィーナスとオルガン奏者」です。
兄弟子ジョルジョーネ「眠れるヴィーナス」や自身の「ウルビーノのヴィーナス」と同様裸婦を中心に官能性が表現されていますが、背景の庭園やキューピットなど深い寓意が込められた作品であるとも言われています。 -
同じくティッツィアーノ「自画像」です。
早世した兄弟子ジョルジョーネと異なり、80代後半まで長寿を全うしました。 -
イタリアバロックからは、カラヴァッジョ「ダヴィデとゴリアテ」です。
カラヴァッジョ特有の衝撃的な場面を強烈な光と影で表現しています。
カラヴァッジョは同様の主題で違う構図で描いていますが、その中でもダヴィデが幼い姿で描かれています。 -
続いて初期フランドル絵画から、ボス「快楽の園」です。
ボスの画は正直よくわからないですが、16世紀にこのような発想の画を描く画家がいたとは驚きです。
ボスはフランドルの人ですが、フェリペ2世がボスの画を蒐集していたため、ボスコレクションはとても充実しています。 -
パティニール「冥府の川の渡し守カロン」です。
正直この画も画家も知らなかったのですが、プラド美術館で見たとき、色づかいや風景画のような遥かな奥行きを感じられる作品でハッとしました。 -
続いてフランドル絵画の雄ルーベンス「三美神」です。
ボッティチェリやラファエロなど名だたる画家も描いていますが、さすがはルーベンス、一番動きが感じられる肉感だと思います。 -
ドイツルネサンスの祖、デューラー「自画像」です。
デューラーは恐らく初めて「自画像」を描いた画家と言っていいのではないかと思います。
それまでも画家自身が画の中の人物として登場することはありましたが、独立した自画像としては描かれませんでした。 -
ここからはスペイン絵画です。
といってもまずはエルグレコ「三位一体」。
エルグレコという名前自体ギリシャ人という意味ですが、スペイン画壇で活躍したのでスペイン絵画ということで紹介します。
キリストの体は不自然に捻じ曲げられていて典型的なマニエリスムの作品となっています。 -
同じくエルグレコ「胸に手を置く騎士」です。
エルグレコの作品の中ではもっとも有名なものではないでしょうか。
彼特有の光の使い方があまり見られず、どちらかというとおとなしめな印象です。 -
同じくエルグレコ「羊飼いの礼拝」です。
彼の作品の中で私が一番好きな画です。
中央の産まれ立てのキリストから発せられる光が闇を照らしますが、眩しいというより、グレコ特有の流れるような光で描かれています。
また、集まっている男たちの足が長いなどマニエリスム特有の技法で描かれています。 -
リベーラ「マグダラのマリア」です。
これは単純に身近に似ている人がいたのでじっくり見てしまいました。 -
続いてはベラスケスです。
まずは「フェリペ4世」。ベラスケスは宮廷に仕え、特にこのフェリペ4世は40年にわたり自身の画像を描かせました。
ベラスケスは宮廷画家として多くの時を過ごしたためほとんどの作品がプラド美術館所蔵だそうです。 -
こちらもベラスケス「皇太子バルタサールカルロス騎馬像」です。
フェリペ4世が切望してようやく恵まれた嫡男の勇ましい騎馬像です。
実際はこんな幼子が、疾駆する馬を操ることができたかは疑問ですが、希望も含めて描かれているのでしょう。
残念ながらこの後、皇太子は玉座を継ぐことなく早世してしまったそうです。 -
そしてベラスケスの真骨頂がこれ「ラスメニーナス」です。
観者側見た一瞬の様子を描いています。
奥に歩いて行く人が外に出ようと振り返っていることで部屋の奥行きを与え、中央下部のマルガリータ王女に視線が集中するようにできています。
王女のスカート部は遠くから見ると立体的に光の当たり方を計算に入れたのではないかと思うほど写実的に見えるのですが、近くで見るとかなり荒い筆致で描かれています。
ベラスケス自身も一番の高見から堂々と描かれており、彼の自信のほどが伺われます。
また、中央の鏡には二人の姿が映し出されており、これは観者である国王夫妻の眼から見た光景であることがわかります。 -
続いてムリーリョ「無原罪の御宿り」です。
同じ画が二枚並べて展示してありました。 -
そしてスペイン絵画最後の巨匠ゴヤです。
まずは「カルロス4世の家族」です。
前世代のベラスケスの「ラスメニーナス」を意識していると思われ、ゴヤ自身も左奥にベラスケスと同じポーズで立っています。
ただし画面構成はラスメニーナスの奥行きのある広々とした風景とは異なり、平面的に並べられた人々と実質的な支配者であった王妃マリアルイサに当たり輝く陽の光など、王室の威厳と華々しさを演出しています。 -
同じくゴヤ「裸のマハ」です。
実はこちらの方が「着衣のマハ」より早く書かれていたらしいです。 -
こちらは「着衣のマハ」です。
前者に比べ、髪型や化粧の具合など細かく異なっています。
この二作品は大人気で人垣ができていました。 -
もうひとつゴヤ「1808年5月3日の銃殺」です。
中央白シャツの人物は両手をあげ、よく見ると掌に穴が開いているように見え、磔刑図のキリストを模しているかのようです。
それに対する銃を構えた兵士たちの、どことなく機械的で操られているような様子が非人間的な印象を与えます。 -
最後に、ほのぼのする画を見つけました。
マドラーソ「ビルチェス伯爵夫人」です。
やや粗いですが写実的な質感は、新古典主義のアングルの作風を感じることができます。
プラド美術館を充分堪能したのでそろそろ出ます。
【イベリア半島と海峡縦断の旅:スペイン・ポルトガル・ジブラルタル・モロッコ旅行(2014~2015年末年始:8日目④ マドリードの午後)26/29へ続きます】
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この旅行記へのコメント (2)
-
- ニコニコさん 2016/06/24 14:30:51
- プラド美術館
- とーりさん こんにちは!
いいですよね〜プラド美術館
2ヶ月前に再訪しましたが
今年は土曜日だったので18時から無料でした^ ^
とーりさんの旅行記のお写真で
また マルガリータ王女に会えました^ ^
ありがとうございます!
- とーりさん からの返信 2016/06/25 15:49:08
- いつもありがとうございます!
- ニコニコさんこんにちは、とーりです。
いつもありがとうございます。ニコニコさんもプラド行かれたんですね。無料であの作品群を見られるとは羨ましいです。プラドは撮影不可でしたので旅行記のはいただいた写真を掲載させていただいています。
ニコニコさんもいろいろなところ行かれてますね。私も行きたいキューバとイースター島の旅行記、興味深く拝見しております。続きが楽しみです。
また訪問させていただきます、よろしくお願いします。
とーり
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