2015/02/15 - 2015/02/16
105位(同エリア1249件中)
のまどさん
雨が上がってきました。
街歩きが単調になってきたので、ドウロ渓谷沿いを走る電車の旅に出掛けました。車内は快適で車窓を楽しみ、僅かな滞在時間の中でドウロワインの産地を訪ねることができて満足です。
ポルトに戻ってからポンテ・ルイス鉄橋を往復し、クレリゴスの塔に上り、ギリギリの時間でボルサ宮を見学しました。ポルトでボルサ宮は外せません。どこもディテールが美しく、とりわけアラブの間は圧巻でした。
夜景を見て、ポルト名物の臓物煮込みを食べ、旅の締めくくりにします。ポルトガルは友人が多いので思い入れのある国です。出費の方はお土産代を除き327ユーロと目標金額に近い額で納まりました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 鉄道 観光バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
朝食は駅近くのカフェで。生オレンジジュースにソーセージロールとエッグタルトにコーヒー、合計で4.60ユーロは安い。
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皆がパフォーマンスしている人と見間違える銅像。
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サン・ベント駅近くのサント・アントニオ教会。
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電車に乗ってドウロ渓谷を探訪します。胸躍る鉄道の旅。ちなみに我が心の師Seat61のサイトにはこの路線は乗っていません。ヨーロッパのローカル線はあまり利用していない印象です。
サン ベント駅 建造物
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切符はレシートです。往復4時間でこの値段。
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これを見て思い出しました。ポルトガルのポルトガル語で電車はcomboioですが、ブラジルではtremらしいです。学生時代ポルトガル人とブラジル人の友人がどっちが正しいかという不毛な言い争いをしていました。
どっちでもいいわと思って聞き流していたところ「のまどはどっちを取るのよ」と巻き込まれて、こいつらに付き合っていられないと呆れました。
ただ、ポルトガル人に言わせるとブラジル人は「本来の規則を無視してバカっぽくしゃべり」、ブラジル人にはポルトガル人が「熱々のジャガイモを口に入れてやけどしながら話している」ように聞こえると言うお互いの揶揄はどちらも一理あると思いました。
(↑思ひ出ぽろぽろ1) -
電車は郊外に出ました。沿線の家を見ていると不思議と日本の家に似ていると思いました。
相変わらず雲が立ち込めていますが、 -
ドウロ川に差し掛かると晴れ間が見えてきました。
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イチオシ
沿線にはレモンやオレンジが実った木が見え、ミモザの花が咲いていました。
川に臨む教会はお気に入りのショット。 -
ブドウ畑が見えてきました。ドウロワインは結構よく飲むので産地を訪れるのは大切です。
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予め時間の関係でポルトからレグア駅を往復するのが限界だと判断しました。
沿線の駅はそれぞれアズレージョの装飾で彩られています。レグア駅 駅
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駅を出てなんか視線を感じると思ったら黒マントの男!
ポートワインの銘柄Sandemanのロゴになっています。スコットランド人のデザインで、ワインのルビー色のミステリアスで官能的な感じをイメージして生まれたキャラクターだそうです。
出所↓
http://www.myvintagegeneration.com/2011/02/the-don-sandeman-port-logo/ -
adoreにかけているのかな?だとしたらなかなか。
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個性的な教会は名称不明。
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ブドウの収穫の様子を描いたアズレージョ。その上に掛かる橋に上ると
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ありました、蒸気機関車。キリさんですさんによると昔は動いていたようですが、今はどうやら現役を退いているようです。残念。この放置の仕方はキューバ並み。
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ブドウ農家の農協にあたるCasa do Douro。
ところでサン・ベント駅で多くのトラベラーさんがなぜUがVと表記されているのか疑問に思われていますが、ローマ時代にはUとVは同じ音だと認識されていたので、Vしかなかったようです。
その後、母音と子音を区別するために中世になって派生する形でUが付け加えられました。
出所↓
http://medievalwriting.50megs.com/scripts/letters/historyuv.htm -
滞在時間が限られているので軽食で済ませます。
注文したドウロワインはこちら。あ、もちろんグラスですよ。 -
ハンバーガーを頼んだところ、すっかり忘れられていた。この店は英語が通じない。仕方がないのでかじり立てのスペイン語に知っているだけのポルトガル語の単語を混ぜて、さぞ頭悪そーに聞こえるであろう言葉で電車の時間が迫っていることを説明し、すぐに作ってもらった。
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帰路、車窓から見えるブドウ畑。
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再びリベルダーデ広場です。
リベルダーデ広場 広場・公園
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2日間有効の観光バスのチケットを買ったので元を取るために乗車します。
私が利用したのは大手の赤い路線ですが、他に青と黄色があります。何となくポルト市公認の青が本数があって料金も安いので一番良いと思いました。 -
ポートワインのワイナリーに行こうかと思いましたが、ラッシュアワーで渋滞しているので辞めました。
徒歩で鉄橋ポンテ・ルイスを渡ります。人の歩くすぐ横をトラムが走るこの距離。ドン ルイス1世橋 現代・近代建築
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しかも、この高さ!
ポルト旧市街が一望できます。 -
イチオシ
色とりどりの家屋の上に統一されたようなオレンジ色のコントラストが美しい。
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イチオシ
鉄橋はエッフェル塔の設計者、グスタフ・エッフェルが手掛けたと言われていますが、観光バスの説明では実際に仕事をしたのは彼の弟子のベルギー人建築家だそうです。高さ46メートル、1886年完成。
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イチオシ
折り返してまた中心部まで戻り、クレリゴスの塔に上ります。塔の前に本堂を見学。バロック式で豪華絢爛。
クレリゴス教会 寺院・教会
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さきほどの橋の上からの景色が圧巻だったからか、塔の上からの景色にはちょっとがっかり。
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子どもの仮装はカーニバル用。思えば10年前にこの国に来た時もカーニバルの時期だった。(←思ひ出ぽろぽろ2)
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ポルトガルで最も古いロマネスク様式のポルト大聖堂。
ポルト大聖堂 寺院・教会
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12世紀に着工した大聖堂の正面は荘厳です。
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中はこんな感じです。
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この柱は確か罪人を処刑するために使われていたとどこかに書いてあった。
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坂を下ります。この寂れ感、好きです。
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時刻は5時半、商工会議所ボルサ宮を見学する最後のツアーに滑り込みました。
入り口左の図書館。中はフラッシュを焚かなければ撮影可能です。ボルサ宮 城・宮殿
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マリア2世の命令で1841年に着工。大部分が完成したのは1910年。ツアーは中庭から始まります。天井の紋章はポルトガルと当時通商関係があった20カ国を表します。大半はヨーロッパ諸国です。
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建築様式はネオクラシカル。2階部分の大理石の装飾。かなり凝っています。
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法廷室。奥の絵にはブドウの収穫の様子が描かれています。
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前述エッフェルの名を冠した部屋。実際にエッフェルがここで仕事をしていたのかガイドさんに茶々を入れたところ、使っていた家具を記念に展示しているに過ぎないとのことです。
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こちらがボルサ宮建築を決めたマリア2世。ロシアのエカテリーナ2世並みの貫禄です。同じ部屋には代々のポルトガルの王の肖像が飾られています。
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さてさて、この宮殿の最大の見所はスペインのアルハンブラ宮殿を模したアラブの間。完成したのは1980年代だそうです。
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それだけに実に凝っています。
ちなみにこの宮殿の部屋はイベントなどで借りることができて、アラブの間は1日7500ユーロ(≒約100万円)。 -
見学後、1杯軽くポートワインが飲みたいと思っていたところ、すぐ近くに手頃な店を見つけました。ポーズを決める男の子。店主に「息子さん?」ときいたところ、違うと。失礼しました。
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少し体が温まったところで、再び観光バスに乗ります。対岸から夜景を見たかったので。
夜のポンテ・ルイス。 -
イチオシ
橋を渡り、丘の上の見晴らしが良いスポットでバスが一旦停車しました。イヤホンで聞く説明の合間には絶えずアマリア・ロドリゲスのファドが流れています。短調のファドを聴きながらこの夜景を目に、10年という歳月を感慨深く回想していました。(←思ひ出ぽろぽろ3)
ということで、ここで私が好きでよく聴いているファドを2曲ほど紹介させて下さい。1曲目はロドリゲスの歌う『難船』。ブラジルの女流詩人の哲学的な詩を豊かな声量で情感たっぷりに歌い上げるのはさすがファドの女王です。
声と音の質が良い動画が他にもありますが、日本語字幕がついているもののリンクを貼っておきます。
https://www.youtube.com/watch?v=tpiLWznS47Y -
その『難船』を全く違う曲想でカバーしたのがちあきなおみの『霧笛』。こちらは映画の1シーンを見ているようなドラマチックな内容です。ファド歌手ではないのに、1音1音丁寧に捉えて見事にファドを表現している上で曲中の人物になりきって歌う迫真の演技力はものすごい才能です。
https://www.youtube.com/watch?v=zN5sAX5tiME -
スペインを本拠とするデパート。巨大です。デパートグループの規模はヨーロッパ最大らしいです。日曜日の夜ですが、中に人がいたのが驚き。
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今日はポルト名物臓物煮込みを食べるぞと気合を入れていたのですが、日曜日に開いているお店はわずか。散々歩いて入ったお店の位置を覚えていませんが、大衆食堂のような雰囲気で、団体客が2階を陣取っていました。
だから大丈夫だと思ったのですが、煮込みの材料は恐らく缶詰。 -
パンは無料だったが、この左手の冷めた揚げ物は注文していないのに出てきて一つしか食べていないのに5ユーロも取られた。英語とフランス語で抗議するが通じない。他のトラベラーさんのブログを読むとポルトガルでは勝手に前菜をチャージされることが多いようなので断った方が賢明です。
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怒りながらホテルに戻り、お互いにヒマ人であるという利害が一致してフロントのフェルディナンドと10分ほど話し込む。
金融危機から脱したものの、ポルトガルの経済はかなり深刻らしい。ポルトの寂れ感などと笑っていたが、西欧国家の第二都市でこんなにも放置された建物が多いことはショックだった。昨今ギリシア問題が紙面を踊っているが、EUにはこの先経済成長が見込める国などないと思っている。
ヨーロッパは福祉国家という幻想を抱きながら過ぎ去った栄光の歴史を夢見るしかないのかもしれない。
話し終わる頃には怒りが落ち着いていた。
やはり私にはポルトガルを嫌いになることはできない。
北へ帰ります。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- captainfutureさん 2015/06/29 16:00:46
- 雨のポルトガルも素敵です。
- >旅行中止という言葉は我が辞書になしという強い思いで
素晴らしい心意気!僕も見習っていきます。(^^)
異次元に行ってしまいそうな階段、タコのリゾット、修道院跡やアズレージョで装飾の駅・・・、ポルトガルもなかなか素敵なところですね。
ポルトガルのシンボル・ガロちゃん、初めて知りました。検索してみると不思議な伝説。そっちも読みふけってしまいました。
ポルトガルにもアール・デコ、アール・ヌーヴォー、見入ってしまいます。
お買い物、残念でしたが、雨のリベイラもなかなか素敵です。
心の師Seat61も見てきました。日本も載ってましたね。
思ひ出ぽろぽろ1、お互いそんなふうに見ているんだ、と面白く拝見しました。
冷めた揚げ物、こんなことがあるんですね。
この辺りはご紹介のファドを聞きながら、拝見。
>西欧国家の第二都市でこんなにも放置された建物が多いことはショックだった。
行った方ならではの肌で感じたご感想。ひなびた感じの街並みや雰囲気はそれはそれで素敵なのですが、だんだんこういう光景が多くなっていくのですかね。。。
>やはり私にはポルトガルを嫌いになることはできない。
続編も期待しております♪
- のまどさん からの返信 2015/06/29 21:40:33
- RE: 雨のポルトガルも素敵です。
- captainfutureさん、こんにちは。
毎度ご丁寧なコメント、ありがとうございます。
いつもながら歯に衣着せぬ拙文を恥ずかしく思いますが、細かいところまで読んでリンクを辿っていただいた上、ガロやSeat61まで調べていただけたとは本当に嬉しいです。
> >旅行中止という言葉は我が辞書になしという強い思いで
> 素晴らしい心意気!僕も見習っていきます。(^^)
いいんですか?周りから旅行バカと呼ばれてしまいますよ(笑)
> 異次元に行ってしまいそうな階段、タコのリゾット、修道院跡やアズレージョで装飾の駅・・・、ポルトガルもなかなか素敵なところですね。
ポルトガルは皆太陽が輝く今の季節に出掛けますが、確かに冬の雨も旅愁があります。ポルトガルは日本と歴史的なつながりが深く、個人的にうまが合う友人が多いので縁を感じます。結構ハマってリピーターになる人が多いようです。
> ポルトガルのシンボル・ガロちゃん、初めて知りました。検索してみると不思議な伝説。そっちも読みふけってしまいました。
面白いことに雄鶏はフランスのシンボルでもあってサッカーのユニフォームにも入っています。ラテン語でgallusなので語源は同じようです。
> 思ひ出ぽろぽろ1、お互いそんなふうに見ているんだ、と面白く拝見しました。
お互い揶揄しつつも同じ言葉を話す者としてある程度の敬意を払っているので最後は平和にまとまります。
> 行った方ならではの肌で感じたご感想。ひなびた感じの街並みや雰囲気はそれはそれで素敵なのですが、だんだんこういう光景が多くなっていくのですかね。。。
前回訪問時にも南北ヨーロッパの格差を実感しましたが、ポルトがここまで荒廃しているとは思っていませんでした。でも皆生活するのは自分の国が一番だと思っているらしいので幸せなことです。
> ポルトガルにもアール・デコ、アール・ヌーヴォー、見入ってしまいます。
この先ヨーロッパ旅行記が続きますが、アール・ヌーヴォー/デコを多く取り上げたいと思います。
captainfutureさんはルーマニアに行ってらしたんですね。今までイスラム圏の旅行記を拝見してきただけに、意外な旅行先だと思いましたが、過去に訪問したことがあるんですね。お祭りを中心に旅行記の投稿、楽しみにしています♪
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